魔術師見習い、ニッポンの侍の末裔を召喚する(?)

三毛猫 ポチ

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アツモリ、恋人たちの聖地へ行く

第19話 初仕事

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 ここは神聖バレンティノ公国ドルチェガッバーナ王国の王都ファウナにある、エウレパ大陸冒険者ギルド・ファウナ支部・・・

 今日も朝から大勢の冒険者たちがやってきている。

 ただ、ここにいるのは全冒険者の半分にも満たない。昨日以前に出発して、まだ依頼を終えてないパーティも多いからだ。

” ギィーーーーーーー・・・ ”

 ギルドの扉が開いた時、中にいた冒険者たちは、入ってきた三人の冒険者に注目した。
 最初に入ってきたのは若い女性だ。肩まである亜麻色の髪を左手でサッと払いながら入ってきたけど、右手に持つオークスタッフを見れば魔術師だというのが分かる。爽やかな水色の法衣ローブの胸元には何かの首輪ネックレスをしているが、マジックアイテムだというのは誰でも想像できるが何の効果があるのかは分からない。
 次に入ってきたのも若い女性だ。帽子の下から見える髪の色は美しいブロンドだ。こちらも水色の法衣ローブを着ているが、明らかに先ほどの女性の物とは違う。首にかけている首輪ネックレスの先端についているのは十字架クルスだが、この色と形を見れば神官、それも正義の至高神バレンティノを信仰する聖職者だというのが一目瞭然だ。聖職者という職業柄、金属製の武器は護身用のナイフしか持てないから右の腰には槌鉾メイスを差してあるが、ルーンが彫られているから何らかの魔法が付与されているのは間違いない。
 だが、3番目に入ってきた男は異様だ。
 すぐに目につくのは漆黒の髪だ。これは大陸東方系の人物、あるいは大陸東方系の血を濃く受け継ぐ者の髪であり、大陸西方では非常に珍しいと言っても過言ではない。
 しかも、ギルドの職員を除き、男は全員が金属鎧プレートアーマー皮鎧レザーアーマーの類の物を身に纏うか法衣ローブ外套コートを着ているかの4つしかないのだが、この男の服装は4つに当てはまらないのだ!相当な知識がないと分からないが、この男が着ているのは東方の島国イズモの国の服の1つである羽織袴だ。しかも上に羽織っているものは独特のデザインが描かれた水色の物で、背中には訳の分からない模様が描かれている。同じデザイン・同じ色の鉢巻きまでしているのだから異様としか言えない。でも、男の足元を見ると靴は滑稽だ。何しろ結婚式の時に新郎新婦が履く、初期型の『幸せの靴ハピネスシューズ』なのだから。
 腰には何故か2本の武器を装着している。1つのは不思議な模様の鞘に納められた片手半剣バスタードソードだが、何となくだが鞘の模様は蛇の皮のようにも見えなくない。だが、もう1本の武器は男女問わず他の冒険者は誰も持ってない!そう、カタナと呼ばれるものだ。 
 ここまで書けば、この人物が誰なのか分かるだろう。世界で唯一のサムライ、敦盛だ。

 男5人組の冒険者パーティはそんな敦盛たちを見て「ヒュー」と口笛を吹いた。
「おい、あれはたしか昨日、シエナさんと試合をしたサムライだよなあ」
「ああ。たしか名前はアツ・・・まあ、名前より『サムライ』とかいう大陸ギルドで初めて認定された職業名の方が知れ渡ってるからなあ」
「しっかしまあ、あいつ、剣士のくせに鎧を使わないとは何を考えてるんだあ?」
「いんや、微かだけど金属が擦れる音がするから、間違いなく鎖帷子チェーンメイルを重ね着してる。今となっては珍しい、スピード重視型かあ!?」
「ったくー、東方系の連中が考えてる事は全然分かりませーん、と言いたいけど、シエナさんと互角に渡り合ってたのは事実だ。もしかしかたらオレたちの常識を打ち破る革命児になるかもな・・・」
 5人の男たちは興味津々といった感じで敦盛を見てるけど、その隣にいた女4人組のパーティは興奮気味に敦盛を見ていた。
「サムライが来たわよ!」
「うっそー!あれがサムライ?あーんな恰好の剣士、うちの支部にはいないわよ!王国の傭兵団でも見た事がないし、だいたい、あんな服をどこで手に入れたのお!?」
「た、たしか、わたしの記憶が間違ってなければ、イズモの国の船員が似たような服を着てたわよ!あの武器もたしかイズモの国でしか使われてない独特の武器よ」
「マジ!?それじゃあ、あの神秘の国イズモの生まれなの!?」
「イズモの生まれかどうかは確信できないけど、少なくとも何らかの形でイズモの国に関係があるとしか思えないわね」
「くっそー!あれ程の腕の剣士がいればトントン拍子にクラスを上げられるのに、エミーナさんとルシーダさんに先を越されたわ!」
「所詮、いい男には黙っていてもいい女が擦り寄って来るという典型かなあ」
「ところで、名前は聞いてる?」
「えっ?わたし、知らない」
「あー、それ、わたし知ってるよ。『アツモリ』だって」
「へえー。たしかにこのあたりでは聞いた事の無い名前って事は、やっぱりイズモの国の生まれかなあ」
「名前はどうでもいいけど、わたしも早くあーんな強い男を見つけて引退したいなあ」
「「「「はあああーーー・・・」」」」

 周囲が注目する中、敦盛たち3人は空いているテーブルを囲むようにして座ったが、敦盛はちょっと落ち着かないのかソワソワしている。
「・・・えーと、この後、俺はどうすればいいんだ?」
 敦盛は右に座っているエミーナに小声で聞いたけど、エミーナは澄ましている。
「もうすぐ、あの掲示板に依頼書が掲示される。青銅ブロンズクラス向けの仕事は赤色の掲示板と決まってるから、そこに貼られた依頼書の中から好きな仕事を選べばいい」
「ふーん」
「もちろん、クラス不問の緑色の掲示板でもいい。ギルドの規則上はOKだが不文律の決まり事として下のクラス、つまり青銅ブロンズペーパークラスの依頼を取らない事になってる」
「弱い者イジメになるからか?」
「それもあるけど、報酬そのものが安いから、上のクラスから見たら損なのさ」
「たしかに・・・」
「逆に下のクラスのパーティは上のクラスの依頼書を取るのは禁止されてる。要するに『実力に合わない仕事を引き受けた』という形になるから、支部長から説教されるだけならマシな方で、下手をしたら追放だ」
「それは仕方ないよなー。依頼主から見たら、安心して仕事を任せられないからな」
「そういう事だ」
 エミーナは首を縦に振ったけど、ルシーダは黙って敦盛を見ていた。でも、その表情を見る限りでは敦盛の意見を肯定しているようだ。
「・・・ゴールド白金プラチナの冒険者だけで構成されたパーティには、御指名の依頼書が届く事もあるけど、殆どは無記名の依頼だ。それを事務局側がクラス別に割り振ったり、あるいは依頼書を分割して、複数のパーティによる共同作業として取り組む事になるけど、青銅ブロンズで一番多い仕事は、私有地や農場に住み着いた野生動物や魔物モンスターの退治依頼だ。その次に多いのは商隊の護衛だけど、魔物モンスターだけでなく盗賊団を相手にする時もあるから、長閑のどかな旅で終わる時もあれば全滅する時もある、運任せの仕事だ」
「ナルホド・・・」
「依頼が少ない時は取り合いになるけど、魔王ウーノがこの世界に現れた以降は、魔界の魔物モンスターが出現したり、この世界に昔からいる魔物モンスターが急に狂暴化して出現する割合が増えて、依頼件数そのものは増えてるから仕事が無いというのは余程の事でない限り有り得ない。だけど、最初のうちは人間相手の仕事よりは魔物モンスター相手の仕事の方が気分的に楽だと思うよ」
 エミーナはそう言ってニコッとしたけど、ルシーダもその話を補足するかのように話し始めた。
「人が人を傷付けたり、ましてや人が人を殺すなどは本来あってはならないのです。人間は誰しも悪の心と善の心を持ってますが、悪の心が大きくなると犯罪に走ります。私たち冒険者の立場とすれば、正義はこちら側にあるとはいえ、一時の感情で盗賊を殺してしまう事には正直納得できません。相手が襲ってきたから正当防衛で相手を殺してしまったと考えるしかないのですが、聖職者としては心が痛むのも事実です。魔物モンスターは話し合いを考える必要がなく、その魂を元の世界に戻してやると考えれば、神の御意思の元で戦っているとも解釈できます。いくらアツモリの腕が白金プラチナクラス級とはいえ、人間相手の試合と魔物モンスター相手の戦闘では全然違います。実際、油断していて毒で命を落とすとか、誤って崖から転落して亡くなった、あるいは迷宮ダンジョントラップに引っ掛かり命を落としたという例は数知れずあります。基本に忠実とまでは言いませんが、最初は練習のつもりで野生動物の駆除か魔物モンスター退治から始めましょう」
 ルシーダは最初から最後まで敦盛の目を見て話をしていたが、それは聖職者が説法するかのごとき真剣な目であった。敦盛としてはちょっと怖いくらいだったが、ルシーダが言ってる言葉には説得力があるから、黙って頷いた。

 その時、急に周りが騒ぎ出した。
 事務局の人たちがカウンターの奥から現れて、依頼書を掲示板に貼りだしたからだ。
 敦盛たち3人も立ち上がって掲示板の前へ行ったが、敦盛はこの世界の文字、正しくはエウレパ大陸の共通語であるエウレパ語の文字が読めない。会話は成立してるとはいえ、敦盛的に言わせれば世界史の授業で習った楔形くさびがた文字のような物を1日2日でマスターしろというのが無理な話のだ。
 敦盛はエミーナとルシーダの後ろで黙って様子を見ていたが、どのパーティも真剣に依頼書を見てる。やがて、幾つかのパーティは依頼書を掲示板から剥がし、手に取って事務局のカウンターに向かった。カウンターではステラが忙しそうに依頼書を受け取ってから二言三言、話をしてから依頼書に大きな印鑑を『ドン!』と押して冒険者たちに渡していた。

「おーい、アツモリ」

 敦盛はいきなり話し掛けられた形になったから一瞬ドキッとしたけど、エミーナとルシーダが1枚の依頼書を持ってニコニコ顔で敦盛の方を見ていた。
「ん?決まったのかあ?」
「ああ、そうだ。直ぐに出発する」
 そう言うとエミーナは剥がしたばかりの依頼書を1枚、ビシッ!とばかりに敦盛に突き出した。
「これは?」
「ん?ファウナの郊外にある果樹園に住み着いた魔物モンスター退治だ。この辺りはワイン作りに使う葡萄ぶどう畑が幾つかあるけど、葡萄を狙う魔物モンスターは種類が決まっている。報酬は青銅ブロンズクラスの中では最低ランクだけど、一番最初の仕事としては手頃だと思うよ」
「分かった。俺は刀を振るう事しか出来ないから、指示役はエミーナに任せる」
「りょーかい」

 こうして、敦盛の冒険者としての最初の仕事は、果樹園を荒らす魔物モンスター退治と決まった。

 果樹園の領主は奇怪な恰好をした敦盛を見て驚いたが、その奥様や2人のお嬢さんたちは敦盛を見てキャーキャー騒いで歓迎した。一見すると猿のような魔物モンスターが3体、果樹園に住み着いて葡萄を食い散らかしていたが、敦盛は3体の魔物モンスター相手に刀を3回振るっただけで終わり、最初の仕事はアッサリ終った。奥様と2人のお嬢さんも、敦盛がアッサリと魔物モンスターを仕留めたことに大喜びで、報酬以外にワインを1本持たせたほどだ。
 もちろん、徒歩で向かったから行きも帰りも魔物モンスターの襲撃はあった。その魔物モンスターも敦盛は全て一撃で倒してしまったから、全然物足りない初仕事だった・・・が、唯一、旧型スライム(と敦盛は勝手に言ってます)だけは刀が効かないと分かっていたからエミーナとルシーダが仕留めたけど、それ以外は敦盛が全部倒した。
 ルシーダに言わせると「アツモリが全部やってくれるから暇すぎる」らしいけど、その割にニコニコ顔で魔石を回収しまくっていたのは事実だ。夜は『海の神ネプトゥーヌス』でちょっと豪勢な食事をしたが、これでも今日は黒字だというのだから、エミーナもルシーダも「青銅ブロンズになれてホントに良かった」と敦盛にニコニコ顔で話してたから、敦盛としても鼻高々だった。因みに敦盛たち3人はワインを飲まないから、エミーナからセルボさんにプレゼントした形になったが、セルボさんがワインのお礼にティラミスをサービスしてくれた。

 次の日も、その次の日も、エミーナとルシーダは日帰りの仕事を選び、それらをアッサリと終わらせた。

 そして、さらに次の日・・・
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