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アツモリ、協力者を得る
第10話 言い換えれば自由の身だ。全てアツモリのお陰なのは間違いない!
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コペンは右手で敦盛の靴を指差しながら訪ねたけど、敦盛は「そうです」と答えた。
「どこで手に入れたんだ?」
「えーと、ついさっきです。俺がこの世界に現れた建物の中にあったのをエミーナが見つけたんですけど、それが何か?」
「いや、それ、形からして初期型、それも試作品のはずだ」
「初期型とか言われても、俺にはサッパり分かりませんよ」
「まあ、形がちょっとだけ違うんだけど、後期型は量産されてるから持っている人は他にもいるし、実際、冒険者でも使う人がいるほどだ。後期型の効果は『自分の幸運度を上げて、危険の回避率を上げる』なんだけど、初期型は全然効果が違うんだ」
「あー、それって、幸せを感じると跳躍力が上がるという効果ですよね」
「そうだ。でも、同じ初期型でも試作品は全然違う!」
「あれっ?そうなんですかあ?」
「たしかに初期型は『自分が幸せだ』と感じれば感じるほど跳躍力が上がるという、まさに『幸せの靴』に相応しいから、今では結婚式以外では使われない魔法道具だ。ただ、試作段階では、本当は別の目的で作られたというのが冒険者たちでは通説になってる。だから君の『幸せの靴』も、初期型でも後期型でもない、全然違う効果が発動するはずだ」
「『全然違う効果』って何ですかあ?」
「スマン、所詮は試作品だから全部効果が違う。過去に見付かったのは4つだから今回が5つ目になる。そのうちの1つは我が教団の歴代の最高司祭様が代々持っているが、その効果は『慈悲深くなる』」
「慈悲深くなる?」
「そう。だからバレンティノ教団の最高司祭の選定基準の最重要項目は『慈悲深いこと」になっているんだ。みんな修行に励み、靴の持ち主に相応しい人物になれるよう、日々努力をしている」
「ふーん」
「残る3つもどこにあるのか分かっているし効果も分かっている。1つ目は『どんな悲しい時にも相手を笑わす事が出来る』で、これはエルメス王国の王立博物館に展示されている。2つ目は『商売上手になる』で、これは世界一の富豪と呼ばれるオッティ商会の創業者一家が代々持っている。残る1つは『どんなに絶望に陥っても勇気を与える』で、戦の守護者アルマーニ教団の宝物になっている。でも、試作品と初期型の違いはほんの僅かであり、鑑定士のスキルを持っている人が直接触れて確認するか、僕のように魔力感知能力に優れている人でないと気付かない。だからアツモリ殿の『幸せの靴』を初期型と気付く人はいると思うけど、試作品と気付く人は千人に一人、いや、一万人に一人いればいい方だよ」
「へえー」
「少し話が脱線したけど、アツモリ殿の『幸せの靴』は世界に1つしかない靴なんだよ。もしかしたら名前通りに信じられない位の幸福を呼ぶ効果があるかもしれないし、失敗作同然で殆ど効果が無いのかもしれない。そこを理解して履いてないと、後で自分の首を絞めかねないから、そのつもりでいてくれたまえ」
「たしかにそうだよなあ。誰かが亡くなった時に葬儀の場で相手を笑わせるような靴だったら、笑うに笑えないですからね」
「その通りだ。だから、心して使ってくれ」
「心しておきます」
それを最後に3人はコペンの私室を出たけど、コペンは教会の建物を出るまで3人に付き添った。
「・・・それじゃあ、頑張れよ」
「はい、頑張ります」
敦盛は深々とコペンに頭を下げ、エミーナとルシーダもコペンに頭を下げた。
3人は揃って教会を出たけど、その足取りは来るときより軽かった。
「ふーーー・・・やっぱりノアは運命に逆らえないという事か・・・あの子はそういう星の元に生まれてきたとしか言いようがないな」
コペンはそう呟いたけど、それを聞いていた人は誰もいなかった。
・
・
・
・
「・・・おーい、エミーナ、この後、どうするんだ?」
敦盛はふと思ってエミーナに聞いたけど、エミーナの足取りも『幸せの靴』を履いているかのごとく軽やかで、心なしかスキップしてるようにも見える。
「今から冒険者ギルドに行っても登録作業は受け付けてくれないから、明日だね」
「でもさあ、まだ明るいぜ」
「だから、先にオッティ商会のファウナ支店にいくつもりだ」
「オッティ商会?ファウナ支店?」
「ああ。ボクとルシーダの借金を先に清算するよ」
「あー、ナルホド」
そう言うとエミーナとルシーダの足はさっき以上にスキップしているように軽やかになってるから、敦盛の方が早足でないと追いつかないくらいだ。
「・・・オッティ商会の本業は銀行だ。各国で発行された金貨・銀貨・銅貨に加え、金と銀、魔晶石を取引している。魔晶石は純粋に魔法力の塊だ。個人で欲しがる奴もいるけど、こういう御時世だから各国の魔術師協会や王国が大量に欲しがっている。だから魔晶石の大きさや強さに応じて金貨や銀貨などと交換できるのさ」
「ふーん・・・」
「武器や防具、それに魔法道具は武器屋で換金になるけど、手持ちの現金を得る意味でも、借金を返す意味でも、先にオッティ商会に行くのが筋だろ?」
「たしかにそうだ」
「明日、武器屋に行ってアツモリだけでなくボクとルシーダの防具を買いそろえた後にギルドに行くとして、今夜は乾杯だあ!」
そう言うとエミーナもルシーダも本当に走り出した。
敦盛たちはファウナの街を小走りに走ってるけど、敦盛の目には異質な世界が広がっているとしか思えない。
敦盛の知識で言ったら、そこはまさにリアルの中世ヨーロッパ。世界史の授業で習った、大航海時代そのものとしか言いようがない!港には大小の帆船がいくつも並んでいて蒸気船も見当たらない。街並みだって、世界地理の教科書に載っていたウィーンやプラハといった20世紀に残る中世の古い街並みにソックリだ。街を歩く人の服装だって、教科書や参考書に載っていた挿絵と同じとしか言いようがない。
そんな世界にたった一人で放りだされて、敦盛は楽しくて楽しくて、まさにリアルでハッピーなのだあ!!
正確には、こーんな可愛い子が2人、現地ガイドみたいな形でいるのだから、敦盛的にはこんな嬉しい事はない!
なぜなら・・・何かとちょっかいを出す満里奈がここにはいないのだあ!!
しかも、敦盛があっちの世界にいなければ、いや、この剣がなければ満里奈は使命から解放される!
これからの事は明日にでも考えよう!今日くらい、浮かれていてもいいだろう、そう敦盛は思う事にした。
「・・・おーい、お待たせー」
エミーナとルシーダがニコニコ顔でカウンターから戻ってきたけど、その間、敦盛は入り口付近の椅子でずうっと座っていた。
というより、敦盛はこの国の事について全然分かってないし、それ以上にこの世界の文字が読めない!だから、石造りの建物の入り口看板に『オッティ商会 ファウナ支店』と書かれてあった物が読めなかった。最初、エミーナもルシーダも『冗談だろ!?』と目を点にしていたが、二人とも「あちらの世界はこっちとは別の文明が発展したから、文字が変わってしまったんだろうな」と自分たちなりに納得した。だから敦盛は店の中の掲示板の張り紙や木板に書かれていた物が何を意味するのかサッパリ分からないから、椅子に座って猫のように大人しくしていた。
まさに『触らぬ神に祟りなし』だ。
「どうだった?」
敦盛は少し心配そうに尋ねたけど、エミーナもルシーダもニコニコ顔のままだ。
「いやー、思ってたより魔晶石を買い叩かれたけど、それでも1割くらいの魔晶石が残ったよー」
「マジかよ!?じゃあ、たった1日で大金持ちの仲間入りかあ?」
「さすがにそれは無理だよ。だって、武器・防具を買い揃える金が必要だし、道具は消耗品だ。それに、ボクたち冒険者は外に出る事が多い。日帰りで済む用事もあるけど、3日、4日とかかる物もある。野宿も珍しくないけど、目的地に近い村の宿を使えば金も出ていく。だから、お金はいくらあっても足りないのさ」
「そうなんだ・・・」
「まあ、これでボクもルシーダも、言い換えれば自由の身だ。全てアツモリのお陰なのは間違いない!」
そう言うとエミーナもルシーダもニコニコ顔で店の扉を開けて外へ出て言ったから、敦盛は慌てて二人について行った。
「・・・ところでエミーナ、次はどこへ行くんだ?」
「どこで手に入れたんだ?」
「えーと、ついさっきです。俺がこの世界に現れた建物の中にあったのをエミーナが見つけたんですけど、それが何か?」
「いや、それ、形からして初期型、それも試作品のはずだ」
「初期型とか言われても、俺にはサッパり分かりませんよ」
「まあ、形がちょっとだけ違うんだけど、後期型は量産されてるから持っている人は他にもいるし、実際、冒険者でも使う人がいるほどだ。後期型の効果は『自分の幸運度を上げて、危険の回避率を上げる』なんだけど、初期型は全然効果が違うんだ」
「あー、それって、幸せを感じると跳躍力が上がるという効果ですよね」
「そうだ。でも、同じ初期型でも試作品は全然違う!」
「あれっ?そうなんですかあ?」
「たしかに初期型は『自分が幸せだ』と感じれば感じるほど跳躍力が上がるという、まさに『幸せの靴』に相応しいから、今では結婚式以外では使われない魔法道具だ。ただ、試作段階では、本当は別の目的で作られたというのが冒険者たちでは通説になってる。だから君の『幸せの靴』も、初期型でも後期型でもない、全然違う効果が発動するはずだ」
「『全然違う効果』って何ですかあ?」
「スマン、所詮は試作品だから全部効果が違う。過去に見付かったのは4つだから今回が5つ目になる。そのうちの1つは我が教団の歴代の最高司祭様が代々持っているが、その効果は『慈悲深くなる』」
「慈悲深くなる?」
「そう。だからバレンティノ教団の最高司祭の選定基準の最重要項目は『慈悲深いこと」になっているんだ。みんな修行に励み、靴の持ち主に相応しい人物になれるよう、日々努力をしている」
「ふーん」
「残る3つもどこにあるのか分かっているし効果も分かっている。1つ目は『どんな悲しい時にも相手を笑わす事が出来る』で、これはエルメス王国の王立博物館に展示されている。2つ目は『商売上手になる』で、これは世界一の富豪と呼ばれるオッティ商会の創業者一家が代々持っている。残る1つは『どんなに絶望に陥っても勇気を与える』で、戦の守護者アルマーニ教団の宝物になっている。でも、試作品と初期型の違いはほんの僅かであり、鑑定士のスキルを持っている人が直接触れて確認するか、僕のように魔力感知能力に優れている人でないと気付かない。だからアツモリ殿の『幸せの靴』を初期型と気付く人はいると思うけど、試作品と気付く人は千人に一人、いや、一万人に一人いればいい方だよ」
「へえー」
「少し話が脱線したけど、アツモリ殿の『幸せの靴』は世界に1つしかない靴なんだよ。もしかしたら名前通りに信じられない位の幸福を呼ぶ効果があるかもしれないし、失敗作同然で殆ど効果が無いのかもしれない。そこを理解して履いてないと、後で自分の首を絞めかねないから、そのつもりでいてくれたまえ」
「たしかにそうだよなあ。誰かが亡くなった時に葬儀の場で相手を笑わせるような靴だったら、笑うに笑えないですからね」
「その通りだ。だから、心して使ってくれ」
「心しておきます」
それを最後に3人はコペンの私室を出たけど、コペンは教会の建物を出るまで3人に付き添った。
「・・・それじゃあ、頑張れよ」
「はい、頑張ります」
敦盛は深々とコペンに頭を下げ、エミーナとルシーダもコペンに頭を下げた。
3人は揃って教会を出たけど、その足取りは来るときより軽かった。
「ふーーー・・・やっぱりノアは運命に逆らえないという事か・・・あの子はそういう星の元に生まれてきたとしか言いようがないな」
コペンはそう呟いたけど、それを聞いていた人は誰もいなかった。
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「・・・おーい、エミーナ、この後、どうするんだ?」
敦盛はふと思ってエミーナに聞いたけど、エミーナの足取りも『幸せの靴』を履いているかのごとく軽やかで、心なしかスキップしてるようにも見える。
「今から冒険者ギルドに行っても登録作業は受け付けてくれないから、明日だね」
「でもさあ、まだ明るいぜ」
「だから、先にオッティ商会のファウナ支店にいくつもりだ」
「オッティ商会?ファウナ支店?」
「ああ。ボクとルシーダの借金を先に清算するよ」
「あー、ナルホド」
そう言うとエミーナとルシーダの足はさっき以上にスキップしているように軽やかになってるから、敦盛の方が早足でないと追いつかないくらいだ。
「・・・オッティ商会の本業は銀行だ。各国で発行された金貨・銀貨・銅貨に加え、金と銀、魔晶石を取引している。魔晶石は純粋に魔法力の塊だ。個人で欲しがる奴もいるけど、こういう御時世だから各国の魔術師協会や王国が大量に欲しがっている。だから魔晶石の大きさや強さに応じて金貨や銀貨などと交換できるのさ」
「ふーん・・・」
「武器や防具、それに魔法道具は武器屋で換金になるけど、手持ちの現金を得る意味でも、借金を返す意味でも、先にオッティ商会に行くのが筋だろ?」
「たしかにそうだ」
「明日、武器屋に行ってアツモリだけでなくボクとルシーダの防具を買いそろえた後にギルドに行くとして、今夜は乾杯だあ!」
そう言うとエミーナもルシーダも本当に走り出した。
敦盛たちはファウナの街を小走りに走ってるけど、敦盛の目には異質な世界が広がっているとしか思えない。
敦盛の知識で言ったら、そこはまさにリアルの中世ヨーロッパ。世界史の授業で習った、大航海時代そのものとしか言いようがない!港には大小の帆船がいくつも並んでいて蒸気船も見当たらない。街並みだって、世界地理の教科書に載っていたウィーンやプラハといった20世紀に残る中世の古い街並みにソックリだ。街を歩く人の服装だって、教科書や参考書に載っていた挿絵と同じとしか言いようがない。
そんな世界にたった一人で放りだされて、敦盛は楽しくて楽しくて、まさにリアルでハッピーなのだあ!!
正確には、こーんな可愛い子が2人、現地ガイドみたいな形でいるのだから、敦盛的にはこんな嬉しい事はない!
なぜなら・・・何かとちょっかいを出す満里奈がここにはいないのだあ!!
しかも、敦盛があっちの世界にいなければ、いや、この剣がなければ満里奈は使命から解放される!
これからの事は明日にでも考えよう!今日くらい、浮かれていてもいいだろう、そう敦盛は思う事にした。
「・・・おーい、お待たせー」
エミーナとルシーダがニコニコ顔でカウンターから戻ってきたけど、その間、敦盛は入り口付近の椅子でずうっと座っていた。
というより、敦盛はこの国の事について全然分かってないし、それ以上にこの世界の文字が読めない!だから、石造りの建物の入り口看板に『オッティ商会 ファウナ支店』と書かれてあった物が読めなかった。最初、エミーナもルシーダも『冗談だろ!?』と目を点にしていたが、二人とも「あちらの世界はこっちとは別の文明が発展したから、文字が変わってしまったんだろうな」と自分たちなりに納得した。だから敦盛は店の中の掲示板の張り紙や木板に書かれていた物が何を意味するのかサッパリ分からないから、椅子に座って猫のように大人しくしていた。
まさに『触らぬ神に祟りなし』だ。
「どうだった?」
敦盛は少し心配そうに尋ねたけど、エミーナもルシーダもニコニコ顔のままだ。
「いやー、思ってたより魔晶石を買い叩かれたけど、それでも1割くらいの魔晶石が残ったよー」
「マジかよ!?じゃあ、たった1日で大金持ちの仲間入りかあ?」
「さすがにそれは無理だよ。だって、武器・防具を買い揃える金が必要だし、道具は消耗品だ。それに、ボクたち冒険者は外に出る事が多い。日帰りで済む用事もあるけど、3日、4日とかかる物もある。野宿も珍しくないけど、目的地に近い村の宿を使えば金も出ていく。だから、お金はいくらあっても足りないのさ」
「そうなんだ・・・」
「まあ、これでボクもルシーダも、言い換えれば自由の身だ。全てアツモリのお陰なのは間違いない!」
そう言うとエミーナもルシーダもニコニコ顔で店の扉を開けて外へ出て言ったから、敦盛は慌てて二人について行った。
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