6 / 14
伊豆、仁義なき女たちの戦い(前編)
しおりを挟む
キーンバタバタバタバタ……、甲高い音と共にプロペラが回転する音が聞こえる。防衛隊の一行は現在ハインドに変身したクゥに搭乗し、静岡県の伊豆に向かって飛行していた。
「……なあ。普通旅行といえば大型バスとかチャーターしたりしないか?」
「そんな予算がどこにありますか。交通費を浮かせて、その分は夜の宴会に使うのです」
顔を赤くしながら天照が答える、足下には発泡酒の缶が数本転がっている。飛び立つと同時に飲み始めるのだから、とんでもない高天原の主神だ。その隣では須佐之男と月読が兄弟で酒を酌み交わしているし、この旅行中は酔っ払いを相手にするのが主な仕事になりそうである。
「は~い、リク! なに残念そうな顔をしているのデスカ? もしかしてクゥと相席でもしたかった?」
グラグラグラ! 飛んでいたクゥの胴体が突然ふらつく、どうやら中の会話が聞こえているらしい。すると酔っ払っている天照が、クゥを叱り始めた。
「こらぁ! 中身がこぼれちゃったじゃない、少しは静かに飛びなさい」
『……なら、外の空気でも吸って酔いでも覚ます?』
突然搭乗室の扉が開き、天照が外に投げ出されそうになる。慌てて天照の腕を陸が掴むと、クゥが残念そうな声を発した。
『そのまま地面で寝させてあげれば良いのに』
「酔いが覚める前に、永久に寝てしまうわ!」
冷静にツッコミを入れる陸。彼女を怒らせると、結構怖いかも知れない。その後も様々なトラブルを飛行中に起こしながら、八百万防衛隊一行は目的地である大土肥海水浴場を目指すのだった……。
「さて何とか無事に目的地に着いたが……そこの酔っぱらい達、本当に大丈夫か?」
「……大丈夫じゃないかも。すごく気持ち悪い」
酔っ払い三姉弟は揃って撃沈している。クゥがわざと機体を揺らして、酔いを回らせているからだ。逆にウミは一人だけ、大喜びではしゃいでいる。機体を揺らすことをクゥに提案したのも実は彼女で、神様が酔い潰れる姿を実際に見たかったらしい。
「さあリク! 酔っぱらい達は放っておいて、ワタシ達はレッツ海水浴ヨ!」
そう言いながら腕に抱きつくウミ、メロンの感触が腕にダイレクトに伝わってくる。鼻を伸ばしかけたその時、変身を解いたクゥが反対の腕に抱きついてきた。
「ウミばかりズルイ、こっちはワタシがもらう」
メロンには程遠いが、小ぶりでやわらかい桃の感触。二つの果実の感触に翻弄される陸に、ウミが小悪魔みたいな笑顔を見せた。
「リク、両手に花で嬉しいネ!」
「ううっ!? 嬉しくないといえば……嘘になります、はい」
「リクのそういう正直なところ、嫌いじゃないわよワタシ」
海岸近くの宿に荷物を預けた陸達三人は、早速海水浴場にある海の家に向かう。水着に着替えるため更衣室を借りようとした時、出てきた従業員を見て陸は仰天した。
「ずいぶんと来るのが遅かったね、待ちわびたよ」
出てきたのは食堂のおばちゃんこと、大気都 姫。何故こんな場所におばちゃんが?
「いくら平日で人が少ないとはいえ、あんた達は目立つからね。私が先に来て、人払いをしておいたんだよ。今日から三日間は貸し切り状態だから、思う存分楽しみなさい」
「おばちゃん、アリガト。じゃあワタシとクゥはアッチで着替えてくるから、陸も急いで着替えてきてネ♪」
「あ、ああ。またあとで」
陸は更衣室に入り着替え始めたが、二人がどんな水着を着てくるのか気になって仕方がない。先に着替え終えて海の家の前で待っていると、十五分ほどしてようやく二人が陸の前に姿を見せる。
「リク待った? クゥが着替えるのに時間掛かっちゃって……」
「いや、大丈夫だよ。それじゃあ、行こう……か…」
言いながら陸は二人の水着姿を見て固まってしまった。ウミは胸の谷間をすべて覆う、ハイネックのビキニを着ている。彼女の健康的なイメージとセクシーさの絶妙なバランスが、見事に陸のツボを突いていた。
そしてクゥが着ていたのはバンドゥビキニ。肩紐にフリルをあしらったタイプだが中央に寄せられることで出来た胸の谷間に、陸は目が釘付けになってしまう。
思わず生唾を飲み込む陸を見て、ウミは勝利のガッツポーズをした。
「やった~! ほらねクゥ。コレだったらリクのハートをワシづかみ出来るって言ったの本当だったデショ?」
「……うん、ありがとうウミ」
クゥにバンドゥビキニを薦めたのはウミみたいだ。おかげで良い目の保養になっているので、大変ありがたい。
「そこの小娘ども、それで男の子のハートを掴もうだなんてちゃんちゃらおかしいわ。私が本当にすごいところを見せてさしあげます!」
そう叫びながら現れたのは、さっきまで酔い潰れていたはずの天照。しかしその水着姿を見た三人は、どう表現して良いのか分からず言葉が出ない。彼女が着てきたのは真っ赤な三角ビキニ、しかもいつ買ったのかも分からない古いデザインだった……。
「ふふふ……私のすごさに言葉も出ないみたいですね。これがオトナの女の魅力です」
勝ち誇ったドヤ顔を見せる天照、すると須佐之男が脂汗を流しながら姉を問い質す。
「あ、姉上。その水着はたしか……」
「あら、覚えていたのね須佐之男。これはルイ・レアールが発表した翌年に購入した最新のデザインよ」
なんだか嫌な予感がした陸は、須佐之男にその水着が発売された年を聞いてみた。
「なあ、ルイ・レアールって人が発表したのは西暦何年だ?」
「……一九四六年」
「っていうことは、七十年以上着ていなかったってこと!?」
神様にとっての七十年と、人間にとっての七十年。最新の許容範囲に陸達は唖然とするほかない。だが三人にトドメを刺したのは、海の家をすっぽかして飛び入り参加した食堂のおばちゃんだった。
「私も久々に着てみたけど、案外似合うじゃないか。まだまだ若いもんには負けないね」
おばちゃんが着ていたのは、一九〇〇年代初頭に世に広まった初期のワンピースの水着だったのである……。
「……なあ。普通旅行といえば大型バスとかチャーターしたりしないか?」
「そんな予算がどこにありますか。交通費を浮かせて、その分は夜の宴会に使うのです」
顔を赤くしながら天照が答える、足下には発泡酒の缶が数本転がっている。飛び立つと同時に飲み始めるのだから、とんでもない高天原の主神だ。その隣では須佐之男と月読が兄弟で酒を酌み交わしているし、この旅行中は酔っ払いを相手にするのが主な仕事になりそうである。
「は~い、リク! なに残念そうな顔をしているのデスカ? もしかしてクゥと相席でもしたかった?」
グラグラグラ! 飛んでいたクゥの胴体が突然ふらつく、どうやら中の会話が聞こえているらしい。すると酔っ払っている天照が、クゥを叱り始めた。
「こらぁ! 中身がこぼれちゃったじゃない、少しは静かに飛びなさい」
『……なら、外の空気でも吸って酔いでも覚ます?』
突然搭乗室の扉が開き、天照が外に投げ出されそうになる。慌てて天照の腕を陸が掴むと、クゥが残念そうな声を発した。
『そのまま地面で寝させてあげれば良いのに』
「酔いが覚める前に、永久に寝てしまうわ!」
冷静にツッコミを入れる陸。彼女を怒らせると、結構怖いかも知れない。その後も様々なトラブルを飛行中に起こしながら、八百万防衛隊一行は目的地である大土肥海水浴場を目指すのだった……。
「さて何とか無事に目的地に着いたが……そこの酔っぱらい達、本当に大丈夫か?」
「……大丈夫じゃないかも。すごく気持ち悪い」
酔っ払い三姉弟は揃って撃沈している。クゥがわざと機体を揺らして、酔いを回らせているからだ。逆にウミは一人だけ、大喜びではしゃいでいる。機体を揺らすことをクゥに提案したのも実は彼女で、神様が酔い潰れる姿を実際に見たかったらしい。
「さあリク! 酔っぱらい達は放っておいて、ワタシ達はレッツ海水浴ヨ!」
そう言いながら腕に抱きつくウミ、メロンの感触が腕にダイレクトに伝わってくる。鼻を伸ばしかけたその時、変身を解いたクゥが反対の腕に抱きついてきた。
「ウミばかりズルイ、こっちはワタシがもらう」
メロンには程遠いが、小ぶりでやわらかい桃の感触。二つの果実の感触に翻弄される陸に、ウミが小悪魔みたいな笑顔を見せた。
「リク、両手に花で嬉しいネ!」
「ううっ!? 嬉しくないといえば……嘘になります、はい」
「リクのそういう正直なところ、嫌いじゃないわよワタシ」
海岸近くの宿に荷物を預けた陸達三人は、早速海水浴場にある海の家に向かう。水着に着替えるため更衣室を借りようとした時、出てきた従業員を見て陸は仰天した。
「ずいぶんと来るのが遅かったね、待ちわびたよ」
出てきたのは食堂のおばちゃんこと、大気都 姫。何故こんな場所におばちゃんが?
「いくら平日で人が少ないとはいえ、あんた達は目立つからね。私が先に来て、人払いをしておいたんだよ。今日から三日間は貸し切り状態だから、思う存分楽しみなさい」
「おばちゃん、アリガト。じゃあワタシとクゥはアッチで着替えてくるから、陸も急いで着替えてきてネ♪」
「あ、ああ。またあとで」
陸は更衣室に入り着替え始めたが、二人がどんな水着を着てくるのか気になって仕方がない。先に着替え終えて海の家の前で待っていると、十五分ほどしてようやく二人が陸の前に姿を見せる。
「リク待った? クゥが着替えるのに時間掛かっちゃって……」
「いや、大丈夫だよ。それじゃあ、行こう……か…」
言いながら陸は二人の水着姿を見て固まってしまった。ウミは胸の谷間をすべて覆う、ハイネックのビキニを着ている。彼女の健康的なイメージとセクシーさの絶妙なバランスが、見事に陸のツボを突いていた。
そしてクゥが着ていたのはバンドゥビキニ。肩紐にフリルをあしらったタイプだが中央に寄せられることで出来た胸の谷間に、陸は目が釘付けになってしまう。
思わず生唾を飲み込む陸を見て、ウミは勝利のガッツポーズをした。
「やった~! ほらねクゥ。コレだったらリクのハートをワシづかみ出来るって言ったの本当だったデショ?」
「……うん、ありがとうウミ」
クゥにバンドゥビキニを薦めたのはウミみたいだ。おかげで良い目の保養になっているので、大変ありがたい。
「そこの小娘ども、それで男の子のハートを掴もうだなんてちゃんちゃらおかしいわ。私が本当にすごいところを見せてさしあげます!」
そう叫びながら現れたのは、さっきまで酔い潰れていたはずの天照。しかしその水着姿を見た三人は、どう表現して良いのか分からず言葉が出ない。彼女が着てきたのは真っ赤な三角ビキニ、しかもいつ買ったのかも分からない古いデザインだった……。
「ふふふ……私のすごさに言葉も出ないみたいですね。これがオトナの女の魅力です」
勝ち誇ったドヤ顔を見せる天照、すると須佐之男が脂汗を流しながら姉を問い質す。
「あ、姉上。その水着はたしか……」
「あら、覚えていたのね須佐之男。これはルイ・レアールが発表した翌年に購入した最新のデザインよ」
なんだか嫌な予感がした陸は、須佐之男にその水着が発売された年を聞いてみた。
「なあ、ルイ・レアールって人が発表したのは西暦何年だ?」
「……一九四六年」
「っていうことは、七十年以上着ていなかったってこと!?」
神様にとっての七十年と、人間にとっての七十年。最新の許容範囲に陸達は唖然とするほかない。だが三人にトドメを刺したのは、海の家をすっぽかして飛び入り参加した食堂のおばちゃんだった。
「私も久々に着てみたけど、案外似合うじゃないか。まだまだ若いもんには負けないね」
おばちゃんが着ていたのは、一九〇〇年代初頭に世に広まった初期のワンピースの水着だったのである……。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。真実を確かめるため、アメリアは3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる