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男?
お湯に浸かっているヒカルを観察すると顔は女子、胸は…平…?
混乱して目を泳がせている風花に対して、ヒカルは悪びれた様子もなく
「見る?」
くすくす笑いながらざぶんっと立ち上がる
「ぬわ!!!!」
瞬時に風花は視線を逸らせるが、見てはイケナイものを見たような、見なかったような…
え?男…私さっき全裸見られた…
(ぎゃーーーーーーー//////!!!)
悶絶しそうなぐらい恥ずかしく涙目になる風花
靖は渋った顔をしてズカズカと露天風呂入りヒカルの腕を掴み引きずり出すとそのまま連れて行った
放心状態の風花はブツブツ呟く
男なんて…男なんて…
風花が露天風呂からあがると離れでいつの間にか執事のレオンさんが靖とヒカルの着替えを準備して世話をしていた
靖は濡れた服を着替えており、バスローブを羽織ったヒカルの髪型は何故かブロンド色のロングウェーブヘアからマッシュショートヘアに変わっている
カツラ…だったのね…
靖が物凄い剣幕でヒカルを叱っている
「まったく!!何やってんだエロやろう!!」
「えーだって風花ちゃん美味しそうだったしー」
「はあ?誰の許可で食っていいって言ったか!?」
「ただの友達の靖の許可は要らないよね?」
「この野郎…」
額に青筋を浮かべている靖に対してヒカルはヘラヘラしていた
風花は目を細めヒカルを睨む
今見ても顔は女顔で体の線は男にしては細身だと思う
しかし、バスローブからはだけて見える胸元は確かにぺっちゃんこだ…
ヒカルは風花に気が付き笑顔で手を振るが風花はしかめっ面になり無視をして自分の部屋に戻った
なんて日だ…もう帰りたい
半べそをかきながらベットで顔を埋めているとドアをノックする音がする
出たくないっと思うが、やはり出ないといけないだろうと風花は重い足取りで寝室のドアのカギを空けて顔を出すと靖が立っていた
「…なにか?」
あえて超不機嫌に聞いた風花に靖は目線を逸らし
「明日には、お守りが届くからそれで雑魚妖怪は近づけなくなる。それまでここで辛抱して欲しい」
「…本当に妖怪っていうのに私狙われているの?家に帰っちゃダメ?」
もうここに居たくないっていうか、ヒカルの顔を見たくない風花は靖にお願いしてみるが、靖は首を横に振り
「ダメだ。今日襲われたの忘れたのかよ?」
「なんで、急にこんな事になったのかなー今までずっと襲われなかったじゃない?」
風花はなぜこんな事になったのか記憶がない
靖は説明に困ると試しに聞いてみる事にした
「なぁ、妖狐覚えているか?」
「?」
きょとんとした表情で首を傾げる風花に靖は少し顔を曇らせる
完璧に記憶が消えている事を確認できた、このまま2年記憶が戻らなければいい…
「そっか。食事、あとでレオンさんが持ってくるって言ってたから。今日俺もここに泊まるし何かあったら声駆けろよ。じゃな」
靖が去ると風花は妖狐っという言葉が頭の中に残っていた
「ヨウコ?洋子?4個?んー?」
次の朝、一番会いたくない奴に朝一で出会う
「おはよう!風花ちゃん」
キラキラ笑顔の美人のヒカルが今日はキチンと男の格好をして何故か風花の部屋でお茶を飲んでいる…
速攻寝室の扉を閉めようとしたが、みごとにレオンさんに遮られ
モーニングティーを勧められた
最悪だ…
風花は目の前のニコニコヒカルを殴りたい、もしくは紅茶をぶっかけたい衝動を押さえながら紅茶を飲む
「僕、モデルの仕事をしてて、昨日はその撮影でたまたま女装してたんだー」
たまたま女装していた人が女性の下着や化粧品の新品をストックしてるか??おい!
心の中で突っ込みをいれながら、コイツとは話したくないオーラ全開で無視をする
「風花ちゃんって、結構グラマーだよね。靖は体目当てかな?」
「ブッ!!!」
口に入れた紅茶を吹いてしまった…
目の前のテーブルが大惨事になり、レオンさんは気にせず片付け出す
風花は口を拭いながら立ち上がり顔を真っ赤にして
「はぁ?な、なに言ってるの?私と安倍先輩はそんなんじゃないし!!」
「えーそうなの?でもさぁー靖がなんとも思ってない子、守ったりしないよぉ?」
ニヤニヤして風花をからかうヒカルにさらにムカついて寝室に戻ろうとすると靖が部屋に入ってきた
「なにやってんだ?お前達。ヒカル、玲の見舞いに行くから付き合え」
「玲の見舞い?玲、どうしたの!?」
さっきまでのニヤニヤ顔が消えて、真剣な表情で靖に詰め寄るヒカル
「ちょっと、怪我しただけだよ。風花はここで大人しくしてろ!いいな!」
靖はヒカルを連れて出て行った
レオンさんに紅茶をもう一杯勧められたが丁重にお断りして、風花は寝室に戻った
玲、怪我した時私も一緒だったらしいが記憶がない
なんだか、自分の中に足りないものがあるような気がするが、それが何かわからない
風花は考えるのがめんどくさくなり、ベットでもう一眠りすることにした
その日の夕方、
靖が勾玉付きの首飾りを私にくれた
「絶対肌身離さず着けてろ。雑魚妖怪程度ならコレで近づけない」
前まで平穏だったのに…この首飾りがないと自由に出歩けないなんて…
なんで?こうなったのかな?
とりあえず、ヒカルの館から出たかった風花は素直に言う事を聞くことにした
お湯に浸かっているヒカルを観察すると顔は女子、胸は…平…?
混乱して目を泳がせている風花に対して、ヒカルは悪びれた様子もなく
「見る?」
くすくす笑いながらざぶんっと立ち上がる
「ぬわ!!!!」
瞬時に風花は視線を逸らせるが、見てはイケナイものを見たような、見なかったような…
え?男…私さっき全裸見られた…
(ぎゃーーーーーーー//////!!!)
悶絶しそうなぐらい恥ずかしく涙目になる風花
靖は渋った顔をしてズカズカと露天風呂入りヒカルの腕を掴み引きずり出すとそのまま連れて行った
放心状態の風花はブツブツ呟く
男なんて…男なんて…
風花が露天風呂からあがると離れでいつの間にか執事のレオンさんが靖とヒカルの着替えを準備して世話をしていた
靖は濡れた服を着替えており、バスローブを羽織ったヒカルの髪型は何故かブロンド色のロングウェーブヘアからマッシュショートヘアに変わっている
カツラ…だったのね…
靖が物凄い剣幕でヒカルを叱っている
「まったく!!何やってんだエロやろう!!」
「えーだって風花ちゃん美味しそうだったしー」
「はあ?誰の許可で食っていいって言ったか!?」
「ただの友達の靖の許可は要らないよね?」
「この野郎…」
額に青筋を浮かべている靖に対してヒカルはヘラヘラしていた
風花は目を細めヒカルを睨む
今見ても顔は女顔で体の線は男にしては細身だと思う
しかし、バスローブからはだけて見える胸元は確かにぺっちゃんこだ…
ヒカルは風花に気が付き笑顔で手を振るが風花はしかめっ面になり無視をして自分の部屋に戻った
なんて日だ…もう帰りたい
半べそをかきながらベットで顔を埋めているとドアをノックする音がする
出たくないっと思うが、やはり出ないといけないだろうと風花は重い足取りで寝室のドアのカギを空けて顔を出すと靖が立っていた
「…なにか?」
あえて超不機嫌に聞いた風花に靖は目線を逸らし
「明日には、お守りが届くからそれで雑魚妖怪は近づけなくなる。それまでここで辛抱して欲しい」
「…本当に妖怪っていうのに私狙われているの?家に帰っちゃダメ?」
もうここに居たくないっていうか、ヒカルの顔を見たくない風花は靖にお願いしてみるが、靖は首を横に振り
「ダメだ。今日襲われたの忘れたのかよ?」
「なんで、急にこんな事になったのかなー今までずっと襲われなかったじゃない?」
風花はなぜこんな事になったのか記憶がない
靖は説明に困ると試しに聞いてみる事にした
「なぁ、妖狐覚えているか?」
「?」
きょとんとした表情で首を傾げる風花に靖は少し顔を曇らせる
完璧に記憶が消えている事を確認できた、このまま2年記憶が戻らなければいい…
「そっか。食事、あとでレオンさんが持ってくるって言ってたから。今日俺もここに泊まるし何かあったら声駆けろよ。じゃな」
靖が去ると風花は妖狐っという言葉が頭の中に残っていた
「ヨウコ?洋子?4個?んー?」
次の朝、一番会いたくない奴に朝一で出会う
「おはよう!風花ちゃん」
キラキラ笑顔の美人のヒカルが今日はキチンと男の格好をして何故か風花の部屋でお茶を飲んでいる…
速攻寝室の扉を閉めようとしたが、みごとにレオンさんに遮られ
モーニングティーを勧められた
最悪だ…
風花は目の前のニコニコヒカルを殴りたい、もしくは紅茶をぶっかけたい衝動を押さえながら紅茶を飲む
「僕、モデルの仕事をしてて、昨日はその撮影でたまたま女装してたんだー」
たまたま女装していた人が女性の下着や化粧品の新品をストックしてるか??おい!
心の中で突っ込みをいれながら、コイツとは話したくないオーラ全開で無視をする
「風花ちゃんって、結構グラマーだよね。靖は体目当てかな?」
「ブッ!!!」
口に入れた紅茶を吹いてしまった…
目の前のテーブルが大惨事になり、レオンさんは気にせず片付け出す
風花は口を拭いながら立ち上がり顔を真っ赤にして
「はぁ?な、なに言ってるの?私と安倍先輩はそんなんじゃないし!!」
「えーそうなの?でもさぁー靖がなんとも思ってない子、守ったりしないよぉ?」
ニヤニヤして風花をからかうヒカルにさらにムカついて寝室に戻ろうとすると靖が部屋に入ってきた
「なにやってんだ?お前達。ヒカル、玲の見舞いに行くから付き合え」
「玲の見舞い?玲、どうしたの!?」
さっきまでのニヤニヤ顔が消えて、真剣な表情で靖に詰め寄るヒカル
「ちょっと、怪我しただけだよ。風花はここで大人しくしてろ!いいな!」
靖はヒカルを連れて出て行った
レオンさんに紅茶をもう一杯勧められたが丁重にお断りして、風花は寝室に戻った
玲、怪我した時私も一緒だったらしいが記憶がない
なんだか、自分の中に足りないものがあるような気がするが、それが何かわからない
風花は考えるのがめんどくさくなり、ベットでもう一眠りすることにした
その日の夕方、
靖が勾玉付きの首飾りを私にくれた
「絶対肌身離さず着けてろ。雑魚妖怪程度ならコレで近づけない」
前まで平穏だったのに…この首飾りがないと自由に出歩けないなんて…
なんで?こうなったのかな?
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