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新しい婚約★
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王立魔術院の寮にあるルイスの部屋は、書き物机とベッド、書棚とキャビネットとクローゼットでいっぱいの狭い部屋だった。
右手の壁にある扉はシャワーとトイレだそうだ。流しだけの簡易キッチンがあり、コンロはないのにヤカンがあるからどうするのかと聞いたら、魔術で沸かすのだと言う。
「寮なんてこんなものだ」
ルイスは「嫌なら帰れよ」と、不機嫌に言う。
「ううん、全然嫌じゃない。ルイスの部屋って初めてだからうれしい」
ソースランス子爵邸の私室にも入ったことがなかった。
エステルが喜びを伝えると、ルイスは「初めて……うれしい……何の苦行だ……」と一人つぶやく。
もう少し一緒にいたいとわがままを言うと、バーナードがルイスを説得してくれたのだ。
この寮は部外者立ち入り禁止ではないそうだ。
ジェシカからのお礼のワインを味見させてもらったらバーナードの屋敷に帰る約束になっている。
「ベッドしか座るところがないんだが……」
「ええ、大丈夫よ」
勧められる前にエステルは座っている。
「この部屋で夜会ドレスって場違いにもほどがあるな」
そう言ってルイスは羽織るシャツを貸してくれた。
ベッドサイドの小卓を動かして、ルイスはそこにワインとグラスとティーカップを並べた。
壁にかかった真鍮の円盤を操作するのを見て、エステルは首を傾げた。
「それって人払いの魔道具?」
「似ているが、これは防音の魔道具だ」
「防音?」
「あー、部屋で話してると苦情がくることがあるから。特に何もしなくてもな。しゃべってるだけでだぞ」
「そうなの? 大変ね」
燻製のチーズとナッツも出してきて、ルイスはやっとエステルの隣りに座った。
ベッドが沈んで、ぎしりと鳴る。
それでエステルはようやく状況を理解した。
二人きりでベッドに座っている。自分たちは気持ちを確かめあって婚約したばかりだ。
エステルの緊張が伝わったのか、ルイスは笑う。
「何もしねぇよ。何かあったら三人に殺されるからな」
「そんなことはないでしょ」
「殴るくらいはするだろ」
「うーん、それはまあ……」
否定できない。
「たぶん上等なワインなんだろうけど、グラスが一つで、あとはカップしかないんだよな。もったいないが、まあいいか」
ルイスはエステルにグラスの方を渡してくれた。
「婚約を祝って」
グラスとカップの乾杯はちぐはぐでおかしい。笑うと緊張がほぐれた。
ワインは飲みやすく、どんどん飲めてしまう。
魔術科で学んでいたときの話や、王立魔術院の話を聞く。ルイスが作った魔道具が部屋にはたくさんあって、それを見せてもらったりした。
エステルも領地の様子や、子どものころに一緒に遊んだ共通の友人の話をした。
壊さないようにとアクセサリーを外したのはいつだろう。
味見の範疇などとっくに超えているのに、エステルもルイスも帰宅の約束を持ち出さなかった。
気がつくと、二人で瓶を空けている。
ルイスの腕はエステルの腰に回されていたし、エステルはルイスに寄りかかっていた。
「エステル」
「っん」
呼ばれて顔を上げると、口をふさがれる。
酒臭いけれど、自分も同じだ。
息が続かずに苦しくなって、ルイスの胸を叩く。
自分の唇を舐めるルイスを、エステルはとろんと見上げた。
「送るから、帰れ。な?」
「やだ」
「やだって、お前……」
大きくため息をついたルイスは、床に置きっぱなしになっていた魔道具の一つを取り上げる。
捕縛用の手枷だと教えてくれた魔道具をエステルに渡し、ルイスは両手を差し出した。
「つけてくれ」
「え? こう?」
二つの金属の輪が8の字形にくっついた魔道具だ。その輪をルイスの両手首に通す。中央にある模様を指で軽く押すと、輪が狭まって手首から抜けなくなった。
施錠した人間が再び押すと解放できるそうだ。
両手が固定されたのを確かめると、ルイスはベッドに横になった。
「俺は寝る。お前も寝ろ」
「そのまま寝るの?」
「安全だろ」
ルイスは意地悪な顔で笑った。
「別に、そんなのなくても、ルイスが危険だなんて思わないけれど」
「あんまり煽るなよ」
睨まれると突き放されたように感じて寂しい。
横たわるルイスの上に屈みこんで、エステルは彼の唇を奪った。
とは言っても、実際は軽く触れただけ。
ルイスからの逆襲の方が激しかった。
頭から腕を通し、エステルの後頭部を引き寄せると、ルイスは噛みつくようにエステルの唇を貪った。
舐められて驚いて開いた口の中に舌が入ってくる。それはエステルの口内を探り、生き物のように動き、舌に絡まって擦った。
力が抜けて、エステルはルイスの身体の上に倒れこむようにして全身を預ける。
「ん……」
合間に零れる声がねだるようで恥ずかしいのに止められない。
うっすら目を開けると、ルイスはじっとエステルを見つめていた。
「あ、ぅ、ルイス……」
ルイスはエステルを抱えて横向きに転がる。
首筋を舐められて、背が反る。
「あっん……」
羽織っていたシャツの襟を後ろに引かれて、肩が露わになる。夜会ドレスはもともとデコルテが広く開いていた。アクセサリーも外してしまって今は遮るものが何もない。
ルイスの熱い舌は鎖骨を辿り、ドレスから見えている乳房の上部に触れた。
じゅっと強く吸われ、声が出る。
「いっ」
ルイスは枷を嵌めたままの右手で乳房に触れた。
「な? 俺も危険だって理解しろよ」
大きな手で包み込まれるように揉まれると、ぞわっと背筋が震える。ルイスに触られると、別の器官に変わったように感覚が違う。
「胸に直接触って、ここの先っぽを舐めたい。スカートをめくって下着が見たい」
「え……」
「そんなこと言われても困るだろ」
「ルイス、私……」
「もっと続きがあるんだが、最後まで聞くか?」
戸惑うエステルに、ルイスは優しく笑った。
彼の甘い笑顔はエステルの心を溶かす。
「いいわよ」
「エステル……」
「あなたが触りたいって言うなら」
起き上がらないと脱げないけれど、今すぐにしてあげたくて、エステルはドレスの胸元をぐいっと下に引いた。
しかし、少しだけ乳房の見える範囲が広がった程度で、ほとんど何も変わらない。
「あら? えっと……起こして脱がせてくれたら、もっと見せられるんだけれど」
「お前……馬鹿だろ」
「なによそれ。ああ、スカート? そっちの方が簡単よね」
スカートに手を伸ばそうとしたエステルを「ばぁか」と笑って、ルイスはエステルの口をふさいだ。
必死になってスカートをたくし上げると、ルイスの指が入り込む。少しかさついた指が内ももを撫で、片足を持ち上げた。
手際のよい不埒な動きに、手枷を嵌めた意味がない。
「あっ!」
股の際どい場所を触られて、緊張が走る。
全然見えていない乳房にルイスは舌を這わせた。
「ルイス、ドレス脱ぐから」
「ん」
「ねえ」
舐められて、ときどき吸われる。
その範囲が限られているせいで、もどかしさが募る。
下着の上から秘所を擦られる。そこはじわりと湿り気を帯びている気がした。
「や、待って。ルイス。ダメ、ちゃんと脱がせて」
伸し掛かってきたルイスを支えられずに、エステルは後ろに倒れる。横向きから上向きに変わり、ルイスがエステルに乗っている。
「んん……エステル……」
そして、抱きしめられた。
――と思ったのだけれど、ルイスは寝ていた。
「え? ルイス?」
胸元で寝息が聞こえる。
ぎゅっとされているのではなく、全体重をかけられているだけだった。
ワインをあれだけ飲んだし、夜会の会場でも酒を飲んでいた。酔っていて当然だった。
「私も酔っているんだわ」
自分の所業に今さら恥ずかしくなる。
脱がせてなんて、何を言っているんだろう。
中途半端に高められた官能がまだ体に残っている。
仕掛けておいて先に寝てしまっているルイスが恨めしい。
エステルはえいっと力をこめて、ルイスを転がして体の上からどかした。
手枷を外してあげてから、布団をかけた。
少し迷った末に、エステルは彼の隣りに入り込んだ。
――ルイスは寝る前にドレスを脱がせてくれたらよかったのに。
髪もそのままの窮屈な衣装で、眠りに落ちるまでにエステルは何度も思った。
寝返りを打つと温かいものに触れた。
ぎゅっと抱きつくと、抱き返される。
「エステル? 起きたか?」
「……ルイス?」
目を開ける前に、目尻に口付けが落ちる。
「んん、くすぐったいわ」
くすくすと笑う幸せな時間は、ルイスの絶望の声にかき消された。
エステルの胸元にはルイスが吸い付いた痕がたくさん残っていた。
「やべぇ、殴られる……ろくに何もしてないのに、殴られる……」
「どうせ殴られるなら、今からする?」
「お前は俺を殺したいのか?」
ルイスがあまりに恨めしそうに言うから、エステルは思い切り笑ってしまった。
朝帰りしたバーナードの屋敷にはフィリップもいたけれど、どちらもルイスを殴ったりなんてしなかった。
絶対に父にはばれないようにしろ、と皆で口裏を合わせたのは、子どものころにいたずらを隠したときのようで懐かしかった。
終わり
最後までお読みいただきありがとうございました。
右手の壁にある扉はシャワーとトイレだそうだ。流しだけの簡易キッチンがあり、コンロはないのにヤカンがあるからどうするのかと聞いたら、魔術で沸かすのだと言う。
「寮なんてこんなものだ」
ルイスは「嫌なら帰れよ」と、不機嫌に言う。
「ううん、全然嫌じゃない。ルイスの部屋って初めてだからうれしい」
ソースランス子爵邸の私室にも入ったことがなかった。
エステルが喜びを伝えると、ルイスは「初めて……うれしい……何の苦行だ……」と一人つぶやく。
もう少し一緒にいたいとわがままを言うと、バーナードがルイスを説得してくれたのだ。
この寮は部外者立ち入り禁止ではないそうだ。
ジェシカからのお礼のワインを味見させてもらったらバーナードの屋敷に帰る約束になっている。
「ベッドしか座るところがないんだが……」
「ええ、大丈夫よ」
勧められる前にエステルは座っている。
「この部屋で夜会ドレスって場違いにもほどがあるな」
そう言ってルイスは羽織るシャツを貸してくれた。
ベッドサイドの小卓を動かして、ルイスはそこにワインとグラスとティーカップを並べた。
壁にかかった真鍮の円盤を操作するのを見て、エステルは首を傾げた。
「それって人払いの魔道具?」
「似ているが、これは防音の魔道具だ」
「防音?」
「あー、部屋で話してると苦情がくることがあるから。特に何もしなくてもな。しゃべってるだけでだぞ」
「そうなの? 大変ね」
燻製のチーズとナッツも出してきて、ルイスはやっとエステルの隣りに座った。
ベッドが沈んで、ぎしりと鳴る。
それでエステルはようやく状況を理解した。
二人きりでベッドに座っている。自分たちは気持ちを確かめあって婚約したばかりだ。
エステルの緊張が伝わったのか、ルイスは笑う。
「何もしねぇよ。何かあったら三人に殺されるからな」
「そんなことはないでしょ」
「殴るくらいはするだろ」
「うーん、それはまあ……」
否定できない。
「たぶん上等なワインなんだろうけど、グラスが一つで、あとはカップしかないんだよな。もったいないが、まあいいか」
ルイスはエステルにグラスの方を渡してくれた。
「婚約を祝って」
グラスとカップの乾杯はちぐはぐでおかしい。笑うと緊張がほぐれた。
ワインは飲みやすく、どんどん飲めてしまう。
魔術科で学んでいたときの話や、王立魔術院の話を聞く。ルイスが作った魔道具が部屋にはたくさんあって、それを見せてもらったりした。
エステルも領地の様子や、子どものころに一緒に遊んだ共通の友人の話をした。
壊さないようにとアクセサリーを外したのはいつだろう。
味見の範疇などとっくに超えているのに、エステルもルイスも帰宅の約束を持ち出さなかった。
気がつくと、二人で瓶を空けている。
ルイスの腕はエステルの腰に回されていたし、エステルはルイスに寄りかかっていた。
「エステル」
「っん」
呼ばれて顔を上げると、口をふさがれる。
酒臭いけれど、自分も同じだ。
息が続かずに苦しくなって、ルイスの胸を叩く。
自分の唇を舐めるルイスを、エステルはとろんと見上げた。
「送るから、帰れ。な?」
「やだ」
「やだって、お前……」
大きくため息をついたルイスは、床に置きっぱなしになっていた魔道具の一つを取り上げる。
捕縛用の手枷だと教えてくれた魔道具をエステルに渡し、ルイスは両手を差し出した。
「つけてくれ」
「え? こう?」
二つの金属の輪が8の字形にくっついた魔道具だ。その輪をルイスの両手首に通す。中央にある模様を指で軽く押すと、輪が狭まって手首から抜けなくなった。
施錠した人間が再び押すと解放できるそうだ。
両手が固定されたのを確かめると、ルイスはベッドに横になった。
「俺は寝る。お前も寝ろ」
「そのまま寝るの?」
「安全だろ」
ルイスは意地悪な顔で笑った。
「別に、そんなのなくても、ルイスが危険だなんて思わないけれど」
「あんまり煽るなよ」
睨まれると突き放されたように感じて寂しい。
横たわるルイスの上に屈みこんで、エステルは彼の唇を奪った。
とは言っても、実際は軽く触れただけ。
ルイスからの逆襲の方が激しかった。
頭から腕を通し、エステルの後頭部を引き寄せると、ルイスは噛みつくようにエステルの唇を貪った。
舐められて驚いて開いた口の中に舌が入ってくる。それはエステルの口内を探り、生き物のように動き、舌に絡まって擦った。
力が抜けて、エステルはルイスの身体の上に倒れこむようにして全身を預ける。
「ん……」
合間に零れる声がねだるようで恥ずかしいのに止められない。
うっすら目を開けると、ルイスはじっとエステルを見つめていた。
「あ、ぅ、ルイス……」
ルイスはエステルを抱えて横向きに転がる。
首筋を舐められて、背が反る。
「あっん……」
羽織っていたシャツの襟を後ろに引かれて、肩が露わになる。夜会ドレスはもともとデコルテが広く開いていた。アクセサリーも外してしまって今は遮るものが何もない。
ルイスの熱い舌は鎖骨を辿り、ドレスから見えている乳房の上部に触れた。
じゅっと強く吸われ、声が出る。
「いっ」
ルイスは枷を嵌めたままの右手で乳房に触れた。
「な? 俺も危険だって理解しろよ」
大きな手で包み込まれるように揉まれると、ぞわっと背筋が震える。ルイスに触られると、別の器官に変わったように感覚が違う。
「胸に直接触って、ここの先っぽを舐めたい。スカートをめくって下着が見たい」
「え……」
「そんなこと言われても困るだろ」
「ルイス、私……」
「もっと続きがあるんだが、最後まで聞くか?」
戸惑うエステルに、ルイスは優しく笑った。
彼の甘い笑顔はエステルの心を溶かす。
「いいわよ」
「エステル……」
「あなたが触りたいって言うなら」
起き上がらないと脱げないけれど、今すぐにしてあげたくて、エステルはドレスの胸元をぐいっと下に引いた。
しかし、少しだけ乳房の見える範囲が広がった程度で、ほとんど何も変わらない。
「あら? えっと……起こして脱がせてくれたら、もっと見せられるんだけれど」
「お前……馬鹿だろ」
「なによそれ。ああ、スカート? そっちの方が簡単よね」
スカートに手を伸ばそうとしたエステルを「ばぁか」と笑って、ルイスはエステルの口をふさいだ。
必死になってスカートをたくし上げると、ルイスの指が入り込む。少しかさついた指が内ももを撫で、片足を持ち上げた。
手際のよい不埒な動きに、手枷を嵌めた意味がない。
「あっ!」
股の際どい場所を触られて、緊張が走る。
全然見えていない乳房にルイスは舌を這わせた。
「ルイス、ドレス脱ぐから」
「ん」
「ねえ」
舐められて、ときどき吸われる。
その範囲が限られているせいで、もどかしさが募る。
下着の上から秘所を擦られる。そこはじわりと湿り気を帯びている気がした。
「や、待って。ルイス。ダメ、ちゃんと脱がせて」
伸し掛かってきたルイスを支えられずに、エステルは後ろに倒れる。横向きから上向きに変わり、ルイスがエステルに乗っている。
「んん……エステル……」
そして、抱きしめられた。
――と思ったのだけれど、ルイスは寝ていた。
「え? ルイス?」
胸元で寝息が聞こえる。
ぎゅっとされているのではなく、全体重をかけられているだけだった。
ワインをあれだけ飲んだし、夜会の会場でも酒を飲んでいた。酔っていて当然だった。
「私も酔っているんだわ」
自分の所業に今さら恥ずかしくなる。
脱がせてなんて、何を言っているんだろう。
中途半端に高められた官能がまだ体に残っている。
仕掛けておいて先に寝てしまっているルイスが恨めしい。
エステルはえいっと力をこめて、ルイスを転がして体の上からどかした。
手枷を外してあげてから、布団をかけた。
少し迷った末に、エステルは彼の隣りに入り込んだ。
――ルイスは寝る前にドレスを脱がせてくれたらよかったのに。
髪もそのままの窮屈な衣装で、眠りに落ちるまでにエステルは何度も思った。
寝返りを打つと温かいものに触れた。
ぎゅっと抱きつくと、抱き返される。
「エステル? 起きたか?」
「……ルイス?」
目を開ける前に、目尻に口付けが落ちる。
「んん、くすぐったいわ」
くすくすと笑う幸せな時間は、ルイスの絶望の声にかき消された。
エステルの胸元にはルイスが吸い付いた痕がたくさん残っていた。
「やべぇ、殴られる……ろくに何もしてないのに、殴られる……」
「どうせ殴られるなら、今からする?」
「お前は俺を殺したいのか?」
ルイスがあまりに恨めしそうに言うから、エステルは思い切り笑ってしまった。
朝帰りしたバーナードの屋敷にはフィリップもいたけれど、どちらもルイスを殴ったりなんてしなかった。
絶対に父にはばれないようにしろ、と皆で口裏を合わせたのは、子どものころにいたずらを隠したときのようで懐かしかった。
終わり
最後までお読みいただきありがとうございました。
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