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一年生
どうやら杞憂でした
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「南チームの応援券を三枚ください」
「ありがとうございます」
金貨を支払って受け取った応援券は、厚紙に南地区と判が押されたシンプルなものだ。
見事フレアたちが優勝チームとなれば、金券と交換してくれるらしい。
「投票を締め切りさせていただきます!購入された応援券はの内訳ですが、東西北チームがほぼ均等に分かれており、南チームは少し遅れを取りました!ただその分当選したときの見返りは大きなものになりますので、頑張って応援してください!」
そして、俺たち購入客の移動が終わり、机などの撤去作業も完了すると、
「お待たせいたしました!まずは第一回戦!東西チームが激突します!」
いよいよ試合が始まる。
フレアたち南チームはこの一回戦の後、北チームと対戦だ。
「試合開始!」
おおおおおお!
その言葉を聞いて盛り上がる観客席。
結界内には各チームの選手と審判のみとなり、選手たちはコート内に三人、外に一人といった配置だ。
「それぇ!」
試合開始直後、オーバースローで放たれたボールは凄まじい勢いで相手選手へと向かっていく。
「ふん!」
だが止めるだけでも大変そうなボールを、狙われた選手は難なく抱えこむようにしてキャッチする。
そしてお返しとばかりに、投げ返した。
「くっ!」
投球でバランスを崩していたところに、返ってきたボール。
身体に当たるかと思われたが、倒れこむようにしてかわすとボールは外の選手へと渡る。
すぐさま追撃が行われたが、
「甘い!」
「ありがと!」
「うん、いったんペースを整えよう」
別の選手がかばうようにして前へ出ると、しっかりとボールを受け止めた。
そして外へとボールを回していく。
外の選手は側面や背面へと移動をしてパスを受け取り、相手チームもそれに合わせて位置を変えていった。
「3!」
しかしパスも無限に回せるわけではない。
審判のカウンダウンが進んでいく。
攻撃側は五回以内に相手を狙ったシュートを放たないと、ボールの占有権が移ってしまう。
シュートを放ち、それが避けられた場合のみカウントは復活する。
一進一退の攻防が続いていき、一人、また一人とお互いの選手が被弾していく。
被弾した選手は試合に参加できない。
「頑張って!」
「後ろから狙われてるよ!」
あとは俺たちと同じく応援するのみだ。
「試合終了!西チームの勝利!」
試合時間は短いものだったが、ハラハラする展開でどっちが勝ってもおかしくはない勝負だった。
競技は違えど観戦するっていうのはやっぱり楽しいものだ!
「コートの整地を終えた後、二回戦の開始です!少しの間お待ちください!」
スタッフの人が荒れたコートをならしていくと、やがて綺麗な砂地へと戻っていった。
「皆さまお待たせいたしました!これより二回戦を開始いたします!」
待機していたフレアたちがコートへと移動を開始する。
「頑張れよ!」
「みんな頑張って!」
「お姉ちゃんたち!負けるな!」
周囲の声も大きいので俺たちの応援が届いたのかは分からないが、きっと届いていると思いたい。
「北チームの攻撃から開始いたします!」
コイントスの結果、相手ボールからとなってしまった。
単純に先制攻撃ができる分、先攻が有利だと思う。
まずは相手の攻撃を上手く受け止められるといいが……
フレアたちの配置は内にクリス先輩を先頭にフレアとリーナが後ろに並ぶ。
そして外にサリアという配置だ。
「さて、お手並み拝見だよ!あなたに受け止められる!?」
サイドスローから放たれたボールは、クリス先輩を狙ったものだ。
「軽いよ!お姉さん!」
サイドの位置から放たれた難しい軌道のボールを、クリス先輩は横にステップを踏んで簡単に受け止める。
「へぇ!やるじゃない!」
クリス先輩が正面から受け止めていたら肩にぶつかっていたかもしれないが、ボールの軌道を見て瞬時に最適なポジションへと動いた。
さすがの動体視力だな。
ええ、至近距離でも私の剣をしっかりと見れていましたからね。
造作もないことでしょう。
「サリアちゃん!いくよ!」
「ばっちこい」
「なにあの子!?速過ぎない!?」
クリス先輩のかけ声で、サリアが高速移動を開始する。
側面に移動したと思えば反対の側面へと移動し、コートの半分を縦横無尽に走り続けていく。
サリアの位置が確定してから安全なエリアに移動したいのだが、サリアはそれをさせない。
仕方なく中央で前と後ろの両方を警戒しているのだが、そうすれば避けられるスペースはかなり減ってしまう。
「そこだよ!」
クリス先輩が狙ったのは距離の近い選手たちの間、二人が重なり合わせている肩だ。
その狙いすまされて放たれたボールは圧倒的な速さで二人へと向かっていく。
あれ、めっちゃくちゃ痛いんだよなぁ……
顔面にぶつけられたこともありましたからね……
「くっ!避けるよ!」
「了解!」
だが、相手も並外れた反応を見せる。
二人はほとんどバランスを崩すことなくボールを後ろにそらした。
「ナイスパス」
「なっ!?」
だが、少しでもバランスを崩してしまえばすぐには動けない。
即座に回り込んだサリアがクリス先輩の剛速球を難なく受け止める。
ぽよん。
ふむ……胸部にあるハイグレードな装甲が優れているようで、しっかりと衝撃を吸収しているな。
まさしく柔よく剛を制す……
くだらないこと言ってないで、ちゃんと試合を観てくれませんか?
「せい」
「きゃっ!」
「アウト!」
サリアは正確に着地した相手の足を狙い、確実に仕留めた。
「なんと先制は南チーム!これには予想外の方も多いのではないでしょうか!」
思わぬ試合展開に場内も沸き上がる。
「くっ……やるじゃない……」
一人減った相手チームだが、動揺を見せずに攻撃を開始した。
じっくりとパスを回していく姿は、何かを見極めているようにも見える。
「まずはあなたから仕留めさせてもらうわ!」
どうやらリーナに狙いを絞ったようだ。
恐らくだが、狙いやすいと思われたのだろう。
確かにクリス先輩とフレアと比べたら、移動は少し劣るかもしれない。
しかし、
バシッ!
「ふぅ……危ないところでした」
「リーナちゃんナイスキャッチ!」
「さすがだなリーナ!」
防ぐことに関してはあの中で一番だ。
「それじゃあフレアさんお願いします!」
「任せておけ!」
フレアへとパスが回されたことにより、カウントダウンが進む。
貴重なパスを消費してでもフレアへと託されたのには、意味がある。
「はぁぁぁ……」
フレアがボールを両手で前に突き出す。
その姿はまるで剣を構えているように見えた。
「一撃必殺!」
気合とともにオーバースローから放たれたボールは、一直線に相手選手へと向かっていく。
だが、その軌道はあまりにも直線的だ。
「これなら取れる!」
狙われた選手はその場に踏みとどまり、ボールを受け止める姿勢を見せた。
そのまま受け止められるかと思いきや、まるで生きているかのようにボールが浮き上がる。
「えっ!この動きは!?きゃぁ!?」
「ふっ……我が手から放たれたボールはフェニックスのように羽ばたくのだ!」
鍛えられた腹筋で受け止めようとしたお姉さんだが、慎ましい胸部の方へボールが浮き上がり被弾してしまう。
ふふふ……サリアのようにはいかないようだな……
マスター、その上から目線はやめていただけます?
殺意が芽生えそうなので。
か、かしこまりました!
早々に一人となってしまった相手はなんとか反撃を狙うが、フレアたちの鉄壁の布陣を崩すことはできずに試合は終了した。
「試合終了!勝者南チーム!」
すげぇな!おい!
ねぇねぇ!可愛さで買った応援券が当たるかも!?
次も楽しみだな!
それぞれが良さを出したいい試合だった。
相手チームも負けはしたものの、最後まであきらめずにいた姿勢は見習わないといけないと思う。
「やったね!お姉ちゃんたち!」
「おめでとう!みんなすごかったよ!」
俺たちは拍手で両チームの健闘を称えた。
「よし!」
「やりましたね!」
「大勝利ぃぃぃ!」
「外は寂しい……」
フレアたちがハイタッチを交わす中、すぐに仲間に入れずにいたサリアが少し寂しそうにしているのを見て、俺は苦笑してしまう。
こうして危なげなく、フレアたちに一勝が記されたのだった。
「ありがとうございます」
金貨を支払って受け取った応援券は、厚紙に南地区と判が押されたシンプルなものだ。
見事フレアたちが優勝チームとなれば、金券と交換してくれるらしい。
「投票を締め切りさせていただきます!購入された応援券はの内訳ですが、東西北チームがほぼ均等に分かれており、南チームは少し遅れを取りました!ただその分当選したときの見返りは大きなものになりますので、頑張って応援してください!」
そして、俺たち購入客の移動が終わり、机などの撤去作業も完了すると、
「お待たせいたしました!まずは第一回戦!東西チームが激突します!」
いよいよ試合が始まる。
フレアたち南チームはこの一回戦の後、北チームと対戦だ。
「試合開始!」
おおおおおお!
その言葉を聞いて盛り上がる観客席。
結界内には各チームの選手と審判のみとなり、選手たちはコート内に三人、外に一人といった配置だ。
「それぇ!」
試合開始直後、オーバースローで放たれたボールは凄まじい勢いで相手選手へと向かっていく。
「ふん!」
だが止めるだけでも大変そうなボールを、狙われた選手は難なく抱えこむようにしてキャッチする。
そしてお返しとばかりに、投げ返した。
「くっ!」
投球でバランスを崩していたところに、返ってきたボール。
身体に当たるかと思われたが、倒れこむようにしてかわすとボールは外の選手へと渡る。
すぐさま追撃が行われたが、
「甘い!」
「ありがと!」
「うん、いったんペースを整えよう」
別の選手がかばうようにして前へ出ると、しっかりとボールを受け止めた。
そして外へとボールを回していく。
外の選手は側面や背面へと移動をしてパスを受け取り、相手チームもそれに合わせて位置を変えていった。
「3!」
しかしパスも無限に回せるわけではない。
審判のカウンダウンが進んでいく。
攻撃側は五回以内に相手を狙ったシュートを放たないと、ボールの占有権が移ってしまう。
シュートを放ち、それが避けられた場合のみカウントは復活する。
一進一退の攻防が続いていき、一人、また一人とお互いの選手が被弾していく。
被弾した選手は試合に参加できない。
「頑張って!」
「後ろから狙われてるよ!」
あとは俺たちと同じく応援するのみだ。
「試合終了!西チームの勝利!」
試合時間は短いものだったが、ハラハラする展開でどっちが勝ってもおかしくはない勝負だった。
競技は違えど観戦するっていうのはやっぱり楽しいものだ!
「コートの整地を終えた後、二回戦の開始です!少しの間お待ちください!」
スタッフの人が荒れたコートをならしていくと、やがて綺麗な砂地へと戻っていった。
「皆さまお待たせいたしました!これより二回戦を開始いたします!」
待機していたフレアたちがコートへと移動を開始する。
「頑張れよ!」
「みんな頑張って!」
「お姉ちゃんたち!負けるな!」
周囲の声も大きいので俺たちの応援が届いたのかは分からないが、きっと届いていると思いたい。
「北チームの攻撃から開始いたします!」
コイントスの結果、相手ボールからとなってしまった。
単純に先制攻撃ができる分、先攻が有利だと思う。
まずは相手の攻撃を上手く受け止められるといいが……
フレアたちの配置は内にクリス先輩を先頭にフレアとリーナが後ろに並ぶ。
そして外にサリアという配置だ。
「さて、お手並み拝見だよ!あなたに受け止められる!?」
サイドスローから放たれたボールは、クリス先輩を狙ったものだ。
「軽いよ!お姉さん!」
サイドの位置から放たれた難しい軌道のボールを、クリス先輩は横にステップを踏んで簡単に受け止める。
「へぇ!やるじゃない!」
クリス先輩が正面から受け止めていたら肩にぶつかっていたかもしれないが、ボールの軌道を見て瞬時に最適なポジションへと動いた。
さすがの動体視力だな。
ええ、至近距離でも私の剣をしっかりと見れていましたからね。
造作もないことでしょう。
「サリアちゃん!いくよ!」
「ばっちこい」
「なにあの子!?速過ぎない!?」
クリス先輩のかけ声で、サリアが高速移動を開始する。
側面に移動したと思えば反対の側面へと移動し、コートの半分を縦横無尽に走り続けていく。
サリアの位置が確定してから安全なエリアに移動したいのだが、サリアはそれをさせない。
仕方なく中央で前と後ろの両方を警戒しているのだが、そうすれば避けられるスペースはかなり減ってしまう。
「そこだよ!」
クリス先輩が狙ったのは距離の近い選手たちの間、二人が重なり合わせている肩だ。
その狙いすまされて放たれたボールは圧倒的な速さで二人へと向かっていく。
あれ、めっちゃくちゃ痛いんだよなぁ……
顔面にぶつけられたこともありましたからね……
「くっ!避けるよ!」
「了解!」
だが、相手も並外れた反応を見せる。
二人はほとんどバランスを崩すことなくボールを後ろにそらした。
「ナイスパス」
「なっ!?」
だが、少しでもバランスを崩してしまえばすぐには動けない。
即座に回り込んだサリアがクリス先輩の剛速球を難なく受け止める。
ぽよん。
ふむ……胸部にあるハイグレードな装甲が優れているようで、しっかりと衝撃を吸収しているな。
まさしく柔よく剛を制す……
くだらないこと言ってないで、ちゃんと試合を観てくれませんか?
「せい」
「きゃっ!」
「アウト!」
サリアは正確に着地した相手の足を狙い、確実に仕留めた。
「なんと先制は南チーム!これには予想外の方も多いのではないでしょうか!」
思わぬ試合展開に場内も沸き上がる。
「くっ……やるじゃない……」
一人減った相手チームだが、動揺を見せずに攻撃を開始した。
じっくりとパスを回していく姿は、何かを見極めているようにも見える。
「まずはあなたから仕留めさせてもらうわ!」
どうやらリーナに狙いを絞ったようだ。
恐らくだが、狙いやすいと思われたのだろう。
確かにクリス先輩とフレアと比べたら、移動は少し劣るかもしれない。
しかし、
バシッ!
「ふぅ……危ないところでした」
「リーナちゃんナイスキャッチ!」
「さすがだなリーナ!」
防ぐことに関してはあの中で一番だ。
「それじゃあフレアさんお願いします!」
「任せておけ!」
フレアへとパスが回されたことにより、カウントダウンが進む。
貴重なパスを消費してでもフレアへと託されたのには、意味がある。
「はぁぁぁ……」
フレアがボールを両手で前に突き出す。
その姿はまるで剣を構えているように見えた。
「一撃必殺!」
気合とともにオーバースローから放たれたボールは、一直線に相手選手へと向かっていく。
だが、その軌道はあまりにも直線的だ。
「これなら取れる!」
狙われた選手はその場に踏みとどまり、ボールを受け止める姿勢を見せた。
そのまま受け止められるかと思いきや、まるで生きているかのようにボールが浮き上がる。
「えっ!この動きは!?きゃぁ!?」
「ふっ……我が手から放たれたボールはフェニックスのように羽ばたくのだ!」
鍛えられた腹筋で受け止めようとしたお姉さんだが、慎ましい胸部の方へボールが浮き上がり被弾してしまう。
ふふふ……サリアのようにはいかないようだな……
マスター、その上から目線はやめていただけます?
殺意が芽生えそうなので。
か、かしこまりました!
早々に一人となってしまった相手はなんとか反撃を狙うが、フレアたちの鉄壁の布陣を崩すことはできずに試合は終了した。
「試合終了!勝者南チーム!」
すげぇな!おい!
ねぇねぇ!可愛さで買った応援券が当たるかも!?
次も楽しみだな!
それぞれが良さを出したいい試合だった。
相手チームも負けはしたものの、最後まであきらめずにいた姿勢は見習わないといけないと思う。
「やったね!お姉ちゃんたち!」
「おめでとう!みんなすごかったよ!」
俺たちは拍手で両チームの健闘を称えた。
「よし!」
「やりましたね!」
「大勝利ぃぃぃ!」
「外は寂しい……」
フレアたちがハイタッチを交わす中、すぐに仲間に入れずにいたサリアが少し寂しそうにしているのを見て、俺は苦笑してしまう。
こうして危なげなく、フレアたちに一勝が記されたのだった。
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