39 / 158
一年生
正々堂々と果たし状を渡しに行きます!
しおりを挟む
クリス先輩に挑む!
俺の腹はそう決まった。
ジロジロ。
「なんで一年が三年のフロアに来てるんだ?」
「さぁ?」
挑戦状を叩きつけに行くため、休み時間に三年生の教室フロアに来たんだが……
非常に注目を集めてしまい、なんともいたたまれない気持ちになってしまう。
や、やっぱりルースに着いてきてもらった方が良かったかな……
友人同伴で挑戦状を叩きつけるなんて恰好がつかないでしょうに?
それにこのようなことで恐れを抱いていては学園最強に挑むのは時期尚早です。
引き返した方が良いのでは?
べ、別に怖がってなんていないし!?
「あれ、カイ君じゃない。どうしたの?」
ポン。
俺はいきなり後ろから肩を叩かれた。
「ひゃん!?」
……とても可愛らしい悲鳴ですね?
その呆れたような口調はやめてくれ!
少しビックリしただけだから!
「あはは、驚かせちゃったかな?」
「べ、別に驚いてませんが!?こ、これを渡しに来ただけです!」
慌てふためきながら、俺は両手で手紙を差し出した。
「……こういうのは、もっとロマンチックな場所で渡してほしいな」
すると、クリス先輩は急に頬を染め、恥ずかしそうに顔を隠す。
「何を言っているんです?」
「ラブレターでしょ?」
「ちがぁぁぁぁぁぁう!果たし状ですよ!模擬戦の依頼に関して俺の名前を書いたんで!あとはクリス先輩が名前を書いて提出してください!」
「えっ……婚姻届け?」
「あほかぁぁぁ!」
おもいっきり手刀をクリス先輩の頭へと繰り出したのだが、
ぎゅっ!
途中で掴まれてしまった。
「あはは!冗談が過ぎたようだね!うんうん!ボクは嬉しいよ!」
そして空いた手で、嬉しそうに俺の手紙をスカートのポケットに入れる。
結構本気の一撃だったので、避けるならまだしも掴まれるとは思ってもいなかった。
それも文字通りの片手間でだ。
中々の動体視力ですね。
フレアさんやセツカさんよりも間違いなく強いです。
これは楽しみになってきました。
嬉しそうなクリス先輩に燃えているファーナ。
「おいおい?正気か?一年がバケモンの相手なんか務まるのかよ?」
そんな良い雰囲気をぶち壊すような言葉が横からかけられ、クリス先輩の笑顔が凍る。
「フェルド君……」
クリス先輩にフェルドと呼ばれたとげとげの茶髪男子生徒は、俺を嘲笑うように話しかけてきた。
後輩とはいえ初対面で人を見下すような目をする奴は、ろくでもない奴と相場が決まっている。
フェルドなんて大層な名前はいらん。
チンピラ先輩でいいだろう。
一応先輩は付けるんですね。
まあ一応な。
「お前さぁ?こいつに何言われたか知らないけど、模擬戦なんかやめとけ。ぶっ壊されるだけだぞ?」
「勝負はやってみないと分からないでしょう?」
「お前は知らんだろうが、こいつに模擬戦でぶっ壊された可哀想な同級生がいるんぜ?死にはしなかったが既に退学済みだ。こいつとは仲良しで結構強かったのによ?」
それは初耳だ。
だが、それがどうした。
「お互いが納得して闘った結果に他人が口出しするな」
「……お前、誰に口きいてんだ?」
「召喚師としての覚悟もできてないお子様にだけど?」
「っんだとぉ!?」
「俺の好きだった召喚師は闘って死んだ!それでも遺された妹への手紙には、相手を恨まないでくれ。そう書いてあったんだ!」
俺は、以前にサリアから教えてもらった。
召喚師なら必ず書く、遺書の内容を。
もっとサリアの成長を見たかったと書かれていた中で、それでも相手への敬意を忘れてはいなかった。
それが闘いに生きる召喚師という生き方を選んだ人の誇りだと、今なら分かる。
……幼いころはめちゃくちゃ恨んだけどな。
「だ、だからといってだ!人をぶっ壊しておいてのんきに笑っていられる方がおかしいだろうが!」
「……君に何が分かるんだ!」
今まで黙っていたクリス先輩の心からの叫びが、その場を静かにさせる。
「今でも思い出す!ボクの剣が友達の足を砕いた感触と痛みに歪む表情を!」
初めて会ってからいつも笑顔だったクリス先輩の瞳から、大粒の涙が溢れている。
「……それでも!試合が終わった後、言ってくれたんだ!なんとか生きてるし歩くこともできる。だからこれからは一ファンとして応援するからよ。俺の分まで上を目指してくれよな?クリスならできるから」
「そう言って、笑ってくれたんだ!だからボクは強くなることを諦めない!それが彼に返せる唯一のものだから!」
全てを吐き出し、はぁはぁ……と荒い呼吸を続けるクリス先輩。
……クリス先輩。
人の想いは、託す側よりも託される側の方が辛いのではないでしょうか。
私もそうでしたから。
だからこそ、託された者は強いのです。
一人ではないのですから。
ファーナ……
ああ、そうだな!
「クリス先輩!正々堂々と勝負です!」
「カイ君……うん、ありがとう!」
俺とクリス先輩が握手を交わした、そのとき。
「見事。それでこそ召喚師の卵というものだ」
めちゃくちゃ渋い声が俺の背後から聞こえてきたんだ。
「ゼルウェル先生……」
振り返ると、歴戦の戦士とも言うべき風格を纏う壮年の白髪男性が立っていた。
「クリス、そしてカイと言ったか?相手の想いを継ぐ強さ、そして強さへと挑戦する心。私にも滾るものがあるな。だが……」
ギン!
鋭い目つきがフェルドに向けられる。
「ひぃっ!?」
「フェルド、貴様には何もない。同級生の失意を受け継ぐ器も、上を目指す勇気も。何を想い、何をしにこの学園に来たのか。もう一度考え直してみるがいい」
「わ、わかりました……」
しゅんとうなだれた瞬間、休み時間を終える鐘が鳴った。
「そろそろ授業が始まる。君も自身のクラスへと帰りたまえ」
「は、はい!」
「カイ君……」
教室へと戻ろうとすると、クリス先輩に声をかけられる。
「なんでしょう!?」
「ありがとね……」
そこで俺はとびきりの笑顔を向けられると、
ま、まぶしい!?
簡単に俺の心を掴んでしまった。
「い、いえ!とんでもございません!それでは!」
「ふふふ……少年にはちと酷だったか」
「な、何がですか?」
「何、独り言だよ」
はぁぁぁ!?めちゃくちゃ可愛いぃぃぃぃぃ!?
……
いつもならここでファーナのツッコミがあるのだが、今日は静かだ。
お、お父様に似てらっしゃる……
とっても素敵でしたぁ……
ファザコンを発動していた為だった。
俺の腹はそう決まった。
ジロジロ。
「なんで一年が三年のフロアに来てるんだ?」
「さぁ?」
挑戦状を叩きつけに行くため、休み時間に三年生の教室フロアに来たんだが……
非常に注目を集めてしまい、なんともいたたまれない気持ちになってしまう。
や、やっぱりルースに着いてきてもらった方が良かったかな……
友人同伴で挑戦状を叩きつけるなんて恰好がつかないでしょうに?
それにこのようなことで恐れを抱いていては学園最強に挑むのは時期尚早です。
引き返した方が良いのでは?
べ、別に怖がってなんていないし!?
「あれ、カイ君じゃない。どうしたの?」
ポン。
俺はいきなり後ろから肩を叩かれた。
「ひゃん!?」
……とても可愛らしい悲鳴ですね?
その呆れたような口調はやめてくれ!
少しビックリしただけだから!
「あはは、驚かせちゃったかな?」
「べ、別に驚いてませんが!?こ、これを渡しに来ただけです!」
慌てふためきながら、俺は両手で手紙を差し出した。
「……こういうのは、もっとロマンチックな場所で渡してほしいな」
すると、クリス先輩は急に頬を染め、恥ずかしそうに顔を隠す。
「何を言っているんです?」
「ラブレターでしょ?」
「ちがぁぁぁぁぁぁう!果たし状ですよ!模擬戦の依頼に関して俺の名前を書いたんで!あとはクリス先輩が名前を書いて提出してください!」
「えっ……婚姻届け?」
「あほかぁぁぁ!」
おもいっきり手刀をクリス先輩の頭へと繰り出したのだが、
ぎゅっ!
途中で掴まれてしまった。
「あはは!冗談が過ぎたようだね!うんうん!ボクは嬉しいよ!」
そして空いた手で、嬉しそうに俺の手紙をスカートのポケットに入れる。
結構本気の一撃だったので、避けるならまだしも掴まれるとは思ってもいなかった。
それも文字通りの片手間でだ。
中々の動体視力ですね。
フレアさんやセツカさんよりも間違いなく強いです。
これは楽しみになってきました。
嬉しそうなクリス先輩に燃えているファーナ。
「おいおい?正気か?一年がバケモンの相手なんか務まるのかよ?」
そんな良い雰囲気をぶち壊すような言葉が横からかけられ、クリス先輩の笑顔が凍る。
「フェルド君……」
クリス先輩にフェルドと呼ばれたとげとげの茶髪男子生徒は、俺を嘲笑うように話しかけてきた。
後輩とはいえ初対面で人を見下すような目をする奴は、ろくでもない奴と相場が決まっている。
フェルドなんて大層な名前はいらん。
チンピラ先輩でいいだろう。
一応先輩は付けるんですね。
まあ一応な。
「お前さぁ?こいつに何言われたか知らないけど、模擬戦なんかやめとけ。ぶっ壊されるだけだぞ?」
「勝負はやってみないと分からないでしょう?」
「お前は知らんだろうが、こいつに模擬戦でぶっ壊された可哀想な同級生がいるんぜ?死にはしなかったが既に退学済みだ。こいつとは仲良しで結構強かったのによ?」
それは初耳だ。
だが、それがどうした。
「お互いが納得して闘った結果に他人が口出しするな」
「……お前、誰に口きいてんだ?」
「召喚師としての覚悟もできてないお子様にだけど?」
「っんだとぉ!?」
「俺の好きだった召喚師は闘って死んだ!それでも遺された妹への手紙には、相手を恨まないでくれ。そう書いてあったんだ!」
俺は、以前にサリアから教えてもらった。
召喚師なら必ず書く、遺書の内容を。
もっとサリアの成長を見たかったと書かれていた中で、それでも相手への敬意を忘れてはいなかった。
それが闘いに生きる召喚師という生き方を選んだ人の誇りだと、今なら分かる。
……幼いころはめちゃくちゃ恨んだけどな。
「だ、だからといってだ!人をぶっ壊しておいてのんきに笑っていられる方がおかしいだろうが!」
「……君に何が分かるんだ!」
今まで黙っていたクリス先輩の心からの叫びが、その場を静かにさせる。
「今でも思い出す!ボクの剣が友達の足を砕いた感触と痛みに歪む表情を!」
初めて会ってからいつも笑顔だったクリス先輩の瞳から、大粒の涙が溢れている。
「……それでも!試合が終わった後、言ってくれたんだ!なんとか生きてるし歩くこともできる。だからこれからは一ファンとして応援するからよ。俺の分まで上を目指してくれよな?クリスならできるから」
「そう言って、笑ってくれたんだ!だからボクは強くなることを諦めない!それが彼に返せる唯一のものだから!」
全てを吐き出し、はぁはぁ……と荒い呼吸を続けるクリス先輩。
……クリス先輩。
人の想いは、託す側よりも託される側の方が辛いのではないでしょうか。
私もそうでしたから。
だからこそ、託された者は強いのです。
一人ではないのですから。
ファーナ……
ああ、そうだな!
「クリス先輩!正々堂々と勝負です!」
「カイ君……うん、ありがとう!」
俺とクリス先輩が握手を交わした、そのとき。
「見事。それでこそ召喚師の卵というものだ」
めちゃくちゃ渋い声が俺の背後から聞こえてきたんだ。
「ゼルウェル先生……」
振り返ると、歴戦の戦士とも言うべき風格を纏う壮年の白髪男性が立っていた。
「クリス、そしてカイと言ったか?相手の想いを継ぐ強さ、そして強さへと挑戦する心。私にも滾るものがあるな。だが……」
ギン!
鋭い目つきがフェルドに向けられる。
「ひぃっ!?」
「フェルド、貴様には何もない。同級生の失意を受け継ぐ器も、上を目指す勇気も。何を想い、何をしにこの学園に来たのか。もう一度考え直してみるがいい」
「わ、わかりました……」
しゅんとうなだれた瞬間、休み時間を終える鐘が鳴った。
「そろそろ授業が始まる。君も自身のクラスへと帰りたまえ」
「は、はい!」
「カイ君……」
教室へと戻ろうとすると、クリス先輩に声をかけられる。
「なんでしょう!?」
「ありがとね……」
そこで俺はとびきりの笑顔を向けられると、
ま、まぶしい!?
簡単に俺の心を掴んでしまった。
「い、いえ!とんでもございません!それでは!」
「ふふふ……少年にはちと酷だったか」
「な、何がですか?」
「何、独り言だよ」
はぁぁぁ!?めちゃくちゃ可愛いぃぃぃぃぃ!?
……
いつもならここでファーナのツッコミがあるのだが、今日は静かだ。
お、お父様に似てらっしゃる……
とっても素敵でしたぁ……
ファザコンを発動していた為だった。
0
お気に入りに追加
489
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~
霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。
ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。
これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である
催眠アプリで恋人を寝取られて「労働奴隷」にされたけど、仕事の才能が開花したことで成り上がり、人生逆転しました
フーラー
ファンタジー
「催眠アプリで女性を寝取り、ハーレムを形成するクソ野郎」が
ざまぁ展開に陥る、異色の異世界ファンタジー。
舞台は異世界。
売れないイラストレーターをやっている獣人の男性「イグニス」はある日、
チートスキル「催眠アプリ」を持つ異世界転移者「リマ」に恋人を寝取られる。
もともとイグニスは収入が少なく、ほぼ恋人に養ってもらっていたヒモ状態だったのだが、
リマに「これからはボクらを養うための労働奴隷になれ」と催眠をかけられ、
彼らを養うために働くことになる。
しかし、今のイグニスの収入を差し出してもらっても、生活が出来ないと感じたリマは、
イグニスに「仕事が楽しくてたまらなくなる」ように催眠をかける。
これによってイグニスは仕事にまじめに取り組むようになる。
そして努力を重ねたことでイラストレーターとしての才能が開花、
大劇団のパンフレット作製など、大きな仕事が舞い込むようになっていく。
更にリマはほかの男からも催眠で妻や片思いの相手を寝取っていくが、
その「寝取られ男」達も皆、その時にかけられた催眠が良い方に作用する。
これによって彼ら「寝取られ男」達は、
・ゲーム会社を立ち上げる
・シナリオライターになる
・営業で大きな成績を上げる
など次々に大成功を収めていき、その中で精神的にも大きな成長を遂げていく。
リマは、そんな『労働奴隷』達の成長を目の当たりにする一方で、
自身は自堕落に生活し、なにも人間的に成長できていないことに焦りを感じるようになる。
そして、ついにリマは嫉妬と焦りによって、
「ボクをお前の会社の社長にしろ」
と『労働奴隷』に催眠をかけて社長に就任する。
そして「現代のゲームに関する知識」を活かしてゲーム業界での無双を試みるが、
その浅はかな考えが、本格的な破滅の引き金となっていく。
小説家になろう・カクヨムでも掲載しています!
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
死んで全ての凶運を使い果たした俺は異世界では強運しか残ってなかったみたいです。〜最強スキルと強運で異世界を無双します!〜
猫パンチ
ファンタジー
主人公、音峰 蓮(おとみね れん)はとてつもなく不幸な男だった。
ある日、とんでもない死に方をしたレンは気づくと神の世界にいた。
そこには創造神がいて、レンの余りの不運な死に方に同情し、異世界転生を提案する。
それを大いに喜び、快諾したレンは創造神にスキルをもらうことになる。
ただし、スキルは選べず運のみが頼り。
しかし、死んだ時に凶運を使い果たしたレンは強運の力で次々と最強スキルを引いてしまう。
それは創造神ですら引くほどのスキルだらけで・・・
そして、レンは最強スキルと強運で異世界を無双してゆく・・・。
金貨1,000万枚貯まったので勇者辞めてハーレム作ってスローライフ送ります!!
夕凪五月雨影法師
ファンタジー
AIイラストあり! 追放された世界最強の勇者が、ハーレムの女の子たちと自由気ままなスローライフを送る、ちょっとエッチでハートフルな異世界ラブコメディ!!
国内最強の勇者パーティを率いる勇者ユーリが、突然の引退を宣言した。
幼い頃に神託を受けて勇者に選ばれて以来、寝る間も惜しんで人々を助け続けてきたユーリ。
彼はもう限界だったのだ。
「これからは好きな時に寝て、好きな時に食べて、好きな時に好きな子とエッチしてやる!! ハーレム作ってやるーーーー!!」
そんな発言に愛想を尽かし、パーティメンバーは彼の元から去っていくが……。
その引退の裏には、世界をも巻き込む大規模な陰謀が隠されていた。
その陰謀によって、ユーリは勇者引退を余儀なくされ、全てを失った……。
かのように思われた。
「はい、じゃあ僕もう勇者じゃないから、こっからは好きにやらせて貰うね」
勇者としての条約や規約に縛られていた彼は、力をセーブしたまま活動を強いられていたのだ。
本来の力を取り戻した彼は、その強大な魔力と、金貨1,000万枚にものを言わせ、好き勝手に人々を救い、気ままに高難度ダンジョンを攻略し、そして自身をざまぁした巨大な陰謀に立ち向かっていく!!
基本的には、金持ちで最強の勇者が、ハーレムの女の子たちとまったりするだけのスローライフコメディです。
異世界版の光源氏のようなストーリーです!
……やっぱりちょっと違います笑
また、AIイラストは初心者ですので、あくまでも小説のおまけ程度に考えていただければ……(震え声)
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
ゲームのモブに転生したと思ったら、チートスキルガン積みのバグキャラに!? 最強の勇者? 最凶の魔王? こっちは最驚の裸族だ、道を開けろ
阿弥陀乃トンマージ
ファンタジー
どこにでもいる平凡なサラリーマン「俺」は、長年勤めていたブラック企業をある日突然辞めた。
心は晴れやかだ。なんといってもその日は、昔から遊んでいる本格的ファンタジーRPGシリーズの新作、『レジェンドオブインフィニティ』の発売日であるからだ。
「俺」はゲームをプレイしようとするが、急に頭がふらついてゲーミングチェアから転げ落ちてしまう。目覚めた「俺」は驚く。自室の床ではなく、ゲームの世界の砂浜に倒れ込んでいたからである、全裸で。
「俺」のゲームの世界での快進撃が始まる……のだろうか⁉
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる