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一年生

リーナさん無双開始!いざお風呂へ!

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私はリーナ。
育ててもらった孤児院である教会を救うために、召喚士を目指す女の子です。
戦うための学園だし、男の子ばかりなんだろうな……
と思っていたのですが、女の子も私以外に二人いてくれました。

フレアさんにサリアちゃん。

フレアさんはとても綺麗で、それに凛々しい女の子です。
サリアちゃんはとても可愛いですけど、無表情なのが気になる子です。

同年代の女の子とお話しすることはあまりないので、とても緊張します。
だけど仲良くなりたいです。
頑張るぞ!

「わ、私リーナです!よろしくお願いします!」

「ああ、フレアだ。よろしく頼む」

「えっと……」

「他に何かあるのか?」

「い、いえ!何でもありません!」

フレアさんとの初めての会話はそれで終わりました……
しかし私はめげません!
次はサリアちゃんです!

「初めまして!リーナって言いますのでよろしくお願いします!」

「……サリア」

ぼそりと呟いただけのサリアちゃん。

壁が見えます!
それも要塞のように強固な城壁です!

結局、話しかけてこないでといった感じで目も合わせてくれません……
私はすごすごと退却するしかありませんでした。

しかし私は諦めません!
孤児院では様々な理由を持つ子供たちが、ふさぎ込むことなんて日常茶飯事です!
そう言ったときはお風呂で解決してきました!
一緒に体を洗ったり、お湯につかって温めることでお話しするんです!
授業が終わり、夕食を終えた後、私はフレアさんのお部屋へ向かいました。

「一緒にお風呂行きませんか?」

「いや、私は……」

「一緒にお風呂行きましょう?」

「だ、だから……」

「一緒に、お風呂、入りましょう?」

ゴゴゴゴゴゴゴ……

な、なんという圧だ……
これがあの大人しいリーナか?
絶対の意志を感じる……
やはりキリンが選んだだけはあるということか。

「はぁ……準備するから少し待ってくれ……」

「はい!」

フレアさんを連れた私はサリアちゃんのお部屋へ向かいます。
とは言っても私達のお部屋は三つ並んでいるので、すぐなんですけどね。

コンコン。

ノックをしますが、何の反応も返ってきません。

「サリアは無理ではないか?」

「いえ!無理ではありません!サリアさーん!お風呂に行きましょう!」

コンコンコンコンコンコン!

一つのノックに熱意を込め、私はドアを叩き続けました。

「サァリィアァちゃぁぁぁん!お風呂行きましょうぉぉぉ!」

「……うるさい」

私の熱意が伝わってサリアちゃんがドアを開けてくれました。

「ついに扉を開けさせた……なんという執念か」

「一緒にお風呂行きましょう?」

「……いい」

「そんなこと言わないでください。一緒にお風呂入りましょう?」

ゴゴゴゴゴゴゴ……

(可愛らしい笑顔だと言うのに何たる圧か…)

「……い、いい」

(サリアも動揺しつつだが、はねのけるとはやるな)

「入るんです」

「…………準備する」

(折れた!?)

「はい!私、待ってますので……いつまでも待っていますからね?」

「すぐに準備する」

サリアちゃんはその言葉通り、すぐに出てきてくれました。
これで準備万端です!

(リーナ、何というやつだ……)

(付き合った方が静かになる……)

私はウキウキとした気分でお風呂場へと歩き出しました。

「さぁ脱ぎましょう!裸のお付き合いです!」

「そ、そんなに催促するな!」

「……んしょ」

ぷるんぷるん。

「「……」」

サリアちゃんがシャツを脱いだ瞬間に私たちは目を奪われました。
圧倒的な弾力と柔らかさが、小さなサリアちゃんの体で暴れまわっているからです。

「……なに?そんなにじろじろと見ないで……」

ほんのりと頬をピンク色に染めたサリアちゃん。
なんだかゾクゾクします……

「す、すまない……」

「サリアちゃん、ごめんなさい」

「んっ……」

うふふふふふふ……かわわわわいい……

「リーナ?脱がないのか?」

「はっ!?少しボーっとしてまし……」

私が振り返った先には、引き締まったお腹と滑らかながらも主張するお胸がありました。

両極端ながらも美を主張する二人のスタイルがたまりませんが、少し悲しくもあります。

「な、なんだ……?」

「なんでもありません……」

気落ちする私ですが、一緒に体を洗うことになりました。
誰もしゃべらずに三人が並んで座り、シャワーを浴びていると、

「フレアさんもサリアちゃんもスタイルが良くていいなぁ……」

つい、本音がこぼれてしまいました。

私はサリアちゃんほど大きくもなく、フレアさんほど引き締まった体ではありません。

「リ、リーナも綺麗な身体をしているじゃないか……」

「うん」

「そ、そうですか?」

「わ、私ももう少し、大きくなりたいものだ……」

「わたしはこんなにいらない。フレアくらいがよかった」

「……」

「あ、あれ?フレアさん?」

スタスタ。
黙ったままのフレアさんがサリアちゃんの背後に向かいました。

「だったら寄こせ!この無駄にでかい胸を!」

むにゅうぅぅぅ!

背後から鷲掴みです!

「んぅっ……!?」

「こ、こんなに!たゆんたゆんとしおってけしからん!このこのこのっ!」

むにゅむにゅむにゅ!

「だ、だめっ……そんなに激しくしたら、わたし……んぅぅぅ!?」

私はサリアちゃんの艶やかな声を最後に、気を失いました。


「……ここは?」

「気が付きましたか?」

「るなせんせい?」

「お風呂場でのぼせたと聞きましたので、失礼ながら体を拭いてあなたのお部屋へと運ばさせていただきました」

ルナ先生が優しく頭を撫でてくれます……
ひんやりとして気持ちいいです……

「せんせい……」

「どうしました?」

「おっぱいっていいものですね……」

「……はい?」

私は満足した想いで再び眠りへと落ちていきました……

そして翌日。

「昨日はありがとうございました!またお風呂一緒に行きましょうね!」

「お、お断りだ!あんな醜態二度と晒すか!」

「ぜったいにいや!」

「なんでですかぁぁぁ!?」


「なあルース?女の子同士コミュニケーションは取れているのか?」

「リーナさんが頑張っているみたいだけど……難しそうじゃないかな?」

カイとルースの二人は、心配そうに女子たちを眺めているのだった。
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