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一年生
休日明けは嵐の予感?
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「今年の学生レベルは高過ぎるわね……」
Sランク三体なんて過去に存在しないわ。
例年でも学生の内に死者が出ることも珍しくない。
高ランクが現れたと喜んでばかりはいられない。
それだけ危険度が増すということだから。
あまり飾り気のない部屋で、机にテーブル。
それに本棚があるくらいだ。
だが、ベッドの上にはクマのぬいぐるみがある。
そのことがなんとも微笑ましい。
そんな部屋の主であるルナは、難問に答えを見出すために頭を抱えていた。
とりあえず私の担当の注意するべき生徒をまとめてみましょう。
まずは、リーナさん。
聖獣キリンを従え、サポートしながら自分も攻性魔法も使える。
間違いなく特別な人材です。ただ彼女は優しすぎる一面があります。
闘いは守るだけでは勝てません。
相手を倒すという強い意志が無ければ勝てません。
あの子にその覚悟と意志があるかと言われれば疑問です。
次に、フレアさん。
フェニックスと共に前線に立ち、圧倒的な攻撃力で相手を攻撃するスタイルは相手はもちろんのこと、自分も傷を負いやすいでしょう。昔の私のようにも思ってしまいますね……
昔のことを思い出したルナは、自分の足を悲しげに見つめる。
私の二の舞にはさせない。しっかりとダメージコントロールをしていくことが重要です。素直に聞いてくれるかは疑問ですが、コミュニケーションは取っていくことにしましょう。
そして、一番危険に思っているのがサリアさん。
氷狼セツナを従えていますが、実力はまだ未知数です。
召喚士としては問題ないかもしれませんが、一人の人間、生徒としては問題だらけとしか言えません。
希望のない瞳、仮面のような表情。
生きるということを非常に億劫に思っているように感じます。
なんとかしてあげたいところですが、私もそれほど人のことを言える存在ではありませんからね……
学生生活で変わっていってくれることを期待しましょう。
次はルース君ですね。
おじいさまが有名な召喚士ということで流石です。
基礎知識や技術は高いレベルにいます。
それに血筋だけではないと思いますが、召喚獣と良い連携が取れているということが前回の適性検査で分かりました。
順調に成長していくと高ランクの召喚師になるでしょう。
一番バランスがいい生徒で、成長が楽しみな存在です。
……それにとっても可愛らしくていいと思います。
最後は、カイ君。
彼は評価が非常に難しく、困った存在といえるでしょう。
召喚獣はD ランク、クラス内で最低です。
ですが、あの光の剣の切れ味を見た後ではその評価が正しいのか判断できません。
そして彼自身の特性と言えばいいのでしょうか?
どうすれば勝てるのか?相手を知って、自分を知る。
勝利に重要なポイントを自分で考えています。
しかも魔法の詠唱速度、コントロールもいいですね。
魔法自体は誰にでも使えますが、それをイメージし、正確にコントロールするという技術はかなりの難度を極めます。
おそらく勝ち方はお祖父さんから、魔法は研究者という人から教わったのでしょう。
最後に彼の召喚獣、リビングメイルについて。
生前の心残りや恨みなどで動き出した鎧です。
自律性も無く、ただ命令をこなすだけなのでDランクに認定されました。
しかし、カイ君はそんなリビングメイルを人として扱っているように思います。
そのおかげかどうかは判断できませんが、夢を見たり、言葉を聞いたりしているとのことです。
確かに生前は人だったのでしょうが、いざそう扱えるかと言われたら難しいとしか言えません。
これもまた彼の資質なのでしょう。
面白い子です。
「ふぅ……」
学生一人一人にメモを書き終えると、固くなった体を伸ばす。
「どうなるのかしらね?今年は……」
誰も死なせずに卒業させてあげたい。
その一心で今後のカリキュラムを作成していき、休日を終えるのだった。
ちゅんちゅん……
「げっ!?寝過ごした!?」
枕元の時計はいつもより遅い時間を指している。
休みで気が緩んだのか、ギリギリの時間に起きてしまった。
「ファーナ起こしてくれよ!?」
マスターの生活にまで干渉できませんし、こちらとは時間の流れが違いますので。
それにマスターも子供ではないのですから、自己管理は自分でお願いいたします。
記憶を取り戻したおかげで、もの凄い流暢に話しながら俺を叱ってくる。
……正論過ぎて何も言えん。
だぁぁぁ!飯を食ってる暇はない!
急げ!遅刻はダメだ!
お仕置きの筋肉先生との筋トレはしたくない!
「はっはっはっ!もっとたくましくなるのだ!」
「も、もう……むりでふ……」
俺は、遅刻した同級生があえなく力尽きたことを思い出していた。
息を切らしながら登校すると、なんとか間に合った。
「ぜぇ……ぜぇ……ルースおはよう……」
「おはよう、カイ。結構ギリギリだったね」
「ああ、危なかったぜ……」
周囲を見渡すと、他のクラスメートは全員が出席しているようだ。
当然フレアもいる。
改めてお礼に行くか。
「フレア、おはよう」
「……おはよう。だが貴様、だらしない恰好をするな。オーレリア様にふさわしい姿を心掛けんか」
眉をひそめて俺の恰好を叱ってくる。
急いでいたため、髪を整える時間もなくシャツもボタンを掛け違えていた。
「わ、悪い……」
今日になって早くも二回も怒られてしまう。
……なんだか心苦しくもあるが、少し興奮を覚えるのはなぜなのか?
そう挨拶を交わしていると、
「なんであの二人が話してるんだ?」
「う、羨ましい……俺も叱ってほしい……」
「お前、変態だったのか……」
フレアと会話をしたためかクラスがざわつく。
まあ別にいいや、本題に移ろう。
「昨日は色々と教えてくれてありがとう」
「気にするな。私も知らないことを知れて有意義な時間だった」
優しい笑顔、おそらくこちらの方が彼女の素の部分なのではないだろうか?
「フレアのおかげで体の中が暖かい気持ちになれたけど、あんな感覚は初めての体験だったよ」
「ああ、私にも暖かいものが流れ込んでくるのを感じた。私も初めての感覚で戸惑いを覚えたものだ」
「えっ?体調は大丈夫か?俺のせいで何かあったら心配だ」
「ああ、問題ないので気にするな」
「それは良かった。でもフレアの大切なものを教えてもらえたおかげで自信が持てたよ」
「ふん……もっとふさわしい男にならんと認めんぞ」
「ああ、肝に銘じておくよ」
クラスがさらに騒がしくなり、男どもは俺を睨み付けてくる。
「なんか様子がおかしくないか?」
ルースに問いかけると、真っ赤な顔で、
「フレアさんと、その、え、え、えっちなことしたの?」
爆弾発言をしやがった。
「はぁ?何で!」
「だって会話を聞いてたら……その……」
会話を思い出す。
……暖かいものが流れ込んできて初めての体験。
体調を心配する俺。
ふさわしい男になれ。
なるほど、フレアと初体験を済ませたように思えるじゃないか。
ははは、参ったなぁ?
ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?
事情を知らない人が聞いたらやべぇ話になってる!
「違うんだよ!ルース!」
俺はルースの方を掴み、がくがくと揺らしながら事情を説明する。
「そっか……そういうことだったんだね」
クラクラしながらだが、ルースは納得してくれたようだ。
「ふぅ……全くとんだ勘違いだぜ」
「でも他の人は……誤解したままじゃないかな?」
真っ赤な瞳で睨み付けてくる野郎たち。
真っ赤な顔で興奮したようにチラッチラッと見てくる興味津々なリーナ。
ただ、サリアだけはいつも通りぽけーっとしている。
「これから大変だよ……?」
「授業前から憂鬱で仕方ないんだが……」
そうした混沌の中、今日の授業が始まるようだ。
ルナ先生が到着すると真っ先に一言。
「なんだか空気が悪くありません?」
俺もそう思います。
Sランク三体なんて過去に存在しないわ。
例年でも学生の内に死者が出ることも珍しくない。
高ランクが現れたと喜んでばかりはいられない。
それだけ危険度が増すということだから。
あまり飾り気のない部屋で、机にテーブル。
それに本棚があるくらいだ。
だが、ベッドの上にはクマのぬいぐるみがある。
そのことがなんとも微笑ましい。
そんな部屋の主であるルナは、難問に答えを見出すために頭を抱えていた。
とりあえず私の担当の注意するべき生徒をまとめてみましょう。
まずは、リーナさん。
聖獣キリンを従え、サポートしながら自分も攻性魔法も使える。
間違いなく特別な人材です。ただ彼女は優しすぎる一面があります。
闘いは守るだけでは勝てません。
相手を倒すという強い意志が無ければ勝てません。
あの子にその覚悟と意志があるかと言われれば疑問です。
次に、フレアさん。
フェニックスと共に前線に立ち、圧倒的な攻撃力で相手を攻撃するスタイルは相手はもちろんのこと、自分も傷を負いやすいでしょう。昔の私のようにも思ってしまいますね……
昔のことを思い出したルナは、自分の足を悲しげに見つめる。
私の二の舞にはさせない。しっかりとダメージコントロールをしていくことが重要です。素直に聞いてくれるかは疑問ですが、コミュニケーションは取っていくことにしましょう。
そして、一番危険に思っているのがサリアさん。
氷狼セツナを従えていますが、実力はまだ未知数です。
召喚士としては問題ないかもしれませんが、一人の人間、生徒としては問題だらけとしか言えません。
希望のない瞳、仮面のような表情。
生きるということを非常に億劫に思っているように感じます。
なんとかしてあげたいところですが、私もそれほど人のことを言える存在ではありませんからね……
学生生活で変わっていってくれることを期待しましょう。
次はルース君ですね。
おじいさまが有名な召喚士ということで流石です。
基礎知識や技術は高いレベルにいます。
それに血筋だけではないと思いますが、召喚獣と良い連携が取れているということが前回の適性検査で分かりました。
順調に成長していくと高ランクの召喚師になるでしょう。
一番バランスがいい生徒で、成長が楽しみな存在です。
……それにとっても可愛らしくていいと思います。
最後は、カイ君。
彼は評価が非常に難しく、困った存在といえるでしょう。
召喚獣はD ランク、クラス内で最低です。
ですが、あの光の剣の切れ味を見た後ではその評価が正しいのか判断できません。
そして彼自身の特性と言えばいいのでしょうか?
どうすれば勝てるのか?相手を知って、自分を知る。
勝利に重要なポイントを自分で考えています。
しかも魔法の詠唱速度、コントロールもいいですね。
魔法自体は誰にでも使えますが、それをイメージし、正確にコントロールするという技術はかなりの難度を極めます。
おそらく勝ち方はお祖父さんから、魔法は研究者という人から教わったのでしょう。
最後に彼の召喚獣、リビングメイルについて。
生前の心残りや恨みなどで動き出した鎧です。
自律性も無く、ただ命令をこなすだけなのでDランクに認定されました。
しかし、カイ君はそんなリビングメイルを人として扱っているように思います。
そのおかげかどうかは判断できませんが、夢を見たり、言葉を聞いたりしているとのことです。
確かに生前は人だったのでしょうが、いざそう扱えるかと言われたら難しいとしか言えません。
これもまた彼の資質なのでしょう。
面白い子です。
「ふぅ……」
学生一人一人にメモを書き終えると、固くなった体を伸ばす。
「どうなるのかしらね?今年は……」
誰も死なせずに卒業させてあげたい。
その一心で今後のカリキュラムを作成していき、休日を終えるのだった。
ちゅんちゅん……
「げっ!?寝過ごした!?」
枕元の時計はいつもより遅い時間を指している。
休みで気が緩んだのか、ギリギリの時間に起きてしまった。
「ファーナ起こしてくれよ!?」
マスターの生活にまで干渉できませんし、こちらとは時間の流れが違いますので。
それにマスターも子供ではないのですから、自己管理は自分でお願いいたします。
記憶を取り戻したおかげで、もの凄い流暢に話しながら俺を叱ってくる。
……正論過ぎて何も言えん。
だぁぁぁ!飯を食ってる暇はない!
急げ!遅刻はダメだ!
お仕置きの筋肉先生との筋トレはしたくない!
「はっはっはっ!もっとたくましくなるのだ!」
「も、もう……むりでふ……」
俺は、遅刻した同級生があえなく力尽きたことを思い出していた。
息を切らしながら登校すると、なんとか間に合った。
「ぜぇ……ぜぇ……ルースおはよう……」
「おはよう、カイ。結構ギリギリだったね」
「ああ、危なかったぜ……」
周囲を見渡すと、他のクラスメートは全員が出席しているようだ。
当然フレアもいる。
改めてお礼に行くか。
「フレア、おはよう」
「……おはよう。だが貴様、だらしない恰好をするな。オーレリア様にふさわしい姿を心掛けんか」
眉をひそめて俺の恰好を叱ってくる。
急いでいたため、髪を整える時間もなくシャツもボタンを掛け違えていた。
「わ、悪い……」
今日になって早くも二回も怒られてしまう。
……なんだか心苦しくもあるが、少し興奮を覚えるのはなぜなのか?
そう挨拶を交わしていると、
「なんであの二人が話してるんだ?」
「う、羨ましい……俺も叱ってほしい……」
「お前、変態だったのか……」
フレアと会話をしたためかクラスがざわつく。
まあ別にいいや、本題に移ろう。
「昨日は色々と教えてくれてありがとう」
「気にするな。私も知らないことを知れて有意義な時間だった」
優しい笑顔、おそらくこちらの方が彼女の素の部分なのではないだろうか?
「フレアのおかげで体の中が暖かい気持ちになれたけど、あんな感覚は初めての体験だったよ」
「ああ、私にも暖かいものが流れ込んでくるのを感じた。私も初めての感覚で戸惑いを覚えたものだ」
「えっ?体調は大丈夫か?俺のせいで何かあったら心配だ」
「ああ、問題ないので気にするな」
「それは良かった。でもフレアの大切なものを教えてもらえたおかげで自信が持てたよ」
「ふん……もっとふさわしい男にならんと認めんぞ」
「ああ、肝に銘じておくよ」
クラスがさらに騒がしくなり、男どもは俺を睨み付けてくる。
「なんか様子がおかしくないか?」
ルースに問いかけると、真っ赤な顔で、
「フレアさんと、その、え、え、えっちなことしたの?」
爆弾発言をしやがった。
「はぁ?何で!」
「だって会話を聞いてたら……その……」
会話を思い出す。
……暖かいものが流れ込んできて初めての体験。
体調を心配する俺。
ふさわしい男になれ。
なるほど、フレアと初体験を済ませたように思えるじゃないか。
ははは、参ったなぁ?
ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?
事情を知らない人が聞いたらやべぇ話になってる!
「違うんだよ!ルース!」
俺はルースの方を掴み、がくがくと揺らしながら事情を説明する。
「そっか……そういうことだったんだね」
クラクラしながらだが、ルースは納得してくれたようだ。
「ふぅ……全くとんだ勘違いだぜ」
「でも他の人は……誤解したままじゃないかな?」
真っ赤な瞳で睨み付けてくる野郎たち。
真っ赤な顔で興奮したようにチラッチラッと見てくる興味津々なリーナ。
ただ、サリアだけはいつも通りぽけーっとしている。
「これから大変だよ……?」
「授業前から憂鬱で仕方ないんだが……」
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