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95話 征服欲

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 空が白み始めたくらいに目が覚めると、寝室には誰も居らず、喪失感から信じられないほどの恐怖と不安が心を支配する。
 広く薄暗い部屋の不気味さも相まって、妻達との楽しい時間を過ごす場所だというのに、飛び出したい衝動が湧きおこる。

 リシア、皆、どこ……?

 衝動のままに慌てて部屋を出ると、廊下を挟んで向かい側にある3つの個室の真ん中の部屋の扉が見えたところで、リビングの方から話声が聞こえて来た。
 それだけで先程までの不安が薄れ、安堵感で胸を撫で下ろす。

 寝起きは心が緩み過ぎてダメだな。
 寝起きじゃなくてもダメだけど……。

「おはよう」

 リビングで皆からのおはようを聞きながら、誰も欠けていないかを確認する。

 居ないのは……モリーさんか。
 多分お店の準備か何かかな?

「納屋に行ってくる」
「はい、いってらっしゃい」

 土間の勝手口から抜けるがてらリシア、ローザ、ククの順に軽く唇を触れ合わせる。
 昨日寝る前に歯を磨いた記憶が無いので、深いキスはまたのちほど。
 土間の裏手にあるポンプ式の井戸から水を出して顔を洗い枝のブラシで歯を磨く。
 手漕ぎポンプをギコギコと漕いで時に、ふと〝あぁ、異世界っぽいなぁ〟と、強く異世界を意識するこのノスタルジー。

 ノスタルジーと言いたいだけだな。

 納屋の裏口から中を覗くと、その不気味さに先程の恐怖が若干よみがえる。

 まずは明かりをつけてっと。

 天井付近に灯った魔法の明かりで部屋を照らすと、光りが槍を振り回しても問題ない程広い室内に広がった。

 なんかまだ頭がボーっとしてるな。

 昨日は食後に少し話してから何もせずすぐ眠ってしまったというのに、今は朝の5時頃と言ったところだ。

 疲れていたとは言え9~10時間は寝たのか?
 完全に寝過ぎだ。
 
 いつもの様に適当に槍を振り回し身体をほぐしながら状況や思考の整理。
 ちなみに適当と言っても朝の運動は〝適切に当たる〟と書いての適当なので、それなりに対人を意識した動きを思考&反復している訳だが、ステータスが伴わないのであまり生かし切れていない気がする。

 まぁやらないよりは良いだろう。

 一先ず迷宮攻略の準備に冷蔵庫などの発注まで、昨日の内に出来ることは全てやっておいたし、特別することは何もない。
 なので戦闘面での課題を上げていこう。 

 昨日のアキヤ戦で警戒していた近距離物理攻撃の対策だな。
 HPも低く紙装甲の俺が食らうとシャレにならないダメージになのが厄介だ。
 食らっても問題ない程度の防御力は欲しい所なんだが……って、なんで後衛である魔法職が、近接戦闘が得意な武器攻撃職に近付くって思考になっているんだ?
 流石にそれは頭が悪いだろ。

〈紫電一閃〉の攻撃力と使い勝手、それを用いたアキヤ戦がたまたま上手く働いただけで、それに味を占めて認識がおかしくなったと思われる。

 ズレは修正しておこう。
 やはり考える事はそれなりにあるな。
 なら魔法の事でも考えよう。
 空中歩行で魔法の圧縮が出来たんだから、任意で威力の制御も出来ないだろうか?
 この辺はイメージ次第でなんとでもなる領域な気がするので試してみよう。

 MP残量を確認しながらまずは目視で簡単に見分けやすいアイシクルスピアを通常サイズで一本生み出してみる。

 消費MPは10か……。

 生み出したアイシクルスピアを霧散させ、今度は半分の長さで出現するようにイメージしながら出現させると、イメージ通りに半分の長さで現れた。
 消費MPは7と少しだけ予想外の結果に。

 出したものが半分なんだから、燃費も半分になるか全く減らないと思ったんだけど違ったや。
 でも少しは減るのか
 消費MPが減ってるってことは、威力も下がっているとみて間違いはないはず。
 この検証結果による経験は案外大きいかもしれない。
 威力を調整しつつ燃費を考慮出来る。
 目に見えて分かり易いってだけでたまたま実験に選んだアイシルクルスピアなんて、防御力の無い人サイズのモンスターを相手にする時は効果的かもしれない。
 小さな鉛玉を真鍮でコーティングしたものですら、速度が有れば高い貫通力で人を殺傷し、ただの鉛玉ですらその威力故に元の世界では鎧という概念が戦場から駆逐されたのだ。
 弾丸と同じ速度で飛ぶそれ以上の質量体、やはりアイシクルスピアには危険しか感じない。

 当然こちらに向けられることも考えなければいけない。
 ハイエンチャンターの防御魔法でどうにかできればいいが、ガーディアン系も習得していく方が良いだろう。
 一応ジョブチェンジして得られるポイントでLv1ウォールシールドは習得済みだが、正直心もとない。

 エンチャンターと言えば、昨日よしのんが使ってみせたマジックウェポンによる魔法剣、あれどういう属性なんだ?

 エンチャンターのスキル欄から確認するも、属性の類は書かれてはいなかった。

 書かれていないってことは無属性とみなしてもよさそうだが、仮に無属性だったとして、紫電一閃とは逆の発想で、無属性魔法として射出したら使えそうかも。
 その場合の問題は発射速度だな。

 ランス系も制御を解くと高速で勝手に直進するし、イメージだけではアロー系の射出速度を出すことすら厳しい。
 魔法とはいい加減な物のようで〝それなりに理由があって機能している〟のはこれまでの経験でなんとなく理解しているつもりである。

 恐らくだが魔法を構築する際に、出現させた魔法そのものを加速させて射出する術式の様なものがあるはずだ。
 はずなのだが、もしかして俺がそう思っているだけで、実はいい加減な物だったりするのかもしれない。
 かもしれないだらけだな。

 魔法の操作に関しては〝イメージ〟という曖昧な感覚で行っているだけに、本当に理由なんてないのかもしれないと自信が揺らぐ。
 最近知らなければいけないのではってことが多すぎて、知識欲なのか危機感からなのか分からなくなってくる。
 だが魔法の事を考えてること自体は楽しいし、新機能や新技を考えるのも苦ではない。
 魔法はイメージ次第でかなり融通が利く。
 好きなアニメや漫画の技だけでなく、自分だけのオリジナル必殺技をイメージ通りに放てればそれだけでテンションが上がるというものだ。

 男なんて所詮いつまでたっても子供なのだよ!
 精神的にガキだと思われても、やはり〝別に無理に大人にならなくてもいいだろ〟と思ってしまう。
 だが楽しいばかりも言ってられないので、ここらで防御系の技も編み出しておかなければいけない。 
 んー……。
 マジックシールドをマルチプルキャストで重ね掛けし、更にそれを複数枚用意するとかかな……。
 堅そうだけど、それだけで攻撃用のMPを持っていかれかねないな。

 今は団体行動が基本なため、集団で防御スキルを重ね掛けしてれば強固な防御陣が敷けている。
 攻撃に防御にと、1人でこなす必要はない。
 防御関係はククを主軸にリシア達に任せようと割り切った。 

 他には……やはり対人対勇者戦術の模索はしておくべきか。
 互いに自分の持つ超火力を押し付ける戦いになりそうだが、アキヤの例もあり、こちらの火力が通用しない事も考えられる。

 収納袋様から二つのアイテムを取り出した。
 〈魔滅の守護環〉と〈生命のしずく〉。
 どちらもクソが付くほど忌々しい装備だが、勇者が所有していた装備なだけあり、性能は凶悪の一言に尽きる。

 今は俺の手にあるのだから、有効に使かってやらなくては。

 それとアキヤが使っていた謎の防御スキル貫通攻撃だが、よしのん曰く、勇者の称号には〈光刃〉なる武器に付与することで高い切断力を付与する任意発動アクティブスキルと、魔族に対してすべてのダメージが倍化される常時発動パッシブスキル、それと攻撃力と防御力に極めて高い強化補正を有しているそうだ。

 勇者は勇者と言うだけで強いと言う訳だ、なんともふざけた話である。
 よしのんの説明だけだと、〈光刃〉が本当に防御スキル貫通効果があるのかまでは不明だなぁ。
 のちほど迷宮で試させてもらうとするか。

 次に最大火力で発動したつもりの〈紫電一閃〉もライトニングランス10発分までであったため、それがマルチプルキャストによる同スキルでの瞬間最大火力の限界っぽい。
 リミッターみたいなものが掛かっているのかもしれないが。
 なら別スキル同士の同時発動攻撃なら火力は増すのか?
 例えばライトニングブラスト10発分の荷電粒子砲に光属性のシャイニングブラスト10発分を上乗せしてやるとか……。

 試しにワープゲートをクレアル湖に繋ぎ、手だけを出し空に向けて射出してみると、荷電粒子砲が児戯に思えるほどの大気の揺れを肌で感じた。

 火力過多過多の過多過ぎて、こんなのに耐えられる存在が居るのか甚だ疑問だ。 

 アキヤ戦でのLvUPとジョブスキルの習得のお陰で残りMPにまだ余裕があるため、ついでとばかりに今度はフレアブラスト込みの3つのブラスト系を10倍で打ち込むと、更にまばゆい光と熱波が天に伸びる。

 ……マジでこんなのどうやったら防げるんだ?
 もう防護スキルでどうこうなるレベルなのかすら疑わしい。
 防御系のスキルと魔法の重ね掛けで対処できるだろうか?
 ククのキャッスルウォールに同じガーディアン系防御系スキルとエンチャンター系の防御魔法を盛りまくる事でふせげるといいんだけど。
 キャッスルウォール使用時はフレアストームなどの基点発動魔法がその障壁に阻まれ、発動地点が防御障壁より先に選べないのは、これまでの迷宮探査で確認できている。
 今のところ正面防御はククに頼るしかないし、アキヤから入手した魔法の指輪〈魔滅の守護環〉はククに持たせるべきだな。
 万が一魔法型勇者と戦闘になった際は、皆ククの後ろに隠れるといった対応をすれば被害は抑えられるだろう。

 後は……現在ベースレベルが99で、メインとセカンドのジョブも20代と、Lvは十分な程上がって来た。
 先程の過剰火力を鑑みても、大福さんたちとの合流を計画すべき段階なのではないだろうか?
 そう思うのだが、今俺が取れる移動手段が竜車くらいしかないのが悩ましい。
 俺の知らないところで飛空船みたいな乗り物があるんじゃないのか?
 勇者は一国が数十年に一人の周期で呼び出す程、この世界に頻繁に召喚されているのなら、マジックアイテムとかファンタジー的な仕組みでそれくらい作った奴が居てもおかしくないんじゃないのか?
 空飛ぶ船なんて発想自体、ありきたりなモノだし。
 この辺りも後でフィローラ達に聞いてみた方が良いな。

 などと考えていると、納屋の裏口が突然開き、音にビクつきながらも素早く後ろを振り返る。
 視線の先にある扉からは純白の神獣が入ってきた。

「ククか、どうしたの?」
「そろそろ朝ごはんの支度が整いますので、お声がけをと思いまして」

 驚きをごまかす様に平然なフリで聞いてみると、穏やかな笑みと共にそう返してきた。
 
「そうだ、ククに渡すものがあったから丁度良い」 
「何でしょうか?」

 取り出したのは先程考慮していた〈魔滅の守護環〉。
 
「これを私が頂いても良いのですか?」
「あぁ、ククに持っていてもらいたい」

 いやな顔どころか俺から何かをもらうことが嬉しいといった表情になるクク。
 そう言えばアキヤやつ産のアクセサリーの入手場面は誰にも見られてなかったな。
 なら好都合だ。
 リシアとかに出所を聞かれると困った事態になりかねんのは、オリハルコンの装備をよしのんに渡した時の皆の顔を見れば明らかだ。

「魔法無効化の効果がある指輪。大体この範囲から内側で魔法を使われると効果が無いから気を付けてね」

 アイテムを手渡しククから2メートル離れて有効範囲を示す。

「私のためにこのような貴重なアイテムを……ありがとうございます。近付かれてはいけないのですね?」
「そういうこと」
「……怪我をしても薬で治せばいいですし……」

 ……あ、しまった、回復魔法のことか。
 そう言やこれ、味方からの補助とか回復魔法も阻害するのか調べてなかったわ。

「すまん、回復魔法も無効化されるのか調べるの忘れてた!」
「ふふっ、ご主人様でもそういうことってあるのですね」
「いや、うっかりなんてしょっちゅうよ? 昨日だってついうっかり変なの拾って来ちゃったしね。よしのんとかよしのんとかよしのんとか」
「まぁ、例えご主人様でも、そういう事を言ってはいけません。ヨシノさんが可哀そうですよ」

 小さく笑ったククにここぞとばかりに追撃をお見舞いすると、俺の小ボケを窘めた。
 その肩は少し震えており、笑いを堪えようとしている様だった。

 この子はこれまで俺に対して絶対服従の態度をとっていただけに、軽くとは言え俺を窘めてきたこの返しがかなり意外だと驚いた。
 それと同時に打ち解けてくれている証拠だなと、胸に熱いものが込み上げてくる。
 その小さな変化がとても嬉しくて、この気持ちを伝えるべく、彼女を抱き寄せ唇を重ねた。 
 唇の外側に触れるもこもこの感触と内側の滑りのある口当たりが明確な違いとなって味わい深い。
 そうしていると、ククも俺の腰に回した腕に力を籠め、大きな二つの果実が俺の胸で押しつぶされた。

「ご主人様に抱きしめられ口を吸って頂けるだけで、私は幸福で満たされます。……ご主人様」
「ん?」
「……愛してます。今の私はご主人様の愛を失う事だけが何よりも怖いのです。指輪など無くても、私は一生ご主人様の物です。決して御傍を離れたりはしません」 

 ククが恥ずかしげに訴え、大きな下半身にウェルシュコーギーの様なプリっとしたお尻をもじもじと揺らす。
 リシアに負けず劣らずの可愛い生物だ。

「俺も、絶対にククを手放してあげないからね。愛してるよ、ククテナ」
「嬉しいです……」

 お尻の先っぽにある短い尻尾を高速で振りまくる。
 そんなククを片手で抱きよせたまま、もう片方の手を彼女の胸を包む布の中に入れ、その実りを堪能する。

「いけませんご主人様……、このところお疲れの様ですし、少し休まれた方がよろしいのでは……」
「大丈夫だよ、昨日はよく寝たから体の疲れも取れている。むしろ元気すぎるくらいで困ってる」

 口内を舌で蹂躙し、体毛に隠れた胸の先端を指で摘まんで執拗にいじり続けると、美しい神獣から淫猥な嬌声が徐々に聞こえてくる。
 そして元気過ぎて困っているモノを、彼女の農耕馬の様な下半身に押し当てる。

「ご主人様にまた使って頂けると想像しただけで、」

 興奮を帯びた艶めかしい声音でそう言うと、胸元からおへそにかけての体毛を消し、胸を包む布を外す。
 手のひらでは収まり切れないほどの質量を持った魅惑の乳房が露わとなる。
 服の上と右手に感じる胸に気を取られている間に、ククの腰に結ばれている紐が解かれていた。

「もう準備は出来ています……、この様な浅ましい女で申し訳ありませんが、存分にその猛ったモノをお鎮めください……」

 ククが密着していた体を自ら離し、大きなもふもふのお尻をこちらに差し出した。
 青く澄んだ切れ長の眼差しが切なげに揺れ、もう待ちきれないと訴えてくる。
 そんな男の征服欲をくすぐるエッチなおねだりに、一体誰が抗えるというのか。
 
 静寂が支配していた納屋を淫らな音と鳴き声で満たし、愛すべき純白の神獣を一頭の牝へと堕とした。
 

 
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