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10話 教えてリシア先生

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 俺が目を覚ましたのは、隣に居るリシアが起きようと身体を動かしたのに反応しての事だった。
 時刻は明け方のようで窓から朝日が差し込んでいた。

「おはようございますトシオ様」
「おはようリシア」

 リシアは俺が寝ている間に服を着るつもりだったようで、俺が起きてしまったため慌てて布団に身を隠す。

 かわいい。

 リシアの姿を自然光の元でちゃんと見るのは初めてだが、その髪の色はミルクティー色の美しい白金で、日に当たり優しくきらめいていた。
 肩から腰にかけては絨毯のように流れる体毛は、髪の色と同じベージュ色。
 手触りは完全に猫の毛質で、美しい光沢を放ちとても幻想的だった。

 いつまでも見ていたいが、何よりも触りたい。

「背中の体毛もすごく綺麗だよ」

 背中に手を回し撫でながら囁く。
 その言葉にリシアはハッとなって遠ざかろうとするも、ここはダブルサイズとはいえベッドの上、逃げきれない彼女の頭を抱き寄せ、髪と共に背中も撫で続ける。

 大変心地良いとです。

「あの、嫌ではありませんか? 私は猫の血が色濃いみたいで、背中にまで毛が生えてしまっていて……」

 恐る恐る聞いてくる彼女の額にくちづける。
 という事は、ベラーナさんとか普通の猫型獣人には背中に毛は生えていないのか。

 そんな彼女を嫁にできるとか、どんだけ運がいいんだよ。

「全然。最高に綺麗だし、さわり心地もすごく良い。と言うかずっとこうして触っていたいかな。リシアと結婚出来て良かった……」

 その言葉に彼女は顔を赤らめ、俺の胸に顔を埋めて隠れてしまった。

 なにこのかわいい生物超かわいい。

 少しの間じゃれあっていると、リシアが朝食の準備が出来る時間だからとコップと先端がブラシのようになった木の枝を持たせ、洗面台のある場所を教えてくれた。

「一緒に行かないの?」
「私はまだやることがありますので、先に行ってください」
 
 顔を真っ赤にして拒絶されてしまった。
 部屋を出て洗面台へ向かう途中、なぜ彼女が必死になってまで俺を一人で行かせたかに思い至る。

 うん、初めてだったもんね。
 …次に顔を合わせても気付かない振りをしておこう。
 親しき仲にも礼儀あり。
 恋仲になってもこういう気遣いは大切にしないといけない。

 などと考えていると、廊下の向こうから青い髪の肉塊――もとい、ローザがやってきた。

「あ……」
「………」

 3メートルちょっとの距離を開けてお互い立ち止まってしまう。

 ……気まずい。
 
「お、おはよう…」
「!?」

 挨拶しなければと声をかけたが、ビクっと大きく体を震わせ反転すると、逃げるように走り去ってしまった。

 ん~む、流石にこの家の主であるリベクさんの娘さんなだけに、このままじゃまずいかもだが、あいさつしただけで逃げられるなら、俺からはどうすることも出来はしない。
 むしろ俺が気にしてると、向こうも意識してしまうのかもしれないな。
 次からは何事もなく普通にあいさつだけするようにしよう。


 
 食後、午前中はリシアとソファーで少し距離を開け、隣同士に座りこの世界のことやこの家のことを色々教えてもらった。

 少し距離を開けているのは、こんなパーフェクト猫耳美少女と体を密着して喋るとか、いくら嫁になったとはいえDT卒業したばかりの俺には難易度高すぎる程に緊張する。
 むしろ嫁だからこそ、襲いたくなるとも言うが。

 それと教えてもらうにあたり、一応俺の状況を彼女に説明しておいたほうが良いだろうと「凄く遠いところから仲間達と一緒に来たが離れ離れになってしまい探している。俺の出身地に関してはどう説明すれば良いか俺自身も分かりかねてるので、この世界の事を右も左もわからないど辺境出身者だと思ってくれたら良い」とだけ伝えておいた。

 しばらく俺を見つめていた彼女が察してくれたらしく、それ以上は聞いてこなかった。

 心が苦しい。
 いつか本当のことが来たらちゃんと言わなきゃだな。

「では何か聞きたい事ととかかありますか?」
「分からないことだらけで何から聞けばいいもんか…。あ、そうだ、まずこの世界に猫って居るの?」

 質問が意外すぎたのか、リシアの顔が一瞬きょとんとした表情となる。

 でもこれ重要。
 これは俺の価値観に関わる。
 生存理由に関わる。
 信仰に関わる。
 猫原理主義者としてはここは外せない第一質問なのでどうか許して欲しい。
 まぁリシアという奇跡の存在で全ての問題は解決済みとされてはいるが。

「居ますよ。ねずみの駆除で農家や港町では重宝されてます。余談ですが、私達猫種の獣人は神様が人に猫を混ぜて生み出したと言われていますね」

 神様GJ!
 その神が試行錯誤を繰り返し、最後に行き着いた結果に生まれた猫型獣人の到達点こそが〈究極最愛猫耳嫁リシア〉なのだと力説したい。
 おっと、早くこの事を論文をまとめて学会に報告せねば。

「他にも妖精猫ケットシーなども居ますね。こちらは頭の良い猫が魔法で変化した種とも言われています」
「ケットシーが実在する…だと…!?」

 マジか…!

「えぇ。トシオ様が暮らしていた国では居なかったのですか?」
「うん、残念ながら言い伝えや伝承に出てくるくらいかな。マジかぁ、ケットシー居んのかぁ…是非見てみたい……!」

 叶うのならもふりたい!

「そうですねぇ…、その内会えると思いますので、楽しみにしていてください」

 その言い方は思うところがあるのですかリシアさん?

「ん? 当てとかあったりする?」
「えぇまぁ……」

 だがリシアの表情が若干陰るのをみのがさなかった。

 何か言い澱んでるって事は、今は都合が悪いって事かな?

「そう、なら楽しみにしてるよ」

 リシアにも何か思うところはあるようなので、それ以上は追求しないでおく。

「その…、トシオ様は猫がお好きなのですか?」
「え、うん。猫より可愛い生き物なんて存在しないと思うほどに」
「私も、その……猫ですよ…?」

 顔を真っ赤に染めながら、甘えるような上目使いで見つめてくるリシア。

 反則級のこの可愛すぎる生物は、俺が厳重に保護し入念に観察し愛でなければならない。
 これは使命であり義務でありライフワーク、そしてデスティニー。
 学会に報告? んなもんしてたまるか!
 俺一人が彼女の可愛さを独占出来ればそれでいいのだ!

 リシアとの間を詰め抱きしめると、猫っ可愛がりを開始した。
 彼女も蕩けた表情で俺の身体に顔等を擦り付けて甘えてくる。
 
 完全にバカップルである。

 彼女の手触りや匂いを充填し終え、次に教わったのは、冒険者が存在しどうやってお金を得ているのかだった。

 普通に冒険者ギルドに登録して依頼を受けたり、ダンジョンやフィールドでモンスターを倒してそのドロップアイテムを売却して生計を立てているそうだ。
 中でも希少装備やモンスターカードなどのレアアイテムは高値で取引されるとか。
 
 まぁこの辺はお約束だな。

 俺が居る街はライシーンと言い、アイヴィナーゼ王国の首都を除けば一番大きな街とのこと。
 大きな街道が街の東西南北に伸び流通も盛んなのと、近くに広大な森やダンジョンがあり、冒険者の街としても大変賑わっているそうだ。

 てことはなんとかなりそうか?
 逆に競合他社的なライバル達が多く、初心者お断りなんてことがありませんように。

「冒険者になれば〈PT作成〉が可能になりますので、最大6人とPTが組めますよ」
「へー、パーティーかぁ」
「PTを組むとPTメンバーのHPが見えるようになりますので戦況が見易くなると父が言ってました。経験値もPTで分配されますし、冒険者として活動するには必須です」

 やはり冒険者ギルドとかで仲間を募るのかな?
 そういうのって苦手なんだよなぁ。
 地道に二人でコツコツと稼ぎ、奴隷とかを購入していけば何とかなるといいんだけど……って、仲間を募るという行為自体から逃げるために奴隷を求めるとか、どんだけコミュ障なんだよ……。

「冒険者ランクが上がると冒険者スキルが増え、より大きなPTを組むことも可能になります」
「あ、PT作成ってスキルなのね。……てことは、ジョブ以外にもスキルを増やす手段はあるのか」
「父の話では〈称号〉にもついているらしいですよ?」
「称号にもあるんだ」

 PT設定とかスキルとか、ファンタジーの一言で片付くかもしれないが、こういうのってどういう仕組みなのかつい気になってしまう。  
 今は考えても分からないので、スルー案件。

「リシアは冒険者登録してるの?」
「はい、ファイターになる時にしましたので持っています」
「じゃぁ今PT作成ってできる?」
「できますよ」

 なぜか胸を張って応えると、すぐに真剣な顔して指で目の前の何もない空間をつつきは始める。

 真剣な顔のリシアも可愛い。
 アイコンやウインドウ的なものをいじってるのかな?


《リシアからPT申請が来ています。PTに加入しますか?》

 >はい いいえ


 目の前にメッセージが現れたので、はいを選択。


《リシアのPTに加入しました》


 すると、リシアの頭の上に緑色のHPバーが表示される。
 
 ますますゲーム臭くなって来たな。
 
 なんて苦笑いしながら、『これ触れるのかな?』とHPバーに触れてみると、HPバーの上に名前とジョブが現れる。


【】リシア
ベース:Lv16
ジョブ1:ファイターLv7
ジョブ2:なし


 あ、そんなの出るんだ。
 名前の前の【】は称号のはずだから……。
 
 これにも触れるのか試してみると、【】から【ゴブリンボコラレイヤー】なる悲しみを背負った称号が現れた。
 
 やめて差し上げろ……。

 おまけに称号効果を確認すると、ステータスの数値的な上昇は何はなく、あるのは自動発動パッシブスキルに『ゴブリンの気配を感知しやすくなる』『ゴブリンの攻撃がHITするとスタン』『ゴブリンとの戦闘時麻痺(小)付与』と、遭遇せずに逃げる分には優秀だが、会敵してしまうとバッド効果しかなく、嫌がらせにしか思えない。

 てかゴブリンスレイヤーみたいに言うなし。


《【ゴブリンボコラレイヤー】を設定しますか?》

 >はい いいえ


 当然いいえを選択する。

 まぁ俺なら称号の付け替えは自由みたいだし、リシアに何かいい称号が出たらその時設定してあげよう。
 でも称号があるのに着かないってのは、何か条件を満たしていないからなのかな?
 …待てよ、自分で称号が付けられないって事は……。

「リシア、自分のジョブって変えられる?」
「ジョブの変更は冒険者ギルドか教会に料金を支払わない限りは不可能です」

 やっぱりか。

「ジョブレベルの確認なら冒険者カードで見ることが出来ます」
「冒険者カード?」
「はい」

 これまたどこかで聞いたような名前が出てきた。
 名前から大体察しは付くが、ここはぜひ実物を見ておきたい。

「どんなのか見せてもらうって事はできる?」
「少しお待ちくださいね」

 リシアが客室から出て行くと、しばらくして背負い袋を肩にかけて戻ってくる。
 その手にはトランプサイズの一枚のカードが握られている。

「これです」

 差し出されたカードを受け取る。


リシア ☆
ファイターLv7


 名前とその隣にほしマーク。
 それと職業のみが記載されたシンプルなものだ。

 星?

 リシアキラッ

 ……正直スマンかった。

「ありがとう」

 カードをリシアに返して礼を言う。

「はい。すごい人だと名前の横に称号が付いているそうですよ」

 称号も冒険者カードで見れるのか。

 ゴブリンボコラレイヤー☆リシア

「………………………」

 脳内ですごい人の定義がゲシュタルト崩壊を起こす事案が発生した。

 まぁボコラレイヤーはともかく、先程の口ぶりから、現地の人達が見れるステータスは視界の中に映ってると思われるHPとMP、それとカードによる称号とジョブレベルだけなのか?

「リシア、ジョブやレベルは冒険者カードで確認できるって言ってたけど、能力値やベースレベルって自分では見れないの?」
「ベースレベルなら見れますが、ステータスになると冒険者ギルドで魔道具を使った測定をしなければ無理ですね……」

 そこまで言うと、リシアが何やら思案し始めた。
 それではと、俺もリシアの頭の上にあるHPバー以外のモノを視線だけで操作する。


【】リシア
ベース:Lv16
ジョブ1:ファイターLv7
ジョブ2:なし


【】リシア
ベース:Lv16
ジョブ1:ファイターLv7
ジョブ2:アーチャーLv1


【】リシア
ベース:Lv16
ジョブ1:ファイターLv7
ジョブ2:プリーストLv1


 こそっとセカンドジョブを弄ってみると、ジョブの取り付けと変更が可能だった。
 これはボーナススキルの〈ジョブ追加〉がPTメンバーにも有効ってことか。

「リシアはファイターになってどれくらい経つの?」
「2週間前に冒険者ギルドで転職したばかりです。狩りの経験は父達に連れられて初心者用の狩場に一度行ったきりですね。それにあの…、やってみて分かったのですが…、鎧を着こんでいても胸が邪魔して両手で剣が振れません……」

 赤面しながら秘密を明かしてくれる我が愛妻。
 すごくご立派ですもんねぇ……。

「じゃぁ仮にジョブの変更が可能だとして、何かやってみたいことって有る?」
「上位の職への変更は可能ですけど、他の職業になることなんて簡単にはできませんが?」
「いいからいいから、リシアがどんなことを望んでいるのかが知りたいだけだから」
「? ……では、皆の助けになるプリーストとか憧れますね。他にも精霊さんとお話しが出来るエレメンタラーにも……いえ、最後のは聞かなかったことにしてください!」

 自分でもエレメンタラーの理由が幼いと思ったのか、言ってから慌てふためき恥らうリシア。

 この子はきっと俺を萌え死させる気に違いない。
 そんな彼女をよしよしと頭を撫であやさせてもらった。


 続いて世界情勢としては、現在北の地に一つ国を挟んで〈魔族領〉なる地域があり、そこを治める魔王と人族連合が睨みあっていたが、20年前から魔王軍が活動を停止し、現在は休戦状態だとか。

 魔王居るんだ……。

 ただ、魔王軍との争いが無くなったため、危機感の薄れた人族連合は解体され、それを機に二つ隣りの宗教国家が周辺国といさかいを起こして回っているとかなんとか。

 アホですな。

 いつまた魔王が活動を開始するかもしれないってのに、そんなことをしたら今度は連合に入れてもらえなくなるぞ。
 魔王と休戦協定でも結んだのかな?
 だが魔王が居るとなると、やはり個人レベルでも戦闘力は確保したい。
 たとえ何が来ようとリシアを守れるだけの強さは持たなければ。
 あの時もっとレベル上げをしてればなんて後悔だけはしたくない。

 急に不安に駆られると、リシアを頭から抱きしめる。
 彼女の髪から漂う太陽の香りが、俺の胸を締め付けた。
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