鈴蘭

「『普通』って何だろう?」 「あなたの『異常』を肯定したい」

大切な人を失い、未だ立ち直れないでいる少女、小出真美《こいでまみ》。この事で人生の『時』が止まってしまった高校生の真美は、先の見えぬ未来に不安し怯え、周りの人たちみたいに生きられない自分に悩み、自分の殻に閉じこもって生きていた。そんな真美は、耐えきれぬ不安を解消するために幼馴染で同級生の霞優理奈《かすみゆりな》の身体を求めていった。しかし、優理奈は真美を拒むことなく、慈しみに満ちた笑顔を浮かべて真美に身体を貸す。真美はそんな優理奈に不信感を抱きつつも、欲に身を任せていく。これから自分はどうやって生きて行けばいいのか? こんな自分はやっぱり普通ではなく、異常なのだろうか? そもそも、普通とは何なのだろうか?
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