253 / 437
第253話 ガソリンスタンドの建築の話(3)
しおりを挟む
「それは、まだ言えません。ただ――」
「ただ?」
踝さんが、早く続きを言えとばかりに急かしてくるが――、
「少し待っていてください」
居間に行き、ノートパソコンを取り、客間に戻ってくる。
そして、スマートフォンで調べたガソリンスタンドのURLを打ち込んでから、表示された画面を、客間にいる3人に見せる。
「これは……大型トラック専用の給油所ですか?」
踝さんが、引き攣った表情をする。
それは、そのはずだ。
計画の大元を知らなければ、大型トラック用の給油所の設置なんて無駄だと考えるから。
だが、俺は何となく思っていたことがある。
大型トラックにとって、ガソリンスタンドでの給油は思っていたよりもずっと大変なのでは? と――。
理由は簡単で、普通の乗用車と違い大型トラックは図体がでかいし小回りがきかない。
そんなことを、アルバイトをしていた時から俺は思っていたのだから、トラックの運転手だって思っているはずだ。
だったら、新しく給油所を作るのなら、大型トラック専用の給油システムも作っておいた方が絶対にいいはずだ。
「そうなります」
「ちょっと待ってください。これだけの2000坪のガソリンスタンドなんて……国内では1位、2位を争う事に……」
「それは、別にどうでもいいことです」
「……これだけの規模のガソリンスタンドを運営するおつもりですか? 月山さん」
「はい」
「…………分かりました。ですが、さすがにコレだけの規模の建設となると、うちだけでは手が回らないというか――、そもそも店の建設予定もありますし……」
「そこに関しては、踝さんに一任します」
「いやはや、これは、随分と大がかりな仕事になりそうですね。村長」
「五郎」
「はい。これだけの規模の工事をするのなら、それだけの資金を表立って動かす必要が出てくる事は分かっているな?」
「分かっています」
俺は頷く。
そして、銀行とは俺は繋がりがない。
それに、いきなり銀行に、これだけの大事業をするからと融資を受ける事もできない。
だが、俺には切り札がある。
「菱王マテリアルから、お金を引っ張ってきます。その為に、目黒さんにお願いして、後日、話し合いの場を持ちたいと考えています」
「――な!? ひ、菱王マテリアル!? あの大財閥の中核を似合う御三家の一つの菱王マテリアルと!?」
思わず立ち会がり、村長の方を見た踝誠さんの瞳は村長に説明責任を求めていた。
「落ち着け。踝のじゃりんこ」
答えたのは村長ではなく中村さん。
「目黒は、ああ見えても菱王マテリアルの遠縁だからな。アイツを介して本家と話をつければ何とかなる――、そう思っているんだろう? 五郎は。問題は、何を手土産として相手を交渉のテーブルに着かせるかだが……。ふむ……、その辺も考えておるようだな」
その中村さんの言葉に俺は頷く。
「勝算はあると思っています」
俺はハッキリと答える。
ノーマン辺境伯が、鉱石を金に変質させた山は、鉄鉱石なら、それなりに採取できる。
そして調べて分かったことだが、鉱石1トンあたりに含まれる金鉱石の含有率は、通常は60グラム程度。
たが、鉄鉱石なら鉱石の大半を鉄が占めている。
さらに言えば、ノーマン辺境伯は、その鉱石全てを金に変えたのだ。
それが、それだけ凄い事なのか少し考えただけで分かる。
「勝算って言われてもな……、相手は戦前からの大財閥、菱王グループの一角を担う菱王マテリアルですよ! そこを納得させる材料なんて……」
「あります」
「だから――」
「踝」
「村長……」
「儂が大丈夫と言っているのだから大丈夫だ。そのうち、分かる。そうだろう? 五郎」
「はい。いずれ説明したいと思います」
「……分かりました。わかりました。やります。ただ踝建設だけでは、さすがに無理がありますから、少し時間を頂きたいです」
踝誠さんの方から折れてくれた。
村長が味方につくと強いな。
「それでは現地調査と測量を行ってからの図面を作ります」
「宜しくお願いします」
「頑張らせて頂きます」
立ち上がり部屋から電話をしながら出ていく踝さん。
どうやら、明日の朝一番に測量に入るようだ。
新規店舗の隣に併設するという形だから何とかなるだろう。
「はぁ――、それにしても、随分と思い切った手を打つ事を決めたな? 五郎」
「今後のことを考えると、このまま過疎化させてはいけないと思いましたので――」
「それは雪音のことを想ってか? それとも――」
「俺が守りたい人達のことを考えて最良の手を打つ事を決めました」
「そうか……。なら良い。――で、だ。五郎」
「何でしょうか?」
村長が、和風のテーブルの上に地図を広げる。
「中村、お前には聞いてもらいたい」
「やっぱり何か重要なことを隠していたんだな? 田口」
「ああ。今回の件は、物事が外に出ると不味い案件だからの」
「つまり、結城村の存続に関わる問題ということか?」
「――いや、国の存続にも関わってくる可能性がある」
「また大げさ――と、言う訳ではないんだな?」
真面目な表情をしたままの村長を見て、中村さんも真剣な表情をする。
「じつは異世界とのゲートが開いた」
「まじか!? 誰が開いたんだ? ――って、コイツしかいないよな……」
「はははっ」
「笑いごとじゃないだろ。それよも田口、異世界とのゲートが開いたのは、どれだけの人間が知っているんだ?」
「儂の家族と、五郎の家族、あとは目黒に、卸問屋と都筑と健と言ったところか」
「まだ少ないんだな」
「ああ。結城村でも知っているのは限られておる」
「……なるほど。だが、菱王マテリアルに言うんはマズイだろう?」
「分かっておる。だから菱王マテリアルには、金鉱山で取引をすることにした」
「金鉱山だと!? どこに、あるんだ? そんな話、聞いた事ないぞ?」
「あるわけなかろう。作ったんだからな」
「――つ、作った!? 金って、作れるものじゃないだろ!」
そこで、ハッ! と、したような表情を中村さんがしたあと、俺の方を見てくる。
すかさず俺は頭を左右に動かし否定。
「それなら異世界人に作らせたってことか?」
「そうだ。だから金鉱山がある。それを餌に菱王マテリアルからお金を引っ張ってくる。そうだろう? 五郎」
「その通りです」
さすが村長、俺が考えていたことはお見通しということか。
「まったく――。それなら、最初から、そうだと言ってくれれば文句を言わなかったってのに」
「踝のせがれがいたからの」
「誠には異世界のことは言ってないのか?」
その中村さんの言葉に俺は頷く。
今までは、少額とは言えないものの、それなりに額を誠さんには払っていた。
だが、それは銀行からの融資だと言えば騙せる範疇の金額だった。
だが、今度からは、そうもいかない。
だからこそ、誠さんも資金の出所を――、金についての話も詳しく聞いて来たんだろう。
「そうか。だが、早めに言っておいた方がいいぞ。こちらの見方に付けた方がいいからな。土木業は」
「分かっています」
「理解しているのならいい。それより田口。金鉱山のことが本当なら、水源を含めた土地は、ある程度のお金がかかっても買い占めておいた方がいい」
「分かっている。すでに、そのことに関しては動いている」
「なるほど……。――なら、あとは結城村周辺地域も買い占めた方がいいな。絶対に、土地が上がるだろうし」
「ですよね……」
そこは、商売人気質なんだな。
「五郎も、そのつもりなんだろう?」
「ただ?」
踝さんが、早く続きを言えとばかりに急かしてくるが――、
「少し待っていてください」
居間に行き、ノートパソコンを取り、客間に戻ってくる。
そして、スマートフォンで調べたガソリンスタンドのURLを打ち込んでから、表示された画面を、客間にいる3人に見せる。
「これは……大型トラック専用の給油所ですか?」
踝さんが、引き攣った表情をする。
それは、そのはずだ。
計画の大元を知らなければ、大型トラック用の給油所の設置なんて無駄だと考えるから。
だが、俺は何となく思っていたことがある。
大型トラックにとって、ガソリンスタンドでの給油は思っていたよりもずっと大変なのでは? と――。
理由は簡単で、普通の乗用車と違い大型トラックは図体がでかいし小回りがきかない。
そんなことを、アルバイトをしていた時から俺は思っていたのだから、トラックの運転手だって思っているはずだ。
だったら、新しく給油所を作るのなら、大型トラック専用の給油システムも作っておいた方が絶対にいいはずだ。
「そうなります」
「ちょっと待ってください。これだけの2000坪のガソリンスタンドなんて……国内では1位、2位を争う事に……」
「それは、別にどうでもいいことです」
「……これだけの規模のガソリンスタンドを運営するおつもりですか? 月山さん」
「はい」
「…………分かりました。ですが、さすがにコレだけの規模の建設となると、うちだけでは手が回らないというか――、そもそも店の建設予定もありますし……」
「そこに関しては、踝さんに一任します」
「いやはや、これは、随分と大がかりな仕事になりそうですね。村長」
「五郎」
「はい。これだけの規模の工事をするのなら、それだけの資金を表立って動かす必要が出てくる事は分かっているな?」
「分かっています」
俺は頷く。
そして、銀行とは俺は繋がりがない。
それに、いきなり銀行に、これだけの大事業をするからと融資を受ける事もできない。
だが、俺には切り札がある。
「菱王マテリアルから、お金を引っ張ってきます。その為に、目黒さんにお願いして、後日、話し合いの場を持ちたいと考えています」
「――な!? ひ、菱王マテリアル!? あの大財閥の中核を似合う御三家の一つの菱王マテリアルと!?」
思わず立ち会がり、村長の方を見た踝誠さんの瞳は村長に説明責任を求めていた。
「落ち着け。踝のじゃりんこ」
答えたのは村長ではなく中村さん。
「目黒は、ああ見えても菱王マテリアルの遠縁だからな。アイツを介して本家と話をつければ何とかなる――、そう思っているんだろう? 五郎は。問題は、何を手土産として相手を交渉のテーブルに着かせるかだが……。ふむ……、その辺も考えておるようだな」
その中村さんの言葉に俺は頷く。
「勝算はあると思っています」
俺はハッキリと答える。
ノーマン辺境伯が、鉱石を金に変質させた山は、鉄鉱石なら、それなりに採取できる。
そして調べて分かったことだが、鉱石1トンあたりに含まれる金鉱石の含有率は、通常は60グラム程度。
たが、鉄鉱石なら鉱石の大半を鉄が占めている。
さらに言えば、ノーマン辺境伯は、その鉱石全てを金に変えたのだ。
それが、それだけ凄い事なのか少し考えただけで分かる。
「勝算って言われてもな……、相手は戦前からの大財閥、菱王グループの一角を担う菱王マテリアルですよ! そこを納得させる材料なんて……」
「あります」
「だから――」
「踝」
「村長……」
「儂が大丈夫と言っているのだから大丈夫だ。そのうち、分かる。そうだろう? 五郎」
「はい。いずれ説明したいと思います」
「……分かりました。わかりました。やります。ただ踝建設だけでは、さすがに無理がありますから、少し時間を頂きたいです」
踝誠さんの方から折れてくれた。
村長が味方につくと強いな。
「それでは現地調査と測量を行ってからの図面を作ります」
「宜しくお願いします」
「頑張らせて頂きます」
立ち上がり部屋から電話をしながら出ていく踝さん。
どうやら、明日の朝一番に測量に入るようだ。
新規店舗の隣に併設するという形だから何とかなるだろう。
「はぁ――、それにしても、随分と思い切った手を打つ事を決めたな? 五郎」
「今後のことを考えると、このまま過疎化させてはいけないと思いましたので――」
「それは雪音のことを想ってか? それとも――」
「俺が守りたい人達のことを考えて最良の手を打つ事を決めました」
「そうか……。なら良い。――で、だ。五郎」
「何でしょうか?」
村長が、和風のテーブルの上に地図を広げる。
「中村、お前には聞いてもらいたい」
「やっぱり何か重要なことを隠していたんだな? 田口」
「ああ。今回の件は、物事が外に出ると不味い案件だからの」
「つまり、結城村の存続に関わる問題ということか?」
「――いや、国の存続にも関わってくる可能性がある」
「また大げさ――と、言う訳ではないんだな?」
真面目な表情をしたままの村長を見て、中村さんも真剣な表情をする。
「じつは異世界とのゲートが開いた」
「まじか!? 誰が開いたんだ? ――って、コイツしかいないよな……」
「はははっ」
「笑いごとじゃないだろ。それよも田口、異世界とのゲートが開いたのは、どれだけの人間が知っているんだ?」
「儂の家族と、五郎の家族、あとは目黒に、卸問屋と都筑と健と言ったところか」
「まだ少ないんだな」
「ああ。結城村でも知っているのは限られておる」
「……なるほど。だが、菱王マテリアルに言うんはマズイだろう?」
「分かっておる。だから菱王マテリアルには、金鉱山で取引をすることにした」
「金鉱山だと!? どこに、あるんだ? そんな話、聞いた事ないぞ?」
「あるわけなかろう。作ったんだからな」
「――つ、作った!? 金って、作れるものじゃないだろ!」
そこで、ハッ! と、したような表情を中村さんがしたあと、俺の方を見てくる。
すかさず俺は頭を左右に動かし否定。
「それなら異世界人に作らせたってことか?」
「そうだ。だから金鉱山がある。それを餌に菱王マテリアルからお金を引っ張ってくる。そうだろう? 五郎」
「その通りです」
さすが村長、俺が考えていたことはお見通しということか。
「まったく――。それなら、最初から、そうだと言ってくれれば文句を言わなかったってのに」
「踝のせがれがいたからの」
「誠には異世界のことは言ってないのか?」
その中村さんの言葉に俺は頷く。
今までは、少額とは言えないものの、それなりに額を誠さんには払っていた。
だが、それは銀行からの融資だと言えば騙せる範疇の金額だった。
だが、今度からは、そうもいかない。
だからこそ、誠さんも資金の出所を――、金についての話も詳しく聞いて来たんだろう。
「そうか。だが、早めに言っておいた方がいいぞ。こちらの見方に付けた方がいいからな。土木業は」
「分かっています」
「理解しているのならいい。それより田口。金鉱山のことが本当なら、水源を含めた土地は、ある程度のお金がかかっても買い占めておいた方がいい」
「分かっている。すでに、そのことに関しては動いている」
「なるほど……。――なら、あとは結城村周辺地域も買い占めた方がいいな。絶対に、土地が上がるだろうし」
「ですよね……」
そこは、商売人気質なんだな。
「五郎も、そのつもりなんだろう?」
255
お気に入りに追加
1,959
あなたにおすすめの小説
幼女からスタートした侯爵令嬢は騎士団参謀に溺愛される~神獣は私を選んだようです~
桜もふ
恋愛
家族を事故で亡くしたルルナ・エメルロ侯爵令嬢は男爵家である叔父家族に引き取られたが、何をするにも平手打ちやムチ打ち、物を投げつけられる暴力・暴言の【虐待】だ。衣服も与えて貰えず、食事は食べ残しの少ないスープと一欠片のパンだけだった。私の味方はお兄様の従魔であった女神様の眷属の【マロン】だけだが、そのマロンは私の従魔に。
そして5歳になり、スキル鑑定でゴミ以下のスキルだと判断された私は王宮の広間で大勢の貴族連中に笑われ罵倒の嵐の中、男爵家の叔父夫婦に【侯爵家】を乗っ取られ私は、縁切りされ平民へと堕とされた。
頭空っぽアホ第2王子には婚約破棄された挙句に、国王に【無一文】で国外追放を命じられ、放り出された後、頭を打った衝撃で前世(地球)の記憶が蘇り【賢者】【草集め】【特殊想像生成】のスキルを使い国境を目指すが、ある日たどり着いた街で、優しい人達に出会い。ギルマスの養女になり、私が3人組に誘拐された時に神獣のスオウに再開することに! そして、今日も周りのみんなから溺愛されながら、日銭を稼ぐ為に頑張ります!
エメルロ一族には重大な秘密があり……。
そして、隣国の騎士団参謀(元ローバル国の第1王子)との甘々な恋愛は至福のひとときなのです。ギルマス(パパ)に邪魔されながら楽しい日々を過ごします。
こじらせ中年の深夜の異世界転生飯テロ探訪記
陰陽@2作品コミカライズと書籍化準備中
ファンタジー
※コミカライズ進行中。
なんか気が付いたら目の前に神様がいた。
異世界に転生させる相手を間違えたらしい。
元の世界に戻れないと謝罪を受けたが、
代わりにどんなものでも手に入るスキルと、
どんな食材かを理解するスキルと、
まだ見ぬレシピを知るスキルの、
3つの力を付与された。
うまい飯さえ食えればそれでいい。
なんか世界の危機らしいが、俺には関係ない。
今日も楽しくぼっち飯。
──の筈が、飯にありつこうとする奴らが集まってきて、なんだか騒がしい。
やかましい。
食わせてやるから、黙って俺の飯を食え。
貰った体が、どうやら勇者様に与える筈のものだったことが分かってきたが、俺には戦う能力なんてないし、そのつもりもない。
前世同様、野菜を育てて、たまに狩猟をして、釣りを楽しんでのんびり暮らす。
最近は精霊の子株を我が子として、親バカ育児奮闘中。
更新頻度……深夜に突然うまいものが食いたくなったら。
聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったため、異世界でふわふわパンを焼こうと思います!
伊桜らな
ファンタジー
家業パン屋さんで働くメルは、パンが大好き。
いきなり聖女召喚の儀やらで異世界に呼ばれちゃったのに「いらない」と言われて追い出されてしまう。どうすればいいか分からなかったとき、公爵家当主に拾われ公爵家にお世話になる。
衣食住は確保できたって思ったのに、パンが美味しくないしめちゃくちゃ硬い!!
パン好きなメルは、厨房を使いふわふわパン作りを始める。
*表紙画は月兎なつめ様に描いて頂きました。*
ー(*)のマークはRシーンがあります。ー
少しだけ展開を変えました。申し訳ありません。
ホットランキング 1位(2021.10.17)
ファンタジーランキング1位(2021.10.17)
小説ランキング 1位(2021.10.17)
ありがとうございます。読んでくださる皆様に感謝です。
聖女なので公爵子息と結婚しました。でも彼には好きな人がいるそうです。
MIRICO
恋愛
癒しの力を持つ聖女、エヴリーヌ。彼女は聖女の嫁ぎ制度により、公爵子息であるカリス・ヴォルテールに嫁ぐことになった。しかしカリスは、ブラシェーロ公爵子息に嫁ぐ聖女、アティを愛していたのだ。
カリスはエヴリーヌに二年後の離婚を願う。王の命令で結婚することになったが、愛する人がいるためエヴリーヌを幸せにできないからだ。
勝手に決められた結婚なのに、二年で離婚!?
アティを愛していても、他の公爵子息の妻となったアティと結婚するわけにもいかない。離婚した後は独身のまま、後継者も親戚の子に渡すことを辞さない。そんなカリスの切実な純情の前に、エヴリーヌは二年後の離婚を承諾した。
なんてやつ。そうは思ったけれど、カリスは心優しく、二年後の離婚が決まってもエヴリーヌを蔑ろにしない、誠実な男だった。
やめて、優しくしないで。私が好きになっちゃうから!!
ブックマーク・いいね・ご感想等、ありがとうございます。
ある月の晩に 何百年ぶりかの天体の不思議。写真にも残そうと・・あれ?ココはどこ?何が起こった?
ポチ
ファンタジー
ある月の晩に、私は愛犬と共に異世界へ飛ばされてしまった
それは、何百年かに一度起こる天体の現象だった。その日はテレビでも、あの歴史上の人物も眺めたのでしょうか・・・
なんて、取り上げられた事象だった
ソレハ、私も眺めねば!何て事を言いつつ愛犬とぼんやりと眺めてスマホで写真を撮っていた・・・
【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れな時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
巻き込まれた薬師の日常
白髭
ファンタジー
商人見習いの少年に憑依した薬師の研究・開発日誌です。自分の居場所を見つけたい、認められたい。その心が原動力となり、工夫を凝らしながら商品開発をしていきます。巻き込まれた薬師は、いつの間にか周りを巻き込み、人脈と産業の輪を広げていく。現在3章継続中です。【カクヨムでも掲載しています】レイティングは念の為です。
おっさんの異世界建国記
なつめ猫
ファンタジー
中年冒険者エイジは、10年間異世界で暮らしていたが、仲間に裏切られ怪我をしてしまい膝の故障により、パーティを追放されてしまう。さらに冒険者ギルドから任された辺境開拓も依頼内容とは違っていたのであった。現地で、何気なく保護した獣人の美少女と幼女から頼られたエイジは、村を作り発展させていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる