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第169話 月山雑貨店の日常(5)
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「分かりました」
「――で、何か問題でもありましたか? 仕事関係とか人間関係で問題があったら言ってくれれば改善できる点は改善しますので」
まぁ、元々――、ナイルさんは俺の護衛という名目でノーマン辺境伯が寄こしてくれた人なので、他の仕事をするのは筋違いなんだよな。
「いえ。そうではなくて……」
「そうではない? ――では、何が問題なんですか?」
「ゴロウ様、この世界の平民は誰もが文字を嗜み、計算を行うことができるのですか?」
「――ん?」
俺は思わず首を傾げる。
何を言っているのだろうか?
日本では最低の義務教育を受けるのは国民の義務であり権利だ。
最低でも中学卒業までに最低限の全科目の教育を受けることとなる。
「いえ、ですからゴロウ様の領地では平民では誰であっても貴族と同等の教育を受けることが許されているのかという事なのですが……」
「えっと……。此処だけでなくて――、自分が所属している国では日本国民は全員が15歳までは義務教育として、全科目を習うことが必修とされていますが?」
ちょっと話が噛み合わないな。
「…………ぜ、全科目とは!?」
何を言っているのだろうか。
全科目と言えば全科目なんだが……。
「国語、英語、理数系、社会、音楽、体育、家庭科、道徳、図工とかですね」
「国語というのは?」
「読んで字の如くと言うか、文字の書き方や意味、古い文字やその表現方式とか、文章の意味を理解する事ですね」
「それは……、普段は使われていない文字すら学ぶと言う事でしょうか?」
「まぁ、とりあえずは――」
ナイルさんが絶句した表情で俺を見てくる。
「ち、ちなみに社会というのは……」
「歴史・地理・公民という内容に分けられますね」
「――ち、地理ですか?」
「簡単に言えば、他国や国の地理を学ぶと言った感じですね」
「自国だけでなく他国の地理まで学べるのですか?」
ゴクリと唾を呑み込むナイルさんの様子に少し、俺は変だな? と、思いながら頷くと共に、藤和さんから地理は軍事的要素が大きいから安易に伝えることは出来ないと言われていた事を思い出した。
完全にやってしまった。
「まぁ、学べると言っても概要的なモノなので……」
「そ、そうですか……」
少しだけホッとした様子のナイルさん。
「あの……」
「何ですか?」
「音楽も習えると聞いたのですが、それは貴族の習い事を平民に教えているという事ですか?」
ああ、なるほど……。
そこでようやく得心いった。
ナイルさんは、一応は貴族な訳であって、彼の考えの基準は貴族側に偏っている。
つまり……。
「ナイルさんは、平民が貴族の習い事をするのは感心しませんか?」
「――いえ! 世界が、国が代われば常識が異なるというのは、今日の根室という女性との話で理解致しましたので」
「そうですか」
「それにしても日本という国は、自国の平民に15歳まで高度な教育を施すとは……」
「変ですか?」
「いえ。とても、素晴らしいと思います。国力を上げるには国民の地力を増やす必要があると、ノーマン様も考えておられますので……。――ですが、エルム王国の王宮から許可が下りる事は大変難しいと――。それに、それをすれば領内の仕事をする人手も減ってしまいますので……」
「経済が回らないという事ですか」
「そうなります。それにしても、我々の世界と異世界ではこうも常識が違うのは、すごく勉強になります。今度、こちらの文字を教えてもらいたいのですが……」
「文字ですか……」
言葉がナチュラルに通じるので、気にはしていなかったが……、日本語というのは世界でもっとも難しい文字の一つで、それを教えようとなると、かなりの手間暇が掛かる事は想像に難くない。
「そうですね……」
「分かっています。文字というのは軍事機密だという事は――。――ですが! 仕事をしていく上で必要な技能だという事も痛感致しましたので」
「いえ。軍事機密とかではなくて、日本語は、世界でもっとも難しい文字なので習得が大変なんです」
「――え?」
「――ん?」
二人して思わず何か考えがズレているという事に薄々気が付いてきた。
「世界で、もっとも難しい文字を……平民の方が普通に使えるのですか?」
「使えないと仕事になりませんからね」
「…………そ、そうですか」
「――と、とりあえずナイルさんが日本語を覚える手段を考えてみますので、そろそろ母屋に帰りましょう」
「分かりました」
母屋が目の前に見えてきたところで――、「あ、そういえばゴロウ様」と、ナイルさんが何気なく俺に話しかけてくる。
「何でしょうか?」
「何時になったら本宅に戻られるのですか?」
そういえば、俺は貴族設定になっていたから、母屋程度では本宅と思われていなかったのか……。
ここは、田口村長と藤和さんに相談するか。
「しばらくは、ここに居る予定なので……」
まぁ、しばらくというか当分、此処に居る予定ですが――、と言う思いは隠したままでナイルさんに告げると、彼は無言になり何か熟考しているのか無言のまま。
答えをミスったか? と、思わず思ってしまっていたが…・・・。
「なるほど……。つまりそういうことですか」
「――?」
何か勝手に想像して答えを導き出したようで、ナイルさんは俺を尊敬の眼差しで見てくる。
「さすがは、ノーマン様のお孫であらされるゴロウ様だけはありますね。私のような者でも、いまのゴロウ様の言葉で3つほどこのような場に留まる理由が発見できました」
「そうですか……」
「はい。まず一つ目が! このような! 周囲に何もない場所に居を構え、我々の世界との境界線を……、つまり入口を作ったのは、ノーマン様との取引を見越した事と言う事ですね」
「――え?」
「何か?」
「いえ、何でもないです。さすがナイルさんですね」
「いえいえ、私など……」
「それで、二つ目は?」
「はい。ゴロウ様が、警護を行う私にも本宅の場所を伏せて居られるのは、万が一の事を考えて居られるという事ですね?」
「……」
「合っておりましたか」
どうして、そういう斜め上方向にぶっ飛ぶような発想になるのか俺には想像できない。
「――そ、それで3個目というのは?」
「もちろん、最悪の状況を想定して、軍を展開できる場所を確保していたと……、そういうことですね?」
「…………さ、さすがはナイルさん。自分の考えをそこまで……」
「いえいえ。ノーマン様が、ゴロウ様は上に立つ者としての資質を兼ね備えているかどうか微妙だと言っておられましたが、私は確信しました。ゴロウ様が、実は何も知らない素振りをしつつ、情報を隠しているのだという事を!」
「――さ、流石は! ノーマン辺境伯様が護衛に付けられた方だけはありますね!」
「いえ。このナイル! 貴族としての教育を受けてきましたが、ゴロウ様にはとても遠く及ばないことを恥じるばかりです」
「気にしないください。それよりも、そろそろ夕飯にしましょう。疲れたでしょう? 慣れていない仕事をしましたし」
「分かりました」
ナイルさんを連れて母屋に戻る。
そして風呂に入ったあと、夕食を摂った。
――翌日は、8月中旬と言う事もあり、まだ暑いので早く起きてしまった。
すでに雪音さんは、朝食の準備をしていたが、ナイルさんが寝ているはずの居間をそっと見てみると布団は畳んでありナイルさんがいない。
「雪音さん」
「はい、どうかしましたか?」
「ナイルさん、知りませんか?」
警護のために、俺から離れるような事はしないはずなんだが……。
「ナイルさんでしたら、近くの川に行くと言っていました」
「――で、何か問題でもありましたか? 仕事関係とか人間関係で問題があったら言ってくれれば改善できる点は改善しますので」
まぁ、元々――、ナイルさんは俺の護衛という名目でノーマン辺境伯が寄こしてくれた人なので、他の仕事をするのは筋違いなんだよな。
「いえ。そうではなくて……」
「そうではない? ――では、何が問題なんですか?」
「ゴロウ様、この世界の平民は誰もが文字を嗜み、計算を行うことができるのですか?」
「――ん?」
俺は思わず首を傾げる。
何を言っているのだろうか?
日本では最低の義務教育を受けるのは国民の義務であり権利だ。
最低でも中学卒業までに最低限の全科目の教育を受けることとなる。
「いえ、ですからゴロウ様の領地では平民では誰であっても貴族と同等の教育を受けることが許されているのかという事なのですが……」
「えっと……。此処だけでなくて――、自分が所属している国では日本国民は全員が15歳までは義務教育として、全科目を習うことが必修とされていますが?」
ちょっと話が噛み合わないな。
「…………ぜ、全科目とは!?」
何を言っているのだろうか。
全科目と言えば全科目なんだが……。
「国語、英語、理数系、社会、音楽、体育、家庭科、道徳、図工とかですね」
「国語というのは?」
「読んで字の如くと言うか、文字の書き方や意味、古い文字やその表現方式とか、文章の意味を理解する事ですね」
「それは……、普段は使われていない文字すら学ぶと言う事でしょうか?」
「まぁ、とりあえずは――」
ナイルさんが絶句した表情で俺を見てくる。
「ち、ちなみに社会というのは……」
「歴史・地理・公民という内容に分けられますね」
「――ち、地理ですか?」
「簡単に言えば、他国や国の地理を学ぶと言った感じですね」
「自国だけでなく他国の地理まで学べるのですか?」
ゴクリと唾を呑み込むナイルさんの様子に少し、俺は変だな? と、思いながら頷くと共に、藤和さんから地理は軍事的要素が大きいから安易に伝えることは出来ないと言われていた事を思い出した。
完全にやってしまった。
「まぁ、学べると言っても概要的なモノなので……」
「そ、そうですか……」
少しだけホッとした様子のナイルさん。
「あの……」
「何ですか?」
「音楽も習えると聞いたのですが、それは貴族の習い事を平民に教えているという事ですか?」
ああ、なるほど……。
そこでようやく得心いった。
ナイルさんは、一応は貴族な訳であって、彼の考えの基準は貴族側に偏っている。
つまり……。
「ナイルさんは、平民が貴族の習い事をするのは感心しませんか?」
「――いえ! 世界が、国が代われば常識が異なるというのは、今日の根室という女性との話で理解致しましたので」
「そうですか」
「それにしても日本という国は、自国の平民に15歳まで高度な教育を施すとは……」
「変ですか?」
「いえ。とても、素晴らしいと思います。国力を上げるには国民の地力を増やす必要があると、ノーマン様も考えておられますので……。――ですが、エルム王国の王宮から許可が下りる事は大変難しいと――。それに、それをすれば領内の仕事をする人手も減ってしまいますので……」
「経済が回らないという事ですか」
「そうなります。それにしても、我々の世界と異世界ではこうも常識が違うのは、すごく勉強になります。今度、こちらの文字を教えてもらいたいのですが……」
「文字ですか……」
言葉がナチュラルに通じるので、気にはしていなかったが……、日本語というのは世界でもっとも難しい文字の一つで、それを教えようとなると、かなりの手間暇が掛かる事は想像に難くない。
「そうですね……」
「分かっています。文字というのは軍事機密だという事は――。――ですが! 仕事をしていく上で必要な技能だという事も痛感致しましたので」
「いえ。軍事機密とかではなくて、日本語は、世界でもっとも難しい文字なので習得が大変なんです」
「――え?」
「――ん?」
二人して思わず何か考えがズレているという事に薄々気が付いてきた。
「世界で、もっとも難しい文字を……平民の方が普通に使えるのですか?」
「使えないと仕事になりませんからね」
「…………そ、そうですか」
「――と、とりあえずナイルさんが日本語を覚える手段を考えてみますので、そろそろ母屋に帰りましょう」
「分かりました」
母屋が目の前に見えてきたところで――、「あ、そういえばゴロウ様」と、ナイルさんが何気なく俺に話しかけてくる。
「何でしょうか?」
「何時になったら本宅に戻られるのですか?」
そういえば、俺は貴族設定になっていたから、母屋程度では本宅と思われていなかったのか……。
ここは、田口村長と藤和さんに相談するか。
「しばらくは、ここに居る予定なので……」
まぁ、しばらくというか当分、此処に居る予定ですが――、と言う思いは隠したままでナイルさんに告げると、彼は無言になり何か熟考しているのか無言のまま。
答えをミスったか? と、思わず思ってしまっていたが…・・・。
「なるほど……。つまりそういうことですか」
「――?」
何か勝手に想像して答えを導き出したようで、ナイルさんは俺を尊敬の眼差しで見てくる。
「さすがは、ノーマン様のお孫であらされるゴロウ様だけはありますね。私のような者でも、いまのゴロウ様の言葉で3つほどこのような場に留まる理由が発見できました」
「そうですか……」
「はい。まず一つ目が! このような! 周囲に何もない場所に居を構え、我々の世界との境界線を……、つまり入口を作ったのは、ノーマン様との取引を見越した事と言う事ですね」
「――え?」
「何か?」
「いえ、何でもないです。さすがナイルさんですね」
「いえいえ、私など……」
「それで、二つ目は?」
「はい。ゴロウ様が、警護を行う私にも本宅の場所を伏せて居られるのは、万が一の事を考えて居られるという事ですね?」
「……」
「合っておりましたか」
どうして、そういう斜め上方向にぶっ飛ぶような発想になるのか俺には想像できない。
「――そ、それで3個目というのは?」
「もちろん、最悪の状況を想定して、軍を展開できる場所を確保していたと……、そういうことですね?」
「…………さ、さすがはナイルさん。自分の考えをそこまで……」
「いえいえ。ノーマン様が、ゴロウ様は上に立つ者としての資質を兼ね備えているかどうか微妙だと言っておられましたが、私は確信しました。ゴロウ様が、実は何も知らない素振りをしつつ、情報を隠しているのだという事を!」
「――さ、流石は! ノーマン辺境伯様が護衛に付けられた方だけはありますね!」
「いえ。このナイル! 貴族としての教育を受けてきましたが、ゴロウ様にはとても遠く及ばないことを恥じるばかりです」
「気にしないください。それよりも、そろそろ夕飯にしましょう。疲れたでしょう? 慣れていない仕事をしましたし」
「分かりました」
ナイルさんを連れて母屋に戻る。
そして風呂に入ったあと、夕食を摂った。
――翌日は、8月中旬と言う事もあり、まだ暑いので早く起きてしまった。
すでに雪音さんは、朝食の準備をしていたが、ナイルさんが寝ているはずの居間をそっと見てみると布団は畳んでありナイルさんがいない。
「雪音さん」
「はい、どうかしましたか?」
「ナイルさん、知りませんか?」
警護のために、俺から離れるような事はしないはずなんだが……。
「ナイルさんでしたら、近くの川に行くと言っていました」
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