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第114話 結婚前提のお付き合い

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 だいたい等価交換じゃないだろうに。
 それに正妻って、いつから俺が正妻と認めたと思っているのか。
 
「もう一度言いますが、俺の存在が認識されない結界を張ったのはリーシャさんなので、それを解除して欲しいと言っているだけで、ハッキリ言わせてもらえばお願いではなく命令です!」
「ああっ!?」
 
 ビクン! と、体を悶えさせながら俺から離れていく。
 すると体をくねらせるリーシャ。
 
「これが命令されるということですわね! 見てください! この腹部のハート……淫紋を見てください! 点滅していますわよね? これが点滅しているという事は、すごい快楽が! これが! 命令されるという――ヨ・ロ・コ・ビ」
 
 その言葉を最後にリーシャがドサッと石畳の上に倒れこむ。
 
「……」
「ゴ、ゴロウ様!? 何時の間に!?」
 
 どうやら結界が解けたようだ。
 何とも言えない気持ちだが――、本当に……リーシャさんの相手は疲れるな。
 
「すいません、お待たせしました」
「――あ、はい。ところで、どうしてリーシャ様がこんなところに……」
 
 俺の足元へと視線を向けながら聞いてくるナイルさん。
 
「どうやら異世界に一緒に連れて行って欲しかったみたいです」
「なるほど……。たしかに余所行きの服装ですね」
 
 ナイルさんが納得したかのように何度も頷く。
 
「この服装が?」
「はい。ハイエルフの巫女は基本的に婚約者以外には極力肌を見せないらしく――」
「……」
 
 いや、どう見ても痴女にしか見えない服装なんだが……。
 アラビア風の服装と言ってもシースルーで肌がそのまま見えてしまっているし。
 これで肌を見せないとか、この世界のエルフの貞操はどうなっているのなら。
 ちなみに、前回はビキニ姿にパレオと言った感じだったので完全に水着であった。それと比べれば露出が少ないほうなのか?
 エルフの常識が良く分からない。
 そういえば、クレメンテさんに限って言えば服装が完全に紐だったような……。
 それと比べればマシなのか……。
 
 思わず溜息が出る。
 
「ゴロウ様、大丈夫ですか?」
「はい。何とか……、それよりノーマン辺境伯様は何時頃来られるかは――」
「10の鐘には用意が整うとのことです」
「なるほど。あと人数ですが4人くらいにして欲しいそうです」
「4人ですか……。かなり難しいですね」
「何とかなりませんか?」
「一応、ノーマン様には伝えておきますが、ご期待に添えるかどうかは――」
「何とかお願いします。異世界を案内するのに何十人も連れてはいけないので――」
「分かりました。一応、報告だけはしておきます」
「よろしくお願いします。それでは10の鐘の頃に伺います」
「分かりました。おい! リーシャ様をノーマン様のお屋敷まで運べ!」
 
 話が終わったところで、兵士達にナイルさんが指示を出す。
 兵士達に運ばれていくリーシャさん。
 まったく面倒だな。
 
 
 
「ただいま戻りました」
 
 玄関を開けながら戻ってきたことを告げると、玄関には雪音さん、俺、桜以外のサンダルが置かれており――。
 
「おお、五郎か。戻ったのか――、異世界の客人は連れてきたのか?」
 
 客間から顔を出したのは田口村長。
 
「時間としては朝10時頃に迎えにいくことになりました」
 
 丁度、リムジンが到着する時間なので良かったと言える。
 
「そうか。それでは、儂らは儂らの話をするとしようかの」
「話ですか? それは――、結城村の特産物についての話をするという感じですか?」
「何を言っておる。雪音と五郎が結婚の約束をしたと聞いて朝から今後の事についての話しをしようと来たのだぞ?」
「え?」
 
 田口村長は、一体……、何を言っているのか? 
 呆けたのか? 俺は、そんな約束を一度もしたことないぞ?
 そんな大事な約束をしていたら俺が忘れる訳がないだろうに。
 第一、そんな誤解を与えるような言動をしていたら、そいつは最低の奴だ。
 
「おじいちゃん!」
「おお、雪音か」
「もう! そんなにストレートに結婚だなんて……切り出さなくても――」 
「そうだったな。ハハハハッ! まだ婚約だったの。それにしても五郎から、結婚を前提としたお付き合いをしたいと言われたと聞いた時は驚いたものだ!」
「そうよ。ね! 五郎さんっ」
「……」 
 
 ……おかしい。
 話が、おかしいぞ?
 まるで俺がプロポーズをしたような口ぶりなんだが――、どうなっているんだ!?
 
「あの……雪音さん」
「はいっ!」
「プロポーズで何て言われたのか覚えていますよね?」
「え? もちろんです! 『毎朝、お味噌汁を作って貰いたいくらいです』って言われました。一瞬、五郎さんが言葉を間違えているのかな? って思ったのですけど……、何度確認をしても一緒に暮らしていくんだからって言ってくれたので――」
「…………」
「五郎さん?」
「――は、はい!」
 
 やばい! 完全に覚えてない。
 
「どうかしましたか? 顔色が、悪いですよ? 真っ青になってます。やっぱり睡眠不足ですか?」
「――い、いえ! だ、だだだ、大丈夫でしゅ」
 
 あまりの緊張感に舌を噛んだ。
 ――痛い。
 それにしても……どうすればいいんだ?
 考えるんだ! 五郎!
 
「じつは……、桜とまだ相談してなくてですね……」
 
 そうだ。
 よくよく考えれば桜は結婚反対派だったはず。
 ここは、男らしくないが――、お茶を濁すしかない!
 そう思ったところで、
 
「話は聞かせてもらったの!」
「ワン! ワーン!」
 
 頭の上にフーちゃんを載せた桜が「バーン」と、擬音を口にしながら廊下へと続く襖の所に立っていた。
 どうして、桜が起きているのか……。
 今日の朝方まで部屋の掃除をしていたはずでは――。
 
「桜、いまは大事な話をしている最中だから居間に戻っていなさい」
「えっとね! 桜は、雪音お姉ちゃんなら別にいいの!」
「ワン!」
 
 まるで桜の言葉に同意するかのようにフーちゃんも吠える。
 
「え? 桜ちゃん、いいの?」
 
 俺よりも驚いたのは雪音さん。
 以前は、ものっ――すごく拒絶されたから当然とも言えた。
 ただ……、俺も桜が雪音さんを受け入れたことに驚きを禁じ得ない。
 そして、何より――。
 
 桜を口実としてお茶を濁すことが出来なくなってしまった事に関して、俺は窮地に立たされかけている。
 
「桜、良く考えなさい」
「なの?」
 
 桜が首を傾げる。
 
「雪音さんと結婚前提のお付き合いをするという事は、一つ屋根の下で結婚したら一緒に暮らすという事になる。桜は、それでいいのか?」
「うん。だって雪音お姉ちゃんは、桜のこと大切にしてくれるしご飯も美味しいの」
 
 それ遠回しに俺の料理がマズイって言っているような物なんだが――、それは今は横に置いておくとしよう。
 
「もしかして、フーちゃんも同じ理由なのか?」
 
 もう、ここは犬に頼るしかない。
 
「フーちゃんは、ローストビーフが美味しいからいいって言っているの!」
「……そ、そうか……」
 
 完全に逃げ道が断たれた。
 俺はチラリと雪音さんの方へと視線を向けると、そこには嬉しそうに頬を赤らめて涙目になりつつも――、
 
「桜ちゃん、本当にいいの? 私なんかでいいの? 私って、自分で言うのもあれだけど、ちょっとメンドクサイ感じだと思うけどいいの?」
「――うん。一緒にいるならお姉ちゃんでいいの」
「本当に?」
「うん」
「桜ちゃん、ありがとうね」
「うん!」
 
 俺の見ている前で完全に話が――、外堀が埋まってしまった。
 おかしい。
 まるで示し合わせたかのようだ!
 
「うむ! 今日は目出度いのう!」
 
 田口村長が何度も頷く。
 そして期待に胸を膨らませたような瞳で俺を見てくる雪音さん。
 その目で見られて――、俺は……、どうしても過去を思い出してしまう。
 本当は胸の内側だけで秘めておくべきことなのかも知れない。
 本当は言うべき事ではないのかも知れない。
 
 ――それでも!
 
「……雪音さんと村長に、結婚を前提としてお付き合いをする前に話しておかなければいけない事があります」
「なんじゃ、五郎?」
「じつは……、俺には以前に同棲を――、結婚を前提に付き合っている女性が居ました」
「――え?」
 
 俺の言葉に雪音さんの笑顔が凍り付く。
 
「女性が居たということは……、今は居ないということかの?」
「はい。不貞をしていたので別れることになりました。酷い別れ方になりました。なので――、自分には誰かを幸せに出来るとは思えません」
 
 10年以上一人で暮らしていて自分なりに考えたことがあった。
 もしかしたら彼女の――、東雲幸奈の不貞は俺が仕事ばかりに没頭したあまりに――、寂しさを与えてしまったから、別の男に靡いてしまったのではないのかと。
 若い時は何も思わなかった。
 だが――、40歳も超えると思うのだ。
 自分が原因だったのではないのかと――。
 だからこそ――、俺は女性との関係は極力ドライに接することにしてきた。
 
 それは自分が誰かを幸せに出来るとは思わなかったからだ。
 それでも、桜を引き取ってからは俺の生活は一変した。
 灰色ばかりの世界に色とりどりの色彩が戻ったかのように。
 
「――今でも俺は思うんです。自分には誰かを幸せに出来る器は無いのではないのかと。そして――、それは引き取った桜にも言えることで、本当は俺なんかでは……」
「そんなことないの! 桜は、おじちゃんと一緒に居られてすごく幸せなの!」
 
 最後の「幸せに出来ないんじゃないのか?」と、話す前に桜が俺に抱き着いてくると言葉を被せてきた。
 
「……そう……か?」
「うん! 桜、よく分からない場所に居た時は、ずっと一人だったの。パパの家族にも色々と無視されたり叩かれたの! ママが居なくなってから桜の居場所は、どこにもなかったの! ずっと白黒な世界だったの! でも! でもね! 桜ね……ふぇ――。うえええええん」
 
 途中で感極まったのか桜が泣きだしてしまう。
 そんな桜の頭を俺は撫でる。
 
「そうか……」
 
 俺はストンと胸に何かが落ちてくるのを感じる。
 それが何か分からない。
 ――だけど……、それはきっと大事な物で――。
 
「俺の所に来てくれてありがとうな。桜」
「うん」
 
 ずっと自分は過去を引き摺って生きていくと思っていた。
 でも、それは……。
 
「こんな俺でも桜は幸せか?」
「幸せなの! フーちゃんも居て、雪音お姉ちゃんも居て、桜は幸せなの」
「そうか……」
 
 桜の頭を撫でながら胸に温かい何かが込み上げてくるのを感じる。
 俺は桜の頭をポンポンしながら居住まいを正す。
 
「雪音さん」
「はい」
「申し訳ありませんでした」
 
 深々と土下座をする。
 雪音さんに結婚を前提としたプロポーズをした記憶はない。
 だからこそ――。
 
「じつは俺は、昨日は疲れていて家に帰ってきてからの――、雪音さんにプロポーズした記憶がありません」
「……」
「頭をあげなさい」
 
 村長の言葉に俺は頭を上げる。
 すると雪音さんが俯いてしまっていた。
 そして田口村長と言えば続きを言えと催促の目で俺を見てくる。
 
「――ですが、俺みたいなので良ければ、俺みたいなので良いのでしたら結婚を前提としたお付き合いをお願いできますでしょうか? まだ、雪音さんを本当に好きかどうかも分かりません。それでも――、それでも良ければ……」
「本当に融通が利かないな、お前は」
「自分でも最低の事を言っているのは分かっています。雪音さんを誤解させるような言い回しをしたばかりが姪っ子を出汁に使って婚約話を誤魔化そうとしたのですから」
「――ということだ。雪音、どうする? この馬鹿者と雪音の間で齟齬があったらしいが、お前はどうするつもりだ?」
「……私は――」
 
 雪音さんは顔を上げて俺を見てくる。
 
「本当は嘘をついて適当に話を流すだけで良かったのに、馬鹿正直に事情を説明してくれて謝罪してくれた五郎さんを信じてみます」
「そうか。あい、わかった。五郎! まずは互いに知り合うことから始めなさい。そのあと、結婚するかどうかは当事者二人に任せるとしようかの。まったく、お主の父親もそうであったが、どうしてこんなに頭が固いのか」
 
 村長が少しだけ嬉しそうに笑みを浮かべると席を立つ。
 
「――さて、雪音」
「はい」
「実家に戻ってくるもよし! 同棲して互いに分かり合うのも良し! 儂からは以上だ! あと、五郎! もし何かあった場合は分かっておるな?」
 
 静かだが迫力ある言葉に俺は頷く。
 
「うむ、分かっているならよい。儂は、今日は帰るとするかの。桜ちゃんもまたな」
 
 答えるかのように無言で頷く桜。
 そして――、村長が帰ったのを知らせるかのように玄関の戸が開く音――、続けて閉まる音が聞こえてくる。
 
「雪音さん。本当に申し訳ありませんでした」
「こちらこそ、疲れている五郎さんの言葉を真に受けてしまったので……、でも! 今日からは色々とよろしくお願いします」
 
 その言葉に俺は頷いた。
 
 
 
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