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第52話 幻想の境界(1)
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秒針が時を刻む音が聞こえてくる。
目を開けると、外から差し込む日差しが店内を適度に明るく照らしていた。
――そう、適度に……。
俺が座っている席は店の奥まった場所。
そのことで、薄暗く店内の静けさも相まって――、大事な話をするにはお誂え向きの席とも言えた。
「ねえ? 聞いているの?」
目の前に座っている女性が俺に話しかけてくる。
彼女の名前は、東雲(しののめ)幸奈(ゆきな)。
俺の彼女だった女性だ。
「ああ、聞いている」
反射的に答えると共に、俺は違和感に気が付く。
何故だか分からない。
ただ――、このようなやり取りを以前に行ったことがあるなと思いつつ既視感を覚えてしまう。
――だからこそ、次に彼女が話す言葉が分かってしまった。
「あの人とは何の関係もないの! 五郎の勘違いなの!」
東雲は、自身の胸に手を当てながら身の潔白を証明しようと口を開くが、俺は首を左右にふる。
そして、他人事のように口を開く。
「お前が、同棲していた俺達の家に男を連れ込んだという証拠は、ここにある。俺が出張で県外に出ていた時に何度も男と関わりを持っていたことも……な」
「――で、でも! 男女の関係になんて、なっていないから!」
「会社の同僚が、お前と――、この男がホテルに入ったという写真を送ってきたんだよ」
口が勝手に開き自分自身の意思とは関係なく言葉を紡いでいく。
「――で、でも! ――わ、私が、愛しているのは五郎だけなの!」
その言葉に――。
傍観者であった俺はため息をつくと共に吐きそうになる感情を必死に抑えながらも、今見ているのは夢であるという事に気が付くと同時に「――ああ、そうか……」と、いう思いがストンと胸中に落ちてくるのを感じる。
――彼女は、東雲幸奈。
出会いは職場だった。
結婚前提で付き合い始め――、両親に紹介した女性。
半年の交際を経て社宅で同棲をしていたが……、営業職であった俺は地方によく出張として移動させられていた。
その事で寂しい思いもしたのだろう。
――だが! それでも……。
「お前の言葉が信じられると思うのか?」
喫茶店のテーブルの上に、彼女が俺の上司である影山部長とホテルに入っていく様子を撮った写真を何枚も並べていく。
「信じられない! 私のプライベートを盗撮するなんて!」
「もういい」
これ以上は話しても時間の無駄だと俺は思い話を切りあげるべく席から立ち上がる。
「俺は会社を辞める。それと、二度と俺に接触してくるな」
会社には部長が俺の彼女と浮気していたことは伝えたが、相手が親族経営――、つまり社長の親戚だったこともあり、一蹴された。
だから会社には何の未練もない。
そして、彼女にも何の未練も無いと言えばウソになるが……、騙されていた事のショックの方が大きかった事もあり、「まってよ!」と、言う彼女の言葉を振り払うように俺は会計を済ませるとともに店から出た。
――そう、これは俺が、まだ20代後半の話。
それ以降――、俺は他人を信じると言う事はせず一人でずっと生きてきた。
他人に無関心で、誰かと協力せずに一人で出来る仕事を見つけて10年以上一人で……。
自問自答しながら道を歩いていると、ふと誰かに呼ばれているような感覚に陥る。
足を止め――、空を見上げた。
そこは雲一つない青く澄んだ晴天。
「おじちゃん!」
ふと――、声が……、聞こえてくる。
周りを見わたす。
周囲の光景は時が止まったように人も車も鳥も動いてはいない。
それは、当然と言えば当然。
……ここは夢の中だから。
「おじちゃん! やだよ!」
――また、声が聞こえてくる。
子供の声だと言うのは分かるが――、周囲に子供の影は見当たらない。
それに、どうして「おじちゃん」なのか……。
「起きてよ! もう、やなの! 一人は嫌なの!」
涙声で、聞こえてくる声に胸が締め付けられる。
理由は分からない。
それでも……。
必死に――、縋り付くような――、か細い声に――、俺は……。
「桜か……」
自然と――、気が付けば声が出ていた。
それと同時に、夢だと思っていた世界が――、景色が色あせて消えていく。
それは夢であって夢ではない感覚。
――だが、悪くはない……、何となくだが――、そう思えた。
「おじちゃん! やだよ! 起きてよ!」
……声が――、声が聞こえた。
ゆっくりと瞼を開けて周囲を見渡すと、目に涙をいっぱいにした桜が、俺の体を揺さぶっているのが見える。
「一体、何が……」
「ゴロウ様!」
「ノーマン様! ゴロウ様が意識を取り戻しました」
「分かっておる。それよりも、どうなのだ?」
「はい。怪我の殆どは回復魔法で治す事が出来ました。精神浸食に関しても、問題はなさそうです」
「そうか……」
ノーマン辺境伯は、ホッとした様子を見せてくるが、一体……、何があったのか……。
「サクラ。もう、ゴロウは大丈夫」
「ほんとうに?」
「ああ、もう大丈夫だ」
目の前で、泣いていた桜の頭の上に手を置いたノーマン辺境伯が諭すように語り掛けてくるのを見ながら、俺は薄ボンヤリと自分の身に起きたことを思い起こしていた。
記憶があるのは、飛んできた石板の破片が見えた所まで。
それを最後に俺の記憶は飛んでいる。
「ノーマン辺境伯様」
「ノーマンでよい。それよりも、しばらくは安静にするとよい。部屋は、すでに用意させておる」
「今日は……?」
「詳しい話は、体調が戻ってからだ」
有無を言わさない強い口調。
「ナイル。ゴロウを部屋まで案内するように」
「分かりました」
「さ、桜もいくの!」
「もちろんです。――では、こちらに……」
応接室から出て、2分ほどの距離。
「ここが、ゴロウ様のお父様が使われていたお部屋になります」
室内は簡素で余計な物は置かれていない。
物には執着しない親父らしい部屋とも言えた。
ベッドに寝かされるが、スプリング機能などは無い事から固いが、寝られないほどではない。
「おじちゃん、もう大丈夫なの?」
一緒に着いてきた桜が、ナイルに話しかけると笑顔で頷きながら「はい。もう大丈夫です。サクラ様が、ゴロウ様の意識を繋いでくれていたおかげです」と、語っているが! 何となくだが薄々感じていたこと……。
ソレは……、俺はかなりマズイ状態だったのでは? と、言う疑念。
「ゴロウ様」
「なんでしょうか?」
まだ、体は思うように動かないが口は動く。
そして、ナイルさんの口調から何が起きたのか教えてくれるようだ。
「じつは、ゴロウ様は飛んできた破片が頭に刺さって死にかけていたのです」
考えていたよりも、ずっと酷い状況だったようだ。
つまり、俺が見ていたのは夢ではなく臨死体験だったのか?
「そうなんですか?」
自分が死にかけていたと言われてもピンとこないし、何より――、いきなり言われてもリアクションの取りようがない。
「ですが、もう大丈夫です。サクラ様が、ゴロウ様の名前を呼び続けていたので、それで何とか回復魔法が間に合い事なきを得ましたので」
死線を彷徨ったあげく事なきを得ましたと言われても俺は苦笑いしか返すことは出来ない。
だが……、よくよく考えてみれば……。
ルイズ辺境伯領を治めているノーマン辺境伯を最優先で助けるのは分かる話だ。
そして、まだ子供の桜を助けるのも分かる。
その結果、俺が死線を彷徨うことになったのも致し方ない。
むしろ、桜に石板の破片が直撃していたらと思うと被害にあったのが俺でよかったと思う。
「そうですか……」
「はい。しばらく横になられていてください」
「わかりました」
「おじちゃん……」
「桜は、どこも怪我していないか?」
「……ごめんなさい。桜が我儘言ったから、おじちゃんが……、おじちゃんが……」
目にいっぱい涙を蓄えた桜が、「ごめんなさい」と何度も謝ってくる。
「大丈夫だよ」
ようやく、体の痺れは取れてきた。
だが――、まだ四肢は上手く動かせない。
それでも――。
俺は、必死に左腕を動かす。
少し動かすだけでも、激痛が走る。
力が上手く入らないことで左腕は震えるが――、だが――、それがどうした!
目を開けると、外から差し込む日差しが店内を適度に明るく照らしていた。
――そう、適度に……。
俺が座っている席は店の奥まった場所。
そのことで、薄暗く店内の静けさも相まって――、大事な話をするにはお誂え向きの席とも言えた。
「ねえ? 聞いているの?」
目の前に座っている女性が俺に話しかけてくる。
彼女の名前は、東雲(しののめ)幸奈(ゆきな)。
俺の彼女だった女性だ。
「ああ、聞いている」
反射的に答えると共に、俺は違和感に気が付く。
何故だか分からない。
ただ――、このようなやり取りを以前に行ったことがあるなと思いつつ既視感を覚えてしまう。
――だからこそ、次に彼女が話す言葉が分かってしまった。
「あの人とは何の関係もないの! 五郎の勘違いなの!」
東雲は、自身の胸に手を当てながら身の潔白を証明しようと口を開くが、俺は首を左右にふる。
そして、他人事のように口を開く。
「お前が、同棲していた俺達の家に男を連れ込んだという証拠は、ここにある。俺が出張で県外に出ていた時に何度も男と関わりを持っていたことも……な」
「――で、でも! 男女の関係になんて、なっていないから!」
「会社の同僚が、お前と――、この男がホテルに入ったという写真を送ってきたんだよ」
口が勝手に開き自分自身の意思とは関係なく言葉を紡いでいく。
「――で、でも! ――わ、私が、愛しているのは五郎だけなの!」
その言葉に――。
傍観者であった俺はため息をつくと共に吐きそうになる感情を必死に抑えながらも、今見ているのは夢であるという事に気が付くと同時に「――ああ、そうか……」と、いう思いがストンと胸中に落ちてくるのを感じる。
――彼女は、東雲幸奈。
出会いは職場だった。
結婚前提で付き合い始め――、両親に紹介した女性。
半年の交際を経て社宅で同棲をしていたが……、営業職であった俺は地方によく出張として移動させられていた。
その事で寂しい思いもしたのだろう。
――だが! それでも……。
「お前の言葉が信じられると思うのか?」
喫茶店のテーブルの上に、彼女が俺の上司である影山部長とホテルに入っていく様子を撮った写真を何枚も並べていく。
「信じられない! 私のプライベートを盗撮するなんて!」
「もういい」
これ以上は話しても時間の無駄だと俺は思い話を切りあげるべく席から立ち上がる。
「俺は会社を辞める。それと、二度と俺に接触してくるな」
会社には部長が俺の彼女と浮気していたことは伝えたが、相手が親族経営――、つまり社長の親戚だったこともあり、一蹴された。
だから会社には何の未練もない。
そして、彼女にも何の未練も無いと言えばウソになるが……、騙されていた事のショックの方が大きかった事もあり、「まってよ!」と、言う彼女の言葉を振り払うように俺は会計を済ませるとともに店から出た。
――そう、これは俺が、まだ20代後半の話。
それ以降――、俺は他人を信じると言う事はせず一人でずっと生きてきた。
他人に無関心で、誰かと協力せずに一人で出来る仕事を見つけて10年以上一人で……。
自問自答しながら道を歩いていると、ふと誰かに呼ばれているような感覚に陥る。
足を止め――、空を見上げた。
そこは雲一つない青く澄んだ晴天。
「おじちゃん!」
ふと――、声が……、聞こえてくる。
周りを見わたす。
周囲の光景は時が止まったように人も車も鳥も動いてはいない。
それは、当然と言えば当然。
……ここは夢の中だから。
「おじちゃん! やだよ!」
――また、声が聞こえてくる。
子供の声だと言うのは分かるが――、周囲に子供の影は見当たらない。
それに、どうして「おじちゃん」なのか……。
「起きてよ! もう、やなの! 一人は嫌なの!」
涙声で、聞こえてくる声に胸が締め付けられる。
理由は分からない。
それでも……。
必死に――、縋り付くような――、か細い声に――、俺は……。
「桜か……」
自然と――、気が付けば声が出ていた。
それと同時に、夢だと思っていた世界が――、景色が色あせて消えていく。
それは夢であって夢ではない感覚。
――だが、悪くはない……、何となくだが――、そう思えた。
「おじちゃん! やだよ! 起きてよ!」
……声が――、声が聞こえた。
ゆっくりと瞼を開けて周囲を見渡すと、目に涙をいっぱいにした桜が、俺の体を揺さぶっているのが見える。
「一体、何が……」
「ゴロウ様!」
「ノーマン様! ゴロウ様が意識を取り戻しました」
「分かっておる。それよりも、どうなのだ?」
「はい。怪我の殆どは回復魔法で治す事が出来ました。精神浸食に関しても、問題はなさそうです」
「そうか……」
ノーマン辺境伯は、ホッとした様子を見せてくるが、一体……、何があったのか……。
「サクラ。もう、ゴロウは大丈夫」
「ほんとうに?」
「ああ、もう大丈夫だ」
目の前で、泣いていた桜の頭の上に手を置いたノーマン辺境伯が諭すように語り掛けてくるのを見ながら、俺は薄ボンヤリと自分の身に起きたことを思い起こしていた。
記憶があるのは、飛んできた石板の破片が見えた所まで。
それを最後に俺の記憶は飛んでいる。
「ノーマン辺境伯様」
「ノーマンでよい。それよりも、しばらくは安静にするとよい。部屋は、すでに用意させておる」
「今日は……?」
「詳しい話は、体調が戻ってからだ」
有無を言わさない強い口調。
「ナイル。ゴロウを部屋まで案内するように」
「分かりました」
「さ、桜もいくの!」
「もちろんです。――では、こちらに……」
応接室から出て、2分ほどの距離。
「ここが、ゴロウ様のお父様が使われていたお部屋になります」
室内は簡素で余計な物は置かれていない。
物には執着しない親父らしい部屋とも言えた。
ベッドに寝かされるが、スプリング機能などは無い事から固いが、寝られないほどではない。
「おじちゃん、もう大丈夫なの?」
一緒に着いてきた桜が、ナイルに話しかけると笑顔で頷きながら「はい。もう大丈夫です。サクラ様が、ゴロウ様の意識を繋いでくれていたおかげです」と、語っているが! 何となくだが薄々感じていたこと……。
ソレは……、俺はかなりマズイ状態だったのでは? と、言う疑念。
「ゴロウ様」
「なんでしょうか?」
まだ、体は思うように動かないが口は動く。
そして、ナイルさんの口調から何が起きたのか教えてくれるようだ。
「じつは、ゴロウ様は飛んできた破片が頭に刺さって死にかけていたのです」
考えていたよりも、ずっと酷い状況だったようだ。
つまり、俺が見ていたのは夢ではなく臨死体験だったのか?
「そうなんですか?」
自分が死にかけていたと言われてもピンとこないし、何より――、いきなり言われてもリアクションの取りようがない。
「ですが、もう大丈夫です。サクラ様が、ゴロウ様の名前を呼び続けていたので、それで何とか回復魔法が間に合い事なきを得ましたので」
死線を彷徨ったあげく事なきを得ましたと言われても俺は苦笑いしか返すことは出来ない。
だが……、よくよく考えてみれば……。
ルイズ辺境伯領を治めているノーマン辺境伯を最優先で助けるのは分かる話だ。
そして、まだ子供の桜を助けるのも分かる。
その結果、俺が死線を彷徨うことになったのも致し方ない。
むしろ、桜に石板の破片が直撃していたらと思うと被害にあったのが俺でよかったと思う。
「そうですか……」
「はい。しばらく横になられていてください」
「わかりました」
「おじちゃん……」
「桜は、どこも怪我していないか?」
「……ごめんなさい。桜が我儘言ったから、おじちゃんが……、おじちゃんが……」
目にいっぱい涙を蓄えた桜が、「ごめんなさい」と何度も謝ってくる。
「大丈夫だよ」
ようやく、体の痺れは取れてきた。
だが――、まだ四肢は上手く動かせない。
それでも――。
俺は、必死に左腕を動かす。
少し動かすだけでも、激痛が走る。
力が上手く入らないことで左腕は震えるが――、だが――、それがどうした!
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