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火の山へ

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女王から、多くの資金をもらった啓次郎たちは、早速、装備とアイテムを揃える。

火の山の魔物は炎の息を吐くらしいというので、炎防御の高い服を買い、回復アイテムも大量に買い込んだ。

「俺もせめてアイテムぐらい、つかえねえかなあ。」

「消火剤とか水球とかあると、便利ですね。」

「だめだ。使えねえのばっかりだ。お?なんか使えるのがあるぞ。買っとこ。」

「何 を買ったんですか?」

「グッバイボムだってさ。なんだっけ。これ」

「それ。。。。自爆弾ですよ。。」

「うは、いっらねー。」

啓次郎がポイと、投げ捨てたボムを風闇があわてて受け取る。
「危ないですよ。爆発するじゃないですか」

「あわわ。そっか。そうだな。悪い。どっか処分しといて。」

風闇がやれやれといった表情で啓次郎をみる。
「本当にあなたたちが、お告げのパーティーなんでしょうかねー」

「おれにきくなよ。。。」

ため息をついたとき、新しい服に着替えたフラウとミチルが戻ってきた。

「よし、じゃあ、いくかあ」

火の山は、テラハから、西に半日ほどあるいた先にある。

途中はなるべく体力とアイテムを使わないように 、敵との遭遇を避けていく。

火の山のふもとで、キャンプする。フラウとミチルは早々に眠ってしまった。

「おれが、見張りしとくから、風闇もねちまっていいぜ。おれ、戦いじゃ役にたたねえし」

「いや。そういうわけには、いきません。」

「まあいいけどよ。おまえ、本当に自分の世界に戻んなくていいの?」

「実は、昔のことはほとんど、覚えてないんです。だから、もうここがぼくの故郷です。」

「そっかあ。じゃあ、明日はがんばんねえとな」

「はい。命にかえても」

「命は守んなきゃだめだって。これだから、忍者ってやつは。。。さあ、もう、ねよ。ねよ」



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