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モリモリ草を手にいれろ
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酒場のなかは、閑散としていた。
今の『グレイト王国』では、メインイベントはほとんど、大都市テラハで発生するので、辺境の村には人が少ないのだ。
酒場の掲示板で簡単そうなクエストを探していると
「ミルクくらはい!」
と、ミチルがマスターに勝手に注文しようとしていた。
「だめだって。お金ないんだから。クエストみに来ただけなんだよ」
慌てて止める。
「まあいいさ。かわいいお嬢ちゃんに特別サービスだ」
マスターがウインクして、ジョッキにいっぱいのミルクをミチルに出してくれた。
「ゴクリ。。。うまそうだな。
に、にいちゃんにも一口くれないか。」
ミチルのミルクを奪おうとすると、後ろからバシッと叩かれた。
「みっともない真似するんじゃないよ。マスター。にいちゃんにも、水、だしてやんな。」
酒場のおかみさんらしきひとがうしろにたっていた。鏡餅ににてる。。。
「オレは、水だけ?」
「お金もうけにきたんだろ。ちゃんと働いて稼いで、好きなだけ飲み食いしにおいでよ。」
「はあ。。。掲示板みても、強そうなのばっかりでー」
「ああ。じゃあ、モリモリ草を集めてきてもらおうかね。うちで、買い取るよ。グリーンサラダに使うんだ。村をでて、すぐ近くの池のまわりに生えているから、敵もあんまりいないとおもうよ」
よし、それだ!
空っぽになったジョッキに顔を突っ込んでいるミチルをだき抱えて、モリモリ草をとりにむかった。
モリモリ草の生えている池はすぐに、みつかった。ミチルには、酒場で借りてきたかごの番をさせて、啓次郎は、せっせと草をつむ。
「ぬ?なんだか、くっせえ草だなあ。本当に食べられるのかよ」
夢中で、採っているうちに、
なにか手応えの違う草を抜いてしまった。
キュエーーー
植物モンスター クッサイクサーがあらわれた。
「やばい!」
逃げようとするが、足が草にからまってひっくりかえってしまった。
タスケテー
モンスターに攻撃されるのを覚悟した時
「え?おれ、今タスケテーっていったっけ。」
タスケテータスケテー
けたたましい声で叫んでいるのはクッサイクサーだった。
なんと、ミチルがキャッキャと笑いながら折れた枝をぶんぶん振り回して、モンスターに攻撃しているではないか。
頭上に、文字が浮かび上がった。。気がする
《ミチルはショボイ杖をてに入れた》
ミチルの激しい攻撃に戦闘不能となったクッサイクサーはクッサエキスと5Gを落として逃げていった。
《ミチルは、クッサエキスと5Gを手にいれた》
《ミチルは、500経験値を手にいれた》
《ミチルは、レベル2になった》
「な?ミチルだけ?おれには経験値入んないのかよ」
啓次郎は 天上(にいるかもしれないゲームマスター)にむかって、
「ふざけんなあー」
と、叫んだ。
今の『グレイト王国』では、メインイベントはほとんど、大都市テラハで発生するので、辺境の村には人が少ないのだ。
酒場の掲示板で簡単そうなクエストを探していると
「ミルクくらはい!」
と、ミチルがマスターに勝手に注文しようとしていた。
「だめだって。お金ないんだから。クエストみに来ただけなんだよ」
慌てて止める。
「まあいいさ。かわいいお嬢ちゃんに特別サービスだ」
マスターがウインクして、ジョッキにいっぱいのミルクをミチルに出してくれた。
「ゴクリ。。。うまそうだな。
に、にいちゃんにも一口くれないか。」
ミチルのミルクを奪おうとすると、後ろからバシッと叩かれた。
「みっともない真似するんじゃないよ。マスター。にいちゃんにも、水、だしてやんな。」
酒場のおかみさんらしきひとがうしろにたっていた。鏡餅ににてる。。。
「オレは、水だけ?」
「お金もうけにきたんだろ。ちゃんと働いて稼いで、好きなだけ飲み食いしにおいでよ。」
「はあ。。。掲示板みても、強そうなのばっかりでー」
「ああ。じゃあ、モリモリ草を集めてきてもらおうかね。うちで、買い取るよ。グリーンサラダに使うんだ。村をでて、すぐ近くの池のまわりに生えているから、敵もあんまりいないとおもうよ」
よし、それだ!
空っぽになったジョッキに顔を突っ込んでいるミチルをだき抱えて、モリモリ草をとりにむかった。
モリモリ草の生えている池はすぐに、みつかった。ミチルには、酒場で借りてきたかごの番をさせて、啓次郎は、せっせと草をつむ。
「ぬ?なんだか、くっせえ草だなあ。本当に食べられるのかよ」
夢中で、採っているうちに、
なにか手応えの違う草を抜いてしまった。
キュエーーー
植物モンスター クッサイクサーがあらわれた。
「やばい!」
逃げようとするが、足が草にからまってひっくりかえってしまった。
タスケテー
モンスターに攻撃されるのを覚悟した時
「え?おれ、今タスケテーっていったっけ。」
タスケテータスケテー
けたたましい声で叫んでいるのはクッサイクサーだった。
なんと、ミチルがキャッキャと笑いながら折れた枝をぶんぶん振り回して、モンスターに攻撃しているではないか。
頭上に、文字が浮かび上がった。。気がする
《ミチルはショボイ杖をてに入れた》
ミチルの激しい攻撃に戦闘不能となったクッサイクサーはクッサエキスと5Gを落として逃げていった。
《ミチルは、クッサエキスと5Gを手にいれた》
《ミチルは、500経験値を手にいれた》
《ミチルは、レベル2になった》
「な?ミチルだけ?おれには経験値入んないのかよ」
啓次郎は 天上(にいるかもしれないゲームマスター)にむかって、
「ふざけんなあー」
と、叫んだ。
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