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通学電車
しおりを挟む彩夏「顔色悪いしフラフラしてるじゃん。あいてる席座ったら?」
春美「だれが座ったかわかんない座席なんて、座りたくないもん。」
彩夏「立ってるのしんどそうだよ。つり革につかまるとかさ」
春美「もっときたないじゃん。ぜったいいや。」
彩夏「神経質だねー。鍋とか食べられないねー」
春美「むりむり」
彩夏「プールとかは?みんなの全身がつかってるけど」
春美「プールは、塩素きつめだから、ギリギリセーフかなあ。顔つけない平泳ぎ限定だけど。あ、海水浴はアウトね」
彩夏「そんなこと言ってたら、空気もすえなくなっちゃうよー」
春美「そうなのよー。昨夜、それに気づいちゃったのよねー。きづいちゃったら、意地でも吸えないっしょ。
それで、こうよー。」
といって、下を指差す。
みると、春美の足はもう、ほとんど消えかかっていた。
彩夏「あんた、バカだよ。酸素ボンベとか、分厚いマスクとか、いろいろ方法あるじゃん。。。」
春美「そっかあ。きづかなかったわ。さすが、彩夏はあったま、いいね。まあ、私のお墓にいくことあったら、マスクでもおいてきてよ。」
彩夏「それは、ちょっと無理そう」
そういって、彩夏は自分の手を見せる。
「ほら、私はもう、手も消えかかってるもん。」
春美「ああ、ほんとだねえ」
彩夏「んじゃ、おさきー」
春美「はーい。またねー」
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