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第39話:踏み出す勇気
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王宮の祝勝パーティーに参加。
料理を一人で満喫している時、誰かに視線に気が付く。
視線の主は、二階席にいた少女クルシュ姫だった。
「ん? クルシュ、あそこで何をしているんだろう?」
気になったので、声をかけてみることにした。
二階は普通の参加者は入れない特等席。
だが勲章を受けていたボクは、衛兵に感謝されながら通してもらうことに出来た。
クルシュがいた席に向かう。
「やぁ、クルシュ。そんな所にいて、どうしたの?」
「えっ⁉ ハ、ハリト様⁉ いぇ、な、何でもありません……」
クルシュはビックリした表情になる。
柱に隠れるように、もじもじしていた。
「もしかして、これからパーティーに参加するのかな? よかったボクと一緒に行こうよ!」
緊張して参加できないのかもしれない。
思い切って誘ってみる。
だが警護していた、女騎士イリーナさんが口を開く。
「おい、ハリト殿。クルシュ様は参加したくても、参加できないのだ! 王家の秘術を、大勢の前に見せる訳にはいかないからだ!」
イリーナさんは憤っている。
あっ、そうか。
クルシュは王家でも特別な存在だった。
だから公の場には出られず、パーティーに参加できず二階席から見ていたのだ。
きっと幼い時から、今までずっと。
「そうだったのか……」
年頃の女の子にとって、華やかなパーティーに参加するのは夢であろう。
王家のためにクルシュは幼い頃から、ずっと我慢していたのだ。
またも呪印……秘術によってクルシュは苦しんでいたのだ。
「ん? そういえば秘術は何のためにあるんだっけ、クルシュ?」
「今だから言えますが、実は強大な魔物を、この街に近づけさせないための秘術なのです」
「強大な魔物を……ん? あれ、でも古代竜アバロンを討伐したから、もう無くても大丈夫ってこと?」
ダラク近郊で最強の魔物は、古代竜アバロン。
討伐した今は、クルシュの呪印が無くてもいいのでは?
「はい、ハリト様の指摘の通りです。父上とも先日、その話題になりました。ですが秘術が強すぎて、宮廷魔術隊でも解呪が出来なかったのです……」
「そうだったんだ……」
邪竜アバロンを討伐したことによって、クルシュの呪印は不要になった。
だから彼女は呪印を消したい。
でも呪印は長年に渡り、彼女の身体と魂に刻まれたもの。
宮廷魔術でも解呪が出来なかったという。
(そうだったんだ。何とか、助けてあげたいな。この秘術……呪印さえなければ、普通の年頃の女の子の暮らしができるのに……)
これはボクの願い。
どうにか悲運のお姫様に、普通の人としての暮らしをして欲しい。
(でも、どうすればいんだろう? 宮廷魔術でも無理なら、ボクのこの【完全・解呪】で解呪できないよな、たぶん……)
――――そんなことを考えている時だった。
「あのー、ハリト様。――――きゃっ⁉」
こちらに近づいてきたクルシュが、段差につまずく。
条件反射でボクは、彼女の身体を支えて、助けてあげる。
「あ、ありがとうございます、ハリト様」
「うんうん、気にしないです」
なんとか無事にキャッチ。
女騎士イリーナさんがボクのことを睨んでいるから、早くクルシュの手を離さないと。
――――だが、その時だった。
シャッキーーーン!
突然、クルシュの全身が光だす。
えっ?
これは……聖魔法が発動されている⁉
誰がいったい発動しているんだ?
ん?
えっ……ボクだった⁉
クルシュのことを考えていたから、無意識的に聖魔法を発動してしまったのだ。
シャーン……
術の発動が終わる。
クルシュの発光現象が収まる
「うっ……」
彼女は身体を驚きながら、自身に視線を移す。
「い、今の光はいったい……えっ⁉」
自分の腕に視線を移して、クルシュは目を丸くする。
何故なら王家の秘術による呪印が、消えていたのだ。
「えっ……そ、そんな……? イ、イリーナ、手鏡を!」
「ク、クルシュ様……⁉ は、はい!」
二人は混乱していた。
イリーナさんが鞄から小さな手鏡を出して、主クルシュに渡す。
クルシュは自分の顔を鏡で確認する。
「ああ……本当に……秘術の印が……ああ……」
クルシュが言葉を失う。
何故なら呪印の消えた彼女の顔は、シミ一つない純白の肌だったのだ。
「あっ! 身体の方は⁉」
思い出したように、クルシュは動き出す。
ドレスを自分で脱ぎだして、下着姿になる。
「ああ……身体も……良かった……!」
全身の呪印も、完璧に消えていた。
透き通るような白い肌が、眩しく光っている。
感動もあまりボクも、クルシュの全身を見つめてしまう。
「ん? あっ⁉ ごめん、クルシュ⁉」
そして気が付く。
彼女が半裸の状態なことに。
形の良い胸の谷間や、太ももが丸見えだったのだ。
「えっ……? あっ、キャっ⁉ わ、私こそ、ごめんない、ハリト様!」
我に返ったクルシュは、顔が真っ赤。
同じく我に返ったイリーナさんと、脱いだドレスを元に戻して着ていく。
「いや、ボクの方こそ、ごめん。あんまりクルシュの身体がキレイだったから、見つめちゃって、ごめんね」
「えっ……私の身体、キレイだったのですか⁉」
ドレスを着直して、クルシュは驚いた顔になる。
「えっ? うん、すごく綺麗だった。あんなに透き通るように綺麗な肌は、初めて見たよ」
「そう……すごく、嬉しいです、ハリト様。綺麗だなんて、生まれて初めて言われたから、私……」
「あっ、でも、ボク、他の女の子の肌かとか、見たことないよ⁉ えーと、実家の姉さんが、いつも下着姿でウロウロしているから、そういうことで……」
「ふっふっふ……大丈夫ですよ。ハリト様は嘘を受けない性格だと、知っていますから」
「あっはっはは……面目ないね」
なんか恥ずかしい会話をしてしまった。
でも心は不思議と穏やかだった。
いつも悲痛な顔のクルシュが、今はこんなにも満面の笑みで、笑っていたから。
――――そんな時、一階の様子がおかしい。
パーティーの参加者たちが、こちらを見ながらザワザワしている。
おそらく先ほどの聖魔法の発光が、騒ぎの原因なのだろう。
何が起きたのか、心配そうに見てくる。
「あっ、これは、マズイな。どうしよう」
「ハリト様……お願いがあります」
クルシュは真剣な顔で訊ねてきた。
「えっ、お願い? なにかな? ボクで出来ることなら、何でもいいよ!」
「それなら私をエスコートしてくれませんか? あのパーティー会場の中に?」
「えっ⁉ あの中に⁉ でも、そんな事をしたらクルシュ、怒られちゃわない? 王様とか王妃様とかに?」
「いえ、心配無用です。だって、今の私には秘術がありません! つまり人前に出ても……パーティー会場の中にドレスを着て、参加しても大丈夫なのです!」
クルシュは勇気を出していた。
今まで一度の参加できなかった公の場に、新しい自分の姿で挑もうとしていたのだ。
本当に立派な姿勢。
ここで応えないとボクも、男が廃るというものだ。
「うん! それなら、こんなボクで良かったらエスコートするよ。クルシュ!」
「はい、よろしくお願いします、ハリト様!」
ボクはクルシュと手を繋いで、一階席に降りていく。
女騎士イリーナさんに怒られるかも思ったけど、大丈夫だった。
なんと彼女は号泣していたのだ。
長年の呪印が消えて、自由になった主。
クルシュの幸せな姿に、同じ女性として感極まっていた。
◇
その後は色々と大変だった。
ボクとクルシュが降りていくと、パーティー会場は騒然となった。
すぐさま王様と王妃様が駆け寄ってきた。
秘術が無事に解呪された、娘の姿に感動。
親子として抱き合っていた。
その後、王様は参加者全員に、クルシュ姫のことを紹介。
今までダラクの街を密かに守っていた小さな英雄。
クルシュ姫に対して、参加者たちは感謝の言葉を送っていた。
クルシュは色んな人たちと、挨拶をしていた。
今まで彼女は限られた侍女や家族としか、面会できなかった生活。
だから本当に楽しそうにしていた。
本来の彼女は木登りや川下りが好きな、活発的な少女。
これからどんどんお姫様として公の場で活躍していくだろう。
「クルシュ、本当に嬉しそうだな。本当に良かった……」
そんな様子を、ボクは遠くから見ていた。
こうして祝賀パーティーは幸せな雰囲気のまま、無事に幕を閉じるのであった。
料理を一人で満喫している時、誰かに視線に気が付く。
視線の主は、二階席にいた少女クルシュ姫だった。
「ん? クルシュ、あそこで何をしているんだろう?」
気になったので、声をかけてみることにした。
二階は普通の参加者は入れない特等席。
だが勲章を受けていたボクは、衛兵に感謝されながら通してもらうことに出来た。
クルシュがいた席に向かう。
「やぁ、クルシュ。そんな所にいて、どうしたの?」
「えっ⁉ ハ、ハリト様⁉ いぇ、な、何でもありません……」
クルシュはビックリした表情になる。
柱に隠れるように、もじもじしていた。
「もしかして、これからパーティーに参加するのかな? よかったボクと一緒に行こうよ!」
緊張して参加できないのかもしれない。
思い切って誘ってみる。
だが警護していた、女騎士イリーナさんが口を開く。
「おい、ハリト殿。クルシュ様は参加したくても、参加できないのだ! 王家の秘術を、大勢の前に見せる訳にはいかないからだ!」
イリーナさんは憤っている。
あっ、そうか。
クルシュは王家でも特別な存在だった。
だから公の場には出られず、パーティーに参加できず二階席から見ていたのだ。
きっと幼い時から、今までずっと。
「そうだったのか……」
年頃の女の子にとって、華やかなパーティーに参加するのは夢であろう。
王家のためにクルシュは幼い頃から、ずっと我慢していたのだ。
またも呪印……秘術によってクルシュは苦しんでいたのだ。
「ん? そういえば秘術は何のためにあるんだっけ、クルシュ?」
「今だから言えますが、実は強大な魔物を、この街に近づけさせないための秘術なのです」
「強大な魔物を……ん? あれ、でも古代竜アバロンを討伐したから、もう無くても大丈夫ってこと?」
ダラク近郊で最強の魔物は、古代竜アバロン。
討伐した今は、クルシュの呪印が無くてもいいのでは?
「はい、ハリト様の指摘の通りです。父上とも先日、その話題になりました。ですが秘術が強すぎて、宮廷魔術隊でも解呪が出来なかったのです……」
「そうだったんだ……」
邪竜アバロンを討伐したことによって、クルシュの呪印は不要になった。
だから彼女は呪印を消したい。
でも呪印は長年に渡り、彼女の身体と魂に刻まれたもの。
宮廷魔術でも解呪が出来なかったという。
(そうだったんだ。何とか、助けてあげたいな。この秘術……呪印さえなければ、普通の年頃の女の子の暮らしができるのに……)
これはボクの願い。
どうにか悲運のお姫様に、普通の人としての暮らしをして欲しい。
(でも、どうすればいんだろう? 宮廷魔術でも無理なら、ボクのこの【完全・解呪】で解呪できないよな、たぶん……)
――――そんなことを考えている時だった。
「あのー、ハリト様。――――きゃっ⁉」
こちらに近づいてきたクルシュが、段差につまずく。
条件反射でボクは、彼女の身体を支えて、助けてあげる。
「あ、ありがとうございます、ハリト様」
「うんうん、気にしないです」
なんとか無事にキャッチ。
女騎士イリーナさんがボクのことを睨んでいるから、早くクルシュの手を離さないと。
――――だが、その時だった。
シャッキーーーン!
突然、クルシュの全身が光だす。
えっ?
これは……聖魔法が発動されている⁉
誰がいったい発動しているんだ?
ん?
えっ……ボクだった⁉
クルシュのことを考えていたから、無意識的に聖魔法を発動してしまったのだ。
シャーン……
術の発動が終わる。
クルシュの発光現象が収まる
「うっ……」
彼女は身体を驚きながら、自身に視線を移す。
「い、今の光はいったい……えっ⁉」
自分の腕に視線を移して、クルシュは目を丸くする。
何故なら王家の秘術による呪印が、消えていたのだ。
「えっ……そ、そんな……? イ、イリーナ、手鏡を!」
「ク、クルシュ様……⁉ は、はい!」
二人は混乱していた。
イリーナさんが鞄から小さな手鏡を出して、主クルシュに渡す。
クルシュは自分の顔を鏡で確認する。
「ああ……本当に……秘術の印が……ああ……」
クルシュが言葉を失う。
何故なら呪印の消えた彼女の顔は、シミ一つない純白の肌だったのだ。
「あっ! 身体の方は⁉」
思い出したように、クルシュは動き出す。
ドレスを自分で脱ぎだして、下着姿になる。
「ああ……身体も……良かった……!」
全身の呪印も、完璧に消えていた。
透き通るような白い肌が、眩しく光っている。
感動もあまりボクも、クルシュの全身を見つめてしまう。
「ん? あっ⁉ ごめん、クルシュ⁉」
そして気が付く。
彼女が半裸の状態なことに。
形の良い胸の谷間や、太ももが丸見えだったのだ。
「えっ……? あっ、キャっ⁉ わ、私こそ、ごめんない、ハリト様!」
我に返ったクルシュは、顔が真っ赤。
同じく我に返ったイリーナさんと、脱いだドレスを元に戻して着ていく。
「いや、ボクの方こそ、ごめん。あんまりクルシュの身体がキレイだったから、見つめちゃって、ごめんね」
「えっ……私の身体、キレイだったのですか⁉」
ドレスを着直して、クルシュは驚いた顔になる。
「えっ? うん、すごく綺麗だった。あんなに透き通るように綺麗な肌は、初めて見たよ」
「そう……すごく、嬉しいです、ハリト様。綺麗だなんて、生まれて初めて言われたから、私……」
「あっ、でも、ボク、他の女の子の肌かとか、見たことないよ⁉ えーと、実家の姉さんが、いつも下着姿でウロウロしているから、そういうことで……」
「ふっふっふ……大丈夫ですよ。ハリト様は嘘を受けない性格だと、知っていますから」
「あっはっはは……面目ないね」
なんか恥ずかしい会話をしてしまった。
でも心は不思議と穏やかだった。
いつも悲痛な顔のクルシュが、今はこんなにも満面の笑みで、笑っていたから。
――――そんな時、一階の様子がおかしい。
パーティーの参加者たちが、こちらを見ながらザワザワしている。
おそらく先ほどの聖魔法の発光が、騒ぎの原因なのだろう。
何が起きたのか、心配そうに見てくる。
「あっ、これは、マズイな。どうしよう」
「ハリト様……お願いがあります」
クルシュは真剣な顔で訊ねてきた。
「えっ、お願い? なにかな? ボクで出来ることなら、何でもいいよ!」
「それなら私をエスコートしてくれませんか? あのパーティー会場の中に?」
「えっ⁉ あの中に⁉ でも、そんな事をしたらクルシュ、怒られちゃわない? 王様とか王妃様とかに?」
「いえ、心配無用です。だって、今の私には秘術がありません! つまり人前に出ても……パーティー会場の中にドレスを着て、参加しても大丈夫なのです!」
クルシュは勇気を出していた。
今まで一度の参加できなかった公の場に、新しい自分の姿で挑もうとしていたのだ。
本当に立派な姿勢。
ここで応えないとボクも、男が廃るというものだ。
「うん! それなら、こんなボクで良かったらエスコートするよ。クルシュ!」
「はい、よろしくお願いします、ハリト様!」
ボクはクルシュと手を繋いで、一階席に降りていく。
女騎士イリーナさんに怒られるかも思ったけど、大丈夫だった。
なんと彼女は号泣していたのだ。
長年の呪印が消えて、自由になった主。
クルシュの幸せな姿に、同じ女性として感極まっていた。
◇
その後は色々と大変だった。
ボクとクルシュが降りていくと、パーティー会場は騒然となった。
すぐさま王様と王妃様が駆け寄ってきた。
秘術が無事に解呪された、娘の姿に感動。
親子として抱き合っていた。
その後、王様は参加者全員に、クルシュ姫のことを紹介。
今までダラクの街を密かに守っていた小さな英雄。
クルシュ姫に対して、参加者たちは感謝の言葉を送っていた。
クルシュは色んな人たちと、挨拶をしていた。
今まで彼女は限られた侍女や家族としか、面会できなかった生活。
だから本当に楽しそうにしていた。
本来の彼女は木登りや川下りが好きな、活発的な少女。
これからどんどんお姫様として公の場で活躍していくだろう。
「クルシュ、本当に嬉しそうだな。本当に良かった……」
そんな様子を、ボクは遠くから見ていた。
こうして祝賀パーティーは幸せな雰囲気のまま、無事に幕を閉じるのであった。
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