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第21話:討伐後
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勇者パーティーを解雇されたオレは、新しい街で謙虚に生きていくことを決意。
《東方の黄昏団》に幼馴染マリナと共に加入して、冒険者として活動開始。
北の街道の工事現場で、飛来したドラゴン、皆の攻撃で倒すことに成功する。
◇
無事にドラゴンをみんなで討伐。
工事現場に平和が訪れた。
でも皆の様子がおかしい。
ジーーー
厳しい視線で、オレのこと見てくるのだ。
かなり気まずい。
ここから逃げ出したい。
何か良い理由がないかな?
あっ、あった。
ドラゴンの死骸が消滅していった跡に、大きな素材が残っている。
よし、あれを見に行くフリをして、ここから逃げ出そう。
「あっー⁉ 素材が出ているぞー! 見にいないとー!」
迫真の演技で、皆の注意を素材に向ける。
そのままオレは崖を飛び降りていく。
「あっ、ハリト君⁉ 待つのです! 今の支援魔法について、五点ほど聞きたいことがあります! 待つのです!」
「ちょっと、ハリトってば!」
後ろからサラとマリナが叫んでいるが、聞こえないフリをする。
二人は支援魔法がないから、まだ崖を降りられない。
その隙、オレは脱出に成功。
何とかドラゴン素材の所まで、到着する。
でも別に待ちかまえていた人がいた。
パーティーリーダーのザムスさんだ。
「ハリト、さっきの支援魔法は……いや、何でもない」
おお、さすがザムスさん。
何も言ってこない。
ありがとうございます。
今まで蔭で『不愛想』と言っていて、ごめんさない。
これからなるべき言わないようにします。
ジロリ。
うっ、ザムスさんの睨まれてしまった。
はい、もう二度と陰口は言いません。
また女領主レイチェルさんも、熱い視線をオレに向けてくる。
「ハリト、あなたは……いえ、何でもないです」
何か言いたそうだが、黙ってくれている。
きっとザムスさんに何か言われていたのであろう。
ふう……これで何とかなるな。
よし、それならサラとマリナが来る前に、素材を収納してしまおう。
ちょっと量が多いけど、このくらいなら大丈夫かな。
「えーと、【収納】!」
シュィーーン
よし、無事に収納できたぞ。
あとはムサスの街の冒険者ギルドで、買い取ってもらえば終わりだ。
そんな時、レイチェルさんの様子がおかしい。
目を点にして、口を開けて驚いている。
「ザ、ザムス……今のは……? いきなりドラゴンの巨大な素材が、ハリト君の手の中に消えたわ⁉」
「詳しくは今度、ゆっくり話す。だから今はあまり気にするな、レイチェル」
「ええ、分かったわ。ん⁉ 『今度ゆっくり』⁉ 私とザムスが?」
「ん? 今回のこともあるし、今後のこともあるかならな。それがどうした?」
「ええ、なんでもないわ! もちろん! ゆっくりと話をしましょう!」
何やらレイチェルさんは、急に機嫌がよくなる。
きっとザムスさんと話が出来るのは、嬉しいのであろう。
でもザムスさんの方は相変わらず、気が付いてない感じ。
仕事の話をしかしていない。
「それにレイチェル。落石を排除する工事は、まだ時間がかかる。オレたちも警備の仕事は、まだ終わらないぞ」
「ええ、そうね。でも、あの落石の撤去は、正直なところ困っているのよ。このままだと穀物の不足になるわ。一日でも早く撤去したんだけど……」
「ああ、そうだな。オレたちの力でよければ、手伝うぞ」
「ええ、助かるわ」
ん?
あれ?
もしかして撤去作業は、手伝ってもいいのかな?
オレたちは警備の仕事しか、請け負ってないけど。
だったら話は早い。
雇い主に提案してみよう。
「あのレイチェルさん。オレの方でお手伝いをしてもいいですか? あの落石の撤去を?」
「ええ、もちろんよ。でもあなたは優れた魔術師かもしれないけど、攻撃魔法だと危険よ? 更に落石が落ちてくる危険性があるのよ?」
「あっ、大丈夫です。攻撃魔法は使わないので。ちょっと見ていてください」
落石の現場の方に、駆け寄っていく。
手前にちょうど手頃な落石がある。
ちょっとした小屋サイズの石だ。
「えーと……【収納】!」
シュィーーン
よし、無事に収納できたぞ。
やっぱり落石も収納できるのか。
あとは全部の落石を収納してだけだ。
でも一個ずつだと面倒だなー。
あっ、そうだ。一気にやってみよう。
意識を集中。
目標は全ての落石。
「ふう……いくぞ、【収納】!」
シュィーーン! シュィーーン! シュィーーン! シュィーーン! シュィーーン!
おっ、出来た。
全ての落石を一度で除去できたぞ。
あとは軽く整美するだけ、街道もすぐに使えそうな感じだ。
よし、レイチェルさんに報告にいこう。
「終わりましたよ!」
「…………」
だがレイチェルさんから返事はない。
口を開けて唖然としている。
もしかしたら仕事内容が、悪かったかな?
もう少し綺麗に収納した方が、よかったとか?
未熟なもので申し訳ないです。
「いえいえいえ! 何を言っているの、ハリト⁉ あ、あの大量の落石は、どうしたの⁉」
「えっ? オレの魔法で収納しました。それが、どうしました?」
「えっ? あんな大量の落石を? えっ ザ、ザムス?」
「だから言っただろう。あまり気にするな、レイチェル。こいつは普通じゃない」
「そ、そうね……ふう……今までの工事の苦労は、いったい何だったのかしら……」
何やらレイチェルさんは頭を抱えているが、理解してくれたようだ。
そしてナイスサポート、ザムスさん。
「あっ、あと。オレ、もう少し仕事をしてきます。また落石事故が起きないように、補強しておきます。あと、また魔物が来ないように、魔物除けの付与もしてきます! そのぐらいで大丈夫ですか、レイチェルさん?」
「ええ、よろしくてよ……お願いするわ……」
領主様の許可は得られた。
オレは一人で仕事に取りかかる。
サラとマリナが迂回して降りてくる前に、終わらせないと。
――――こうして北の街道の警備は、無事に終わるのであった。
◇
その後。
工事の人たちが帰還するまで、オレたちは警備の仕事を続けていく。
三日後、無事に街まで戻って来られた。
街に戻ってからは、いつもと同じ流れ。
まず冒険者ギルドに戻って、リーダのザムスさんが依頼の報告。
買い取り台の上に、オレがドラゴンの素材を【収納】から出そう……として、ザムスさんに止められる。
巨大すぎて、ギルドを壊すと駄目だったらしい。
しかもドラゴンの素材は特殊なので、もう少し大きな街じゃないと、買い取り出来ないらしい。
だから今回は収納したままにしておく。
その後は常宿に戻って、装備や荷物の整理。
近くの酒場に夕食タイム。
終わってからは宿に戻り、就寝した。
◇
そして更に翌朝。
いつものように四人で冒険者ギルドに向かう。
そこで、ちょっとした事件が起きる。
受付嬢がオレたち見つけて、大きな声をだしたのだ。
「あー。ザムスさん! 待っていましたよ! 昇進が決まりました!」
ギルドで待ち構えていたのは、ランク昇進の吉報だった。
《東方の黄昏団》に幼馴染マリナと共に加入して、冒険者として活動開始。
北の街道の工事現場で、飛来したドラゴン、皆の攻撃で倒すことに成功する。
◇
無事にドラゴンをみんなで討伐。
工事現場に平和が訪れた。
でも皆の様子がおかしい。
ジーーー
厳しい視線で、オレのこと見てくるのだ。
かなり気まずい。
ここから逃げ出したい。
何か良い理由がないかな?
あっ、あった。
ドラゴンの死骸が消滅していった跡に、大きな素材が残っている。
よし、あれを見に行くフリをして、ここから逃げ出そう。
「あっー⁉ 素材が出ているぞー! 見にいないとー!」
迫真の演技で、皆の注意を素材に向ける。
そのままオレは崖を飛び降りていく。
「あっ、ハリト君⁉ 待つのです! 今の支援魔法について、五点ほど聞きたいことがあります! 待つのです!」
「ちょっと、ハリトってば!」
後ろからサラとマリナが叫んでいるが、聞こえないフリをする。
二人は支援魔法がないから、まだ崖を降りられない。
その隙、オレは脱出に成功。
何とかドラゴン素材の所まで、到着する。
でも別に待ちかまえていた人がいた。
パーティーリーダーのザムスさんだ。
「ハリト、さっきの支援魔法は……いや、何でもない」
おお、さすがザムスさん。
何も言ってこない。
ありがとうございます。
今まで蔭で『不愛想』と言っていて、ごめんさない。
これからなるべき言わないようにします。
ジロリ。
うっ、ザムスさんの睨まれてしまった。
はい、もう二度と陰口は言いません。
また女領主レイチェルさんも、熱い視線をオレに向けてくる。
「ハリト、あなたは……いえ、何でもないです」
何か言いたそうだが、黙ってくれている。
きっとザムスさんに何か言われていたのであろう。
ふう……これで何とかなるな。
よし、それならサラとマリナが来る前に、素材を収納してしまおう。
ちょっと量が多いけど、このくらいなら大丈夫かな。
「えーと、【収納】!」
シュィーーン
よし、無事に収納できたぞ。
あとはムサスの街の冒険者ギルドで、買い取ってもらえば終わりだ。
そんな時、レイチェルさんの様子がおかしい。
目を点にして、口を開けて驚いている。
「ザ、ザムス……今のは……? いきなりドラゴンの巨大な素材が、ハリト君の手の中に消えたわ⁉」
「詳しくは今度、ゆっくり話す。だから今はあまり気にするな、レイチェル」
「ええ、分かったわ。ん⁉ 『今度ゆっくり』⁉ 私とザムスが?」
「ん? 今回のこともあるし、今後のこともあるかならな。それがどうした?」
「ええ、なんでもないわ! もちろん! ゆっくりと話をしましょう!」
何やらレイチェルさんは、急に機嫌がよくなる。
きっとザムスさんと話が出来るのは、嬉しいのであろう。
でもザムスさんの方は相変わらず、気が付いてない感じ。
仕事の話をしかしていない。
「それにレイチェル。落石を排除する工事は、まだ時間がかかる。オレたちも警備の仕事は、まだ終わらないぞ」
「ええ、そうね。でも、あの落石の撤去は、正直なところ困っているのよ。このままだと穀物の不足になるわ。一日でも早く撤去したんだけど……」
「ああ、そうだな。オレたちの力でよければ、手伝うぞ」
「ええ、助かるわ」
ん?
あれ?
もしかして撤去作業は、手伝ってもいいのかな?
オレたちは警備の仕事しか、請け負ってないけど。
だったら話は早い。
雇い主に提案してみよう。
「あのレイチェルさん。オレの方でお手伝いをしてもいいですか? あの落石の撤去を?」
「ええ、もちろんよ。でもあなたは優れた魔術師かもしれないけど、攻撃魔法だと危険よ? 更に落石が落ちてくる危険性があるのよ?」
「あっ、大丈夫です。攻撃魔法は使わないので。ちょっと見ていてください」
落石の現場の方に、駆け寄っていく。
手前にちょうど手頃な落石がある。
ちょっとした小屋サイズの石だ。
「えーと……【収納】!」
シュィーーン
よし、無事に収納できたぞ。
やっぱり落石も収納できるのか。
あとは全部の落石を収納してだけだ。
でも一個ずつだと面倒だなー。
あっ、そうだ。一気にやってみよう。
意識を集中。
目標は全ての落石。
「ふう……いくぞ、【収納】!」
シュィーーン! シュィーーン! シュィーーン! シュィーーン! シュィーーン!
おっ、出来た。
全ての落石を一度で除去できたぞ。
あとは軽く整美するだけ、街道もすぐに使えそうな感じだ。
よし、レイチェルさんに報告にいこう。
「終わりましたよ!」
「…………」
だがレイチェルさんから返事はない。
口を開けて唖然としている。
もしかしたら仕事内容が、悪かったかな?
もう少し綺麗に収納した方が、よかったとか?
未熟なもので申し訳ないです。
「いえいえいえ! 何を言っているの、ハリト⁉ あ、あの大量の落石は、どうしたの⁉」
「えっ? オレの魔法で収納しました。それが、どうしました?」
「えっ? あんな大量の落石を? えっ ザ、ザムス?」
「だから言っただろう。あまり気にするな、レイチェル。こいつは普通じゃない」
「そ、そうね……ふう……今までの工事の苦労は、いったい何だったのかしら……」
何やらレイチェルさんは頭を抱えているが、理解してくれたようだ。
そしてナイスサポート、ザムスさん。
「あっ、あと。オレ、もう少し仕事をしてきます。また落石事故が起きないように、補強しておきます。あと、また魔物が来ないように、魔物除けの付与もしてきます! そのぐらいで大丈夫ですか、レイチェルさん?」
「ええ、よろしくてよ……お願いするわ……」
領主様の許可は得られた。
オレは一人で仕事に取りかかる。
サラとマリナが迂回して降りてくる前に、終わらせないと。
――――こうして北の街道の警備は、無事に終わるのであった。
◇
その後。
工事の人たちが帰還するまで、オレたちは警備の仕事を続けていく。
三日後、無事に街まで戻って来られた。
街に戻ってからは、いつもと同じ流れ。
まず冒険者ギルドに戻って、リーダのザムスさんが依頼の報告。
買い取り台の上に、オレがドラゴンの素材を【収納】から出そう……として、ザムスさんに止められる。
巨大すぎて、ギルドを壊すと駄目だったらしい。
しかもドラゴンの素材は特殊なので、もう少し大きな街じゃないと、買い取り出来ないらしい。
だから今回は収納したままにしておく。
その後は常宿に戻って、装備や荷物の整理。
近くの酒場に夕食タイム。
終わってからは宿に戻り、就寝した。
◇
そして更に翌朝。
いつものように四人で冒険者ギルドに向かう。
そこで、ちょっとした事件が起きる。
受付嬢がオレたち見つけて、大きな声をだしたのだ。
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