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第17話:新しい任務
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勇者パーティーを解雇されたオレは、新しい街で謙虚に生きていくことを決意。
兄妹パーティー《東方の黄昏団》に加入して、冒険者として活動開始。
幼馴染マリナも加入して、皆で新しい装備も入手して順調な日々を過ごしていた。
◇
そんなある日のこと。
オレたち《東方の黄昏団》は、冒険者ギルドから呼びだされる。
全員でギルドの応接室に向かう。
中年の男性、事務局長の話を聞くことにした。
「……という訳で、北の街道の工事現場の警備を、手伝って欲しいんです、ザムスさん」
「なるほど、そういうことか」
パーティーリーダーの剣士ザムスさんが、今回の依頼の話を聞いていた。
オレと女弓士マリナ、女魔術師サラは後ろで話を聞いている。
「市民の生活が困るのは、見捨ておけない。今回の依頼は受けよう」
「おお、ザムスさん。ありがとうございます! では、こちらが証明書です。北の工事現場に着いたら、担当者に見せてください」
「ああ、分かった。それでは早速、準備して向かう」
おっ、交渉は終わったようだ。
全員で応接室を出て、ギルドを後にする。
建物の外に出たこところでオレは、サラに小声で話しかける。
「ねぇ、サラ。今回の依頼って、結局どんな話だったの?」
「えっ……ハリト君、もしかして、ちゃんと聞いてなかったのですか⁉」
「いやー、最初は聞いていたんだけど、事務局さんの話し方が難しくて、途中からは……」
「ふう……やはり、そうですか。ずっと上の空だったので、怪しいと思っていたました。今回の話は簡単に説明すると、工事現場を魔物から守る護衛の仕事です……」
呆れながらも、サラは丁寧に教えてくれた。
それによると次のような感じだった。
・今から少し前に、北の街と結ぶ唯一の山岳街道が、大規模な落石で通行止めになった。
・このムサスの街の穀物の多くは、穀倉地帯の北から仕入れている。そのため街で食糧不足が起きる危険性がある。
・そのためムサスの収める貴族の領主が、自ら陣頭指揮を執って、落石の撤去工事を着手。
・でも落石の影響で山岳地帯の奥から、魔物の群れが工事現場に近づくようになった。
・手強い魔物もいるため、《東方の黄昏団》に名指しで依頼がきた。
なるほど。
こういうことか。これは分かりやすく説明だ。
ありがとう、サラ。
「いえ、どういたしまして。ハリト君は魔法に関しては規格外ですが、こういった社会的な常識が、少し抜けているとこがありますよね?」
「いやー、面目ない。長年、師匠と二人きりで生活してきたから、話を聞くのが苦手でさー」
「いえ、気になさらず。逆に全てが完璧すぎるハリト君は怖すぎます。そのぐらい欠点があった方が、可愛げがあります」
「あっはっはは……ありがとう、かな?」
サラと雑談をしながら、今回の依頼について自分でも整理していく。
なるほど、今回は街の人の食糧難を、防ぐための仕事か。
人のために役立つ依頼で、すごくモチベーションが上がってきた。
「さて、ハリトもようやく理解したところで、さっそく向かうぞ」
「「「おー!」」」
パーティーリーダーのザムスさんの合図で、オレたちが街から出発。
北へ向かう街道を歩いていく。
移動は順調に進んでいった。
歩きながら女性陣は雑談をしている。
「ねぇ、サラ。目的地までは遠いの?」
「うーん、そうですね。このペースで少し早歩きでも、丸一日はかなります」
「へー、そうなんだ。けっこう遠いね」
冒険者は基本的に、徒歩移動が多い。
馬は値段が高く、かなり維持費かかる。
乗り合い馬車はゆっくり進むために、短い距離だと逆に遅くなるからだ。
あと潜在的に高い魔力を、冒険者は持つ。
そのため身体能力が高く結局、急ぎ足が一番早くて効率が良いのだ。
(でも丸一日かかるのか。もう少し早く到着して、工事の人を助けてあげたいな……)
そんな女性陣の話を聞きながら、オレはやきもきしていた。
ん?
というか、早く移動すればいいのか。
よし、皆に提案してみよう。
「あのー、良かったら、移動系の補助魔法を使っても、いいですか?」
「うっ……『移動系の補助魔法』⁉ なんか、嫌な予感しか、しないんですが、兄さん……」
「とりあえず話だけも聞いてやろう、サラ。ちなみにハリト、どんな効果があるんだ、その補助魔法は?」
パーティーリーダーのザムスさんに、今回の魔法について説明をする。
「えーと、【移動・身体能力強化《弱》】といいまして、“少しだけ”歩く速さがアップして、スタミナや呼吸も楽になる支援魔法です」
「なるほど、そうか。それじゃ試しに発動してくれ、ハリト」
「えっ……いいんですか、兄さん⁉」
「諦めろ、サラ。慣れていくしかない」
「うっ……分かりました。心の準備をしておきます」
よし、ザムスさんたちの了承も得られた。
これで全員に発動しても問題ない。
オレは意識を集中。
「それでは、いきます……【移動・身体能力強化《弱》】!」
ヒュイーン
支援魔法を発動。
対象は全員。
各自の全身が、緑色に輝く。
「む? これで強化ですか? 今回はなんか普通ですね、ハリト君にしては?」
「当たり前だよ、サラ。何しろ《弱》で、“ちょっと”しか強化できないからね、オレは。それじゃ、皆で駆けていこう!」
オレの号令で、全員で再出発。
北に向かう街道を、小走りで駆けていく。
「ほほう。これは便利だな? かなり速く走っても、疲れがこないな?」
「はい、ザムスさん。そうですね。呼吸や足の疲れも、溜まりにくいので、けっこうスピードを上げても、大丈夫なはずです!」
【移動・身体能力強化《弱》】は本来の足の速さを、急激に向上さる魔法ではない。
あくまでも長距離移動に特化した支援魔法なのだ。
「ふう……どんな危険な魔法かと思えば、今回は“普通”でよかったでした」
「そうだよ、サラ。オレは普通なんだから」
そんな雑談をしながら、四人で街道を駆けていく。
今日は天気も良いから、気持ちがいい散歩感覚。
サラとマリナは周囲の光景を見て、雑談しながら駆けていた。
ザムスさんは基本的に無言で、周囲を確認しながら走っていた。
オレは景色を見たり、雑談をしながら気長に駆けていった。
◇
そして一時間後。
無事に目的地に到着する。
いやー、けっこう時間がかかっちゃったな。
出来れば、もう少し短時間で移動したかった。
でもオレの支援魔法は未熟だから、ここまで時間がかかってしまったのだ。
――――そんな時だった。サラとザムスさんの表情がおかしい。
どうしたのだろうか?
「いえ……何でも、ありません。なぜ、こんなに異常なまでに短時間で到着したのか、自分も分からなくて混乱しているだけです、私は……」
「えっ? 短時間? でも、一時間もかかっちゃったよね?」
「いえいえいえいえ、何を言っているんですか、ハリト君⁉ 丸一……十数時間かかる距離が、たったの一時間ですよ! つまり十数倍の効果があったんですよ、《弱》なのに⁉」
「えっ、そうな? ごめん、サラ。オレ、細かい計算が苦手で」
「うっ……ハリト君が、また……」
「あまり気にしない方がいいよ、サラ。ハリトのこの魔法は、いつもこんな感じだったから」
「マ、マリナ……はやり、貴女まで、そっちの住人だったのですね。兄さん、助けてください……」
「ふう、気にするな、サラ。たぶん今回の支援魔法は、そこまで表面的な効果が体感できない。オレたちも気がつかないぐらいに、どんどん加速して無休憩で移動できたんだろう」
「なるほど、そういうことでしたか。油断し私が愚かでした」
なんかよく分からないけど、サラとザムスさんも落ち着いていた。
よかった。
雑談をしている三人を置いて、オレは一足先に現場を見に行く。
工事現場には無事に到着したけど、かなり大変そうな雰囲気だ。
狭い山岳地帯の街道は、たくさんの落石で通行止め状態。
石もかなりの大きさがあり人力や、魔法でもかなり難しそうな雰囲気だ。
でも、あれを全て排除しないと、ムサスの街の人たちが困るからな。
なんとか警備だけでも頑張らないと。
――――そんなことを考えていた時であった。
工事現場から誰かが近づいて来る。
騎士風な長身の女性だ。
誰だろう、あの人は?
警備の人かな?
ん⁉
なんかオレの方に、真っ直ぐ向かってくるぞ。
「おい、お前は何者だ⁉ まさか賊か⁉」
女騎士は剣を抜いて、訪ねてきた。
かなり殺気だっている。
「えっ? えっ? オレたちはムサスの冒険者です! 冒険者ギルドで依頼されてきました!」
ザムスさんたち三人は、まだ向こうにいた。
とりあえず事情を説明して、誤解を解こうとする。
「ん? 我が町の冒険者ですって?」
「えっ、はい。《東方の黄昏団》のハリトと言います。ん? 『我が町』?」
女騎士は妙なことを口にしていた。
どういうことだ?
「そうか……《東方の黄昏団》が来たのか。私はムサスの街を収める領主レイチェル=バーンズだ」
「えっ……領主……様⁉」
領主……ということは貴族の人。
これは、どう対応すればいいんだ⁉
兄妹パーティー《東方の黄昏団》に加入して、冒険者として活動開始。
幼馴染マリナも加入して、皆で新しい装備も入手して順調な日々を過ごしていた。
◇
そんなある日のこと。
オレたち《東方の黄昏団》は、冒険者ギルドから呼びだされる。
全員でギルドの応接室に向かう。
中年の男性、事務局長の話を聞くことにした。
「……という訳で、北の街道の工事現場の警備を、手伝って欲しいんです、ザムスさん」
「なるほど、そういうことか」
パーティーリーダーの剣士ザムスさんが、今回の依頼の話を聞いていた。
オレと女弓士マリナ、女魔術師サラは後ろで話を聞いている。
「市民の生活が困るのは、見捨ておけない。今回の依頼は受けよう」
「おお、ザムスさん。ありがとうございます! では、こちらが証明書です。北の工事現場に着いたら、担当者に見せてください」
「ああ、分かった。それでは早速、準備して向かう」
おっ、交渉は終わったようだ。
全員で応接室を出て、ギルドを後にする。
建物の外に出たこところでオレは、サラに小声で話しかける。
「ねぇ、サラ。今回の依頼って、結局どんな話だったの?」
「えっ……ハリト君、もしかして、ちゃんと聞いてなかったのですか⁉」
「いやー、最初は聞いていたんだけど、事務局さんの話し方が難しくて、途中からは……」
「ふう……やはり、そうですか。ずっと上の空だったので、怪しいと思っていたました。今回の話は簡単に説明すると、工事現場を魔物から守る護衛の仕事です……」
呆れながらも、サラは丁寧に教えてくれた。
それによると次のような感じだった。
・今から少し前に、北の街と結ぶ唯一の山岳街道が、大規模な落石で通行止めになった。
・このムサスの街の穀物の多くは、穀倉地帯の北から仕入れている。そのため街で食糧不足が起きる危険性がある。
・そのためムサスの収める貴族の領主が、自ら陣頭指揮を執って、落石の撤去工事を着手。
・でも落石の影響で山岳地帯の奥から、魔物の群れが工事現場に近づくようになった。
・手強い魔物もいるため、《東方の黄昏団》に名指しで依頼がきた。
なるほど。
こういうことか。これは分かりやすく説明だ。
ありがとう、サラ。
「いえ、どういたしまして。ハリト君は魔法に関しては規格外ですが、こういった社会的な常識が、少し抜けているとこがありますよね?」
「いやー、面目ない。長年、師匠と二人きりで生活してきたから、話を聞くのが苦手でさー」
「いえ、気になさらず。逆に全てが完璧すぎるハリト君は怖すぎます。そのぐらい欠点があった方が、可愛げがあります」
「あっはっはは……ありがとう、かな?」
サラと雑談をしながら、今回の依頼について自分でも整理していく。
なるほど、今回は街の人の食糧難を、防ぐための仕事か。
人のために役立つ依頼で、すごくモチベーションが上がってきた。
「さて、ハリトもようやく理解したところで、さっそく向かうぞ」
「「「おー!」」」
パーティーリーダーのザムスさんの合図で、オレたちが街から出発。
北へ向かう街道を歩いていく。
移動は順調に進んでいった。
歩きながら女性陣は雑談をしている。
「ねぇ、サラ。目的地までは遠いの?」
「うーん、そうですね。このペースで少し早歩きでも、丸一日はかなります」
「へー、そうなんだ。けっこう遠いね」
冒険者は基本的に、徒歩移動が多い。
馬は値段が高く、かなり維持費かかる。
乗り合い馬車はゆっくり進むために、短い距離だと逆に遅くなるからだ。
あと潜在的に高い魔力を、冒険者は持つ。
そのため身体能力が高く結局、急ぎ足が一番早くて効率が良いのだ。
(でも丸一日かかるのか。もう少し早く到着して、工事の人を助けてあげたいな……)
そんな女性陣の話を聞きながら、オレはやきもきしていた。
ん?
というか、早く移動すればいいのか。
よし、皆に提案してみよう。
「あのー、良かったら、移動系の補助魔法を使っても、いいですか?」
「うっ……『移動系の補助魔法』⁉ なんか、嫌な予感しか、しないんですが、兄さん……」
「とりあえず話だけも聞いてやろう、サラ。ちなみにハリト、どんな効果があるんだ、その補助魔法は?」
パーティーリーダーのザムスさんに、今回の魔法について説明をする。
「えーと、【移動・身体能力強化《弱》】といいまして、“少しだけ”歩く速さがアップして、スタミナや呼吸も楽になる支援魔法です」
「なるほど、そうか。それじゃ試しに発動してくれ、ハリト」
「えっ……いいんですか、兄さん⁉」
「諦めろ、サラ。慣れていくしかない」
「うっ……分かりました。心の準備をしておきます」
よし、ザムスさんたちの了承も得られた。
これで全員に発動しても問題ない。
オレは意識を集中。
「それでは、いきます……【移動・身体能力強化《弱》】!」
ヒュイーン
支援魔法を発動。
対象は全員。
各自の全身が、緑色に輝く。
「む? これで強化ですか? 今回はなんか普通ですね、ハリト君にしては?」
「当たり前だよ、サラ。何しろ《弱》で、“ちょっと”しか強化できないからね、オレは。それじゃ、皆で駆けていこう!」
オレの号令で、全員で再出発。
北に向かう街道を、小走りで駆けていく。
「ほほう。これは便利だな? かなり速く走っても、疲れがこないな?」
「はい、ザムスさん。そうですね。呼吸や足の疲れも、溜まりにくいので、けっこうスピードを上げても、大丈夫なはずです!」
【移動・身体能力強化《弱》】は本来の足の速さを、急激に向上さる魔法ではない。
あくまでも長距離移動に特化した支援魔法なのだ。
「ふう……どんな危険な魔法かと思えば、今回は“普通”でよかったでした」
「そうだよ、サラ。オレは普通なんだから」
そんな雑談をしながら、四人で街道を駆けていく。
今日は天気も良いから、気持ちがいい散歩感覚。
サラとマリナは周囲の光景を見て、雑談しながら駆けていた。
ザムスさんは基本的に無言で、周囲を確認しながら走っていた。
オレは景色を見たり、雑談をしながら気長に駆けていった。
◇
そして一時間後。
無事に目的地に到着する。
いやー、けっこう時間がかかっちゃったな。
出来れば、もう少し短時間で移動したかった。
でもオレの支援魔法は未熟だから、ここまで時間がかかってしまったのだ。
――――そんな時だった。サラとザムスさんの表情がおかしい。
どうしたのだろうか?
「いえ……何でも、ありません。なぜ、こんなに異常なまでに短時間で到着したのか、自分も分からなくて混乱しているだけです、私は……」
「えっ? 短時間? でも、一時間もかかっちゃったよね?」
「いえいえいえいえ、何を言っているんですか、ハリト君⁉ 丸一……十数時間かかる距離が、たったの一時間ですよ! つまり十数倍の効果があったんですよ、《弱》なのに⁉」
「えっ、そうな? ごめん、サラ。オレ、細かい計算が苦手で」
「うっ……ハリト君が、また……」
「あまり気にしない方がいいよ、サラ。ハリトのこの魔法は、いつもこんな感じだったから」
「マ、マリナ……はやり、貴女まで、そっちの住人だったのですね。兄さん、助けてください……」
「ふう、気にするな、サラ。たぶん今回の支援魔法は、そこまで表面的な効果が体感できない。オレたちも気がつかないぐらいに、どんどん加速して無休憩で移動できたんだろう」
「なるほど、そういうことでしたか。油断し私が愚かでした」
なんかよく分からないけど、サラとザムスさんも落ち着いていた。
よかった。
雑談をしている三人を置いて、オレは一足先に現場を見に行く。
工事現場には無事に到着したけど、かなり大変そうな雰囲気だ。
狭い山岳地帯の街道は、たくさんの落石で通行止め状態。
石もかなりの大きさがあり人力や、魔法でもかなり難しそうな雰囲気だ。
でも、あれを全て排除しないと、ムサスの街の人たちが困るからな。
なんとか警備だけでも頑張らないと。
――――そんなことを考えていた時であった。
工事現場から誰かが近づいて来る。
騎士風な長身の女性だ。
誰だろう、あの人は?
警備の人かな?
ん⁉
なんかオレの方に、真っ直ぐ向かってくるぞ。
「おい、お前は何者だ⁉ まさか賊か⁉」
女騎士は剣を抜いて、訪ねてきた。
かなり殺気だっている。
「えっ? えっ? オレたちはムサスの冒険者です! 冒険者ギルドで依頼されてきました!」
ザムスさんたち三人は、まだ向こうにいた。
とりあえず事情を説明して、誤解を解こうとする。
「ん? 我が町の冒険者ですって?」
「えっ、はい。《東方の黄昏団》のハリトと言います。ん? 『我が町』?」
女騎士は妙なことを口にしていた。
どういうことだ?
「そうか……《東方の黄昏団》が来たのか。私はムサスの街を収める領主レイチェル=バーンズだ」
「えっ……領主……様⁉」
領主……ということは貴族の人。
これは、どう対応すればいいんだ⁉
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