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第二章 チーム『オリーブの芽』の躍進
地下迷宮って、本当に嫌
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今日も、地下三階層の入り口までは、松明を持って走って向かい、そこから慎重に三階層のボスの所へと進んでいく。
トラップに注意をして、魔物との遭遇を極力避けながら、進んでいく。といっても、遭遇した敵とは、必ず戦闘する。ここで走って逃げると、トラップに掛かって、更に悲惨な目にあうと、経験で学習しているからだ。
そんな訳で、壮絶な戦闘を幾度も繰り広げ、多少の怪我はしたものの、なんとかあと二百メートルほどで、ベルゼブブの許に到着するという時だった。
「右、三十度方向、四十メートルほどに、巨大な魔物反応。どうする?」
メグが、A級魔物の反応を感知した。
ナイトメアや、前回の巨大蠍、ベルゼブブにつぐ、四匹目のA級魔物との遭遇だ。
今日は、三階層ボス、ベルゼブブ討伐の予定なので、できればA級魔物との戦闘は回避したいところ。
「ボクは戦いたい。フェルニゲシュかもしれないだろう」
「俺も同じ意見だ。A級なんて、見つけようとしてもなかなか見つからない。折角見つけたんだから、この機を逃す手はない」
「僕は、師匠の意見に従います。でも、もし戦うなら、魔人討伐は明日に見送る方向で」
メグは、暫く悩んで、A級魔物討伐を決めた。
魔物に慎重に近づくと、メグとリットは、アイスウォールで、氷壁を作り出していく。
A級魔物だと、松明を持って戦う事はできないし、松明をその場に置いておくと、五分もせずに、消えてしまうので、松明を立てて置く、燭台がわりになるものを、五個、造る必要があるからだ。
魔法で作ったものは、通常、数秒で消えてしまうのだが、この氷壁は一旦作ると、溶けるまで残り、乱反射で辺りをほんのりと照らしてくれ、丁度いい。
そして、ミラも狂戦士に変身し、ケントもボーガンを胸に固定して、両手に拳銃を構え、万全な準備をして、魔物に近づいていった。
「今度は、蜘蛛ですか。嫌だな」
一メートル以上ある巨大な蠅捕蜘蛛のような魔物が、B級魔物を蜘蛛の糸で動けなくして、生かしたまま、むしゃむしゃと食べていた。
全身に毛が生えた茶褐色の八本足の身体、巨大な顎、前方に巨大な赤い目が二つあり、少し小さい目が、その側面にもついていて、光っている。
「情けない奴だな。蜘蛛は意外と美味いんだぞ」
「どんな攻撃をしてくるかわからないから、慎重にね」
恐る恐る近づくも、蜘蛛は身体を低くしたまま、微動だにしない。敵もこっちが動く隙を伺っているかのようだ。
「ドリャ」
戦闘の火蓋を切ったのはミラ。くるくると前転するようして、巨大ハンマーを振り下ろした。
なのに、蜘蛛は交わそうとせず、当たる直前にさっと消える様にその場を飛び退いた。
「あの魔人と同じだね。丁度いい練習相手だ。ドリャ」
ベルゼブブは、ファイター型の魔人で、当たったと思った瞬間、瞬間移動するみたいな瞬発力で移動し、姿を消す。
「ちょっと、これなによ」
ハンマーを水平に振り回しながら回転する広範囲攻撃技を仕掛けた筈のミラが、何故か変な恰好で動けなくなっていた。
『蜘蛛の糸だと思われます。見えない様にトラップが張ってあるみたいです』
トラップに捕らわれ、動けなくなっているミラに、追い打ちを掛ける様に、白い粘着質の蜘蛛の糸を投網の様に投げると、再び身体を沈ませて、跳躍姿勢に入った。
ポン、ポン。ケントが、銃を乱射して、ミラが襲われない様に威嚇した。
因みに、この銃は、三か月程前に改良を加えた最新式。バンバンとものすごい破裂音がするので、何とかならならないかと悩んでいたので、メグが銃口に消音機を付ければいいと教え、試行錯誤して生み出したのがこの消音銃だ。
銃身の先に多層隔壁構造の消音装置を溶接して一体となっている。
現世のサイレンサー付きの銃の様に、フシュっとほとんど音を消すまでにはなっていないが、かなり低音となり、遠くまで音が響き渡ることはなくなった。
「リット、火炎放射。ミラの蜘蛛の糸を燃やして助けてあげて」
「ちょっと、恨みがあっても、ボクを火傷させないで」
「そんな器用な制御はできまん。熱いのは我慢して下さい。ヒールで治りますから」
その間に、メグも火炎放射で、見えないトラップを焼き払っていく。蜘蛛の糸に火が付き、そこかしこに、トラップ仕掛けてあったことが分かった。
それにしても厄介だ。一瞬でかなり遠方まで移動し、天井や壁に張り付いたりしながら、トラップを再生してくる。
こちらの攻撃は、まるで当たらないし、一瞬で背後に回り込んで、蹴りを入れてきたり、投網攻撃してきたりする。
トラップ解除しないと、攻撃できないけど、解除する度に、トラップを張って来て、こっちは、ケントの銃程度しか攻撃できない。
その銃弾にも、蜘蛛は徐々に対応していく。流石にあの弾速は避けることができず、最初の内は、何発も球を食らっていたのだが、銃口を向けられた時点で、左右に素早く回避しはじめ、全く当たらなくなってきた。
そして、銃弾を入れ替えている隙に、ケントに跳び掛かり、噛みついた。
リットは魔法で、メグは飛び込んで剣で援護したのだが、空中に居ても、蜘蛛の糸で方向転換できるみたいで、こちらの攻撃を全て交わし、彼の右肩に噛みついた。
「くそ。身体が痺れて、動けない。あいつの顎には毒があるみたいだ」
毒消し薬とヒールとで治療はしたが、数分間右手を自由に動かせなくなってしまった。
どうやら、攻撃は、毒牙での噛みつきと、足での打撃と、投網攻撃しかないようだが、あの八本の足によるとんでもない瞬発力と、尻から出る無限の糸は、とんでもない脅威だ。
着地地点に沼を作り出しても、糸を飛ばして、回避するし、空中でも、自在に軌道をずらすことができる。
攻撃が全く当たらず、疲れを見せずに、俊敏に動き続ける蜘蛛に対し、こっちは、毒牙や打撃で、徐々にダメージが蓄積していく。ヒールや毒消しをフル活用していても、徐々に動きが鈍くなり、ますます攻撃を食らう様になっていく。
リットも魔法切れ間近なのか、トラップを焼いてくれなくなり、魔法を温存し始めた。
ナイトメアも、前回の巨大蠍も、何とか一時間半掛けて攻略できたが、今回の蜘蛛は、既に一時間半が経つのに、未だ攻略法すら見いだせない。
「師匠。僕、もう戦力外になります。最後に、一か八かの大技の新魔法を出しますので、その玉を、ファイヤで割って下さい。皆、危ないから下がって。そしてもし蜘蛛が落ちたら、一気に全員で仕留めてください。行きます」
そういうと、十五センチ程の石の球を、蜘蛛の一メートル位上空に向けて放ち、慌てて、その場を逃げ出した。
今まで見たこともない石球だったけど、メグは蜘蛛の真上辺りで、その玉に当たるように調整して、火球を放った。
ドカン。
メグは、ものすごい爆風と、無数の玉の破片の鋭利な石礫を浴びて、傷だらけになって吹き飛ばされる。退避していた仲間まで、吹き飛ばされた。
「止めだ。ドリャ」
そんな中、ミラだけは、爆風に耐え、傷だらけになりながら跳躍して、ひっくり返っている蜘蛛の腹目掛けて、ハンマーを振り下ろす。
ドシン、ボム。
どうやら、メグの秘密兵器の槌の方で叩いたらしく、鈍い音まで響いた。
そして、蜘蛛は少し遅れて、内部から爆発するように飛び散った。
蜘蛛のいた位置には、直径二十五センチもある真っ赤な輝く宝玉が落ちている。A級魔物が落とす魔晶玉だ。
価格は時価で、オークションで売却された金額が後日報奨金として支給される。ナイトメアの時は青色の魔晶石で、四百五十万クルーゼ、前回は緑のこれより一回り小さい魔晶玉だったが、五百万クルーゼも貰えた。
全員、血まみれで、ふらふらだが、歓喜を上げた。
「今の魔法はどうやったの」
「火と土の合成魔法で、ボクが爆裂魔法と命名しました。大爆発した数十メートルに広がる火炎のイメージを高密度圧縮して、石で封印して、疑似的に魔結晶の様なものを造っただけです」
私は、火薬を作り出そうとしてたけど、爆炎を圧縮して封じ込めるアイデアは持てなかった。悔しいけど、この子、本当に大賢者になるかもしれない。
そんなことをメグは思いながら、皆に治癒魔法をかけていた。
これで三つ目の依頼完了となったが、三階層ボス攻略と四階層の遺物収集という難題の依頼が残っている。
今日は、安静にして、体力回復を図りたいが、ゆっくり寝ていられないのが現実で、なにかゆっくり熟睡できる方法はないものかと、真剣に考え始めるのだった。
トラップに注意をして、魔物との遭遇を極力避けながら、進んでいく。といっても、遭遇した敵とは、必ず戦闘する。ここで走って逃げると、トラップに掛かって、更に悲惨な目にあうと、経験で学習しているからだ。
そんな訳で、壮絶な戦闘を幾度も繰り広げ、多少の怪我はしたものの、なんとかあと二百メートルほどで、ベルゼブブの許に到着するという時だった。
「右、三十度方向、四十メートルほどに、巨大な魔物反応。どうする?」
メグが、A級魔物の反応を感知した。
ナイトメアや、前回の巨大蠍、ベルゼブブにつぐ、四匹目のA級魔物との遭遇だ。
今日は、三階層ボス、ベルゼブブ討伐の予定なので、できればA級魔物との戦闘は回避したいところ。
「ボクは戦いたい。フェルニゲシュかもしれないだろう」
「俺も同じ意見だ。A級なんて、見つけようとしてもなかなか見つからない。折角見つけたんだから、この機を逃す手はない」
「僕は、師匠の意見に従います。でも、もし戦うなら、魔人討伐は明日に見送る方向で」
メグは、暫く悩んで、A級魔物討伐を決めた。
魔物に慎重に近づくと、メグとリットは、アイスウォールで、氷壁を作り出していく。
A級魔物だと、松明を持って戦う事はできないし、松明をその場に置いておくと、五分もせずに、消えてしまうので、松明を立てて置く、燭台がわりになるものを、五個、造る必要があるからだ。
魔法で作ったものは、通常、数秒で消えてしまうのだが、この氷壁は一旦作ると、溶けるまで残り、乱反射で辺りをほんのりと照らしてくれ、丁度いい。
そして、ミラも狂戦士に変身し、ケントもボーガンを胸に固定して、両手に拳銃を構え、万全な準備をして、魔物に近づいていった。
「今度は、蜘蛛ですか。嫌だな」
一メートル以上ある巨大な蠅捕蜘蛛のような魔物が、B級魔物を蜘蛛の糸で動けなくして、生かしたまま、むしゃむしゃと食べていた。
全身に毛が生えた茶褐色の八本足の身体、巨大な顎、前方に巨大な赤い目が二つあり、少し小さい目が、その側面にもついていて、光っている。
「情けない奴だな。蜘蛛は意外と美味いんだぞ」
「どんな攻撃をしてくるかわからないから、慎重にね」
恐る恐る近づくも、蜘蛛は身体を低くしたまま、微動だにしない。敵もこっちが動く隙を伺っているかのようだ。
「ドリャ」
戦闘の火蓋を切ったのはミラ。くるくると前転するようして、巨大ハンマーを振り下ろした。
なのに、蜘蛛は交わそうとせず、当たる直前にさっと消える様にその場を飛び退いた。
「あの魔人と同じだね。丁度いい練習相手だ。ドリャ」
ベルゼブブは、ファイター型の魔人で、当たったと思った瞬間、瞬間移動するみたいな瞬発力で移動し、姿を消す。
「ちょっと、これなによ」
ハンマーを水平に振り回しながら回転する広範囲攻撃技を仕掛けた筈のミラが、何故か変な恰好で動けなくなっていた。
『蜘蛛の糸だと思われます。見えない様にトラップが張ってあるみたいです』
トラップに捕らわれ、動けなくなっているミラに、追い打ちを掛ける様に、白い粘着質の蜘蛛の糸を投網の様に投げると、再び身体を沈ませて、跳躍姿勢に入った。
ポン、ポン。ケントが、銃を乱射して、ミラが襲われない様に威嚇した。
因みに、この銃は、三か月程前に改良を加えた最新式。バンバンとものすごい破裂音がするので、何とかならならないかと悩んでいたので、メグが銃口に消音機を付ければいいと教え、試行錯誤して生み出したのがこの消音銃だ。
銃身の先に多層隔壁構造の消音装置を溶接して一体となっている。
現世のサイレンサー付きの銃の様に、フシュっとほとんど音を消すまでにはなっていないが、かなり低音となり、遠くまで音が響き渡ることはなくなった。
「リット、火炎放射。ミラの蜘蛛の糸を燃やして助けてあげて」
「ちょっと、恨みがあっても、ボクを火傷させないで」
「そんな器用な制御はできまん。熱いのは我慢して下さい。ヒールで治りますから」
その間に、メグも火炎放射で、見えないトラップを焼き払っていく。蜘蛛の糸に火が付き、そこかしこに、トラップ仕掛けてあったことが分かった。
それにしても厄介だ。一瞬でかなり遠方まで移動し、天井や壁に張り付いたりしながら、トラップを再生してくる。
こちらの攻撃は、まるで当たらないし、一瞬で背後に回り込んで、蹴りを入れてきたり、投網攻撃してきたりする。
トラップ解除しないと、攻撃できないけど、解除する度に、トラップを張って来て、こっちは、ケントの銃程度しか攻撃できない。
その銃弾にも、蜘蛛は徐々に対応していく。流石にあの弾速は避けることができず、最初の内は、何発も球を食らっていたのだが、銃口を向けられた時点で、左右に素早く回避しはじめ、全く当たらなくなってきた。
そして、銃弾を入れ替えている隙に、ケントに跳び掛かり、噛みついた。
リットは魔法で、メグは飛び込んで剣で援護したのだが、空中に居ても、蜘蛛の糸で方向転換できるみたいで、こちらの攻撃を全て交わし、彼の右肩に噛みついた。
「くそ。身体が痺れて、動けない。あいつの顎には毒があるみたいだ」
毒消し薬とヒールとで治療はしたが、数分間右手を自由に動かせなくなってしまった。
どうやら、攻撃は、毒牙での噛みつきと、足での打撃と、投網攻撃しかないようだが、あの八本の足によるとんでもない瞬発力と、尻から出る無限の糸は、とんでもない脅威だ。
着地地点に沼を作り出しても、糸を飛ばして、回避するし、空中でも、自在に軌道をずらすことができる。
攻撃が全く当たらず、疲れを見せずに、俊敏に動き続ける蜘蛛に対し、こっちは、毒牙や打撃で、徐々にダメージが蓄積していく。ヒールや毒消しをフル活用していても、徐々に動きが鈍くなり、ますます攻撃を食らう様になっていく。
リットも魔法切れ間近なのか、トラップを焼いてくれなくなり、魔法を温存し始めた。
ナイトメアも、前回の巨大蠍も、何とか一時間半掛けて攻略できたが、今回の蜘蛛は、既に一時間半が経つのに、未だ攻略法すら見いだせない。
「師匠。僕、もう戦力外になります。最後に、一か八かの大技の新魔法を出しますので、その玉を、ファイヤで割って下さい。皆、危ないから下がって。そしてもし蜘蛛が落ちたら、一気に全員で仕留めてください。行きます」
そういうと、十五センチ程の石の球を、蜘蛛の一メートル位上空に向けて放ち、慌てて、その場を逃げ出した。
今まで見たこともない石球だったけど、メグは蜘蛛の真上辺りで、その玉に当たるように調整して、火球を放った。
ドカン。
メグは、ものすごい爆風と、無数の玉の破片の鋭利な石礫を浴びて、傷だらけになって吹き飛ばされる。退避していた仲間まで、吹き飛ばされた。
「止めだ。ドリャ」
そんな中、ミラだけは、爆風に耐え、傷だらけになりながら跳躍して、ひっくり返っている蜘蛛の腹目掛けて、ハンマーを振り下ろす。
ドシン、ボム。
どうやら、メグの秘密兵器の槌の方で叩いたらしく、鈍い音まで響いた。
そして、蜘蛛は少し遅れて、内部から爆発するように飛び散った。
蜘蛛のいた位置には、直径二十五センチもある真っ赤な輝く宝玉が落ちている。A級魔物が落とす魔晶玉だ。
価格は時価で、オークションで売却された金額が後日報奨金として支給される。ナイトメアの時は青色の魔晶石で、四百五十万クルーゼ、前回は緑のこれより一回り小さい魔晶玉だったが、五百万クルーゼも貰えた。
全員、血まみれで、ふらふらだが、歓喜を上げた。
「今の魔法はどうやったの」
「火と土の合成魔法で、ボクが爆裂魔法と命名しました。大爆発した数十メートルに広がる火炎のイメージを高密度圧縮して、石で封印して、疑似的に魔結晶の様なものを造っただけです」
私は、火薬を作り出そうとしてたけど、爆炎を圧縮して封じ込めるアイデアは持てなかった。悔しいけど、この子、本当に大賢者になるかもしれない。
そんなことをメグは思いながら、皆に治癒魔法をかけていた。
これで三つ目の依頼完了となったが、三階層ボス攻略と四階層の遺物収集という難題の依頼が残っている。
今日は、安静にして、体力回復を図りたいが、ゆっくり寝ていられないのが現実で、なにかゆっくり熟睡できる方法はないものかと、真剣に考え始めるのだった。
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