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魔物外交編
戦争勃発
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会議は空転したまま、三日目の打ち合わせに突入していた。
宇宙コロニーや、海上シップ都市等、いろいろとアイデアを持ち寄ったが、決め手に欠き、これという妙案が浮かばないまま、暗礁に乗り上げている。
そんな打ち合わせの最中に、ギラ王子からまた緊急ホットラインが入った。今度は本当に緊急事態だった。
二週間前、ロシナント軍が突然宣戦布告してきて、既に戦争が始まり、一方的に押されているのだとか。
重要な防衛拠点が次々と落とされ、隣接する北側の領土は完全に奪われたのだそう。
敵軍は、ロシナント王都からの軍隊も次々と到着し、益々勢力拡大しており、この分だと、後一週間以内に、王都に迫る程の勢い。
なので、無理を承知で救援願えないだろうかという知らせだった。
その知らせを聞いて、ギグはすっかり顔が青ざめ、そわそわが止まらなくなっていた。
皆も、直ぐに助けに行こうと言いだした。
だが、俺はその決断がまだできずにいる。ギラの話が納得できない事ばかりだからだ。
直ぐに上空に飛び、確認すれば済む事だが、ロシナントが宣戦布告した事実からして鵜呑みにできない。
我々の脅威を知っていながら、本当に戦争を仕掛けて来たのだろうか。
アテーナが言ってた様に、俺らが干渉しないと見越して、宣戦布告した可能性は否めないが、そのタイミングが絶妙すぎる。
二週間前と言えば、丁度俺らが、ここに来た頃に当る。
その前に神の目で確認したが、ロシナントが戦争を仕掛ける気配は全く無かった。
宣戦布告して出兵しても、ロシナント王都から騎馬隊でも十日、歩兵隊を移動させるには一カ月は掛る筈。それが直ぐに戦争になり、既に大敗を喫しているという。そんな事を言われても信用できない。
「ヘリオスが地上にいる間に兵を移動させ、伏兵していたのなら可能です」
今は通信コネクタを付けていないが、俺の心を読んでアテーナが的確な答えを返してくれた。
「だが、どうやって俺らが地上にいるタイミングを知ってたんだ。無線機がある訳じゃないし、動向調査に不規則に宇宙に飛ばしていたんだぞ」
「セシルさんのタブレットで我々の動きが筒抜けだったと考えれば、説明はつきます」
奴らの環境では、充電なんて出来ない。だから、既に動かなくなっていると思い込んでいたが、乱用していなければ、まだ動作している可能性は確かにある。
グラニウムコアバッテリーなので、充電池は微弱な励起レーザー発光分しか消費しない。多少の自己充電機能も備えている。激しい使用さえしなければ、三カ月以上持ったとしても不思議ではない。
通信傍受に限定して使用していたなら、その可能性は高い。
俺らの動きが筒抜けだったとは、完全にしてやられた。
つい海洋調査や、計画見直しの議論に夢中になり、モールガン王国の観察を行っていた事による失態だ。
それでも、やはり納得がいかない。
「警備ロボットは使わなかったのか?」俺はギラに尋ねる。
「いえ、言われた様に、直ぐに警備ロボットを最前線に派遣しました。お蔭様で最初のうちは、敵を押し返し、防戦できていました。ですが……。言いづらいのですが、全滅しました」
「なにが起きたんだ」
「それは……」
ギラは、そのまま口をつぐんだ。言いづらい何かがあるみたいだ。
今ここで無理に聞き出しても、一度、状況確認に行かざるを得ないので時間の無駄だ。
「分った。今すぐ、そっちに行く」
まだ参戦するとは決断できていないが、回線を切り、直ぐにモールガンへ向かう事に決めた。
俺らは、モールガン王宮前にヘリオスを横付けして、直ぐにギラ王子への面会を求めた。
だがギラ王子は前線から直接連絡を入れていた様で、留守だった。
それを知って、ギグは、今から兄の助けに向かうと言いだした。
詳しい話を聞いて参戦するとなれば、俺らも前線に行くから、その方が早いと説明したが、居ても立ってもいられないらしい。
ギグが行っても大した役には立たないと思うが、俺は彼の意思を尊重し、一時、別行動することにした。
そして俺ら四人は、国王と軍事大臣と面会し、今回の戦いの詳しい話を聞くこととなった。
突然の条約破棄と宣戦布告で混乱する中、その翌朝には、モルローの要塞が爆裂魔法の攻撃を受け、火ぶたは切って落とされたのだそう。
しかも、何処に潜ませていたのか一万近い兵が襲撃してきた。しかも、ほぼ同時刻に、ロシナント国境近くの三都市を、それぞれ一万近い兵で襲って来たのだとか。
各都市や近隣の軍隊と、各都市に配備されていた警備ロボットを総動員して防戦したが、各地に五台以上配置していたフチコマの半数以上が、その奇襲で破壊されれた。モルローに至っては、ターミネータまでもが爆裂魔法により、破壊された。
そこで、国王軍全軍を緊急派遣するとともに、警備ロボット全機をその三都市に、緊急派遣することにした。
国内治安確保のため警備ロボット投入は半数までという約束だったが、今回の場合は止むを得ない。
それで何処の都市も陥落せずに、体勢を持ち直し、なんとか互角に戦える様になった。
ターミネータ二十体(厳密には一体やられたので十九体だが)に、五百体のフチコマ。敵を殺さない様にプログラミングされているが、フチコマは剣や矢では故障させることも難しいし、ターミネータに至っては爆裂魔法の直撃を受けない限り、倒すのは困難。
三ヵ所に分散配置され、各一万の大軍勢と戦ったとしても、互角に戦える戦力になる。
敵の奇襲は失敗し、こちらはぞくぞくと援軍が集まり、敵の勢力は減る一方。こちらが有利になると思われたが、事態は思わぬ方向に流れる。
開戦一週間後、ロシナント国王軍の僅か三十人程の精鋭先発隊が到着しただけで、戦況は一転する。その一人が、ヘリオス見学で見た銃に似たものを携えていたのだ。
魔法師団の爆裂魔法は、そんなに頻繁には発動できず、数台のロボットを仕留めた程度だったが、この銃は脅威的な威力で、連射も可能。次々とロボットを行動不能にして行った。
彼らは、戦闘中の三都市を回り、僅か三日で全てのロボットを行動不能に破壊した。
「我々には協力できないと言いながら、ロシナント王国には銃を提供していたのですか?」
国王の説明の後、大臣は物凄い剣幕で怒ってきた。
「いや、武器なんて一切提供していません。しかし、我々のミスです。本当に申し訳け有りませんでした」
俺は素直に謝罪し、敵に銃が渡ってしまった経緯を説明した。
あの救出作戦の際、急いでいたとはいえ、銃を回収しなかったのは明らかに我々の失敗だ。
まさか戦争にあの銃を使われるとは思いもしなかったが、こちらの警備ロボットを見て、対ロボット用に銃を持って来させたのだろう。通信機なんて無くとも、ナーシャの超能力があれば、それも可能だ。
それに、あの銃は際限なく連射できる。超小型グラニウムコアバッテリーを搭載しているので、バッテリー電切れを起こすが、一回の充電で五千発近くは、撃てるはずだ。
そのことを失念し、警備ロボットがいれば、十分に対抗できると考えていたことも、また俺の判断ミスだ。
因みに、催眠銃に付いては話さなかったが、その後の戦況の話を聞いてると、やはりこれも奴らに悪用されていた。
国王も大臣も、新手の魔法と思っているらしいが、砦内の兵士の半数近くが眠りに落ち、それが大敗を喫す要因になっていた。
これでは、ロシナント軍に勝てる訳がなかった。
責任も感じ、俺らも参戦することをその場で約束した。
ヘリオスに戻り、作戦会議を済ませ、戦場に向かおうとすると直ぐ、突然、ペダルから連絡が来た。
どうやら、セシルのタブレットは今、ペダルの許に有るらしい。
「まさか、人間がモールガン王国に味方すると思わなかったが、敵に付いた以上、こちらに勝ち目はない。直ちに、停戦合意の協議に入りたい。今すぐ、軍を撤退させる故、我々への攻撃は待って頂けぬか」
「好き勝手に領土を奪っておいて、停戦もないだろう。侵略した領土を返還し、俺達から奪った銃とタブレットを返却するのなら、停戦に応じる」
「こちらの兵にもかなりの被害がでているし、多額の出費もある。何も無かったには出来ぬ」
そっちから戦争を仕掛けておいて、飛んでもない言い草だ。
「なら、元の領土を取り返すまでは攻撃するだけだ。俺達はあくまで防衛。それ以上の侵攻はしない」
「分った。だが、私だけで応えられるものではない。一週間の時間が欲しい。その間、一時停戦にして頂けぬか」
俺が皆を見ると、コクリと頷いて来た。
「分った。一週間待つが、そっちから戦いを仕掛けたら、直ちに反撃するので、そのつもりで……」
そして、ギラ国王にその事を報告に行き、前線にも偵察艇で、一時停戦の知らせを入れた。
敵もテレパシーで全員に撤退指示をだしたのか、一斉に撤退を開始した。
占領地の放棄は流石にしなかったが、各拠点に千人程の兵を残し、残りの兵はほぼ全員、大軍を形成して引き上げて行った。
こうして、戦争は一時的に治まる事となった。
宇宙コロニーや、海上シップ都市等、いろいろとアイデアを持ち寄ったが、決め手に欠き、これという妙案が浮かばないまま、暗礁に乗り上げている。
そんな打ち合わせの最中に、ギラ王子からまた緊急ホットラインが入った。今度は本当に緊急事態だった。
二週間前、ロシナント軍が突然宣戦布告してきて、既に戦争が始まり、一方的に押されているのだとか。
重要な防衛拠点が次々と落とされ、隣接する北側の領土は完全に奪われたのだそう。
敵軍は、ロシナント王都からの軍隊も次々と到着し、益々勢力拡大しており、この分だと、後一週間以内に、王都に迫る程の勢い。
なので、無理を承知で救援願えないだろうかという知らせだった。
その知らせを聞いて、ギグはすっかり顔が青ざめ、そわそわが止まらなくなっていた。
皆も、直ぐに助けに行こうと言いだした。
だが、俺はその決断がまだできずにいる。ギラの話が納得できない事ばかりだからだ。
直ぐに上空に飛び、確認すれば済む事だが、ロシナントが宣戦布告した事実からして鵜呑みにできない。
我々の脅威を知っていながら、本当に戦争を仕掛けて来たのだろうか。
アテーナが言ってた様に、俺らが干渉しないと見越して、宣戦布告した可能性は否めないが、そのタイミングが絶妙すぎる。
二週間前と言えば、丁度俺らが、ここに来た頃に当る。
その前に神の目で確認したが、ロシナントが戦争を仕掛ける気配は全く無かった。
宣戦布告して出兵しても、ロシナント王都から騎馬隊でも十日、歩兵隊を移動させるには一カ月は掛る筈。それが直ぐに戦争になり、既に大敗を喫しているという。そんな事を言われても信用できない。
「ヘリオスが地上にいる間に兵を移動させ、伏兵していたのなら可能です」
今は通信コネクタを付けていないが、俺の心を読んでアテーナが的確な答えを返してくれた。
「だが、どうやって俺らが地上にいるタイミングを知ってたんだ。無線機がある訳じゃないし、動向調査に不規則に宇宙に飛ばしていたんだぞ」
「セシルさんのタブレットで我々の動きが筒抜けだったと考えれば、説明はつきます」
奴らの環境では、充電なんて出来ない。だから、既に動かなくなっていると思い込んでいたが、乱用していなければ、まだ動作している可能性は確かにある。
グラニウムコアバッテリーなので、充電池は微弱な励起レーザー発光分しか消費しない。多少の自己充電機能も備えている。激しい使用さえしなければ、三カ月以上持ったとしても不思議ではない。
通信傍受に限定して使用していたなら、その可能性は高い。
俺らの動きが筒抜けだったとは、完全にしてやられた。
つい海洋調査や、計画見直しの議論に夢中になり、モールガン王国の観察を行っていた事による失態だ。
それでも、やはり納得がいかない。
「警備ロボットは使わなかったのか?」俺はギラに尋ねる。
「いえ、言われた様に、直ぐに警備ロボットを最前線に派遣しました。お蔭様で最初のうちは、敵を押し返し、防戦できていました。ですが……。言いづらいのですが、全滅しました」
「なにが起きたんだ」
「それは……」
ギラは、そのまま口をつぐんだ。言いづらい何かがあるみたいだ。
今ここで無理に聞き出しても、一度、状況確認に行かざるを得ないので時間の無駄だ。
「分った。今すぐ、そっちに行く」
まだ参戦するとは決断できていないが、回線を切り、直ぐにモールガンへ向かう事に決めた。
俺らは、モールガン王宮前にヘリオスを横付けして、直ぐにギラ王子への面会を求めた。
だがギラ王子は前線から直接連絡を入れていた様で、留守だった。
それを知って、ギグは、今から兄の助けに向かうと言いだした。
詳しい話を聞いて参戦するとなれば、俺らも前線に行くから、その方が早いと説明したが、居ても立ってもいられないらしい。
ギグが行っても大した役には立たないと思うが、俺は彼の意思を尊重し、一時、別行動することにした。
そして俺ら四人は、国王と軍事大臣と面会し、今回の戦いの詳しい話を聞くこととなった。
突然の条約破棄と宣戦布告で混乱する中、その翌朝には、モルローの要塞が爆裂魔法の攻撃を受け、火ぶたは切って落とされたのだそう。
しかも、何処に潜ませていたのか一万近い兵が襲撃してきた。しかも、ほぼ同時刻に、ロシナント国境近くの三都市を、それぞれ一万近い兵で襲って来たのだとか。
各都市や近隣の軍隊と、各都市に配備されていた警備ロボットを総動員して防戦したが、各地に五台以上配置していたフチコマの半数以上が、その奇襲で破壊されれた。モルローに至っては、ターミネータまでもが爆裂魔法により、破壊された。
そこで、国王軍全軍を緊急派遣するとともに、警備ロボット全機をその三都市に、緊急派遣することにした。
国内治安確保のため警備ロボット投入は半数までという約束だったが、今回の場合は止むを得ない。
それで何処の都市も陥落せずに、体勢を持ち直し、なんとか互角に戦える様になった。
ターミネータ二十体(厳密には一体やられたので十九体だが)に、五百体のフチコマ。敵を殺さない様にプログラミングされているが、フチコマは剣や矢では故障させることも難しいし、ターミネータに至っては爆裂魔法の直撃を受けない限り、倒すのは困難。
三ヵ所に分散配置され、各一万の大軍勢と戦ったとしても、互角に戦える戦力になる。
敵の奇襲は失敗し、こちらはぞくぞくと援軍が集まり、敵の勢力は減る一方。こちらが有利になると思われたが、事態は思わぬ方向に流れる。
開戦一週間後、ロシナント国王軍の僅か三十人程の精鋭先発隊が到着しただけで、戦況は一転する。その一人が、ヘリオス見学で見た銃に似たものを携えていたのだ。
魔法師団の爆裂魔法は、そんなに頻繁には発動できず、数台のロボットを仕留めた程度だったが、この銃は脅威的な威力で、連射も可能。次々とロボットを行動不能にして行った。
彼らは、戦闘中の三都市を回り、僅か三日で全てのロボットを行動不能に破壊した。
「我々には協力できないと言いながら、ロシナント王国には銃を提供していたのですか?」
国王の説明の後、大臣は物凄い剣幕で怒ってきた。
「いや、武器なんて一切提供していません。しかし、我々のミスです。本当に申し訳け有りませんでした」
俺は素直に謝罪し、敵に銃が渡ってしまった経緯を説明した。
あの救出作戦の際、急いでいたとはいえ、銃を回収しなかったのは明らかに我々の失敗だ。
まさか戦争にあの銃を使われるとは思いもしなかったが、こちらの警備ロボットを見て、対ロボット用に銃を持って来させたのだろう。通信機なんて無くとも、ナーシャの超能力があれば、それも可能だ。
それに、あの銃は際限なく連射できる。超小型グラニウムコアバッテリーを搭載しているので、バッテリー電切れを起こすが、一回の充電で五千発近くは、撃てるはずだ。
そのことを失念し、警備ロボットがいれば、十分に対抗できると考えていたことも、また俺の判断ミスだ。
因みに、催眠銃に付いては話さなかったが、その後の戦況の話を聞いてると、やはりこれも奴らに悪用されていた。
国王も大臣も、新手の魔法と思っているらしいが、砦内の兵士の半数近くが眠りに落ち、それが大敗を喫す要因になっていた。
これでは、ロシナント軍に勝てる訳がなかった。
責任も感じ、俺らも参戦することをその場で約束した。
ヘリオスに戻り、作戦会議を済ませ、戦場に向かおうとすると直ぐ、突然、ペダルから連絡が来た。
どうやら、セシルのタブレットは今、ペダルの許に有るらしい。
「まさか、人間がモールガン王国に味方すると思わなかったが、敵に付いた以上、こちらに勝ち目はない。直ちに、停戦合意の協議に入りたい。今すぐ、軍を撤退させる故、我々への攻撃は待って頂けぬか」
「好き勝手に領土を奪っておいて、停戦もないだろう。侵略した領土を返還し、俺達から奪った銃とタブレットを返却するのなら、停戦に応じる」
「こちらの兵にもかなりの被害がでているし、多額の出費もある。何も無かったには出来ぬ」
そっちから戦争を仕掛けておいて、飛んでもない言い草だ。
「なら、元の領土を取り返すまでは攻撃するだけだ。俺達はあくまで防衛。それ以上の侵攻はしない」
「分った。だが、私だけで応えられるものではない。一週間の時間が欲しい。その間、一時停戦にして頂けぬか」
俺が皆を見ると、コクリと頷いて来た。
「分った。一週間待つが、そっちから戦いを仕掛けたら、直ちに反撃するので、そのつもりで……」
そして、ギラ国王にその事を報告に行き、前線にも偵察艇で、一時停戦の知らせを入れた。
敵もテレパシーで全員に撤退指示をだしたのか、一斉に撤退を開始した。
占領地の放棄は流石にしなかったが、各拠点に千人程の兵を残し、残りの兵はほぼ全員、大軍を形成して引き上げて行った。
こうして、戦争は一時的に治まる事となった。
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