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第四章 僕が神様なんかになっていいのかな

4-3 この世界にまで、山際がまとわりついてきました その2

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 プレーヤー達は、フェンリルパパとの戦闘に必死だったので、見つからずに逃走できると期待していたが、全裸の二人はよく目立つ。
「動くな」 山際に見つかってしまった。
 その命令が出た途端、激痛がして、あまりの痛みで足が止まる。
 この隷属の首輪をしていると、逃げる事すら至難になる。
 だが、後二十メートルほどで、荒野の大地に繋がる崖まで行ける。
 崖の下まで降りてしまえば、ほとんどのプレーヤーは追ってこれない筈だ。

 僕は、激痛に耐え、前へ前へと歩みを続けた。
 フェンも「一人で歩けるから」と離れ、ふらふらしながらも一人で歩き始めた。

「くそ。逃がすか。何人かで健斗を仕留めにいくぞ」
 その山際の指示により、山際を含めた五人ほどが僕を追いかけて来た。

 フェンは僕と自分とにバフを掛け、戦える状態でないのに、戦闘態勢を取る。
 僕も、頑張って振り向いて、アクションが最小で済む、雷撃サンダーを放った。
 フェンも、貧血状態なのに、竜巻トルネードや、氷礫アイスパレットといった範囲攻撃魔法を繰り出す。
 だが、彼らも魔法無効のアイテムを持っていたのか、全く効果なし。

 いや、一人は竜巻に飲まれて高く舞い上がり、地面に叩き落とされる前に、レビテトの様な空中浮遊アイテムを使い、なんとか難を逃れたというのが正しい。
 竜巻は、指定位置に竜巻を発生する魔法で、攻撃対象に物理ダメージを与えるものではないので、魔法無効アイテムを持っていても、効果があったということになる。
 つまり、ポイント指定型の爆裂魔法なら、彼らを屠ることができる可能性はある。
 だが、僕らの魔法防壁や魔法無効化も効果がないということになり、僕らまで巻き込まれる。

 そんなことを考えている内に、僕は山際を含む三人に取り押さえられた。この首輪の所為で、山際への攻撃ができず、他のものから屠っていくしかないのだが、その格闘戦をしたくても激痛で動けないのだ。
 あっという間に格闘家のネカマに腕を背面に捻じられて地面にうつ伏せに抑え込まれてしまった。
 フェンも残り二人と近接戦を始めたが、この貧血状態では、一方的に押されていく。

「奴隷の首輪をしているに逃げるとは、大したものだ。足を切り落して、なぶり殺しにしてやるよ」
 山際は槍で足の腱を狙ってきたが、痛みをこらえて、何とか交わす。
 だが、背中や、腕を切られ、抑え込み状態から逃れようとすると、今度は腕挫逆十字で仰向け状態で拘束された。
 前面は急所が多く存在するので、うつ伏せ状態よりも不味い最悪姿勢だ。
 腹を刺され、太ももも突かれ、肘も折られた。
 そして、止めだと言わんばかりに、山際が僕の胸目掛けて、槍を突き立てようとしている。

 だが、動けなかったことで、精神集中はでき、継続治癒リジェネと、もう一つの長い詠唱を唱え切りことができた。
「こんな時に地震か。デカいぞ」 山際も他の二人も攻撃できなくなる。
『フェン、空中浮遊レビテトで回避』
 僕も、激痛で長くはもたないが、連続瞬歩で空中に退避した。

 発動したのは、レベル25で習得した極大魔法、大地震マグニチュード9だ。僕を震源地とする大地震なので、魔法無効アイテムをもっていようが関係ない。
 僕の周囲の三人は、立っていられなくなり、できた地割れに飲み込まれた。フェイと戦っていた一人も、その地割れに足を取られ、その隙にフェンが首に噛みついて、止めをさした。

 だが、山際だけは、地割れが閉じる前に、ジャンプで飛び出してきた。フェンは、四つん這いになって動けなくなっている残りの一人に、空中から断頭脚で、首をへし折った。
 これで、残るは山際だけだ。
 地震はまだ続ていて、山際は地割れに注意しながら、必死に立っているだけで精いっぱいだ。

『フェン、今のうちに逃げるぞ』
 僕は連続瞬歩で、フェンは空中浮遊で崖へと急いだ。
 だが、僕の痛みは、我慢の限界で、足が動かせず、地面に落下してしまった。
 仕方なく、四つん這いで進んだが、肘が折れているので、二重の激痛だ。

「逃がすか」
 地震は未だに続いているが、山岸は空中高くにジャンプして、槍を僕に突き立てようと、飛びかかって来た。
「危ない」
 フェンが山岸に体当たりして、僕は致命傷は免れたが、その槍技の衝撃波で吹っ飛ばされ、身体中が傷だらけになった。
「健斗、大丈夫」
 フェンが急いで駆け寄ってきて、僕を担いで飛び上がろうとするが、山際は「これで最後だ」と僕ら二人を目掛けて、再びジャンプ攻撃。恐らく、最大威力の必殺技に違いない。
 僕がもう少し軽ければ、二人で飛んで逃げれたのだが、今の体重は百キロ近くあり、空に飛びあがることができない。もう、もう終わりだ。

 そう思った時、崖崩れが起き始めた。さっきの山岸の攻撃で、地面に亀裂ができた様だ。
 僕らがいた位置は、崖までまだ十メートル弱あったが、この位置までも滑り落ちていく。
 お蔭で、彼の必殺技から逃れることができ、彼も一緒に落下していく。
 僕は、激痛に耐えながら、連続瞬歩で空を飛び、フェンも空中浮遊レビテトで空を舞う。
 山際武もジャンプして逃れようとしたが、足場の岩の落下を加速しただけで、自分はほとんど飛び上がることができず、そのまま崖下に落下していった。
 だが、僕も限界。空中を連続で蹴り続けていられず、そのまま自由落下していく。
「健斗、大丈夫」 フェンが僕の手を取って、落下速度を低減させてくれたが、折れている右手なので、ますます痛い。

 その途端、身体の痛みが消えた。どうやら、彼が死んだらしい。
 といっても、プレーヤなら、直ぐにホームポイントで復活しているはずだが、隷属の首輪の効力は消えた。
 僕は、自由に連続瞬歩で空中を蹴ることができるようになった。
 ここから、荒野の大地にゆっくりと降り立って逃げる手もあるが、これなら、僕は戦う事ができるので、フェンリルの救援に行く選択肢もある。

 だも、山際が直ぐに転送して、ここに直ぐに現れる事態もありうる。その時、また効力が発動するような気がした。
 そんな訳で、爆発して首が飛ぶリスクも高いが、今なら爆発せずに壊せると信じて、一か八かこの首輪を壊してみることにした。

「フェン、悪いが、この首輪をかみ砕いてくれないか」
「分かった。肉まで抉れたら御免ね」
 そんなことすれば頸動脈が切れて死にかねないが、フェンはちゃんと首枷だけ噛んでくれ、僕もフェンも無事のまま、隷属の首輪を破壊することに成功した。

 一旦、安全な位置で着地して、今度は、右肘を治療する。
 折れたといっても、脱臼と靭帯損傷だったので、痛みに耐えて、肘を元の位置に戻し、治癒回復ヒールを掛けた。一時間程で普通に動かせるようになる筈だ。

 そして、急いで、フェンリルの元に戻ったが、彼は既に瀕死で死を待つだけの状態にされていた。
 残り五名になっていたが、両目を潰され、腹に巨大な穴が開き、全身血まみれで、もう反撃することすらできない。
 一方的に体力を削られつづけている。

 フェンは意識朦朧ながらも、その一人のプレーヤーと戦いはじめ、僕も、究極魔法の絶対氷結アブソリュートゼロを発動した。
 だが、全員が無傷。プレーヤー全員が魔力無効のアイテムを所持しているみたいだ。
 僕は、斧を拾って、回転斧デッドリースピンを発動した。レベル25で習得した斧の究極奥義で、ハンマー投げの助走の様に、斧を伸ばして自分の身体を回転させる広範囲攻撃だ。
 周囲の敵を一掃できる技だが、一名以外は、素早く距離を取って回避した。だが、その一名は重傷を負い、吹っ飛んで行った。僕は連続瞬歩でそのネカマを追い駆け、斧無双で止めを刺した。

「動くな。武器を捨てろ。こいつの命はないぞ」
 残り四人となっていたが、フェンがまた人質に取られてしまった。今度は拘束の首枷ではなく、光のリングで縛ってあるだけだ。それでも、貧血状態で力が出せないフェンは逃げられず、首に刀を当てられてしまっている。
「分かった降参する」
 僕は足元に斧をゆっくりと置き、両手を上げて降参のポーズをとった。
 すると、三人が僕の方に襲い掛かって来た。僕は斧の握り部を足でけり上げて、先ずは、フェンに刀を当てているのネカマ目掛けて、斧を振り上げ、真空斬という衝撃波を放つ。
 五メートル程の距離があったが、この真空斬は八メートルの射程があり、十分に届く。
 そして、そのまま斧を振り上げ、斧無双で近接していた三人を蹴散らし、急いでフェンの許に向かい、フェンを殺そうとしているそのネカマの首を跳ねた。
「もう無理だ。逃げるぞ」
 残りの三人は、アイテムを取り出し、転送するように、その場から逃げ出していった。

 漸く、脅威が去ったが、問題はフェンの父親のフェンリルだ。
 僕は直ぐにフェンリルに治癒回復ヒールを掛けたが、腹の穴だけはどうにもできない。爆弾でも飲まされたのか、胃や腸が完全に破壊されていて、止血はできるが、内臓は作り出せない。
「治療はもうよい。無理だということくらい我にも分かる。それより、早くここから逃げよ。あやつらが、また転送してやって来るかもしれぬ故な」
「嫌。パパと一緒にいる」
「お父さん、フェンのためにも、頑張って生きましょう。この身体を直す方法を僕が見つけ出して見せますから」
「貴様にお父さんとは呼ばれたくない。じゃが、感謝する。娘を頼むぞ。それと、仕方がないので、もう少しだけ頑張ってみるとするか。この大地の川は、亜人領に続いておる。その亜人領の中央に、エルフの里がある。そこまでたどりつければ、切れた腕すらもとに戻せるという秘薬がある。我の臓腑まで作り出せるかはわからんが、試す価値はある。といっても、辛い旅故、この身体が持つとは思えんがな」
 そんな奇跡が起こせる方法があるのなら、それに掛けるしかない。フェンの胸だって再生できる可能性もある。

 視覚を失っていても、フェンリルは僕らの介助を拒み、歩ける状態ではないのに、ゆっくりと歩みを進め、絶壁の崖も跳躍して足場を渡り歩き、荒野の大地へと、降りて行った。
 でも、ハァハァと激しい息遣いで、相当に苦しいのは間違いない。
 少しでも楽になる様にと、僕はもう一度、フェンリルパパに継続治癒リジェネを掛けて、歩みを進めた。

 その際、フェンの母親の話も聞かせてもらった。
 フェンリルは、もともとこの地の住人ではなく、竜神が治める亜人領の守り神の一人なのだとか。
 三か月程前、その地の北東部にあるドワーフ領が人族に襲われ、フェンリルにも救援要請がきて、彼も参戦することになった。
 母親は、その二か月前に、フェンを産んだばかりなので留守番をさせたが、母親は大人しく帰りを待っていられなかった。
 彼の事が心配で、娘を口に咥えて、その地の戦争の様子を見にいった。あくまで、様子見で、ドワーフの里には入らず、観戦するだけのつもりだった。

 だが、ドワーフの里を背後から攻めようとしていたプレーヤ率いる軍勢に見つかってしまう。
 急いで逃げようとしたが、結界を張られて逃げられなくされた。
 遠吠えで、彼に助けを求め、助けが来るまでの間、生後二か月のフェンを守りながら、必死に防戦した。
 でも、たった一人に、何千もの人族軍。最強のフェンリルとはいえ、押されて行き、最後は、フェンに覆いかぶさって守り、自らは一方的に攻撃を受け続けるしかなくなった。
 彼が率いるフェンリル軍が救援に駆けつけ、プレーヤー軍を蹴散らした時には、既に虫の息。エルフの秘薬を待っているうちに、絶命して命を落としたのだとか。
 だから、プレーヤー達は、妻の仇でもあったのだ。
 その後、幼い子をひとりで残して、戦地に赴くこともできず、安全な地をもとめ、魔物の森に来た。
 そして、子犬のフェンをこの地の狼に委ね、自分は要請がある時だけ、戦地に赴いて、それ以外は、この地で娘の成長を見守っていたのだそう。

 だから、毎日、この地にいるわけではなく、いない時の方がむしろ多い。今日はたまたま戦地から戻ってきていて、僕らは運よく助かったというわけだ。

 その間、ここの魔物に襲われるのではと、気配感知で常に様子を見ていたが、巨大大河にたどり着くまで、一匹の魔物に襲われることが無かった。
 魔物は沢山いたのだが、僕らが近づくと、魔物が慌てて逃げていく。
 フェンリルも『覇王の威厳』に類似したスキルを保有しているのかもしれない。

 そんな訳で、無事に川まで来たのだが、そこで、突然、フェンリルパパが蹲ってしまった。
「お父さん、大丈夫ですか」
「運命に抗ってみたが、ここまでだ。健斗という人族よ。娘のこと、頼んだぞ」
「パパ」
 あんなに普通に歩いていたのに、苦しいのを必死に隠して、平気な振りをしていただけだった。凄い男だ。
 彼は程なく息をひきとり、巨大な魔石を残し、塵になってしまった。

 悲しみに暮れるフェイを励ましていると、またあの人魚たちが近づいてきた。
「また、健斗か」
 やはり、あのマームで、今日は、大石には登らず、川岸近くで顔だけを出した。
 そして、立ち泳ぎして、上半身を完全に出して、僕の後ろにいたフェンを舐める様に確認した。
「今日は女つれか。しかも、そんな恰好で……。まさかこんな昼間から、その女と交尾してたのか?」
 あの四人の半魚人も、様子を見るかのように、水面から顔をだした。
「そんなわけないだろう。それにこいつは人族ではなく、フェンリルの人型形態だ」
「フェンリル? ああ、あのメシウスの娘か。どうりで、胸がべったんこなはずだ」
「失恋な人魚ね。私もあなた位の立派なのが二つ付いてたの。あいつらに、切り取られて、こんな身体になっただけよ」
「メシウスって、フェンの父親のフェンリルのことだよな。彼を知ってるのか?」
「知ってるも何も、私達の守り神だもの。娘を安全な場所に移動させたいと頼まれて、この地に案内したは私達よ」
「それは都合がいい。実は、さっきまで、そのメシウスと一緒にいて、エルフの里に行く予定でいたんだ。悪いが僕らを、エルフの里まで案内してくれないか」
「あんたは、特別な人族だけど、それでもそんなことできる訳ない。第一、そのメシウスはどこいるというのよ」
「メシウスなら、つい先ほど、天国に行ってしまった」
「うそ。あのメシウスが?」
 僕は、プレーヤーから討伐対象として狙われていて、メシウスに助けてもらい、敵五十人と戦い、重傷を負ったことを話した。そして、もうメシウスを助けることはできなくなったが、フェンの指や乳房を直すために、エルフの秘薬が欲しいのだと話した。

「正直、守り神がいなくなったと聞いて混乱して、どうしていいかわからない。お父様と相談してくるから、ここで待ってなさい」
 そう言って、四人はその場から大急ぎで泳ぎ去っていった。

「私の身体を治そうとしてくれてたんだ。ありがとう」
「そのためだけじゃない。あいつらが、何時襲って来るかもわからない状況だと、もうあの隠れ家にはいられないだろう」
「私の所為で、御免なさい。もう、私じゃ、フェイの代わりにならない身体になってしまったけど、元に戻ったら、きっとあなたのいい奥さんになるから」
「おいおい、どうしてそうなるんだよ」
 でも、僕を元気づけるため、フェイの代わりになろうと考えていたんだと、知ることができた。
 僕とエッチをしたがっていたのも、そのためらしい。
 なら、フェイの様に僕に美味しい食事も作って見せろとも思うが、その気持ちだけで十分嬉しい。
 勿論、フェイは僕にとって娘の様な存在で、嫁には思えないが、ずっと二人で生きて行こうと改めて思った。

 その後は、熱中症にならない様に、水遊びして、身体を冷やし、全裸の儘、二人で大の字になって日光浴した。

「あの時、本当は泣きたい程つらかったんだ」
 僕は、敢えて訊かない様にしていたのに、何があったのか、フェンが話し始めた。

 吹き矢で、痺れ毒を打ち込まれ、空間跳躍テレポで逃げようとしたが、水風船を投げつけられ、何故かテレポが使えなくなったのだとか。
 そして、両手、両足と頭とを押さえられ、首枷を付けられた。
 その後、変な薬を飲まそうとしてきて、口は動かせるので、噛みついてやろうして抵抗していると、山際が「浣腸すればいいだけだから」と言い出し、パンツを脱がされ、それで急に皆が変な雰囲気になってしまったらしい。
「大事な人質なんだから」とか、「NPCへの犯罪は重い罰になる」と言ってくれ、皆が自重し始めたのだが、またも山際が、「禁止されているのは、人族と亜人族だけで、魔獣は対象外だ。死ななきゃ、構わない」と言い出した。
 そこからは最悪。
 服をナイフで切り刻んで、全裸にし、胸やアソコを嘗め回したり、指を入れられたりと恥辱にあった。
 嫌だったのに変な気分になってきて、「お前たち、絶対に殺してやる」と強がったら、逆に彼らの怒りを買う。
「泣きわめいて、許して下さいと言わせてやろうぜ」となって、指を二本いれて激しく動かして、皆の前で放尿させられてしまう屈辱まで、味わされた。
 それでも強がっていたら、指まとめて、ねじ込み始めた。
 そんな時、漸く僕と連絡がとれたのだとか。
 でもそのまま腕まで入れられて、普通に会話することもできず、嬉しいけど悔して悲しかったのだそう。
 
 その時、笑いながら見学していた一人が、ジョンとクリフの変死体の話をし始めた。そして、僕らの仕業だと勝手に言い出して、同じ恐怖を味わせてやろうとなった。
 腕は抜いてくれたが、指を切り落とし、ナイフを膣に深々と刺し、血が大量にでて、意識を失ったということだった。

 やはり、フェンがこんなことになった全ての原因は、山際だった。
 今は、昔の僕とはちがう。仕返ししてやりたいが、プレーヤーは何度殺しても生き返る。どんなに殴ったり切ったりしても、痛みを感じない。
 なにか、人生が嫌になるほどの苦しみを与えてやりたいが、その方法が思い浮かばない。
 そのことが悔しくてならなかった。
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