21 / 35
レオナードからの提案
しおりを挟む
それにしても高慢な態度の女性だったな。貴族の方々のモラルを疑うわ。日本だと貴族制度なんて敗戦後に消滅しているけど今日はまるで時代劇みたいだった。多少は前世も身分の差があったけれども表立っては無いしあの人みたいに高慢な態度をしていたら世間から叩かれる対象だよね。
「リオナ、大丈夫か? 嫌な思いをさせてすまなかった。父にはもう一度話をする予定だったのだが、こんなことになってるとは思っていなかった。二度と怖い思いはさせないし俺が守るから安心してくれ」
レオナードさんは私を離さないように全身で抱きしめている。私が婚約を疑ってたり嫌になったりしてると思って不安なのかしら?
「レオナードさん、大丈夫ですよ。私はレオナードさんが愛してくれているのが分かりますので信じていますから。まぁ、嫌な言葉はお嬢様に言われたし暴力を受けることも覚悟しましたけどね。お嬢様もハラルさんと同じで全て自分の思い通りになると思っている人ですね。
親が小さい頃から躾けをしていればあのような人にならずに済んだのに。
従者の方々も聞いてみないとわかりませんが、生きていく為に自分の意思とは関係なく命令に従うしかないんでしょうね」
「だが、身の危険があるかもしれないのに随分と冷静にいられるな。俺はリオナが傷付くのは耐えられなくて怒りも抑えられなくなる」
「私だって痛いのは嫌ですよ? だからといって理不尽なことを受け入れることはできません」
「リオナ、頼む。家を引っ越そう。前から考えてたが、俺がすぐに駆けつけられて商会にも近いところに」
「えっ? 嫌ですよ。今の部屋で不満もありませんし商会も遠くないのにわざわざ引越しするなんて。それにレオナードさんもよく家に来ているから大丈夫ですよ」
「いや、駄目だ。騎士団棟からは少し遠過ぎるから安心できない。それに俺は毎日リオナと一緒に暮らしたい。別に広くなくても構わないが今の部屋だと二人用のベッドも置けないから引っ越そう」
「え? ベッドが目的ですか?」
「勘違いするな、変な意味ではない。リオナと一緒に寝ると安眠できるんだ。
食事もできるだけ一緒に取りたいし生活の全てを共に過ごしたい。駄目か?」
「騎士団に自室があるんですよね? レオナードさんがいないと皆さんが困るのでは?」
「独身で家を持たないからいただけだ。妻帯者は皆それぞれ家に帰っているし居場所が分かって騎士団棟から近ければ問題ない」
「そうしたらレオナードさんに安心してもらえますか?」
「あぁ、安心するし何より嬉しい。一緒に暮らそう、リオナ」
「はい、私も一緒に暮らすことが嬉しいのでよろしくお願いします。でも家賃が高すぎて広すぎる部屋はやめてくださいね」
「分かった。早くリオナと暮らしたい。俺が探しておくから楽しみにしてろ」
「ありがとうございます、楽しみにしてます!」
これは…前世でいう同棲だね。経験者だが誰かと一緒に暮らすのは久しぶりすぎる。でもレオナードさんと毎日暮らせるのは楽しみで素直に一緒に暮らすことを受け入れられた。
翌朝、レオナードは訓練場で体を鍛えていた。
「おはよう、レオ。すごい迫力で誰も近づけないみたいだよ」
「は? 冗談はよせ」
「本当だよ。見てよ、あんなに遠くから団長の様子をうかがってるし。毎日が幸せだと気合いが違うね」
「揶揄うな。昨日、色々あったから集中していただけだ」
「昨日何かあったんだ。リオナちゃん絡み?」
「まぁな、だが俺が原因だ。父が仕掛けてきたからリオナに辛い思いをさせてしまったよ」
「叔父さんが? 何をしてきたんだ?」
「勝手に縁談を纏めていてな。縁談相手がリオナの家に乗り込んだ」
「それで縁談相手は?」
「シューヘンハイム家の娘だ。あの女、リオナに暴言を吐いて従者に襲わせようとしたから斬りつけてやれば良かった。忌々しい」
「おい、レオ。頼むから手は出さないでくれよ。シューヘンハイムかぁ…、あれは駄目だ。傲慢な女で有名だし男相手だと態度が変わるから。裏では評判悪くて知ってる奴は近づかないぞ。だから未だに婚約者もいないんだけどさ。シューヘンハイム家は伯爵家だから侯爵家のレオとの縁談を何としても纏めたいんだな。
しかし叔父さんもこの際誰でもいいから結婚させたいのか?」
「知らん。父とは近々会ってくるけどリオナが心配だから一緒に住むことにした。家も騎士団棟の近くにこれから探す」
「は? 一緒に住む? リオナちゃんは了承したのか?」
「したさ。最初は引越しする必要ないと言われたが、毎日共に暮らしたいと懇願したら了承してくれて楽しみにしていると言っていたから大丈夫だ」
「へぇ、リオナちゃんがね。その前に叔父さんときちんとこの問題のけりを付けろ」
「けりを付けろと言われても父はすぐに納得しないだろうな。あの様子だとリオナのことを知ってるだろうが継がない原因はあくまでも自分の意志だと伝えるしかない。勝手に縁談を纏めるんだからリオナに手は出すなと少し脅かすか」
「おいおい、物騒だぞ。叔父さんは納得できないよなぁ。あの貴族気質だから折れそうにもないし。リオナちゃんに被害がいかないようになんとかレオが対処するんだぞ」
「分かっているさ。リオナには手を出させないし必ず守る」
「でもさ、リオナちゃん震えてたんじゃない? あの気の強い女でしょ? 従者まで連れて貴族が訪ねて来たら驚くよな」
「いや、それがそうでもないんだ。あの女のことは親の躾けが良くないと憐れんでる感じだったし従者2人のことは生きる為に命令を聞かなければならない状況だと同情すらしてたし。ただ、暴力で痛い思いをするのはさすがに嫌だと淡々と話してたよ」
「リオナちゃん、一体何者? 普通の子だよなぁ」
「肝が据わっているというか大人な対応というか、とにかく震えてはいなかった」
リオナが芯が強いのは分かるが全て対応できるわけではない。リオナを傷つける奴らからは俺が守らなければ……。
「リオナ、大丈夫か? 嫌な思いをさせてすまなかった。父にはもう一度話をする予定だったのだが、こんなことになってるとは思っていなかった。二度と怖い思いはさせないし俺が守るから安心してくれ」
レオナードさんは私を離さないように全身で抱きしめている。私が婚約を疑ってたり嫌になったりしてると思って不安なのかしら?
「レオナードさん、大丈夫ですよ。私はレオナードさんが愛してくれているのが分かりますので信じていますから。まぁ、嫌な言葉はお嬢様に言われたし暴力を受けることも覚悟しましたけどね。お嬢様もハラルさんと同じで全て自分の思い通りになると思っている人ですね。
親が小さい頃から躾けをしていればあのような人にならずに済んだのに。
従者の方々も聞いてみないとわかりませんが、生きていく為に自分の意思とは関係なく命令に従うしかないんでしょうね」
「だが、身の危険があるかもしれないのに随分と冷静にいられるな。俺はリオナが傷付くのは耐えられなくて怒りも抑えられなくなる」
「私だって痛いのは嫌ですよ? だからといって理不尽なことを受け入れることはできません」
「リオナ、頼む。家を引っ越そう。前から考えてたが、俺がすぐに駆けつけられて商会にも近いところに」
「えっ? 嫌ですよ。今の部屋で不満もありませんし商会も遠くないのにわざわざ引越しするなんて。それにレオナードさんもよく家に来ているから大丈夫ですよ」
「いや、駄目だ。騎士団棟からは少し遠過ぎるから安心できない。それに俺は毎日リオナと一緒に暮らしたい。別に広くなくても構わないが今の部屋だと二人用のベッドも置けないから引っ越そう」
「え? ベッドが目的ですか?」
「勘違いするな、変な意味ではない。リオナと一緒に寝ると安眠できるんだ。
食事もできるだけ一緒に取りたいし生活の全てを共に過ごしたい。駄目か?」
「騎士団に自室があるんですよね? レオナードさんがいないと皆さんが困るのでは?」
「独身で家を持たないからいただけだ。妻帯者は皆それぞれ家に帰っているし居場所が分かって騎士団棟から近ければ問題ない」
「そうしたらレオナードさんに安心してもらえますか?」
「あぁ、安心するし何より嬉しい。一緒に暮らそう、リオナ」
「はい、私も一緒に暮らすことが嬉しいのでよろしくお願いします。でも家賃が高すぎて広すぎる部屋はやめてくださいね」
「分かった。早くリオナと暮らしたい。俺が探しておくから楽しみにしてろ」
「ありがとうございます、楽しみにしてます!」
これは…前世でいう同棲だね。経験者だが誰かと一緒に暮らすのは久しぶりすぎる。でもレオナードさんと毎日暮らせるのは楽しみで素直に一緒に暮らすことを受け入れられた。
翌朝、レオナードは訓練場で体を鍛えていた。
「おはよう、レオ。すごい迫力で誰も近づけないみたいだよ」
「は? 冗談はよせ」
「本当だよ。見てよ、あんなに遠くから団長の様子をうかがってるし。毎日が幸せだと気合いが違うね」
「揶揄うな。昨日、色々あったから集中していただけだ」
「昨日何かあったんだ。リオナちゃん絡み?」
「まぁな、だが俺が原因だ。父が仕掛けてきたからリオナに辛い思いをさせてしまったよ」
「叔父さんが? 何をしてきたんだ?」
「勝手に縁談を纏めていてな。縁談相手がリオナの家に乗り込んだ」
「それで縁談相手は?」
「シューヘンハイム家の娘だ。あの女、リオナに暴言を吐いて従者に襲わせようとしたから斬りつけてやれば良かった。忌々しい」
「おい、レオ。頼むから手は出さないでくれよ。シューヘンハイムかぁ…、あれは駄目だ。傲慢な女で有名だし男相手だと態度が変わるから。裏では評判悪くて知ってる奴は近づかないぞ。だから未だに婚約者もいないんだけどさ。シューヘンハイム家は伯爵家だから侯爵家のレオとの縁談を何としても纏めたいんだな。
しかし叔父さんもこの際誰でもいいから結婚させたいのか?」
「知らん。父とは近々会ってくるけどリオナが心配だから一緒に住むことにした。家も騎士団棟の近くにこれから探す」
「は? 一緒に住む? リオナちゃんは了承したのか?」
「したさ。最初は引越しする必要ないと言われたが、毎日共に暮らしたいと懇願したら了承してくれて楽しみにしていると言っていたから大丈夫だ」
「へぇ、リオナちゃんがね。その前に叔父さんときちんとこの問題のけりを付けろ」
「けりを付けろと言われても父はすぐに納得しないだろうな。あの様子だとリオナのことを知ってるだろうが継がない原因はあくまでも自分の意志だと伝えるしかない。勝手に縁談を纏めるんだからリオナに手は出すなと少し脅かすか」
「おいおい、物騒だぞ。叔父さんは納得できないよなぁ。あの貴族気質だから折れそうにもないし。リオナちゃんに被害がいかないようになんとかレオが対処するんだぞ」
「分かっているさ。リオナには手を出させないし必ず守る」
「でもさ、リオナちゃん震えてたんじゃない? あの気の強い女でしょ? 従者まで連れて貴族が訪ねて来たら驚くよな」
「いや、それがそうでもないんだ。あの女のことは親の躾けが良くないと憐れんでる感じだったし従者2人のことは生きる為に命令を聞かなければならない状況だと同情すらしてたし。ただ、暴力で痛い思いをするのはさすがに嫌だと淡々と話してたよ」
「リオナちゃん、一体何者? 普通の子だよなぁ」
「肝が据わっているというか大人な対応というか、とにかく震えてはいなかった」
リオナが芯が強いのは分かるが全て対応できるわけではない。リオナを傷つける奴らからは俺が守らなければ……。
13
お気に入りに追加
619
あなたにおすすめの小説
貴妃エレーナ
無味無臭(不定期更新)
恋愛
「君は、私のことを恨んでいるか?」
後宮で暮らして数十年の月日が流れたある日のこと。国王ローレンスから突然そう聞かれた貴妃エレーナは戸惑ったように答えた。
「急に、どうされたのですか?」
「…分かるだろう、はぐらかさないでくれ。」
「恨んでなどいませんよ。あれは遠い昔のことですから。」
そう言われて、私は今まで蓋をしていた記憶を辿った。
どうやら彼は、若かりし頃に私とあの人の仲を引き裂いてしまったことを今も悔やんでいるらしい。
けれど、もう安心してほしい。
私は既に、今世ではあの人と縁がなかったんだと諦めている。
だから…
「陛下…!大変です、内乱が…」
え…?
ーーーーーーーーーーーーー
ここは、どこ?
さっきまで内乱が…
「エレーナ?」
陛下…?
でも若いわ。
バッと自分の顔を触る。
するとそこにはハリもあってモチモチとした、まるで若い頃の私の肌があった。
懐かしい空間と若い肌…まさか私、昔の時代に戻ったの?!
五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
傲慢令嬢は、猫かぶりをやめてみた。お好きなように呼んでくださいませ。愛しいひとが私のことをわかってくださるなら、それで十分ですもの。
石河 翠
恋愛
高飛車で傲慢な令嬢として有名だった侯爵令嬢のダイアナは、婚約者から婚約を破棄される直前、階段から落ちて頭を打ち、記憶喪失になった上、体が不自由になってしまう。
そのまま修道院に身を寄せることになったダイアナだが、彼女はその暮らしを嬉々として受け入れる。妾の子であり、貴族暮らしに馴染めなかったダイアナには、修道院での暮らしこそ理想だったのだ。
新しい婚約者とうまくいかない元婚約者がダイアナに接触してくるが、彼女は突き放す。身勝手な言い分の元婚約者に対し、彼女は怒りを露にし……。
初恋のひとのために貴族教育を頑張っていたヒロインと、健気なヒロインを見守ってきたヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、別サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
おかえりなさい。どうぞ、お幸せに。さようなら。
石河 翠
恋愛
主人公は神託により災厄と呼ばれ、蔑まれてきた。家族もなく、神殿で罪人のように暮らしている。
ある時彼女のもとに、見目麗しい騎士がやってくる。警戒する彼女だったが、彼は傷つき怯えた彼女に救いの手を差し伸べた。
騎士のもとで、子ども時代をやり直すように穏やかに過ごす彼女。やがて彼女は騎士に恋心を抱くようになる。騎士に想いが伝わらなくても、彼女はこの生活に満足していた。
ところが神殿から疎まれた騎士は、戦場の最前線に送られることになる。無事を祈る彼女だったが、騎士の訃報が届いたことにより彼女は絶望する。
力を手に入れた彼女は世界を滅ぼすことを望むが……。
騎士の幸せを願ったヒロインと、ヒロインを心から愛していたヒーローの恋物語。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:25824590)をお借りしています。
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる