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シーズン7-Ve’z&エミド調査編
190-焼き尽くす打破の光
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「このっ!」
私はニケの安全装置を外して撃つ。
前世のマシンガンの映像顔負けの連射で撃つが、当たらない。
私の腕云々じゃなくて、相手の動きが人間的じゃない。
関節がないみたいに曲がる。
「くぅっ....!」
直後、私の死角を取ったVe’z人が、拳を私の腕に向けて突き出してきた。
丁度アームガードのある部分だったので、シールドを発生させて防ぐ。
「何て威力だ」
私は勢いを利用して後退する。
パワードカナードと戦ったときとよく似ている、あっちとは比べ物にならないくらい強いけど....
『マスター、カルセールで破壊できないのですか?』
「そもそも当たらない!」
この閉鎖空間で、多少は相手の速度が阻害されているけれど....
こっちが付いていくのに精一杯だ。
「動きが見えない.....!」
私、これでも前世はお兄ちゃんに見捨てられないために頑張った。
武芸の心得もそれなりにあるはずなんだけど.....
こいつの動きは異常だ。
関節外しもそうだけど、私の動きを常に見ながら最適の軌道で攻撃を加えてくる。
それだけじゃない。
ニケの射撃を見てから回避している。
明らかに人間じゃない。
「くっ......」
カルセールを使うしかない。
だけど、カルセールは全部で六発しか打てないうえ、こいつ相手には.....当てられる自信がない。
ぼうっと戦っているうちに、壁際に追い詰められた。
シールドを張って攻撃を防ぐ。
「手詰まりかな....」
やっぱりさっき、ファイスを呼んでおけばよかった。
今からじゃ間に合わない。
「じゃあ、仕方ない....かな」
カルセールを抜く。
そして、発射態勢に入る。
......けど。
「止まった....?」
急に、奴の動きが止まった。
カルセールをしっかり見て、静止している。
「.......まあいいか」
引き金を引く。
放たれた光が、収束されずに前方を薙ぎ払った。
シリンダーが回転して、次弾を撃つ準備が整う。
まだ動いているそれに向けて、私は非収束弾をぶっ放した。
「.....初めて見る現象だ」
カルセールは膨大なエネルギーを一つに束ねて発射するから、今みたいな収束しない射撃は初めて見る。
.....とはいえ、これで先に進める。
「....普段からそれが使えると便利なんだけどなぁ」
私はカルセールの銃身を擦ると、ホルスターに仕舞った。
障害は排除した。
このまま上まで行く。
最上階にたどり着いた私は、そこにある端末にカルセールを翳す。
カルセールから伸びた光が装置を起動させ、どうやら記録媒体らしい遺物に情報を送信する。
『......マスター、未知の現象が発生しています』
「何が起きてる?」
『外壁が発光しています』
「....何?」
『外壁が光ってます、周期的に強度が増している様子です』
ノルスの声が伝わってくる。
「.....まあ、いいか」
私は引き続き、情報の引き出しを続けるのであった。
私はニケの安全装置を外して撃つ。
前世のマシンガンの映像顔負けの連射で撃つが、当たらない。
私の腕云々じゃなくて、相手の動きが人間的じゃない。
関節がないみたいに曲がる。
「くぅっ....!」
直後、私の死角を取ったVe’z人が、拳を私の腕に向けて突き出してきた。
丁度アームガードのある部分だったので、シールドを発生させて防ぐ。
「何て威力だ」
私は勢いを利用して後退する。
パワードカナードと戦ったときとよく似ている、あっちとは比べ物にならないくらい強いけど....
『マスター、カルセールで破壊できないのですか?』
「そもそも当たらない!」
この閉鎖空間で、多少は相手の速度が阻害されているけれど....
こっちが付いていくのに精一杯だ。
「動きが見えない.....!」
私、これでも前世はお兄ちゃんに見捨てられないために頑張った。
武芸の心得もそれなりにあるはずなんだけど.....
こいつの動きは異常だ。
関節外しもそうだけど、私の動きを常に見ながら最適の軌道で攻撃を加えてくる。
それだけじゃない。
ニケの射撃を見てから回避している。
明らかに人間じゃない。
「くっ......」
カルセールを使うしかない。
だけど、カルセールは全部で六発しか打てないうえ、こいつ相手には.....当てられる自信がない。
ぼうっと戦っているうちに、壁際に追い詰められた。
シールドを張って攻撃を防ぐ。
「手詰まりかな....」
やっぱりさっき、ファイスを呼んでおけばよかった。
今からじゃ間に合わない。
「じゃあ、仕方ない....かな」
カルセールを抜く。
そして、発射態勢に入る。
......けど。
「止まった....?」
急に、奴の動きが止まった。
カルセールをしっかり見て、静止している。
「.......まあいいか」
引き金を引く。
放たれた光が、収束されずに前方を薙ぎ払った。
シリンダーが回転して、次弾を撃つ準備が整う。
まだ動いているそれに向けて、私は非収束弾をぶっ放した。
「.....初めて見る現象だ」
カルセールは膨大なエネルギーを一つに束ねて発射するから、今みたいな収束しない射撃は初めて見る。
.....とはいえ、これで先に進める。
「....普段からそれが使えると便利なんだけどなぁ」
私はカルセールの銃身を擦ると、ホルスターに仕舞った。
障害は排除した。
このまま上まで行く。
最上階にたどり着いた私は、そこにある端末にカルセールを翳す。
カルセールから伸びた光が装置を起動させ、どうやら記録媒体らしい遺物に情報を送信する。
『......マスター、未知の現象が発生しています』
「何が起きてる?」
『外壁が発光しています』
「....何?」
『外壁が光ってます、周期的に強度が増している様子です』
ノルスの声が伝わってくる。
「.....まあ、いいか」
私は引き続き、情報の引き出しを続けるのであった。
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