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シーズン7-Ve’z&エミド調査編
181-王国最辺境
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数度のジャンプを経て、アドアステラはクローラ星系へと出た。
ここは、王国最辺境の入り口のようで、ゲート前には船はいない。
シップスキャンに映るのも、輸送艦や採掘艦らしき艦名の船ばかりだ。
「静かな場所ですね」
「そうだね....」
幸い、ラタトヴィア星系へのゲートまではそう遠くない。
三時間程度ワープすれば、ゲートまで到着した。
「なんか.....不思議な形のゲートだね?」
「見たことがあります、Ve’zの領域に近いゲートは全てこのような形だと」
そして、私たちはここが既に特別な場所であると知る事になる。
ゲートが、直接艦をジャンプさせる形状ではないのだ。
ゲートは丸い形をしていて、本当の意味で「門」としての開口部が開いている。
円環の周囲に機構らしきものがついているが、シトリンによるとスキャンを弾くらしく性質が分からないそうな。
「このまま飛び込むよ」
「行っちゃって!」
ゲートに飛び込んだ瞬間、アドアステラはその向こう側へと飛び出した。
この世界のゲート特有の、ゲートの間の空間を通る時間がない。
「ここが....ラタトヴィア星系?」
『通信回復。ラタトヴィア星系のデータがロードされました』
シトリンが言うには、確かにラタトヴィア星系のようだ。
遠くに薄緑色の天体が見える。
ゲート前にはTRINITY.の艦船が数隻駐留していた。
『そこの巡洋艦、何故止まっている?』
「ああ、済まない。初めて見るゲートだったものでな」
『成程。確かに、初見は驚くだろう....ここには何の用で?』
「調査依頼を受けてな、ここの商業ハブはどこだ?」
『ラタトヴィアⅡのステーションだ、貴君の航海の安全を祈る!』
「感謝する」
恒例の挨拶を済ませた私たちは、ラタトヴィアⅡのステーションへとワープする。
所要時間は.....10分くらいかな?
「随分友好的だったね」
「中央と違って暇なんだろう」
TRINITY.も地方によって性格が違って、ちゃんと人間が乗っているのだと思わされる。
アレンスターのような警官もいるし、ジスト星系ならしっかりお役人対応だ。
「暇かもしれないし、お人好しなのかもね」
「そうかもしれないな」
ラタトヴィア星系のステーションは、他とそう変わらなかった。
ただ......設計上多くあるドックのいくつかは閉まっていて、誘導灯が点灯していない。
普段から人が少ないんだとわかる。
「こちらエンフォース所属、アドアステラ。入港申請を――――」
『も、もしかして....カル・クロカワさんですか』
入港申請をしようと思ったら、食い気味で喋りかけられた。
困惑しつつ、応答する。
「そうだが...」
『後で私的に訪問してもよろしいですか、私、貴方のファンなんです!』
「.......構わないが、入港申請を許可してほしいのだが」
『はい! 応援してます!』
有名になったものだな、と思う。
とはいえ、どこから?
いや、勲章受章者の戦闘映像くらいなら配布されるのかな?
そう思いつつ、私は船をドックの中へと進めた。
ちなみにフラグが立つことはなく、入港管制塔のお姉さんは普通にサインを貰って帰った。
知名度はそこまでではないけれど、映像で見て気に入って応援してくれたそうだ。
どうでもいいけど、好意には応えないとね。
ここは、王国最辺境の入り口のようで、ゲート前には船はいない。
シップスキャンに映るのも、輸送艦や採掘艦らしき艦名の船ばかりだ。
「静かな場所ですね」
「そうだね....」
幸い、ラタトヴィア星系へのゲートまではそう遠くない。
三時間程度ワープすれば、ゲートまで到着した。
「なんか.....不思議な形のゲートだね?」
「見たことがあります、Ve’zの領域に近いゲートは全てこのような形だと」
そして、私たちはここが既に特別な場所であると知る事になる。
ゲートが、直接艦をジャンプさせる形状ではないのだ。
ゲートは丸い形をしていて、本当の意味で「門」としての開口部が開いている。
円環の周囲に機構らしきものがついているが、シトリンによるとスキャンを弾くらしく性質が分からないそうな。
「このまま飛び込むよ」
「行っちゃって!」
ゲートに飛び込んだ瞬間、アドアステラはその向こう側へと飛び出した。
この世界のゲート特有の、ゲートの間の空間を通る時間がない。
「ここが....ラタトヴィア星系?」
『通信回復。ラタトヴィア星系のデータがロードされました』
シトリンが言うには、確かにラタトヴィア星系のようだ。
遠くに薄緑色の天体が見える。
ゲート前にはTRINITY.の艦船が数隻駐留していた。
『そこの巡洋艦、何故止まっている?』
「ああ、済まない。初めて見るゲートだったものでな」
『成程。確かに、初見は驚くだろう....ここには何の用で?』
「調査依頼を受けてな、ここの商業ハブはどこだ?」
『ラタトヴィアⅡのステーションだ、貴君の航海の安全を祈る!』
「感謝する」
恒例の挨拶を済ませた私たちは、ラタトヴィアⅡのステーションへとワープする。
所要時間は.....10分くらいかな?
「随分友好的だったね」
「中央と違って暇なんだろう」
TRINITY.も地方によって性格が違って、ちゃんと人間が乗っているのだと思わされる。
アレンスターのような警官もいるし、ジスト星系ならしっかりお役人対応だ。
「暇かもしれないし、お人好しなのかもね」
「そうかもしれないな」
ラタトヴィア星系のステーションは、他とそう変わらなかった。
ただ......設計上多くあるドックのいくつかは閉まっていて、誘導灯が点灯していない。
普段から人が少ないんだとわかる。
「こちらエンフォース所属、アドアステラ。入港申請を――――」
『も、もしかして....カル・クロカワさんですか』
入港申請をしようと思ったら、食い気味で喋りかけられた。
困惑しつつ、応答する。
「そうだが...」
『後で私的に訪問してもよろしいですか、私、貴方のファンなんです!』
「.......構わないが、入港申請を許可してほしいのだが」
『はい! 応援してます!』
有名になったものだな、と思う。
とはいえ、どこから?
いや、勲章受章者の戦闘映像くらいなら配布されるのかな?
そう思いつつ、私は船をドックの中へと進めた。
ちなみにフラグが立つことはなく、入港管制塔のお姉さんは普通にサインを貰って帰った。
知名度はそこまでではないけれど、映像で見て気に入って応援してくれたそうだ。
どうでもいいけど、好意には応えないとね。
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