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シーズン5-ショートバケーション編
130-PORS襲撃
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PORSを襲う海賊がいる。
そのニュースを私が聞いたのは、昼食時の事だった。
「本当なんですか?」
ノルスがそれを聞いて、信じられないといった顔をした。
私は壁際を指さし、
「心配しなくても、緊急通報システムがあるから。すぐに救援が来るよ」
「何もないといいですね!」
アリアがそんな事を言う。
まあ、それなら楽なんだけど.......
『敵の規模が不明ですね、映像記録を見る限り、毎回船のIDが異なります、偽造しているのか、それともより多くの船を持っているのか――――』
「分からないことを話してもしょうがないよ、食べちゃおう」
「「「はいっ!!」」」
私の言葉で、全員が食事に戻る。
とはいえ、気になるところではある.....
「(襲われたのは傭兵ではなく、富裕層が多いという事は、ベースは盗賊か)」
PORSの防衛システムを突破するという事は、セキュリティを突破するためのキーを持っているという事。
それは即ち、内部に裏切り者がいるという事でもある。
「(だけど、それだけの勢力があるなら、どうしてこんなしょぼい狩りを.....)」
少なくとも数十隻はいる。
これだけいるなら、豪華客船を襲撃することも可能だろう。
どうしてPORSの襲撃に的を絞って活動しているのだろう....
疑問はさておき、今日はショッピングを楽しむ事にする。
配送サービスを使いすぐに届けられるから、好きなものを選んで買う事にする。
と言っても、質素倹約を掲げる私はすぐに日和ってしまうだろう。
そこで、一つだけ、一つだけ何か目に留まったものを買う事にした。
「とは言ったものの.........特に気に入るものはないんだよね...」
リストをスライドして、たまに詳細を見るけれど、
私は実用的ではないものはあまり購入しない主義だ。
こういったお土産なども、使えないものは買ってもしょうがないと思ってしまうのだ。
「うーーーーん...って、コレは?」
個人商店のブースを見ていた私は、いくつか興味の惹かれるガラクタを目に留める。
用途不明の石や、昔の騎士が使っていたらしい剣などなど。
どれも欲しいとは思わなかったけど...
「これ...ちょっと、欲しいかも」
超大容量バッテリー(オーパーツ)というものであり、その小ささからは想像もできないエネルギーを貯蓄できるとの売り文句だ。
数量限定一個きりで、お値段は目を見張るほど高い。
でも、これを逃したら...きっと何も買わずに終わってしまう。
私は購入ボタンを押した。
「カナードのくれた装備にセットしておけばいいよね」
普段はそこにセットしておいて、必要になればカルセールの充填に使う。
一番理想的だ...本当に、本物ならね。
こうして、一般市民の生活費何十年分ものお金を投じ、私は変なモノを手に入れた。
性能こそ本物だったけど...
そして、数日後。
ついに悪い予感が的中した。
『cb-2332PORSが攻撃を受けているが、遅延戦術を仕掛けられていて戦力を集められない! 周辺に泊まっている傭兵がいるのであれば、報酬を出すので救援に向かって欲しい!』
そんな通信が届き、マップが共有された。
そして、そこに一番近かったのは...私たちであった。
そのニュースを私が聞いたのは、昼食時の事だった。
「本当なんですか?」
ノルスがそれを聞いて、信じられないといった顔をした。
私は壁際を指さし、
「心配しなくても、緊急通報システムがあるから。すぐに救援が来るよ」
「何もないといいですね!」
アリアがそんな事を言う。
まあ、それなら楽なんだけど.......
『敵の規模が不明ですね、映像記録を見る限り、毎回船のIDが異なります、偽造しているのか、それともより多くの船を持っているのか――――』
「分からないことを話してもしょうがないよ、食べちゃおう」
「「「はいっ!!」」」
私の言葉で、全員が食事に戻る。
とはいえ、気になるところではある.....
「(襲われたのは傭兵ではなく、富裕層が多いという事は、ベースは盗賊か)」
PORSの防衛システムを突破するという事は、セキュリティを突破するためのキーを持っているという事。
それは即ち、内部に裏切り者がいるという事でもある。
「(だけど、それだけの勢力があるなら、どうしてこんなしょぼい狩りを.....)」
少なくとも数十隻はいる。
これだけいるなら、豪華客船を襲撃することも可能だろう。
どうしてPORSの襲撃に的を絞って活動しているのだろう....
疑問はさておき、今日はショッピングを楽しむ事にする。
配送サービスを使いすぐに届けられるから、好きなものを選んで買う事にする。
と言っても、質素倹約を掲げる私はすぐに日和ってしまうだろう。
そこで、一つだけ、一つだけ何か目に留まったものを買う事にした。
「とは言ったものの.........特に気に入るものはないんだよね...」
リストをスライドして、たまに詳細を見るけれど、
私は実用的ではないものはあまり購入しない主義だ。
こういったお土産なども、使えないものは買ってもしょうがないと思ってしまうのだ。
「うーーーーん...って、コレは?」
個人商店のブースを見ていた私は、いくつか興味の惹かれるガラクタを目に留める。
用途不明の石や、昔の騎士が使っていたらしい剣などなど。
どれも欲しいとは思わなかったけど...
「これ...ちょっと、欲しいかも」
超大容量バッテリー(オーパーツ)というものであり、その小ささからは想像もできないエネルギーを貯蓄できるとの売り文句だ。
数量限定一個きりで、お値段は目を見張るほど高い。
でも、これを逃したら...きっと何も買わずに終わってしまう。
私は購入ボタンを押した。
「カナードのくれた装備にセットしておけばいいよね」
普段はそこにセットしておいて、必要になればカルセールの充填に使う。
一番理想的だ...本当に、本物ならね。
こうして、一般市民の生活費何十年分ものお金を投じ、私は変なモノを手に入れた。
性能こそ本物だったけど...
そして、数日後。
ついに悪い予感が的中した。
『cb-2332PORSが攻撃を受けているが、遅延戦術を仕掛けられていて戦力を集められない! 周辺に泊まっている傭兵がいるのであれば、報酬を出すので救援に向かって欲しい!』
そんな通信が届き、マップが共有された。
そして、そこに一番近かったのは...私たちであった。
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