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第2章

第92話

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 ダダダダダダダッ!

 初心者から中堅冒険者の間でよく利用されている岩場に耳を#劈__まじ__つんざ#くような轟音が辺りに響く。

「で、どこに食べに行く?」

「そうっすねぇ~、どこに行きましょうか?」

 この騒音を辺りに撒き散らしているのは御想像の通り、キリトとアレックス、そして、新しく仲間?になった正隆である。
 正隆との壮絶な喧嘩と言うよりは戦争並み、いや、ラグナロク的な何かを終え、絶賛、街に向けて爆走中だ。

「宿屋の食堂に行くか?」

「マレリーさん達に会う確率高くないっすか?正隆さん見られたら絶対めんどくさい事になりますよ?」

「よし、他にしよう」

「だったら昨日行った、お店にしませんか?」

「あそこは夜かららしいから無理」

「そうなんすか?てか、いつそれ知ったんですか?」

「お前がお醤油様に夢中になっている時に、あの姉妹のお姉ちゃんの方に聞いた」

「そうっすか、じゃあ、どこに行くんすか?」

 キリトとアレックスの頭の中にはこれ以上に飲食店の情報が全く無かった。

「そうだ、だったら正隆に決めてもらおう」

「え?」

「そうっすね。親睦を深める点でもその方が良いですね」

「えぇ、自分ですか」

 正隆は顎に手を当て考える。絶賛爆走中なのに器用な事だ。

「MPの消費が激しかったので糖分が欲しいですね」

 正隆のこの言葉でキリトとアレックスは首を傾げた。

「何でMPが減ると糖分が欲しくなるんだ?」

「ポーションでもMPは回復しますがそれ以外だと糖分を摂取するとMPの回復が格段に速くなるんですけどもしかして…」

「「知らない」」

「結構、基本だと思うんですけど」

「俺は、自動回復あるし」

「俺は、身体強化して物理的に殴るんで魔力消費はあまりないっすね」

「うん、どっちにも勝てる気がしない」

「それよりも、甘いものだったらあっちがあるっすね」

「あぁ、あっちか」

「あっち?」

「まぁ、甘いのが食べれるところだから、取り敢えず行こう」

「はぁ、よく分からないけどそうしましょう」

 この後も街に向けて爆走するのだが、『転移』に気づくのは街につく直前だった。

__________________________________
 皆様をお久しぶりの方はお久しぶりです。S.Sです。また、今日からいつも通りやって行こうと思うので改めて宜しくお願いしますm(_ _)m
 出来たら『効率化と検索魔法で楽しくほのぼの(願望)異世界生活』も宜しくお願いしますm(_ _)m
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