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第2章
第53話
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コンッコンッ
「ミワか、入ってきていいぞ」
常に『気配察知』を発動しているキリトは部屋の前に居るのがミワと13号だと知っており入室の許可を出した。
「ハァ、ハァ、魔王様、13号さんを、連れて、きました」
入ってきたミワは息も絶え絶えであり額には大粒の汗が浮かんでいる。
「どうした?そんなに息を切らして?」
キリトはミワが息を切らしている理由を知っている。だが、敢えてミワに理由を聞く。
「ハァ、ハァ、13号さんを探しにマジックのオートマターの地下都市行ったら目撃者どころか存在を認識している人も少なからず居て色々と走り回っていました」
「ちょっと待て、今、地下都市って言ったか?」
「え?はい、言いましたよ?それが何か?」
「俺の目的2つ目無くなったわ」
「え!?そうだったんですか?」
「あぁ、ちなみに何時ぐらいから?誰のアイデアなん?」
「えっと、確か、四日前ほどでしょうか?マジック・オートマターさん達が魔王様の命令との事で魔王城の真下を魔法で補強しながらものすっごい速さで掘り進んでいましたね。それで、1時間程で縦5km横100km程の広大な空間を造り上げていましたねその後3時間程で住宅地、畑、第2の魔王城を造り上げていました。全く、有り得ませんよ。流石は魔王様の創り上げたオートマター、感情の入り方もホムンクルスの用で自然な感じで、全く創られた感が有りませんでしたよ!!しかも、地下都市にはこれまで見たことないような技術力が使われており馬がいらない鉄の馬車、勝手に上がってくれる階段、上や下を自由に動くことが出来る箱!!何から何まで初めての事で見てるだけですごくワクワクしました!!」
「そうかそうか、取り敢えず話が脱線してるから話題を戻そう。それと、地下都市を造れと言ったのは俺じゃない」
「でも、確かに、ウィリア様から魔王様がその様に仰っていた。っと伺っておりますが?」
「多分、ウィリアの嘘だな。だが、恐らくウィリアはこんな事を考えられるような奴には見えなかったから、そそのかした奴がいるな。なぁ?メーク?
」
「そ、ソウダネダレダロウネ」
メークは顔から大量の汗を出していた。こうなれば誰がやったのかは一目瞭然でろう。
「やっぱりメークか」
「ごめんなさい!!」
謝りながら土下座してきた。それを見たキリトはキョトンとしていた。
「何で謝ってんの?」
「だって、勝手にこんな事したから怒ってると思って......」
目に涙を溜めながら謝った理由を話すメーク。
「んなわけあるか。逆に感謝したいぐらいだ。ありがとな、メーク」
「うん...」
「じゃあ、俺の胸に思いっきり飛び込んでこい!!」
「う、うわぁあぁん!」
「おぉ~、よしよし」
泣きながらキリトに飛びつくメーク。それを優しく受け止め、頭を撫でるキリト。
「何これ?」
この三文芝居を見せられ、半場呆れるミワ。と
「それより何で俺は呼ばれたの?」
出番が全くない13号だけが冷静であった。
_______________
今回も読んで頂きありがとうございました!!次回は明後日更新予定なのでよろしくお願いしますm(_ _)m!!おやすみ!!
「ミワか、入ってきていいぞ」
常に『気配察知』を発動しているキリトは部屋の前に居るのがミワと13号だと知っており入室の許可を出した。
「ハァ、ハァ、魔王様、13号さんを、連れて、きました」
入ってきたミワは息も絶え絶えであり額には大粒の汗が浮かんでいる。
「どうした?そんなに息を切らして?」
キリトはミワが息を切らしている理由を知っている。だが、敢えてミワに理由を聞く。
「ハァ、ハァ、13号さんを探しにマジックのオートマターの地下都市行ったら目撃者どころか存在を認識している人も少なからず居て色々と走り回っていました」
「ちょっと待て、今、地下都市って言ったか?」
「え?はい、言いましたよ?それが何か?」
「俺の目的2つ目無くなったわ」
「え!?そうだったんですか?」
「あぁ、ちなみに何時ぐらいから?誰のアイデアなん?」
「えっと、確か、四日前ほどでしょうか?マジック・オートマターさん達が魔王様の命令との事で魔王城の真下を魔法で補強しながらものすっごい速さで掘り進んでいましたね。それで、1時間程で縦5km横100km程の広大な空間を造り上げていましたねその後3時間程で住宅地、畑、第2の魔王城を造り上げていました。全く、有り得ませんよ。流石は魔王様の創り上げたオートマター、感情の入り方もホムンクルスの用で自然な感じで、全く創られた感が有りませんでしたよ!!しかも、地下都市にはこれまで見たことないような技術力が使われており馬がいらない鉄の馬車、勝手に上がってくれる階段、上や下を自由に動くことが出来る箱!!何から何まで初めての事で見てるだけですごくワクワクしました!!」
「そうかそうか、取り敢えず話が脱線してるから話題を戻そう。それと、地下都市を造れと言ったのは俺じゃない」
「でも、確かに、ウィリア様から魔王様がその様に仰っていた。っと伺っておりますが?」
「多分、ウィリアの嘘だな。だが、恐らくウィリアはこんな事を考えられるような奴には見えなかったから、そそのかした奴がいるな。なぁ?メーク?
」
「そ、ソウダネダレダロウネ」
メークは顔から大量の汗を出していた。こうなれば誰がやったのかは一目瞭然でろう。
「やっぱりメークか」
「ごめんなさい!!」
謝りながら土下座してきた。それを見たキリトはキョトンとしていた。
「何で謝ってんの?」
「だって、勝手にこんな事したから怒ってると思って......」
目に涙を溜めながら謝った理由を話すメーク。
「んなわけあるか。逆に感謝したいぐらいだ。ありがとな、メーク」
「うん...」
「じゃあ、俺の胸に思いっきり飛び込んでこい!!」
「う、うわぁあぁん!」
「おぉ~、よしよし」
泣きながらキリトに飛びつくメーク。それを優しく受け止め、頭を撫でるキリト。
「何これ?」
この三文芝居を見せられ、半場呆れるミワ。と
「それより何で俺は呼ばれたの?」
出番が全くない13号だけが冷静であった。
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今回も読んで頂きありがとうございました!!次回は明後日更新予定なのでよろしくお願いしますm(_ _)m!!おやすみ!!
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