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第2章

第49話

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「よし、今日はこれで最後だ!2人共、助っ人に来てくれてありがとな!!」

 キリトはマレリー達が来た後で更に2時間ほど働いていた。そのため、辺りは夕陽で紅く染まっていた。
 キリトが助っ人としてウェイトレスをしていたのは昼の時間帯だったので恐らく5時間ほどは、働いていたんじゃないだろうか?
 そして、アレックスだが、彼はキリトが来るおよそ2時間程前に助っ人としてウェイターと調理に追われていたので7時間程働きている計算になる。しかし、調理も兼任していたので、体感的には7時間、ウェイターとして働いているよりも体力はかなり消耗している筈だ。だが、彼等のステータスは人外を通り越している。例えるなら、前魔王より強い何かもっと恐ろしい者である。しかも、その1人は神候補(現神は、ほぼそうなると確信している)なので前魔王が何体いようが軽くあしらう事が出来るほどだ。(ウィリアパパあの世で、ちょっと涙目)まぁ、そんな2人であるからして、この程度の労働は河童の屁でも無いのだ。まぁ、そんな2人の様子は労いの言葉をかけていた店長にもわかっており、コイツらの体力どうなってんだよ。と内心、苦笑している店長なのである。

「いいんすよ。そんなこと気にしないで、困った時はお互い様すっよ」

「そうそう、俺もやること無くて丁度ひまだったし、良い暇潰しなったよ」

「そうか、そう言ってくれると助かる。それと、バイト代だ。受け取れ」

 そう言って店長が渡した袋の中には銀貨が大量に入っていた。

「ちょ、これ多くない?どんだけ入ってんだよ?」

「だいたい100枚ぐらいの銀貨が入ってんじゃないかな?」

「お前、それ、金貨一枚分なんだけど?」

「キリトさん.........」

「ん?どうした?」

「俺のこれ、200枚分ぐらい入ってます」

「だろうね。俺より前に働いてたし、仕事量も半端なかったもんな。てか、バイトに払う様な金額じゃないぞこれ.........」

「いや、お前らが客寄せしてくれたおかげでいつもの倍どころかそんな計算が馬鹿らしくなる程稼いでたからな」

「え?そんなに来てたんすか?」

「逆に聞くけどよぉ。自覚なかったん?」

「「いや、全く」」

 キリトとアレックスは自分の顔の前で手を振り、冗談だろ?といった様子だ。

「ハァ、気づいてなかったんだな......」

 自分達が客寄せパンダになっていたことに全く気づいていなかったキリト達に呆れる店長。

「それより、お前らこれから帰るんだよな?」

「帰るって言うか俺ら宿借りてるし」

「だったら、飲み行かねぇか?近くに良い店があるんだ」

「俺たち未成年者何だが?」

「え?お前ら歳幾つだよ?」

「「17」」

「充分成人じゃねぇか」

「そうなん?ここって幾つで成人?俺らの所は18何だけど」

「15」

「早いな」

「そっちが遅いんだよ。てか、そんな所あんのか?初耳なんだけど?」

「結構遠い場所だけどな。で、飲みに行くかって話だったな」

「あぁ、で、どうだ?行くか?」

「すまんな、連れがいるから行けない」

「そうか、じゃあ、次の機会にでも」

「おう、機会があれば」

 この言葉を最後にキリト達は店長と別れた。事前に取っていた宿屋に行くとマレリー達が既に食事を済ませていたのでキリト達も男2人仲良く食事をし宿屋で一時の休息を楽しむのであった。

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今回も読んで頂きありがとうございました!!次回も明後日更新予定なので主夫共々でよろしくお願いしますm(_ _)m
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