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獣人村編
25話 ○○○を熱望します!
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先日の賑やかで楽しい祭りを堪能した夏希。
今日朝から部屋にある丸椅子に座り深くそれはものすご~く深く悩んでいた。
もうかれこれ30分は考えるポーズの銅像状態だ。
「ん~、どうにかならないかな…あれは難しいな。でも他の方法はなんかあったかな?」
悩む夏希。
「あ~、私は深くそれはそれは、ものすご~く深く熱望します!お・ふ・ろ・を・だ~!」
この村で生活してもう2ヶ月になろうか…
お風呂と言えば桶にお湯を入れて布で拭く。生活魔法のクリーンもあるから汚れは無いよ。でもね、でもね、やっぱり日本人なの!じゃぱにーずなのよ!
ん?川か湖で洗えば?ちが~う!あ・た・た・か・い・お湯に浸かりたいの・だ~!
朝からハイテンションの夏希。
ラノベなら土魔法で風呂作ったりしてたよな。土魔法使えないしな…ドラム缶とかも無いしな。お湯は魔法で出せるのに器が無い。う・つ・わ・が!
「はぁ、朝ごはんの時間だな。起きるか…」
食卓にはラグ家族が揃っており、サーラさんが美味しそうな朝食を準備していた。
「夏希お兄ちゃんおはよう~」
「アンナちゃんおはよう。今日も可愛いね!」
「うふ、ありがと~」
サーラさんも笑いながら準備している。
「夏希、朝からなんか部屋で騒いでなかったか?」
「ラグ、おはよう。あ~、ちょっと考え事しててな」
「なんだ?」
「いや… お風呂入りたいな~ なんて…」
「ん? 風呂ならあるぞ」
「えっ!あるの? お風呂」
「あぁ、中央広場の奥に炊事場があるよな?あのまた奥に共同の風呂場があるぞ」
「ま・ぢ・で・?」
「ああ、だが水入れるのも大変だし薪も結構な量を使うから大分前から使ってないな。沸かしたお湯で拭けば綺麗になるだろ?酷い汚れの時は川に入ればいいしな」
「水を出したりお湯を沸かす魔道具とかもあるが高いし、維持費もばかにならないから使ってない。」
「ま、魔法でお湯出せるから使っていいか?!」
「別にいいぞ。誰かの許可とかもいらん」
やった!お風呂入れるやん!早く聞いとけば良かった。
「夏希お兄ちゃん、お風呂入るの?アンナも入る!」
「いやいや…アンナ、夏希と一緒は駄目だぞ」
「え? なんで? アンナは夏希お兄ちゃんと結婚するからなにも問題ないよ?」
アンナちゃん可愛いな。おじちゃん本気にしちゃうぞ。
「ぶはっ!アンナ… おい!夏希何とか言え!」
ラグは飲んでいた水を吹き出しながら叫んでいた。
「サーラさん、お母さんと呼んでいいですか?」
「あらあら、年上の息子が出来ちゃったわ。男の子も欲しかったのよね~」
「いやいや違うだろ!夏希!「大人になってもまだ好きだったら考えてみるよ。」とか言わないか普通」
「アンナちゃん来週でも大丈夫?式場の準備もあるしね」
「夏希~」
サーラさんと私は笑っている。アンナちゃんは目をキラキラさせている。
「アンナちゃんに相応しい男になる為に頑張るから、アンナちゃんが大人の美人さんになったら結婚してね!」
「わかった!アンナも頑張って美人さんになる!」
「ふふふ、よかったわねアンナ」
ラグは納得したようなしてないような複雑な表情だ。
「サーラさんも入りませんか?お湯は幾らでも出せるので村の人も誘って頂いて構いませんよ」
「そうね、ネネ家族とランカ家族を誘ってみるわ」
「夏希、風呂は男女で1つずつある。1つが5人が入れるくらいの大きさだが本当に大丈夫か?」
「ああ問題ない」
魔力は天使の計らいで潤沢にある。(どんとこい!)
それから各自着替えやらお風呂に入る準備を始めた。
「久々のお風呂だ。色々持って行こう」
私はネットを開いて様々なものを購入した。以下だ!
バスタオル・石鹸・ナイロンタオル(体洗うヤツね)・リンスインシャンプー・シャンプーハット・入浴剤(錠剤で気泡が出るタイプと泡が出るタイプ)・お風呂のオモチャセット・入浴後に飲むフルーツ牛乳・化粧水だ!
ラグ家族の分もウサギさんのパッチの付いたエコバッグに入れて準備万端だ。(ラグのエコバッグはゴリラのパッチだ)
あ~久々のお風呂だな。楽しみだ!
今日朝から部屋にある丸椅子に座り深くそれはものすご~く深く悩んでいた。
もうかれこれ30分は考えるポーズの銅像状態だ。
「ん~、どうにかならないかな…あれは難しいな。でも他の方法はなんかあったかな?」
悩む夏希。
「あ~、私は深くそれはそれは、ものすご~く深く熱望します!お・ふ・ろ・を・だ~!」
この村で生活してもう2ヶ月になろうか…
お風呂と言えば桶にお湯を入れて布で拭く。生活魔法のクリーンもあるから汚れは無いよ。でもね、でもね、やっぱり日本人なの!じゃぱにーずなのよ!
ん?川か湖で洗えば?ちが~う!あ・た・た・か・い・お湯に浸かりたいの・だ~!
朝からハイテンションの夏希。
ラノベなら土魔法で風呂作ったりしてたよな。土魔法使えないしな…ドラム缶とかも無いしな。お湯は魔法で出せるのに器が無い。う・つ・わ・が!
「はぁ、朝ごはんの時間だな。起きるか…」
食卓にはラグ家族が揃っており、サーラさんが美味しそうな朝食を準備していた。
「夏希お兄ちゃんおはよう~」
「アンナちゃんおはよう。今日も可愛いね!」
「うふ、ありがと~」
サーラさんも笑いながら準備している。
「夏希、朝からなんか部屋で騒いでなかったか?」
「ラグ、おはよう。あ~、ちょっと考え事しててな」
「なんだ?」
「いや… お風呂入りたいな~ なんて…」
「ん? 風呂ならあるぞ」
「えっ!あるの? お風呂」
「あぁ、中央広場の奥に炊事場があるよな?あのまた奥に共同の風呂場があるぞ」
「ま・ぢ・で・?」
「ああ、だが水入れるのも大変だし薪も結構な量を使うから大分前から使ってないな。沸かしたお湯で拭けば綺麗になるだろ?酷い汚れの時は川に入ればいいしな」
「水を出したりお湯を沸かす魔道具とかもあるが高いし、維持費もばかにならないから使ってない。」
「ま、魔法でお湯出せるから使っていいか?!」
「別にいいぞ。誰かの許可とかもいらん」
やった!お風呂入れるやん!早く聞いとけば良かった。
「夏希お兄ちゃん、お風呂入るの?アンナも入る!」
「いやいや…アンナ、夏希と一緒は駄目だぞ」
「え? なんで? アンナは夏希お兄ちゃんと結婚するからなにも問題ないよ?」
アンナちゃん可愛いな。おじちゃん本気にしちゃうぞ。
「ぶはっ!アンナ… おい!夏希何とか言え!」
ラグは飲んでいた水を吹き出しながら叫んでいた。
「サーラさん、お母さんと呼んでいいですか?」
「あらあら、年上の息子が出来ちゃったわ。男の子も欲しかったのよね~」
「いやいや違うだろ!夏希!「大人になってもまだ好きだったら考えてみるよ。」とか言わないか普通」
「アンナちゃん来週でも大丈夫?式場の準備もあるしね」
「夏希~」
サーラさんと私は笑っている。アンナちゃんは目をキラキラさせている。
「アンナちゃんに相応しい男になる為に頑張るから、アンナちゃんが大人の美人さんになったら結婚してね!」
「わかった!アンナも頑張って美人さんになる!」
「ふふふ、よかったわねアンナ」
ラグは納得したようなしてないような複雑な表情だ。
「サーラさんも入りませんか?お湯は幾らでも出せるので村の人も誘って頂いて構いませんよ」
「そうね、ネネ家族とランカ家族を誘ってみるわ」
「夏希、風呂は男女で1つずつある。1つが5人が入れるくらいの大きさだが本当に大丈夫か?」
「ああ問題ない」
魔力は天使の計らいで潤沢にある。(どんとこい!)
それから各自着替えやらお風呂に入る準備を始めた。
「久々のお風呂だ。色々持って行こう」
私はネットを開いて様々なものを購入した。以下だ!
バスタオル・石鹸・ナイロンタオル(体洗うヤツね)・リンスインシャンプー・シャンプーハット・入浴剤(錠剤で気泡が出るタイプと泡が出るタイプ)・お風呂のオモチャセット・入浴後に飲むフルーツ牛乳・化粧水だ!
ラグ家族の分もウサギさんのパッチの付いたエコバッグに入れて準備万端だ。(ラグのエコバッグはゴリラのパッチだ)
あ~久々のお風呂だな。楽しみだ!
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