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獣人村編
23話 昴の大冒険(2)
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お小遣い銀貨1枚を貰った昴11才(彼女募集中)は、木剣を持って街に繰り出した。
この街に来て1ヶ月。昴には2人の友達が出来た。1人は猫族の男の子で名前はムスカ。2才年上で俊敏そうな体躯をしている。もう1人は人族の男の子で名前はタルタル。揚げ物に合いそうな名前だが見た目は細っそりしている。歳は昴と同い歳だ。
3人はよく一緒になって空き地でチャンバラごっこをしている。(今日も空き地だ)
「昴、これ見ろよ。本物の剣だぜ!」
ムスカは手にショートソードを持っていた。
「この間13才になったから冒険者になったんだ!この剣はオヤジが買ってくれたんだぜ」
ムスカは得意気な顔をしてその剣を鞘に入ったまま振り回した。
「「お~、すげ~、本物の剣だ!」」
昴もタルタルも目を輝かせてその剣を見た。
「まだ見習いだから討伐は無理だけどな!」
「俺も早く冒険者になりたいな~」
「角ウサギぐらいなら倒せるのにな。昴もあれだけ木剣が振れるなら弱い魔物なら倒せるんじゃないか?」
「もちろんゴブリンだって大丈夫だ!」
実際、昴は剣聖スキルを持っているので実践経験はまだ無いが、オークを倒す位の力量は持っている。それに光魔法もある。本格的に訓練すれば、すぐに中級冒険者レベルになれるだろう。
「タルタルは冒険者にならないのか?」
「僕は戦いは好きじゃないし料理してる方がいいよ」
タルタルの家は結構人気の定食屋だ。人気メニューは唐揚げ定食だ。(名付けに他意は無い筈だ)
3人でワイワイやっていると向こうから誰かがやってくる。背は菜々と同じぐらいで髪は黄色のロング。目はクリクリとした空色の可愛く大きな瞳だ。
笑うと大きな瞳がタレ目になる。またそれが可愛い。白のワンピースを着ていて、スカートの後ろからは細長い黄色の尻尾がユラユラしている。
この女の子はムスカの妹でプリシラ。昴と同い歳だ。
「お兄ちゃん、もうすぐお昼ご飯の時間だよ」
「あ!昴くんとタルタルくん、こんにちわ」
「プリシラちゃん、一緒に遊ぶ?」
「今日も空き地で遊んでたんだね!私も一緒に遊びたいけど棒を振り回すのは無理だから…」
ちょっと悲しそうな顔をするプリシラ。
「じゃあ今度買い物でも行こうか?何か買ってあげるよ!」
「昴くんほんと?嬉しいな!」
「う、うん。プリシラちゃんの好きな所に行こう」
昴は顔を真っ赤にしながら、プリシラちゃんをデートに誘うのであった。
昴11才(彼女募集中)の大冒険は始まらず、ラブロマンスが始まったのであった!
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ムスカは得意気な顔をしてその剣を鞘に入ったまま振り回した。
「「お~、すげ~、本物の剣だ!」」
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「タルタルは冒険者にならないのか?」
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3人でワイワイやっていると向こうから誰かがやってくる。背は菜々と同じぐらいで髪は黄色のロング。目はクリクリとした空色の可愛く大きな瞳だ。
笑うと大きな瞳がタレ目になる。またそれが可愛い。白のワンピースを着ていて、スカートの後ろからは細長い黄色の尻尾がユラユラしている。
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「あ!昴くんとタルタルくん、こんにちわ」
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ちょっと悲しそうな顔をするプリシラ。
「じゃあ今度買い物でも行こうか?何か買ってあげるよ!」
「昴くんほんと?嬉しいな!」
「う、うん。プリシラちゃんの好きな所に行こう」
昴は顔を真っ赤にしながら、プリシラちゃんをデートに誘うのであった。
昴11才(彼女募集中)の大冒険は始まらず、ラブロマンスが始まったのであった!
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