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ぴんくのにょろにょろマッサージ機(?)@触手,騎乗位

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「うん、体調も安定しているようですね。そろそろ、寮に戻ってもいいでしょう」
「ん、分かった。今夜中に寮へ戻るから。あ、ヤガフにも言伝を頼む。」

大粒のボタンをつけなおして、ランリックさんの手元へ視線を落とした
私の肌を傷つけないようにと切りそろえられた爪
背丈は私とほとんど変わらないというのに、その手は私よりも大きい
草食獣と言えど、彼もまた獣人
私より優れた点などいくらでもあるし、きっとやろうと思えば私の肌など簡単に切り裂けてしまうのだろう

「……さま。シロナ様。」
「っえ、あ、あぁ、なんだ?」

少し、ぼんやりとしていた私の肩を、その手が掴んだ。
柔らかな毛が、肌に触れてくすぐったいと笑えば、ほっとしたように彼はそっと手を放して、小さな紙袋を差し出した
……中身は見なくても分かる。人間用の鎮静剤だ
自分でも、表情が保てていないのが分かった
飲みたくない。どうせ、効き目など軽い気休め程度のものだ
そんなものに、頼りたくなんてない

「…雌の発情期、とくにハーフの発情期は、放つ匂いが異常なほどに濃いのです。……この薬には、その匂いを抑える効力もあります。ですから……」
「…………分かってるよ。子供じゃないんだ、大人しく飲むさ。」

私のワガママで飲まない、なんていう選択肢は元々ない
誰にでもあることだが発情期は、自分だけでなく周りにも迷惑がかかる
特に、嗅覚が優れた獣人にとって、発情期に振り撒かれる匂いというのは生殺しに近いらしい
ヤガフも、私が朝飲んだ薬が無ければ、あと2、3日は発情したままだったそうだ

「嗚呼、それから既に理解されてると思いますが獣人の性器は少しばかりシロナ様にはキツいことでしょう。大事な御身に傷がついてはいけませんので、一つ、習慣づけて頂く事がございます。」
「習慣?トレーニングなら毎日やっているし、肌に傷がついてしまうのは当然のことだろう?」

どれだけ身体を鍛えようと、皮膚が硬くなる訳でもない
人の皮膚はあまりに脆く、そして柔い
草食獣だろうと、軽く引っ掻けば簡単にぷつりと皮膚は切り裂かれるだろう
私の言葉に彼はゆっくりと首を横に振り、席を立った

「身体の中身の話ですよ。初めては済ませたとはいえ、シロナ様の子宮はまだ子を宿す準備が出来ておりません。その状態であまり性交をされるのは宜しくありませんから。」
「?…なんだ、マッサージでもするのか?」

えぇ、まぁそんな感じです。とランリックさんは笑った
けれど、その手の中にある箱からは明らかに異様な雰囲気を醸し出していて
時折、蓋ががたがたと揺れているのは気の所為、だと信じたいものだ

「…………それは?」
です。就寝時刻の前に一時間かけて子宮のマッサージを行ってくれる優れものです。」

がたり、がたりと揺れる箱
明らかに、といった印象には見えなくて
受け取るのを躊躇していればまるで怒るかのように蓋ががたん、と音を立てて少しだけ浮いた

「シロナ様。」
「ぅ……わ、わかってる…」

恐る恐る、手を伸ばし、箱を受け取った
持てばよく分かるけれど、完全に中で動いているし、耳を澄ませば何か変な鳴き声のようなものも聞こえる

「今晩から忘れずにお使いくださいね。」
「…………あ、嗚呼…分かっ━━━」

ごとり、と落ちた蓋
声を出す暇もなく、中から溢れ出したが、私の頬を撫でた
その瞬間に、体温が一気に下がった気がして

「ッきゃぁぁぁぁぁっ!!!!!」

気づけば私は悲鳴を上げていた
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