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寝取られたので寝取った隣国の王

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「初めて会った時の事を覚えているか…?」

隣国の若き国王、ライル陛下に用意された来賓室で後ろから抱きしめられている。

彼の問いには僅かに頷いて答えた。
婚約者の王太子と共に彼の国を訪れたことがあった。

「あの時から、フェリシアを忘れられなかった」


思わぬ告白に顔を上げた。
黒髪から覗く深い碧の瞳が此方を見つめていた。

「俺はフェリシアを好いている。だから、」

チャンスは逃さない。


耳朶を喰まれて思わず短い悲鳴を上げた。

「良い声だ。もっと聞かせてくれ」

耳を舐められ、ぞくぞくと身体が反応する。
碧の瞳がフェリシアを捕らえて離さない。

この人に全てを食べつくされる。







「あんっ、あんっ、へいかっ、」

「シア。名を呼んでくれ。ライルだ」

「ライっうっ、らいぅうう」

うつ伏せの状態で、フェリシアはライルに後ろから責められていた。

初夜まで守るべき純潔は、この隣国の王によって散らされた。
婚約者ではない男の手で丁寧に時間をかけて解された身体に雄を受け入れさせられ、激しく揺さぶられる。

拒否はできない。


「シア、もう痛くないか?」

頭を縦に振って首肯で答えた。

目尻に浮かぶ涙に唇を落とされ、ぐっと彼が奥に押し入る。

「うっ、んっんっ、んんっ」

何度もナカを摺りあげられてじわじわと湧き上がる感覚があった。

ライルに奥を抉られながら、胸の先と足の間の新芽を同時に捏ねられすぐに果てそうになった。
すぐに敏感な部分から手を離され、律動に集中された。

イキそうだったのに途中で止められライルを振り向く。

「そんな不満そうな可愛い顔をするな。すぐにイカせるから、待ってろ」

不満そうな顔と言われて赤面した。
だが、すぐ激しくナカを穿たれ意識がそっちに向いた。

「やぁ、なにっ、くる、なんか、くるっぅう」

果てるとほぼ同時に、ライルがナカを濡らした。
結合部から溢れた白濁が腿を伝う。


あぁ…ナカに出されてしまった…

婚約者ではない男のモノを。

婚約者ではないが、心から欲する男のモノ。

「シア、夜が明けるまで付き合ってもらうぞ」

「…はい」

口を塞がれ、目の前の男に身を任せた。






朝方。数時間の仮眠は取れた。
まだ寝ていても良かったのに、と言われてもじっと寝顔を見られていては眠りにつきにくい。

身体を洗いたいと言えば、浴室まで運ばれ、身体を綺麗に洗われた後、壁に手を付かされてまた、後ろから責めれた。

一人では出来ずドレスの着付けも手伝ってもらったが、礼を貰う、と言われて抱き上げられて貫かれた。

もう、どんな体勢でも彼を受け入れられる身体になってしまった気がする。

「名残惜しいな」

ナカで吐精した後ライルはフェリシアの胸に顔を埋めた。
ズルリと肉棒を引き抜かれ、フェリシアも寂しさを覚えるほどだった。


彼に抱かれすぎたせいで、足元が覚束ない。
彼の腕を借り、腰を支えられて部屋の扉を開けた。


「フェリシアっ!」

部屋を出たところに多くの人が待ち構えていた。

「フェリシア、フェリシアっ大丈夫か?乱暴なことはされていないか!?」

婚約者である我が国の王太子、セイレンが駆け寄ってくる。
いつ部屋から出てくるかもわからないのにずっと此処に居たんだろうか。

彼に抱かれながら恥ずかしい事を色々口走った。
聞かれてしまったのかもしれないと思えば、顔に熱が集まった。


「…なんで、そんな顔をするんだ…」

どんな顔をしたのか自覚はない。
首を傾げれば、セイレンは苦々しくライル陛下を睨みつけた。
隣国の陛下に対してする顔ではない。
もとよりこれはセイレンのせいなのだから、彼を睨みつけるのは間違っている。



そう、セイレンの婚約者である私が、ライル陛下に抱かれることになったのは…


「俺とシアは相性がよかったみたいだな。貴殿には感謝する。浅はかにもうちの妃候補と密通してくれたおかげで、貴殿の婚約者のシアと性交できたのだからな」

「私の婚約者を愛称で呼ばないでくださいっ」

「彼女に許可はとってある」

ライルは見せつけるようにフェリシアにキスを落とした。
フェリシアもそれを拒まず受け止める。

「フェリシアっ!」

「いたっ」

腕を引っ張られ、バランスを崩した。
床に叩きつけられる前に、ライルに救われた。

「女性の扱いがなってないんじゃないか?」

「フェリシアは私のものだっ」

セイレンは駄々をこねるように喚く。
再びフェリシアを掴もうとするセイレンの手をライルが掴んだ。

恐怖に思わずライルに身を寄せる姿にセイレンは傷ついた顔をした。

「未だに謝罪の言葉は貰ってないが、この国の王太子は随分な礼儀知らずだな。国王」

最初からこの場にいたが、影が薄いこの国の王は聞こえるか聞こえないかの声量で謝罪の言葉を口にした。

「では俺は国に帰るが、王よ。フェリシア嬢を我が国に連れて帰らせてもらう」

「…は?」

「何を巫山戯たことをっ!」

ライルは目を細めてセイレンを睨みつけた。

「巫山戯てなどいない。彼女の腹に私の子が居るかもしれない以上放置はできない。」

「っな」

ライルはフェリシアの腹を優しく撫でた。
ライルは何度もフェリシアに吐精した。
その可能性は大いにあった。

「何を驚く。俺はされたことを返しただけだぞ?」

にやりと笑う姿はまるで魔王のようだ。

「うちの妃候補にたっぷり種付したのはそっちだろう?」

そう言われ瞳を揺らしてセイレンは口をつぐんだ。

「安心しろ。妃候補は置いて帰る。他国の王族の子を宿していたとあれば面倒だしな。代わりにフェリシアは連れて帰る。もちろん子が出来ていたら産んでもらう」

「そんなっ」

「欲に流されるとは、青いな」

歳が然程変わらないライルの言葉にセイレンは顔を真っ赤にした。

ライルはフェリシアを抱えて城を出た。
用意されていた馬車に乗り込めば、隣国まで止まることはない。



「そんなわけで、シアを我が国につれていくことになった。事後承諾になって申し訳ないが」

「いえ…元はといえばうちのセイレン様のせいですから…」


セイレンがライルの妃候補の令嬢に手を出した、その現場をフェリシアも見たのだ。
女を組み敷いて、必死に腰を振る婚約者の姿を。
彼は令嬢のナカに射精していた。
女の足の間から流れる白濁を見た瞬間、セイレンへの情は一気に反転した。


共に現場を目撃したライルが声を掛け二人は驚いて離れたが、もう遅い。
そもそも、裸でライルの妃候補を組み敷いていては言い訳も何もない。

「これは、違う」

そればかりを繰り返す婚約者を冷めた目で見ていた。

「この国では、人の婚約者を寝取る作法があるのだな。ならば私も倣おう」

ライルはセイレンにそう言い残して、彼に用意された部屋に連れて行かれ、そして、抱かれたのだ。





「うちの、か。妬けるな」

フェリシアを膝に乗せキスを落とす。
ライルはフェリシアがキスを好んでいることに気がついていた。
何度も角度を変えて堪能する。

「らいる」

物欲しげに名を呼ばれたら、ライルは我慢しない。
自分も大概青いと苦笑した。

フェリシアに再び剛直を埋め、存在を覚え込ませる。


フェリシアは突き上げられながら二度とこの国には戻れないだろうと思う。
きっと孕むまで何度も愛されるのだ。

ライルの背に腕を回し、外套をぎゅっと掴んだ。

振り落とされないように。


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