婚約破棄は、嫌なのです

「レーニシア!貴様の婚約は破棄する!」

公爵令嬢は夜会の場で、王太子から婚約破棄を宣言された。

「お待ちください!私の婚約は王命です!リジン殿下のお力で如何なることでもないのです!」

レーニシアは必死に訴えた。
王家に王族に嫁ぐと決められたのは生まれる前から。
相当の教育を受けて生きてきた。

王太子の言葉一つで、レーニシアの未来を歪められてはかなわない。

「そこまでして、私と婚約していたいと強く思うなら、少しは可愛げを見せてみろ!」

忌々しげに吐き捨てられた言葉に、レーニシアは首を傾げ戸惑った。

24h.ポイント 184pt
227
小説 6,512 位 / 190,606件 恋愛 3,063 位 / 57,547件

あなたにおすすめの小説

どうせ結末は変わらないのだと開き直ってみましたら

風見ゆうみ
恋愛
「もう、無理です!」 伯爵令嬢である私、アンナ・ディストリーは屋根裏部屋で叫びました。 幼い頃から家族に忌み嫌われていた私は、密かに好きな人だった伯爵令息であるエイン様の元に嫁いだその日に、エイン様と実の姉のミルーナに殺されてしまいます。 それからはなぜか、殺されては子どもの頃に巻き戻るを繰り返し、今回で11回目の人生です。 何をやっても同じ結末なら抗うことはやめて、開き直って生きていきましょう。 そう考えた私は、姉の機嫌を損ねないように目立たずに生きていくことをやめ、学園生活を楽しむことに。 学期末のテストで1位になったことで、姉の怒りを買ってしまい、なんと婚約を解消させられることに! これで死なずにすむのでは!? ウキウキしていた私の前に元婚約者のエイン様が現れ―― あなたへの愛情なんてとっくに消え去っているんですが?

【完結】政略結婚だからと諦めていましたが、離縁を決めさせていただきました

あおくん
恋愛
父が決めた結婚。 顔を会わせたこともない相手との結婚を言い渡された私は、反論することもせず政略結婚を受け入れた。 これから私の家となるディオダ侯爵で働く使用人たちとの関係も良好で、旦那様となる義両親ともいい関係を築けた私は今後上手くいくことを悟った。 だが婚姻後、初めての初夜で旦那様から言い渡されたのは「白い結婚」だった。 政略結婚だから最悪愛を求めることは考えてはいなかったけれど、旦那様がそのつもりなら私にも考えがあります。 どうか最後まで、その強気な態度を変えることがないことを、祈っておりますわ。 ※いつものゆるふわ設定です。拙い文章がちりばめられています。 最後はハッピーエンドで終えます。

卒業パーティーで真実の愛に目覚めた婚約者に婚約破棄されました。悲しくて泣くだけでざまぁなんてする余裕はありませんでした。なのに本当のお父様が

竹井ゴールド
恋愛
 卒業パーティーで真実の愛に目覚めた公爵令息に男爵令嬢は婚約破棄されてしまう。  婚約破棄の理由は、 「公爵後継のこのオレと下位貴族の男爵令嬢が婚約してた事自体が間違いだったんだよっ!」  という下位貴族を見下す上位貴族の傲慢だった。  男爵令嬢が泣くのを上位貴族の令息とその仲間達は笑ったのだったが。  公爵令息と男爵令嬢の不自然な婚約が成立したのには当然、隠された理由があり・・・ 【2022/9/7、出版申請、9/21、慰めメール】 【2022/9/10、24hポイント1万1700pt突破】 【2023/4/13、出版申請(2回目)、4/25、慰めメール】

悪役令嬢にされたようですが、聖女にジョブチェンジしようと思います。

下菊みこと
恋愛
悪役令嬢扱いされたのでとっとと他国の聖女になるお話。 アルファポリス様でも投稿しています。

断罪されているのは私の妻なんですが?

すずまる
恋愛
 仕事の都合もあり王家のパーティーに遅れて会場入りすると何やら第一王子殿下が群衆の中の1人を指差し叫んでいた。 「貴様の様に地味なくせに身分とプライドだけは高い女は王太子である俺の婚約者に相応しくない!俺にはこのジャスミンの様に可憐で美しい女性こそが似合うのだ!しかも貴様はジャスミンの美貌に嫉妬して彼女を虐めていたと聞いている!貴様との婚約などこの場で破棄してくれるわ!」  ん?第一王子殿下に婚約者なんていたか?  そう思い指さされていた女性を見ると⋯⋯? *-=-*-=-*-=-*-=-* 本編は1話完結です‪(꒪ㅂ꒪)‬ …が、設定ゆるゆる過ぎたと反省したのでちょっと色付けを鋭意執筆中(; ̄∀ ̄)スミマセン

【完結】失恋と小さな呪いの後は

ユユ
恋愛
小さな呪いで制裁する復讐話から始まり、 新天地で溺愛されるお話しです。 * 作り話です * 3万文字未満 * 完結保証つき

心の声が聞こえる私は、婚約者から嫌われていることを知っている。

木山楽斗
恋愛
人の心の声が聞こえるカルミアは、婚約者が自分のことを嫌っていることを知っていた。 そんな婚約者といつまでも一緒にいるつもりはない。そう思っていたカルミアは、彼といつか婚約破棄すると決めていた。 ある時、カルミアは婚約者が浮気していることを心の声によって知った。 そこで、カルミアは、友人のロウィードに協力してもらい、浮気の証拠を集めて、婚約者に突きつけたのである。 こうして、カルミアは婚約破棄して、自分を嫌っている婚約者から解放されるのだった。

だいたい全部、聖女のせい。

荒瀬ヤヒロ
恋愛
「どうして、こんなことに……」 異世界よりやってきた聖女と出会い、王太子は変わってしまった。 いや、王太子の側近の令息達まで、変わってしまったのだ。 すでに彼らには、婚約者である令嬢達の声も届かない。 これはとある王国に降り立った聖女との出会いで見る影もなく変わってしまった男達に苦しめられる少女達の、嘆きの物語。