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八 王
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廊下のばたばたと慌ただしい様子に目が覚めた。
昨夜は愛しいアネッサと過ごした。
事前に断りは入れていたが、彼女の部屋に忍び込んで、眠っていた彼女を抱きしめた。
驚いていたが、悲鳴は上がらなかった。
それはそうだ。誰が来たのかわかったのだろう。
彼女の名を囁きながら、身体を弄り、潤った足の間に欲望を突き入れた。
グレゴにも飲ませた、媚薬を少し服用していた。
ほんの少しであったのに、何度も腰を打ち付け普段の倍の射精をした。
少量であれだけの効果があるのだから、規定以上に飲ませたグレゴはオリビアを孕ませるほどには抱いたはずだ。
もしかしたら…まだ終わってないかもしれない…。
(それは不味いな)
夜は闇で顔がわからなかったはずだが、今はもうしっかり日が昇っている。
オリビアが目覚める前に、グレゴワールと交代しなくては。
名残惜しくも、アネッサのナカに入れっぱなしだったものを引き抜く。
とろりと溢れた白濁を見て顔が緩んだ。
「アネッサ…これで君は私のも…え?」
頭を撫でると、ずるりと髪が付いてきた。
下から現れたのは、オリビアと同じ髪色。
「アネッサ…、?」
厚い眼鏡をそっと引き抜いた。
眼鏡の下の顔は。
「…っどうして!?」
昨夜は愛しいアネッサと過ごした。
事前に断りは入れていたが、彼女の部屋に忍び込んで、眠っていた彼女を抱きしめた。
驚いていたが、悲鳴は上がらなかった。
それはそうだ。誰が来たのかわかったのだろう。
彼女の名を囁きながら、身体を弄り、潤った足の間に欲望を突き入れた。
グレゴにも飲ませた、媚薬を少し服用していた。
ほんの少しであったのに、何度も腰を打ち付け普段の倍の射精をした。
少量であれだけの効果があるのだから、規定以上に飲ませたグレゴはオリビアを孕ませるほどには抱いたはずだ。
もしかしたら…まだ終わってないかもしれない…。
(それは不味いな)
夜は闇で顔がわからなかったはずだが、今はもうしっかり日が昇っている。
オリビアが目覚める前に、グレゴワールと交代しなくては。
名残惜しくも、アネッサのナカに入れっぱなしだったものを引き抜く。
とろりと溢れた白濁を見て顔が緩んだ。
「アネッサ…これで君は私のも…え?」
頭を撫でると、ずるりと髪が付いてきた。
下から現れたのは、オリビアと同じ髪色。
「アネッサ…、?」
厚い眼鏡をそっと引き抜いた。
眼鏡の下の顔は。
「…っどうして!?」
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