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世界を救え

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 突然、剣の神との修行が始まった。
 修行と言っても戦っているだけだ。
 この男、文字どおり剣の神と言うだけあって強い。
 俺はこれほど強い相手は初めてだった。

 マグダレーナさんや魔王を優に凌ぐ強さ。
 間違いなく全盛期の爺ちゃんでさえ歯が立たないだろうと想像できる。

 なぜなら、四つ目の鍵まで解放した本気の俺が一方的にやられているからだ。

「安心して思う存分剣を振るえ。この精神世界では何があってもその剣は砕けることはない」
「はぁ……はぁ……!」

 さっきから全力だ。
 全力で斬りつけても剣の神に容易く弾かれる。

「スキルもすべて出し切ってみせろ。《星河剣聖》もだ」

 剣の神の望みどおり俺は《星河剣聖》を放つ。
 それも弾かれた。

「ふむ、まさしく破壊の神デスを倒すために生まれてきたかの才能だ」
「こ、こんなにボロボロにやられているのにか……?」

 俺の体は血だらけだ。

「俺は今まで数々の戦士を見てきた。遡れば何千、何万もの戦士だ。その誰もが限界を超えることはなかった。だがおまえはどうだ? 俺にやられる度に体が順応している。まるで限界がないかのように。今この瞬間にもおまえは成長し続けている。時間があればおまえの限界を見てみたかったが、それも叶わぬようだ。時間がない」
「時間……」
「おまえがこの精神世界に来てすでに五日が過ぎている」
「五日も!?」

 俺は戦いに夢中で気づかなかった。
 五日間も飲まず食わず、休息も取らずに戦い続けていたらしい。

「最後の一日。死ぬ気で来い。おまえのすべてを出し尽くせ」


 俺は爺ちゃんとの修行でも経験したことのない地獄を味わった。


 ――そして一日が過ぎた。



「シスン、よく聞け。俺が選別した戦士は百人ほどいる。その誰もがSランク冒険者の限界を超えた強さを持っている。だが、残念だが全員おまえより下だ。デスを倒すほどの力はない。それでもおまえの力になってくれる者もいるだろう」
「百人も……ティアのような者たちが……?」
「そうだ。冒険者としてこの辺境に集結しつつある」
「ここへ……!?」
「さあ、シスン。元の世界へ戻してやろう。俺の命ももう燃え尽きる。できることはすべてしたつもりだ。あとはおまえに託す」

 剣の神は俺の肩に手を置いた。


「シスンよ、世界を救え」


 剣の神の姿が徐々に透けていく。

「消えるのか……?」
「ああ、俺にはもう力は残されていない。破壊の神デスの消滅を見届けたのち、俺も消えることだろう」

 世界を……救う。
 俺の手に世界の命運が懸かっているというのか。

「行け、シスン! 俺と同じ名を持った英雄よ! おまえならば、やり遂げると信じているぞ!」

 あ――


 その瞬間、視界は暗転した。



 ***



 目が覚めると、みんなが心配していた。
 俺は六日も眠っていたらしい。

「シスンが目覚めてくれてよかったわ」

 アーシェは目を腫らしていた。
 俺が起きないから泣かせてしまったのだろう。

「妾の魔法でもどうにもならんかった。主様、すまぬ」
「よかった……。よかったです」

 ティアとエステルも泣いてくれていたようだ。
 随分と心配させてしまったな。

 俺はベッドから起き上がる。
 ベッドの脇に封印剣シスンとドラゴンブレードが立てかけてあった。
 近づいてドラゴンブレードを鞘から抜く。

「シスン? それは魔王と戦った時に駄目になってしまったじゃない」
「ああ。そうだったな」

 やはり、ドラゴンブレードは半分から先がない。
 精神世界で使っていたのは剣の神が作り出した幻だったのか。

 俺は眠っていた六日間、剣の神とひたすら戦っていた。
 不思議とあっちでは睡眠や食事は必要なかったので、ただひたすらに剣を振るっていた。

 剣の神は今まで戦った誰より強かった。
 だけど、最後は俺が勝った。

 それは相当な自信になった。

 世界を救う。
 俺は現状をみんなに伝えることにした。
 今、世界が危機に瀕している事実を。

 俺がそう考えていると、バジルさんが部屋に飛び込んで来た。

「シスン! 起きたか!」

 もう体はだいぶよくなったようだ。
 バジルさんが状況を説明してくれる。
 今ここには各国からの軍勢や冒険者達が集結しつつあるという。
 もうそこまで来ているのだ。

 一方、辺境側には異変が起こっていた。

 東の街に向かったウェイン王子たち【選ばれし者】が引き返して来たらしい。
 それも満身創痍でだ。

 それを追うように姿を見せたのが巨大な塊と化したデスだった。
 破壊の神としての力を取り戻しつつあるらしい。

「ちょっと確認して来ます」

 俺は家を出た。

 瞬間、嫌な空気が纏わりついた。 
 辺境の方に目をやる。


 それは、巨大な塊だった。
 そして、ゆっくりとこちらに向かっていた。


 バジルさんはまるで蛸のようだと言った。
 その塊からは四本の触手が生えている。
 アルダン、シリウス、ポム……そしてデスのか!

「四つ……半分の触手が集まっただけで、あそこまで巨大になるのか!?」
「今まであんなモンスターみたことないぞ? なんなんだあれは!」
「バジルさん、あれはモンスターじゃないんです。破壊の神デス、その不完全体です」

 バジルさんはもちろん、アーシェたちも不思議そうな顔をしている。
 俺は精神世界でのことをみんなに話した。


「私は信じるわ。シスンのことだから嘘は言ってないと思う」
「それに妾たちでは知りえぬ情報までスラスラ話せるのは納得せざるを得んのぅ。主様の話では、妾は過去にその剣の神とやらと会ったことがあるのじゃな……というか妾を氷漬けにしたのがそやつとは……むう」
「ゆ、夢ではないんですよね……?」
「エステルがそう思うのも無理はないよ。俺だって半信半疑だった。デスの実物を見るまではな」
「あれを倒すというのか? 正気か……? いや、もう言うまい。主様が決めたのならば、妾は共に戦うだけじゃ。それが妾の使命ではあるのだろう?」
「剣の神が語った話ではそういうことだ」
「得体の知れぬそやつの考えなど知らぬが、妾は主様についていくだけじゃ」
「ありがとうティア」

 そして俺はアーシェに顔を向けた。

「アーシェ、バジルさんたちを連れてイゴーリ村へ避難するんだ。デスは俺とティアで止める」
「なんで、なんでそんなこと言うのよ! 世界が滅びたらどこにいたって一緒じゃない! 私もシスンと戦うわ!」
「駄目だ。エイヴラさんやエステルさんには危険だ。もちろんアーシェも」

 アーシェは下唇を噛む。

 バジルさんなら逃げるぐらい大丈夫だろうが、エイヴラさんやエステルには逃げることさえ危険が伴う。アーシェが一緒なら大丈夫だろう。

「アーシェ、バジルさんやエイヴラさん、そして仲間のエステルを助けたくはないのか」
「助けたいわよ! お母さんたちに私がついていったほうが安全なのはわかるけれど、それじゃシスンは……!」
「大丈夫だ。俺は死なない。必ず、生きて戻る」

 食い下がるアーシェの前にバジルが出た。

「シスン、アーシェを連れていってやってくれ。おまえは勝つんだろ? あのデカブツに。だったら俺もエイヴラもここで見届ける」
「お父さん……」

 エイヴラさんがアーシェの肩に手を置いて頷く。

「あ、あたしも残ります! あたしも【剣の試練】の一員ですからっ!」

 エステルは強い眼差しで俺に訴えた。

「エ、エステル……!」
「シスン、あれを見てください」

 エステルが人間側の領地を指さした。

 地平線には各国の軍勢がずらりと並んでいるのが見える。
 さっきバジルさんが教えてくれたとおり、中には冒険者のパーティーもいるようだ。

「ウェイン王子が四天王のペイペイマンとバランを倒したそうです」

 エステルが教えてくれた。

「そのウェイン王子達は今どこにいるんだ? 一緒にいるマリーさんが心配だ」
「ボロボロになって戻ってきたと思ったら、妾に《ヒール》を寄越せとわめき散らしておったわ。あまりにうるさいので癒やしてやったら、また戦いに行きおった」
「止めなかったのか?」
「あたしやティアカパンさんが忠告したんですけれど、あの双子の護衛の方に一蹴されてしまいました」

 ウェイン王子たちはデスに向かって行ったらしい。

「そうか……わかった」
「シスン!」

 アーシェが俺の背中に声をかける。

「もう、ひとりで行くなんていわないわよね?」

 俺はアーシェの目を見つめる。

「……みんなの力を貸してくれ」

 俺は息を吐き出すように言うと、アーシェ、ティア、エステルの三人はにこりと笑って頷いた。

「当たり前でしょ。私達全員揃って【剣の試練】なんだから」
「主様よ。死ぬときは一緒じゃ」
「ティ、ティアカパンさん不吉なこと言わないでください。シスン、あたしも自分ができることを頑張ります」

 俺は三人に向かって大きく頷いた。

「ああ、世界を救いにいこう!」
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