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第2章 「俺の【成り上がり】編」(俺が中二で妹が小四編)
第45話 あたしの兄様は凄い人
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【異能】の家系に生まれ、幼い頃に【異能】に目覚めてからというもの、あたしは両親に厳しい訓練を課せられて、十歳にして大人の【異能】をも圧倒する力を手に入れた。
一年前に実施されたランク判定では、ランクB級の判定を受けている。これは近年稀にみる逸材だと大人たちは話していた。だけど、一番ではない。一番はあたしの大好きな兄様なのだ。兄様はあたしと同じ年の頃には、ランクA級になっていたと聞いた。そして、今では組織で一番凄い人なのだ。
今日は兄様と会える日だ。あたしは前の晩から楽しみで、よく眠れなかった。朝になって本家から迎えの車が来て、あたしは見送りをする両親に手を振って乗車した。
日本国内でも有数の【異能】組織を統べる御伽原家は、表の家業として建設会社を経営している。
あたしを乗せた車が御伽原建設本社ビルに着くと、ロビーで兄様が出迎えてくれた。自動ドアを通り過ぎたあたしは、腰を落として片膝をつき手を広げてくれている兄様に、駆け寄って飛びついた。兄様はあたしを抱きとめて、頭を撫でてくれる。
「こんにちは。蘭子ちゃん、久し振りだね」
「こ、こんにちは。今日はよろしくお願いします」
あたしは兄様に会えたのがとても嬉しくて、つい抱きついてしまった。すぐに恥ずかしさと緊張のあまり、慌てて兄様から離れる。
あたしがもじもじしていると、兄様がくすりと笑って手を繋いでくれた。
「訓練の前に、お茶でも飲もうか。蘭子ちゃんの大好きなケーキも用意してあるよ」
「わあ!」
兄様は高校二年生で、御伽原家当主の孫だ。つまり、ゆくゆくは組織の長になる人だ。それなのに、他の大人たちと違って偉ぶらないし、とても優しい。あたしの話もちゃんと聴いてくれる。
分家のあたしに【異能】の才があると判明してからというもの、月に一度こうして組織を訪れて百年にひとりの逸材と言われる兄様に【異能】の手ほどきを受けるのがあたしの日常だ。
組織最強の【異能】、御伽原樹はあたしの憧れであり目標だった。
◇ ◇ ◇
時は流れて、あたしは中学二年生になった。ようやく先月のランク判定で、A級に昇格した。だけど日々の訓練を積んでも、一向に兄様との【異能】の差は縮まらない。それどころか差が開いているのではないかと思う。自分の【異能】が力を増すにつれて、兄様の【異能】がどれほど力を持っているのか痛感する。
そして、あたしはいつものように、今日も兄様と訓練をする。
「どうしたら強くなれるのかって? 蘭子ちゃんはA級でしょ? ウチの組織でもランクA級の【異能】は五人もいない。だから、蘭子ちゃんは凄い優秀なんだよ」
「でも……、兄様に全然追いつけない……」
兄様は今のままでもあたしは十分強いと言ってくれる。だけど、あたしは早く兄様の横に並んで一緒に戦いたかった。
ランクS級の兄様が普段相手にする【逆徒】はランクB級以上に限られる。組織に在籍する他の【異能】では荷が重いと判断された場合に、兄様が仕事を請け負うのだ。
だからあたしは一日も早く兄様と同じS級になって、S級やA級の【逆徒】と戦う兄様を手伝いたかった。
兄様はあたしのことをどう思っているのだろう。
ある日、御伽原建設本社ビルの地下にある訓練施設で、兄様と訓練を終えて休憩していると、見知らぬ大人が兄様に声をかけてきた。
「やあ、これはどうも。ご無沙汰しています、若」
「やめてくださいよ、進藤主任」
「いやー、若は若ですよ。ははは」
兄様に進藤と呼ばれた男は組織の【異能】研究者のひとりだそうだ。研究施設にこもって研究ばかりしているせいか、髪はボサボサで寝癖がそのままで、服もヨレヨレだった。見た目は三十過ぎの冴えない男だ。顔は悪くなかったが、あの格好ではなぁと、あたしは思った。
あたしがまじまじと見ていたせいか、進藤は兄様からあたしに視線を移すと、上から下まで舐めるように凝視した。
気持ち悪い……、正直そう思った。
「うーん。やっぱり訓練はもっと動きやすい格好のほうがいいんじゃないですか?」
「僕は慣れてるのでいつもこれを着てましたが、進藤主任もそう思いますか?」
兄様とあたしが訓練時に着ているのは、空手着のようなものだ。格闘技とは違って【異能】には特別な着衣などない。だから、あたしは兄様が用意してくれた、この道着を着用している。別に不都合はなかった。
「ええ、今度訓練着の開発をしてみようかと考えてるんです。やっぱり訓練は技を磨くものですから、その邪魔にならないように、動きやすくそして体の負荷を軽減できるものができないかと思考しています」
「ああ、それなら大叔父様から訊きました。あれは進藤主任も関わってるんですね」
「はっはっは、長老から金はいくらかかっても構わんから、好きなように作れと言われまして」
「ふふっ、大叔父様らしい」
進藤は兄様と【異能】研究の話を二言三言交すと、訓練施設をあとにした。
「兄様、何ですか? あの進藤という男は……? 人の体をジロジロと見て……いやらしい」
あたしが両手で肩を抱きながら、か弱く言うと、
「進藤主任は研究熱心な人だから、そういう目で蘭子ちゃんを見ていたんじゃないと思うよ。きっと訓練着の開発のことを考えていたんじゃないかな」
兄様はそれは誤解だろうと言った。
「でも、あたしのことをその……、エッチな目で見てたから」
「それは蘭子ちゃん考えすぎだよ。えっと……、確かに女性関係の噂は絶えない人だけど」
「やっぱり!」
「でもね、蘭子ちゃん。僕は進藤主任の研究のことはよく知らないけれど、あの人は信頼できる人だと思っている。いざという時に僕らを助けてくれる、そんな熱い気持ちを持っている人だと思うんだ」
「兄様がそう言うなら……」
あたしは進藤にいい印象を持たなかったが、兄様は進藤を信頼しているようだ。
このぐらい大きな組織になると、組織も一枚岩ではない。いくつかの派閥があり、水面下では権力争いもあるのだ。兄様の言葉からは、この進藤を味方につけておけと言う風にもとれた。
それからしばらくして、兄様が【逆徒】案件で関西まで出張することになった。三週間もの間、兄様と会えなかったあたしはモヤモヤしていた。そうして兄様が帰ってきたとの知らせを受けて飛んでいくと、無事にランクA級の【逆徒】案件を解決し帰ってきた兄様の隣には見知らぬ男の子がいた。
兄様があたしと同年代のその男の子を紹介する。
「今日から僕たちと一緒に訓練する、葛葉志郎くんだよ。蘭子ちゃんより年はひとつ上の中学三年生だから、同じ中学生同士仲良くね。ほら、志郎くんも挨拶して」
「何でこんなガキと訓練せなあかんねん。ランクS級の兄ちゃんに教えてもらえる言うから来たんやぞ」
見た目からして不良だ。頭は金髪に染めて、特殊な学生服を着崩している。こんな不良と一緒に訓練する? ということは一応は【異能】なのか。兄様は何を考えているのだろう。それに兄様を「兄ちゃん」などと軽々しく呼んで欲しくはない。あたしは静かにキレた。
「……お前もガキだろうが!」
「あ? やんのか? このブスが!」
「こらこら、やめなさい。喧嘩したら僕が怒るよ?」
兄様の強さを知っているのか、あたしの挑発に乗った葛葉は途端に大人しくなった。あたしはざまあみろと、心の中で舌を出した。
この葛葉、地元では手のつけられない不良であったらしい。それが【異能】に目覚めたものだからタチが悪い。ところ構わず暴れ回っていたそうだ。しかしある時、運悪く【逆徒】と遭遇してしまう。ランクD級の【逆徒】だったが、訓練を受けていない素人同然である葛葉の【異能】では太刀打ちできるはずもない。たまたま、別件で関西を訪れていた兄様が通りがかって、事なきを得たらしかった。
兄様は葛葉の才能に気がつき、葛葉の両親に必ず更生させるので預からせて欲しいと説得したようだ。実際には説得する前に、両親が手を挙げて喜んだと聞いた。
それから兄様とあたし、それと葛葉の三人で訓練をするようになり、一年が過ぎた。
一年前に実施されたランク判定では、ランクB級の判定を受けている。これは近年稀にみる逸材だと大人たちは話していた。だけど、一番ではない。一番はあたしの大好きな兄様なのだ。兄様はあたしと同じ年の頃には、ランクA級になっていたと聞いた。そして、今では組織で一番凄い人なのだ。
今日は兄様と会える日だ。あたしは前の晩から楽しみで、よく眠れなかった。朝になって本家から迎えの車が来て、あたしは見送りをする両親に手を振って乗車した。
日本国内でも有数の【異能】組織を統べる御伽原家は、表の家業として建設会社を経営している。
あたしを乗せた車が御伽原建設本社ビルに着くと、ロビーで兄様が出迎えてくれた。自動ドアを通り過ぎたあたしは、腰を落として片膝をつき手を広げてくれている兄様に、駆け寄って飛びついた。兄様はあたしを抱きとめて、頭を撫でてくれる。
「こんにちは。蘭子ちゃん、久し振りだね」
「こ、こんにちは。今日はよろしくお願いします」
あたしは兄様に会えたのがとても嬉しくて、つい抱きついてしまった。すぐに恥ずかしさと緊張のあまり、慌てて兄様から離れる。
あたしがもじもじしていると、兄様がくすりと笑って手を繋いでくれた。
「訓練の前に、お茶でも飲もうか。蘭子ちゃんの大好きなケーキも用意してあるよ」
「わあ!」
兄様は高校二年生で、御伽原家当主の孫だ。つまり、ゆくゆくは組織の長になる人だ。それなのに、他の大人たちと違って偉ぶらないし、とても優しい。あたしの話もちゃんと聴いてくれる。
分家のあたしに【異能】の才があると判明してからというもの、月に一度こうして組織を訪れて百年にひとりの逸材と言われる兄様に【異能】の手ほどきを受けるのがあたしの日常だ。
組織最強の【異能】、御伽原樹はあたしの憧れであり目標だった。
◇ ◇ ◇
時は流れて、あたしは中学二年生になった。ようやく先月のランク判定で、A級に昇格した。だけど日々の訓練を積んでも、一向に兄様との【異能】の差は縮まらない。それどころか差が開いているのではないかと思う。自分の【異能】が力を増すにつれて、兄様の【異能】がどれほど力を持っているのか痛感する。
そして、あたしはいつものように、今日も兄様と訓練をする。
「どうしたら強くなれるのかって? 蘭子ちゃんはA級でしょ? ウチの組織でもランクA級の【異能】は五人もいない。だから、蘭子ちゃんは凄い優秀なんだよ」
「でも……、兄様に全然追いつけない……」
兄様は今のままでもあたしは十分強いと言ってくれる。だけど、あたしは早く兄様の横に並んで一緒に戦いたかった。
ランクS級の兄様が普段相手にする【逆徒】はランクB級以上に限られる。組織に在籍する他の【異能】では荷が重いと判断された場合に、兄様が仕事を請け負うのだ。
だからあたしは一日も早く兄様と同じS級になって、S級やA級の【逆徒】と戦う兄様を手伝いたかった。
兄様はあたしのことをどう思っているのだろう。
ある日、御伽原建設本社ビルの地下にある訓練施設で、兄様と訓練を終えて休憩していると、見知らぬ大人が兄様に声をかけてきた。
「やあ、これはどうも。ご無沙汰しています、若」
「やめてくださいよ、進藤主任」
「いやー、若は若ですよ。ははは」
兄様に進藤と呼ばれた男は組織の【異能】研究者のひとりだそうだ。研究施設にこもって研究ばかりしているせいか、髪はボサボサで寝癖がそのままで、服もヨレヨレだった。見た目は三十過ぎの冴えない男だ。顔は悪くなかったが、あの格好ではなぁと、あたしは思った。
あたしがまじまじと見ていたせいか、進藤は兄様からあたしに視線を移すと、上から下まで舐めるように凝視した。
気持ち悪い……、正直そう思った。
「うーん。やっぱり訓練はもっと動きやすい格好のほうがいいんじゃないですか?」
「僕は慣れてるのでいつもこれを着てましたが、進藤主任もそう思いますか?」
兄様とあたしが訓練時に着ているのは、空手着のようなものだ。格闘技とは違って【異能】には特別な着衣などない。だから、あたしは兄様が用意してくれた、この道着を着用している。別に不都合はなかった。
「ええ、今度訓練着の開発をしてみようかと考えてるんです。やっぱり訓練は技を磨くものですから、その邪魔にならないように、動きやすくそして体の負荷を軽減できるものができないかと思考しています」
「ああ、それなら大叔父様から訊きました。あれは進藤主任も関わってるんですね」
「はっはっは、長老から金はいくらかかっても構わんから、好きなように作れと言われまして」
「ふふっ、大叔父様らしい」
進藤は兄様と【異能】研究の話を二言三言交すと、訓練施設をあとにした。
「兄様、何ですか? あの進藤という男は……? 人の体をジロジロと見て……いやらしい」
あたしが両手で肩を抱きながら、か弱く言うと、
「進藤主任は研究熱心な人だから、そういう目で蘭子ちゃんを見ていたんじゃないと思うよ。きっと訓練着の開発のことを考えていたんじゃないかな」
兄様はそれは誤解だろうと言った。
「でも、あたしのことをその……、エッチな目で見てたから」
「それは蘭子ちゃん考えすぎだよ。えっと……、確かに女性関係の噂は絶えない人だけど」
「やっぱり!」
「でもね、蘭子ちゃん。僕は進藤主任の研究のことはよく知らないけれど、あの人は信頼できる人だと思っている。いざという時に僕らを助けてくれる、そんな熱い気持ちを持っている人だと思うんだ」
「兄様がそう言うなら……」
あたしは進藤にいい印象を持たなかったが、兄様は進藤を信頼しているようだ。
このぐらい大きな組織になると、組織も一枚岩ではない。いくつかの派閥があり、水面下では権力争いもあるのだ。兄様の言葉からは、この進藤を味方につけておけと言う風にもとれた。
それからしばらくして、兄様が【逆徒】案件で関西まで出張することになった。三週間もの間、兄様と会えなかったあたしはモヤモヤしていた。そうして兄様が帰ってきたとの知らせを受けて飛んでいくと、無事にランクA級の【逆徒】案件を解決し帰ってきた兄様の隣には見知らぬ男の子がいた。
兄様があたしと同年代のその男の子を紹介する。
「今日から僕たちと一緒に訓練する、葛葉志郎くんだよ。蘭子ちゃんより年はひとつ上の中学三年生だから、同じ中学生同士仲良くね。ほら、志郎くんも挨拶して」
「何でこんなガキと訓練せなあかんねん。ランクS級の兄ちゃんに教えてもらえる言うから来たんやぞ」
見た目からして不良だ。頭は金髪に染めて、特殊な学生服を着崩している。こんな不良と一緒に訓練する? ということは一応は【異能】なのか。兄様は何を考えているのだろう。それに兄様を「兄ちゃん」などと軽々しく呼んで欲しくはない。あたしは静かにキレた。
「……お前もガキだろうが!」
「あ? やんのか? このブスが!」
「こらこら、やめなさい。喧嘩したら僕が怒るよ?」
兄様の強さを知っているのか、あたしの挑発に乗った葛葉は途端に大人しくなった。あたしはざまあみろと、心の中で舌を出した。
この葛葉、地元では手のつけられない不良であったらしい。それが【異能】に目覚めたものだからタチが悪い。ところ構わず暴れ回っていたそうだ。しかしある時、運悪く【逆徒】と遭遇してしまう。ランクD級の【逆徒】だったが、訓練を受けていない素人同然である葛葉の【異能】では太刀打ちできるはずもない。たまたま、別件で関西を訪れていた兄様が通りがかって、事なきを得たらしかった。
兄様は葛葉の才能に気がつき、葛葉の両親に必ず更生させるので預からせて欲しいと説得したようだ。実際には説得する前に、両親が手を挙げて喜んだと聞いた。
それから兄様とあたし、それと葛葉の三人で訓練をするようになり、一年が過ぎた。
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