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第2章 「俺の【成り上がり】編」(俺が中二で妹が小四編)
第44話 俺は蘭子さんの秘密を知る
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今日は待ちに待ったランク判定日だ。四ヶ月前――去年の十二月――は、組織で八段階あるランクの最下級であるランクE級だった俺は、一体どのくらいランクが上がっているのだろう。それを考えるだけでもワクワクする。
放課後になると俺はすぐに教室を出た。すると、待ち構えていたのは櫛木グループの面々だった。
「櫛木さん、授業お疲れ様ッス」
「……いたのか。と言うかお前ら六時間目サボったな?」
「そんな! 櫛木さんに言われてから、ちゃんと授業には出てるッス! 若干フライングして教室を出ただけッス」
「はぁ……」
金髪ピアスが代表して答える。
こいつらは、俺が言ったとおり真面目に授業には出ているようだ。それは先生たちからも聞いている。ただ、俺が教室から出るときは先に待機しておかないといけないというルールを持っているらしく、毎度こんな風に待ち構えているのだ。卒業した大石が仕切っている時からのルールらしい。こればっかりは、俺が何度言おうが暖簾に腕押しだった。
今から遊びに行こうという櫛木グループの誘いを断って、俺は駅に向かう。第一、こいつらと遊んで時間を潰すぐらいなら、菜月やマイちゃんと遊んでるほうが百倍有意義なのだ。
別れを惜しむ櫛木グループを背に俺は颯爽と歩を進めた。
◇ ◇ ◇
御伽原探偵事務所に着くと、蘭子さんと伯父さんがいた。伯父さんは蘭子さんに呼び出されていたらしい。報酬の件で俺が問いただすと着服したのではなく、未成年の俺や菜月のためにちゃんと貯金してあると言い訳していた。それならそうと何故言わないのか……、おそらく着服しようとしていたからに他ならない。母さんに言うわけにはいかないので、とりあえず今後は伯父さん名義で新たに口座を作ってもらい、そこに俺と菜月の報酬を振り込みしていくことになった。それを毎回蘭子さんが確認してくれるらしいので、ひとまずは安心だろう。
伯父さんは店に戻ると言うので、蘭子さんは事務所を閉めて俺と御伽原建設本社ビルへと向かうことにした。
「蘭子さん、今日は誰かに呼ばれてたんでしたっけ?」
「そうだ。あまり気がすすまないがな」
「あ、西野課長ですか?」
俺は長老の秘書である無表情の西野課長を思い浮かべた。
「いや、社長だ」
「しゃ、社長!? ということは、蘭子さんのお父さんですか?」
「ああ」
蘭子さんは本当に嫌なのか、あまり気乗りしていない表情を見せたきり、黙り込んでしまった。
社長か……。どんな人なんだろう。
そうこうしているうちに、俺たちは御伽原建設本社ビルへ到着し、四十三階の役員室に通された。案内してくれたのは西野課長だ。
役員室には長老がソファに座って、お茶を飲んでいた。
「蘭子ちゃん、久し振りじゃ。相変わらず大きいおっぱいだ」
このエロじじい……。相変わらずだな……。
長老は四ヶ月前とまったく同じ言葉で俺たちを出迎えて、手元にあった杖を取り蘭子さんのおっぱいをツンツンした。
ぷにゅ。ぷにゅ。
「ふぉっ、適度な張りと弾力じゃ。申し分ないわい」
エロじじいは四ヶ月前と同じ感想を述べる。これがこの人なりの挨拶なのだろうかと、真剣に考えてしまう。
「西野課長にも話はしたが、この隼人のランク判定を頼みたい」
「御伽原蘭子、ランク判定はタダではないんだぞ? 長老の負担も考えろ」
西野課長が無表情だが凄みの利いたトーンで威圧してくる。
え? ランク判定ってお金取るの? 蘭子さん何も言ってなかったけど……。
「組織としては一年に一度、個人のランク判定を実施している。それ以外でランク判定を受けるには一回百万の取り決めがある。いくらお前が会長の孫でも特別扱いはできんぞ」
「それなら、金の代わりを渡してある」
「何だと?」
「ふぉっ」
西野課長が訝しげな目で蘭子さんを見ている。エロじじいは何かを察したように頷いているが、俺にはさっぱりわからない。
すると蘭子さんは自分の胸を指して、口元に笑みを浮かべた。
「お触り代で十分賄えるだろう?」
「なっ!? 御伽原っ、ふざけるのも――――」
「西野、構わん。蘭子ちゃんのおっぱいには百万の価値はある」
「ちょ、長老!?」
自分のおっぱいを触らせて百万の価値だと断言する蘭子さん凄い……。西野課長は納得していないが、当のエロじじいはそれで満足しているようだ。無表情だが西野課長が焦っているのがわかる。
しかし、次の蘭子さんの言葉には流石の長老も狼狽えた。
「二回つついたから、二百万で手を打とう」
「ふぉっ……!?」
「まず百万で、隼人のランク判定を。そして残りの百万でコレを調べて欲しい」
蘭子さんはスーツの内ポケットから紙片を取り出し、長老と西野課長に見せた。俺の位置からじゃ、その紙片に何が書いてあるかなど見えないが、長老の顔がにやけ顔から真剣な顔つきに変わる。
「こ、これは!? ……長老!」
「まだ諦めておらんかったか」
「あたしは諦めたことなど一度もない。あたしや進藤のアクセス権限では、この情報に関して組織のデータベースの閲覧ができない」
え? 何の話をしてるんだ? データベースがうんたらかんたらって……。
結局その会話だけで俺以外の三人は通じたようで、その話は終わってしまった。今は訊ける雰囲気でもないので、タイミングを見て蘭子さんに訊こうと頭に留めておいた。
そのあと蘭子さんは社長に呼ばれているので役員室を出て行き、残された俺はにやけ顔に戻った長老からランク判定を受けた。
「C!」
前回と同じく、一瞬で俺のランクを宣言する長老。しかし俺の期待とは裏腹に微妙なランクだった。確かに二ランク上がっているのだが、B級には届かなかったということか……。
落胆している俺に気づいてか、西野課長がこれから時間があるなら模擬戦をしようと持ちかけてきた。どうやら俺が星川先輩や椎名先輩、そして郡道さんに勝ったことを知っているようだ。
B級の西野課長なら申し分ない。俺の対B級の戦績は一勝二敗だが、西野課長を下して二勝二敗のイーブンにしておきたいところだ。俺は「お願いします」と首肯した。
訓練施設に移動して着替えを済ませると、俺と西野課長は早速模擬戦を開始した。互いに一進一退の攻防。ここまでの体感だと同じB級では、蘭子さん>葛葉さん>俺=西野課長>郡道さん、といったところか。
「聞いていた以上だな。これほどとは思わなかったぞ、櫛木隼人」
「それって褒めてもらえてるんですか?」
「もちろんだ。だがC級とB級の間には大きな壁があることを教えてやろう」
確か星川先輩も言ってたな……、越えられない壁とか何とか……。
「わかりました。俺も負けるつもりはないんで!」
「いい度胸だ。かかってこい、胸を貸してやる」
宣言したはいいが俺の攻撃が西野課長に効いているようには見えない。訓練着だとハッキリわかるが、西野課長はまるでボディービルダーのようなマッチョだ。筋肉の鎧と言ってもいいだろう。【四大元素】を使わずに殴ったら、こっちが怪我しそうだ。
そして、西野課長の攻撃も俺の【四大元素】に阻まれて、ほとんどダメージがない。体力も同等ぐらいだし、どちらも攻め手を欠いている。
俺が攻めあぐねていると、ある考えが頭に浮かぶ。
……見よう見真似になるが、試してみるか。
西野課長が走って近づいて来る。このままだとさっきまでの焼き直しだ。だから俺は意表を突く防御をとった。
「うおおおっつ! 【圧縮風盾】!」
「なっ……!?」
葛葉さんとの模擬戦で見た技だ。普通のガードでも防げたが、無表情だが西野課長が驚きの言葉を吐く。この隙に決めてしまおう。
俺は西野課長の丸太のようなキックを完璧に防ぐと、反撃に出た。
「これでぇ、どうだあぁ! 【紫電龍顎衝】!」
「くっ……!」
今まで俺の攻撃を受けても動じなかった西野課長が、一歩後ろに下がったあとよろける。腰を低くして、倒れまいと踏ん張っているように見えた。
追い打ちをかけるなら今しかない!
「はぁあああぁっ! 【紫電龍顎衝】!」
俺の右拳が体勢を崩していた西野課長の土手っ腹に食い込んだ。
マ、マジか!? 俺のパンチが西野課長の鋼の筋肉を破ったぞ!
「うっ……!」
西野課長は表情こそ変えていないが、小さく呻くと堪らずその場に膝をついた。
俺はまだ構えを解いていない。すぐにでも攻撃できる準備はできていた。しかし、西野課長が手を前に出した。
「ここまでだ。信じられんが、……俺の負けだ。まさか【言霊】を使うとはな……。御伽原蘭子に教わったのか?」
「あ、これは一昨日に葛葉さんと模擬戦した時に初めて見て、案外できそうだったんで、やってみたらできたって感じです。ははは」
「な、何だと!?」
無表情のままだが、西野課長の口ぶりからして驚いているのはわかった。
「そうか……、力の半分を失ったとはいえ、流石はS級の御伽原蘭子と模擬戦でやり合うだけはある……」
「…………え?」
俺は西野課長の言葉に耳を疑った。
放課後になると俺はすぐに教室を出た。すると、待ち構えていたのは櫛木グループの面々だった。
「櫛木さん、授業お疲れ様ッス」
「……いたのか。と言うかお前ら六時間目サボったな?」
「そんな! 櫛木さんに言われてから、ちゃんと授業には出てるッス! 若干フライングして教室を出ただけッス」
「はぁ……」
金髪ピアスが代表して答える。
こいつらは、俺が言ったとおり真面目に授業には出ているようだ。それは先生たちからも聞いている。ただ、俺が教室から出るときは先に待機しておかないといけないというルールを持っているらしく、毎度こんな風に待ち構えているのだ。卒業した大石が仕切っている時からのルールらしい。こればっかりは、俺が何度言おうが暖簾に腕押しだった。
今から遊びに行こうという櫛木グループの誘いを断って、俺は駅に向かう。第一、こいつらと遊んで時間を潰すぐらいなら、菜月やマイちゃんと遊んでるほうが百倍有意義なのだ。
別れを惜しむ櫛木グループを背に俺は颯爽と歩を進めた。
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伯父さんは店に戻ると言うので、蘭子さんは事務所を閉めて俺と御伽原建設本社ビルへと向かうことにした。
「蘭子さん、今日は誰かに呼ばれてたんでしたっけ?」
「そうだ。あまり気がすすまないがな」
「あ、西野課長ですか?」
俺は長老の秘書である無表情の西野課長を思い浮かべた。
「いや、社長だ」
「しゃ、社長!? ということは、蘭子さんのお父さんですか?」
「ああ」
蘭子さんは本当に嫌なのか、あまり気乗りしていない表情を見せたきり、黙り込んでしまった。
社長か……。どんな人なんだろう。
そうこうしているうちに、俺たちは御伽原建設本社ビルへ到着し、四十三階の役員室に通された。案内してくれたのは西野課長だ。
役員室には長老がソファに座って、お茶を飲んでいた。
「蘭子ちゃん、久し振りじゃ。相変わらず大きいおっぱいだ」
このエロじじい……。相変わらずだな……。
長老は四ヶ月前とまったく同じ言葉で俺たちを出迎えて、手元にあった杖を取り蘭子さんのおっぱいをツンツンした。
ぷにゅ。ぷにゅ。
「ふぉっ、適度な張りと弾力じゃ。申し分ないわい」
エロじじいは四ヶ月前と同じ感想を述べる。これがこの人なりの挨拶なのだろうかと、真剣に考えてしまう。
「西野課長にも話はしたが、この隼人のランク判定を頼みたい」
「御伽原蘭子、ランク判定はタダではないんだぞ? 長老の負担も考えろ」
西野課長が無表情だが凄みの利いたトーンで威圧してくる。
え? ランク判定ってお金取るの? 蘭子さん何も言ってなかったけど……。
「組織としては一年に一度、個人のランク判定を実施している。それ以外でランク判定を受けるには一回百万の取り決めがある。いくらお前が会長の孫でも特別扱いはできんぞ」
「それなら、金の代わりを渡してある」
「何だと?」
「ふぉっ」
西野課長が訝しげな目で蘭子さんを見ている。エロじじいは何かを察したように頷いているが、俺にはさっぱりわからない。
すると蘭子さんは自分の胸を指して、口元に笑みを浮かべた。
「お触り代で十分賄えるだろう?」
「なっ!? 御伽原っ、ふざけるのも――――」
「西野、構わん。蘭子ちゃんのおっぱいには百万の価値はある」
「ちょ、長老!?」
自分のおっぱいを触らせて百万の価値だと断言する蘭子さん凄い……。西野課長は納得していないが、当のエロじじいはそれで満足しているようだ。無表情だが西野課長が焦っているのがわかる。
しかし、次の蘭子さんの言葉には流石の長老も狼狽えた。
「二回つついたから、二百万で手を打とう」
「ふぉっ……!?」
「まず百万で、隼人のランク判定を。そして残りの百万でコレを調べて欲しい」
蘭子さんはスーツの内ポケットから紙片を取り出し、長老と西野課長に見せた。俺の位置からじゃ、その紙片に何が書いてあるかなど見えないが、長老の顔がにやけ顔から真剣な顔つきに変わる。
「こ、これは!? ……長老!」
「まだ諦めておらんかったか」
「あたしは諦めたことなど一度もない。あたしや進藤のアクセス権限では、この情報に関して組織のデータベースの閲覧ができない」
え? 何の話をしてるんだ? データベースがうんたらかんたらって……。
結局その会話だけで俺以外の三人は通じたようで、その話は終わってしまった。今は訊ける雰囲気でもないので、タイミングを見て蘭子さんに訊こうと頭に留めておいた。
そのあと蘭子さんは社長に呼ばれているので役員室を出て行き、残された俺はにやけ顔に戻った長老からランク判定を受けた。
「C!」
前回と同じく、一瞬で俺のランクを宣言する長老。しかし俺の期待とは裏腹に微妙なランクだった。確かに二ランク上がっているのだが、B級には届かなかったということか……。
落胆している俺に気づいてか、西野課長がこれから時間があるなら模擬戦をしようと持ちかけてきた。どうやら俺が星川先輩や椎名先輩、そして郡道さんに勝ったことを知っているようだ。
B級の西野課長なら申し分ない。俺の対B級の戦績は一勝二敗だが、西野課長を下して二勝二敗のイーブンにしておきたいところだ。俺は「お願いします」と首肯した。
訓練施設に移動して着替えを済ませると、俺と西野課長は早速模擬戦を開始した。互いに一進一退の攻防。ここまでの体感だと同じB級では、蘭子さん>葛葉さん>俺=西野課長>郡道さん、といったところか。
「聞いていた以上だな。これほどとは思わなかったぞ、櫛木隼人」
「それって褒めてもらえてるんですか?」
「もちろんだ。だがC級とB級の間には大きな壁があることを教えてやろう」
確か星川先輩も言ってたな……、越えられない壁とか何とか……。
「わかりました。俺も負けるつもりはないんで!」
「いい度胸だ。かかってこい、胸を貸してやる」
宣言したはいいが俺の攻撃が西野課長に効いているようには見えない。訓練着だとハッキリわかるが、西野課長はまるでボディービルダーのようなマッチョだ。筋肉の鎧と言ってもいいだろう。【四大元素】を使わずに殴ったら、こっちが怪我しそうだ。
そして、西野課長の攻撃も俺の【四大元素】に阻まれて、ほとんどダメージがない。体力も同等ぐらいだし、どちらも攻め手を欠いている。
俺が攻めあぐねていると、ある考えが頭に浮かぶ。
……見よう見真似になるが、試してみるか。
西野課長が走って近づいて来る。このままだとさっきまでの焼き直しだ。だから俺は意表を突く防御をとった。
「うおおおっつ! 【圧縮風盾】!」
「なっ……!?」
葛葉さんとの模擬戦で見た技だ。普通のガードでも防げたが、無表情だが西野課長が驚きの言葉を吐く。この隙に決めてしまおう。
俺は西野課長の丸太のようなキックを完璧に防ぐと、反撃に出た。
「これでぇ、どうだあぁ! 【紫電龍顎衝】!」
「くっ……!」
今まで俺の攻撃を受けても動じなかった西野課長が、一歩後ろに下がったあとよろける。腰を低くして、倒れまいと踏ん張っているように見えた。
追い打ちをかけるなら今しかない!
「はぁあああぁっ! 【紫電龍顎衝】!」
俺の右拳が体勢を崩していた西野課長の土手っ腹に食い込んだ。
マ、マジか!? 俺のパンチが西野課長の鋼の筋肉を破ったぞ!
「うっ……!」
西野課長は表情こそ変えていないが、小さく呻くと堪らずその場に膝をついた。
俺はまだ構えを解いていない。すぐにでも攻撃できる準備はできていた。しかし、西野課長が手を前に出した。
「ここまでだ。信じられんが、……俺の負けだ。まさか【言霊】を使うとはな……。御伽原蘭子に教わったのか?」
「あ、これは一昨日に葛葉さんと模擬戦した時に初めて見て、案外できそうだったんで、やってみたらできたって感じです。ははは」
「な、何だと!?」
無表情のままだが、西野課長の口ぶりからして驚いているのはわかった。
「そうか……、力の半分を失ったとはいえ、流石はS級の御伽原蘭子と模擬戦でやり合うだけはある……」
「…………え?」
俺は西野課長の言葉に耳を疑った。
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