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第2章 「俺の【成り上がり】編」(俺が中二で妹が小四編)

第43話 俺は蘭子さんとお茶をした

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 三日前の葛葉さんとの模擬戦は何もできず終いだった。菜月にも格好いいところを見せれなかったし、菜月の葛葉さんへの好感度が上がっていないか、非常に気がかりだ。
 筋肉痛は昨日よりマシになったが、まだ体の節々からダルさが抜けていない。足取りが重いまま登校し――菜月が葛葉さんの話をしていたが聞き流す――、放課後になると御伽原探偵事務所へ向かった。
 いつもならトレーニングを兼ねてこの一駅分の距離を走って行くのだが、どうにもそんな気分になれず、俺は貴重なお小遣いから切符を買い電車に乗った。
 下校時間だからか、中高生がたくさんいる。ラッシュ時に比べたら全然だろうが、簡単に移動できないぐらいには人が多かった。俺はつり革を掴もうと手を伸ばすと、急に横から伸びた手と触れ合ってしまう。

「あ、すいま……え?」
「ヤバ! 隼人っちじゃん!」

 隣に立っていたのは星川先輩だった。片手にはスマホを持っている。
 おそらく先輩はスマホを見ていたから、俺に気づかなかったのだろう。俺はボケッとしてたから先輩どころか、人の顔なんざ見ちゃいなかった。

「あーし、学校終わって今から事務所なんだー。隼人っちも?」
「あ、はい」

 星川先輩の学校は俺たちの家の最寄り駅から、御伽原探偵事務所とは反対方向のひとつ隣の駅にある。なので先輩は俺が乗車する一駅前から、この電車に乗っていたのだ。
 今日は学校帰りなので制服だが、それにしてもスカート短すぎやしませんかねぇ。俺は露出の激しい太ももに目がいってしまう。
 俺が下を向いていたため元気がないと思ったのか、先輩は俺の顔を覗き込むように首を傾げた。

「何か今日テンション低くない? 何かあった?」

 あ、危ねぇ……! 俺の視線には気づいてないな……よし。ここは先輩の勘違いに便乗しておこう。
 俺は星川先輩との模擬戦の勝利後、椎名先輩やマイちゃん、そして教官の郡道さんに勝って調子に乗り、そのあと蘭子さんと葛葉さんに連敗したことを素直に話した。

「蘭子さんや葛兄に勝てるわけないっしょ。だってランク差が全然違うじゃん」
「C級の星川先輩には勝てましたけどね」
「言うねー」

 星川先輩が笑いながら、俺の脇腹をつねる。先輩は俺に負けたことを、特に気にしてはいないように見えた。
 俺なんか蘭子さんや葛葉さんに負けたことが、すげーショックだったのに。
 
「C級とB級ってそんなに差があるんですか? 教官の郡道さんはB級の割にって言ったら失礼ですけど、俺でも勝てたのに……」
「そうなの? んー、個人差もあるっちゃあるけど、よく言われてるのはC級とB級の間とA級とS級の間に越えられない壁があるって聞くよねー」
「へー、そうねんですね。初めて聞いたかも。越えられない壁か……」

 星川先輩と話していると駅に着いたので、俺たちは中高生をかき分けて降りようとするが、丁度ドアの手前まで辿り着いたところで、無情にもドアは閉まってしまった。電車は何事もなかったように動き出す。

「マジか!? あー、こんなことってあるんですね……」
「これだけ混んでたらしゃーないっしょ。次の駅で降りて引き返そー」
「そっすね」

 しかし、この体勢……どうにかならんか!?
 意図したわけではないが、ドアを背にした星川先輩に俺が壁ドンしている状態だ。しかも先輩のおっぱいは、むぎゅうと押しつけられているし、俺の股の間に先輩の左太ももが収まっている。
 あぁ……先輩の太もも温かい。俺の股間が悲鳴を上げる。というか、ドアについた俺の右腕がプルプルしている。ここにきて筋肉痛が課せとなる。

「星川先輩、大丈夫ですか?」
「え? あーし? あ、ごめん……、あーしの足邪魔だよね? 今動かすから、ちょっと待って」
「あ、いや、それは大丈夫で……うっ!」

 星川先輩が俺の股の間にある自分の脚を引いた。だが、上手く脚は抜けずに余計に密着してしまう。

「ごめーん。やっぱ狭すぎて動くの無理だったわ」
「……でしょうね。というか今動かれるとホントまず……いうぅっ」
「え? なになに!? どしたー?」

 無心だ無心になるんだ! 頭の中を空っぽにして……。そうだ、とりあえず星川先輩から目線を外して……。
 俺は顔を横に向けると隣にいた男子高校生とおぼしきイケメンと目が合った。男子高校生は「こんなところでイチャつきやがって!」という風な目で俺を睨んでいる。なので、俺は元の位置に顔を戻した。
 先輩は「隼人っち、どしたん?」と、上目遣いでおっぱいを押しつけてくる。
 無自覚なのかこの人は……! 男子中学生はもういっぱいいっぱいですっ!
 俺が色々と限界になる前に次の駅に着いたので、ひとつ前の駅に戻り御伽原探偵事務所に何とか辿り着くことができた。


    ◇ ◇ ◇


 御伽原探偵事務所には蘭子さんと葛葉さんがいた。俺と星川先輩の分を含めて、四人分のコーヒーを淹れる。
 蘭子さんと葛葉さんは自分の机で、俺と先輩はソファに並んで座っている。先輩は通学カバンからスナック菓子を取り出すと、袋を開けてローテーブルに置いた。

「隼人っちも食べなよー。コレ食べ出したら止まんないんだよねー」
「じゃ、遠慮なく」
「また菓子か。太るぞ」

 いつもの光景なので蘭子さんが警告するが、星川先輩は意にも介さずに菓子を口に放り込んだ。

「全然大丈夫だし。あーし太らない体質みたい」
「ほう、それは羨ましい」

 そうなのだ。星川先輩はここでよくお菓子を食べているにも関わらず、スタイルは良い。ウエストは引き締まっていた。蘭子さんもボンキュッボンのナイスバディだが、今の口ぶりからするとスタイル維持のために食事制限とかしているのだろう。

「ところで葛葉さん、模擬戦での【言霊】なんですが」
「ん、なんや。教えてほしいんか?」

 俺が質問すると、葛葉さんはPC作業を止めて顔を上げた。蘭子さんがタバコに火をつけながら、葛葉さんに目をやる。
 何だか睨んでいるような……。
 それに気づいた葛葉さんは、蘭子さんに向き直ると、

「ランちゃん、そんな恐い顔せんといてぇな」

 そう言って蘭子さんに手を合わせて謝っている風に見える。
 俺は何かマズいことを言ってしまったのだろうか……?
 蘭子さんは煙を吐いて、コーヒーに口に含んだ。

「ランちゃんかて、使うやろ?」
「時と場合によるがな」
「え? 蘭子さんもあの中二病な技名を叫ぶんですか?」
「あ、坊主! それアカン!」
「はい……?」

 慌てて立ち上がった葛葉さんが俺に言いながら、蘭子さんの顔色を窺うように横目で見る。俺は状況が読めずに、蘭子さんと葛葉さんを交互に見ている。
 当の蘭子さんは怒った風でもなく、すました顔でタバコを吸っている。

「中二病か……。確かにな。アレの効果に信憑性はないが、あたしや葛葉は好んで使うこともある。興味があるのなら葛葉に指導を請えばいい」
「はぁ……」

 俺は隣にいる星川先輩を見るが、先輩も合点がいかないようで肩を竦めていた。
 葛葉さんに教えてもらうのは癪だが、もし強くなるのに必要なら覚えておきたいところだ。
 タバコを灰皿に押しつけた蘭子さんが、話題を逸らすように菜月の話を振ってくる。

「隼人、菜月のことなんだが、お前との【異能】の力量に差があり過ぎる。どこかで一度、菜月の訓練をしたいと思っているんだが」
「あ、俺もそれ考えてました。菜月も自分の身を守るぐらいはできるようになって欲しかったので」
「そうか。では今度の連休はどうだ?」
「ゴールデンウィークですか……。家族で旅行するかもしれないんで、予定を確認しておきます」
「へー、隼人っち家族旅行?」
「毎年、ゴールデンウィークはどこかしら旅行してますね。去年は金沢だったかな……」

 ウチは毎年の行事が大体パターン化している。ゴールデンウィークの家族旅行や、夏休みは田舎のじいちゃんのところに帰省したりだ。去年の夏は俺が入院してたので、行けなかったが。
 葛葉さんがコーヒーの入ったマグカップを片手にやって来て、俺と星川先輩とは対面のソファに腰を下ろした。

「そら、ええわ。よっしゃ、俺も菜月のために一肌脱いだろか」
「あ、葛葉さんは来なくていいです」
「なんでやねん!」

 葛葉さんの協力を、俺はノータイムで断った。
 俺の好感度を上げるまで、菜月には会わせない!

「本日の業務はここまで。葛葉、報告書をまとめて依頼者に連絡しておいてくれ」

 蘭子さんはPC作業を終え、席を立って出かける準備を始めた。蘭子さんが言う業務とは表の探偵の仕事のことで、葛葉さんへの指示はその依頼者に報告事を済ませるようにという内容だ。
 渋々ソファから立ち上がり嫌そうに机へ向かう葛葉さんを、俺は笑いつつも蘭子さんがどこへ出かけるのか気になった。すると、蘭子さんは俺に振り返った。

「隼人、ちょっと外でお茶でもどうだ?」
「え!? 俺ですか?」

 急に指名されたので、俺は思わず自分を指さして聞き返す。蘭子さんは頷いて返した。

「訊かれてた件に答えてやる」

 そう言って、蘭子さんはウインクした。


    ◇ ◇ ◇


 俺と蘭子さんだけで出かけることに、星川先輩は「えー、あーしも行きたんだけどー」と抗議したが、蘭子さんが「また今度な」と一蹴した。ふて腐れたフリをする先輩に、葛葉さんが手招きして「星川、まだ帰らへんねやったら、手伝おてくれ」と自分の仕事の手伝いをさせようとしていた。
 蘭子さんがドアを開けてさっさと出ていってしまったので、俺は通学カバンを掴んであとを追う。後ろ手でドアを閉める直前、先輩と葛葉さんの楽しそうな笑い声が聞こえてきて、俺は少々嫉妬を覚えた。

 俺たちがやって来たのは、御伽原探偵事務所のすぐ近くにある喫茶店だった。中に入ると客入りは少なく、店内には邪魔にならない音量でクラシックのBGMが流れていた。ウェイターがこちらに動こうとしたが、蘭子さんが慣れた様子で目配せして一番奥の席へと向かう。俺はそのあとをついて行った。
 俺たちが座るとほぼ同時にさっきのウェイターがやってきて、「ご注文は?」と訊きながら蘭子さんの前に灰皿を置いた。

「あたしはアイスコーヒー。隼人は?」
「あ、同じのでお願いします」

 ウェイターが一礼して去って行く後ろ姿を眺めながら、蘭子さんはタバコに火をつけた。
 蘭子さんが「訊かれてた件に答えてやる」と言ったのは、俺が以前から気になっていたことをまとめて質問したからだ。その答えを今から教えてくれるらしい。
 少しして、ウェイターがグラスに入ったアイスコーヒーを二つ運んで来た。

「訊きたいのは【逆徒】案件の報酬と、次のランク判定日だったか」
「はい。葛葉さんから報酬が貰えると訊いたんですが……」

 蘭子さんは一瞬、「ん?」というような顔をした。
 何かおかしな質問をしただろうか。俺は首を傾げる。
 蘭子さんはポケットからスマホを取り出して、何やら操作している。

「【逆徒】の件はもう三ヶ月も前か」
「確か……そのくらい前だったと思いますけど」
「ふむ」

 スマホを操作していた蘭子さんの手が止まり、画面を凝視している。

「あの案件の報酬は三十万だ。それが二件で六十万。隼人の他に千尋とマイ、菜月と加奈子の合計五人が関わっているから、ひとり当たり十二万の報酬になるな。不服か?」
「え!?」

 不服か? と言われても……、今初めて金額を訊いたんだけど……。葛葉さんの報酬とは比較にならないけど、俺や菜月にしたら結構な大金だ。

「進藤の口座に振り込まれているはずだが、何だ訊いていないのか?」
「……はい?」
「未成年に渡すには大金だからな。だから保護者である進藤に渡したが」
「……え!?」
「……もしかして、隼人の手元に渡ってないのか?」
「……はい」
「隼人にも伝えておくべきだったな。すまない、これはあたしのミスだな。あたしから進藤には連絡しておこう。もし一円でもピンハネされたら、あたしに言ってこい」
「よ、よろしくお願いします」

 伯父さん……。俺と菜月の報酬合わせて二十四万をどうしたんだ! まさか、本当に俺たちに渡さずに自分のものにしたんじゃないだろうな……、伯父さんならありえるか……。あとは蘭子さんに任せておこう。

「で、ランク判定の件だが」
「はい、俺の【四大元素】もかなり強くなってきたんで、今週模擬戦したんですけど俺よりランクが上の星川先輩や椎名先輩、それに郡道教官にも勝てたんで、俺の今の実力がどのランクなのか気になったんです」
「そうだな。結論から言うと、ランク判定はいつでも行える。長老に視てもらうだけだからな」

 ああ、やっぱりあのエロじじい……長老がランク判定の担当なのか。

「ランクを判定したいなら、明日にでも行こうか?」
「明日ですか?」
「ああ、丁度組織に呼び出しを受けていてな。明日あたしに同行して、ついでに視てもらおう」
「わかりました。じゃあ、お願いします」

 こうして俺は明日、ランク判定を受けることになった。
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