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第2章 「俺の【成り上がり】編」(俺が中二で妹が小四編)
第39話 俺は教官のお姉さんや菜月と尻文字当てゲームをした
しおりを挟む なんとか食事を終え、さっさと部屋に戻った。
もっと一緒にいたいオーラが、家族から出ていた気がするけど、まずは現状把握をしないことには、対応しきれない。
部屋に戻り、メイドさんに下がってもらうと部屋の探索を始めた。
アイリスはお姫様だから、ベッドメイキングや部屋の掃除をメイドさんがする。
ということは、ベッドの下やクローゼットに隠しているという線は消える。
この世界、鍵付きの日記があるのかはわからないけど、鍵付きにしても鍵をどこかに置いておく必要がある。
白木の机の引き出しを開けても、戸棚の中を覗いても、日記らしきものは見つからない。
よくよく考えれば、日記があるかすらわかってないのだったわ。
行儀が悪いが、そのまま絨毯の上にゴロンと寝転んだ。
日記がないとすると、これからどう家族と接するべきか。
大体、アイリスの名前しか知らないんだよね。
ぼんやりと机を見上げる。
と、不意に引き出しの高さに違和感を感じた。
さっき、中を探した時、三段目ってもっと浅かったような・・・
慌てて起き上がり、三段目の引き出しを引っ張り出す。
やっぱり外装より造りが浅い。
中身を全部出して、引き出しを精一杯引き出すと、下板が二重になっている。
どうやらうまく小物を置いて、二重底なのを隠していたみたいだ。
奥にある窪みに指をかけてスライドさせると、綺麗な装飾の日記帳が現れた。
メイドさんが、掃除の時に引き出しの中まで掃除するとは思えない。
机の上とかに無造作に置いてたら、まぁ人としては駄目だけど、開いてしまうこともあるかもしれない。
でも、引き出しの中だよ?
それを二重底の引き出しにしまうなんて、やっぱり家族を警戒してたんだろうか?
私は日記持って椅子に座ると、分厚い表紙を開いた。
この日記帳が祖母、つまりアイリスのお婆さんから贈られたものだということ。
それから、先月に祖父母が事故で亡くなるまでずっと、祖父母と一緒に暮らしていたことが書かれていた。
結論から言うと・・・
アイリスは虐待されていたわけではなかった。
育児放棄とも少し違う。
それは、両親にとっても苦渋の選択で、だからこそ祖父母がアイリスを育てていたんだけど。
多分、多分だけど、言葉が足りなかったんじゃないだろうか。
幼いアイリスに、大人の事情なんて理解できるわけがない。
難しかったのかもしれないけど、もっと愛情を伝えていたら、アイリスがあんな絶望したような声を出すことはなかったんじゃないだろうか。
アイリスは決して愛されていなかったわけじゃないのに。
もっと一緒にいたいオーラが、家族から出ていた気がするけど、まずは現状把握をしないことには、対応しきれない。
部屋に戻り、メイドさんに下がってもらうと部屋の探索を始めた。
アイリスはお姫様だから、ベッドメイキングや部屋の掃除をメイドさんがする。
ということは、ベッドの下やクローゼットに隠しているという線は消える。
この世界、鍵付きの日記があるのかはわからないけど、鍵付きにしても鍵をどこかに置いておく必要がある。
白木の机の引き出しを開けても、戸棚の中を覗いても、日記らしきものは見つからない。
よくよく考えれば、日記があるかすらわかってないのだったわ。
行儀が悪いが、そのまま絨毯の上にゴロンと寝転んだ。
日記がないとすると、これからどう家族と接するべきか。
大体、アイリスの名前しか知らないんだよね。
ぼんやりと机を見上げる。
と、不意に引き出しの高さに違和感を感じた。
さっき、中を探した時、三段目ってもっと浅かったような・・・
慌てて起き上がり、三段目の引き出しを引っ張り出す。
やっぱり外装より造りが浅い。
中身を全部出して、引き出しを精一杯引き出すと、下板が二重になっている。
どうやらうまく小物を置いて、二重底なのを隠していたみたいだ。
奥にある窪みに指をかけてスライドさせると、綺麗な装飾の日記帳が現れた。
メイドさんが、掃除の時に引き出しの中まで掃除するとは思えない。
机の上とかに無造作に置いてたら、まぁ人としては駄目だけど、開いてしまうこともあるかもしれない。
でも、引き出しの中だよ?
それを二重底の引き出しにしまうなんて、やっぱり家族を警戒してたんだろうか?
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この日記帳が祖母、つまりアイリスのお婆さんから贈られたものだということ。
それから、先月に祖父母が事故で亡くなるまでずっと、祖父母と一緒に暮らしていたことが書かれていた。
結論から言うと・・・
アイリスは虐待されていたわけではなかった。
育児放棄とも少し違う。
それは、両親にとっても苦渋の選択で、だからこそ祖父母がアイリスを育てていたんだけど。
多分、多分だけど、言葉が足りなかったんじゃないだろうか。
幼いアイリスに、大人の事情なんて理解できるわけがない。
難しかったのかもしれないけど、もっと愛情を伝えていたら、アイリスがあんな絶望したような声を出すことはなかったんじゃないだろうか。
アイリスは決して愛されていなかったわけじゃないのに。
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