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第1章 「俺の【四大元素】編」(俺が中一で妹が小三編)

第32話 俺は中学生と教師のイケナイ関係を知る

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「いってえええっ……!」

 また、声に出していたか。気をつけないといけないな。
 俺は左頬をさすりながら椎名先輩を見た。
 先輩は頬を膨らませていたが、すぐに「ふう」と息を吐き、冷静さを取り戻した。

「ご、ごめんなさい! 痛かった? ……でも、隼人くんがいけないのよ。今のでチャラってことでいいかしら」

 椎名先輩は少し気まずそうな顔で、俺の様子を窺っている。
 不可抗力とはいえ悪いのは俺だ。ここは甘んじて制裁を受け入れよう。先輩の困った顔もまた良し。
 ついでに、俺の好みに合わせて黒を選んでくれていたのなら、もっと良し。
 しっかり目に焼き付けたぞ! 
 と、妄想はこの辺にしておいて。
 俺はまだ痛む頬を押さえながら、話を戻す。

「はは、すみません。大丈夫ですよ。それより、あの手刀のことですけど。先輩があんな実力行使に出るとは思わなかったですよ」

 椎名先輩は壁際に寝かせている瀬戸に視線を移して、申し訳なさそうな表情で見つめている。
 瀬戸は気を失ったままだ。

「うん、そうね。下級生の……しかも女の子にこういう手荒なことはしたくなかったんだけど。体が勝手につい反応してしまったわ。あれが最善の方法だって体がわかってるんだと思うの」

 椎名先輩はうつむき加減で手刀を繰り出した右手を眺めている。
 【異能】を使って手刀を強化し、的確に急所を狙ったんだろう。俺も機会があれば試してみよう。あれぐらいなら俺にもできそうだ。
 俺は先輩の立ち回りを思い浮かべながら、手刀を作り軽く振って動作を真似る。

「あれって、何かの武術なんですか? えらくスムーズでしたけど……。小さい頃から格闘技か何かを習ってたとかです?」
「……うん、格闘技というか……」

 椎名先輩は声のトーンを落とした。明らかにさっきよりも元気がなくなっている。
 俺は何かまずいことを聞いたかなと、自問自答しつつ黙って先輩を見つめた。

「……あのね、隼人くんはもう同じ組織の仲間だし、隠し事はしたくないから正直に言うとね。前に説明したと思うけれど私の家は【異能】の家系なの」
「ああ、確かに前に言ってましたね。俺や菜月と違って、先輩や蘭子さんは【異能】の家系だとか。それが関係あるんですか?」
「ええ。【異能】の家系に生まれた者は、幼い頃から訓練を受けるの。それこそ【異能】の使い方から、格闘における体術なんかをね」

 椎名先輩の表情が段々と翳っていく。
 小さい頃から訓練となると、やはり苦しくて辛い日々なんかを思い出しているのだろう。
 見ているこっちが痛々しくなってくる。
 先輩にはずっと笑顔でいて欲しいものだ。マイエンジェル。
 俺は一歩踏み出して先輩の手刀を両手で握り、もう話はしなくていいという風に訴えて先輩の口を閉じさせた。
 先輩は急に手を握られたのに驚いて、慌てて手を引っ込めようとする。

「は、隼人くん!?」
「す、すみません! 変な意味じゃないですから! ただ、言いにくいことは、無理に言わなくてもいいかなって……。この話になってから急に元気なくなってるじゃないですか。俺は先輩の笑顔が大好きですから、そんな顔はしないでください」

 椎名先輩が俺の手を掴んで下ろした。
 唇の端を微かに上げて無理やり笑顔を作っているように見えた。

「ありがとう。でも、そんな急に面と向かって言われると……」
「あ……」

 椎名先輩が戸惑っていた。
 何か俺が告ったみたいな雰囲気になってるよ……。しかも「ごめんなさい」されそうな。
 気まずいから話題を変えよう。

「菜月とマイちゃん遅いですね。迷子になってるのかな」
「あら、ホントだわ。瀬戸さんに集中していて、忘れていたわ。どうしたのかしら? 隼人くんの言うとおり迷ったのかしら?」
「俺、見てきましょうか? 多分一番近い、一階のトイレだと思いますし」
「瀬戸さんを放ってはおけないわ。先に瀬戸さんを起こして話をしましょ。それに本来の目的である熊田先生の件もあるわ」
「そう言えば、そっちが本題でしたね」

 熊田先生は戦闘タイプの【異能】じゃないから、【逆徒】指定されたと言っても大した脅威には感じないな。
 だけど警察が動いている以上、ゆっくりはしてられないが。
 それに熊田先生が所属している組織の【異能】も動いているというから、今は瀬戸のほうを先に解決するか。
 おそらく椎名先輩も同じような判断だろう。

「ところで、瀬戸を起こしたとしても、さっきみたいに暴走されたら困りますね」
「そうなのよ。それが問題だわ。どうにかして冷静に話を訊いて、正しい状況を確認したいのだけれど」

 椎名先輩もそこまでは考えてはいなかったか。
 まあ瀬戸の件は突発的に起こったからな。

「んっ……」

 その時、壁際に寝かせていた瀬戸が呻きを漏らした。
 俺たちは瀬戸に振り返ると、刺激しないようにそっと近づいた。

「とりあえず、彼女から話を訊きましょ」

 椎名先輩は瀬戸の傍にしゃがみ込むと、意識を取り戻しそうな彼女の肩に触れた。
 俺は先輩の隣に立って、その様子を心配しながら見守っている。

「瀬戸さん」

 椎名先輩は瀬戸の肩を軽く揺さぶった。二度三度と繰り返すと、瀬戸は意識を取り戻した。寝起きのような表情だ。
 目を覚ました瀬戸に、先輩が優しく問いかける。
 俺は部室棟の様子を窺ったが、もう誰もいないようだ。
 校庭ではサッカー部がまだ練習を続けている。時折、大きな掛け声が聞こえてくるが、ここに来る前に確認した時は試合形式の後半戦の途中だったから、しばらくはここには誰も来ないだろう。
 丁度今いる場所は、校庭からは完全に死角になっている。
 俺たちには好都合といえた。さっきの瀬戸の暴走も誰にも見られてはいないようだ。
 瀬戸は先輩の傷をちらりと見て、即座に視線を逸らす。

「やっぱり……、私のせいかも。どうして、……どうしてこんなこと!」

 瀬戸は肩を抱えてうずくまった。震えている。
 椎名先輩は瀬戸が暴走しないように、極めて慎重に瀬戸の様子を窺っている。

「私は大丈夫よ。瀬戸さんのせいじゃないから安心して」

 瀬戸は首を激しく横に振った。

「私のせいだよっ! あの日から、……変なの! どうして、……何でよ!」
「落ち着いて。あの日からって? 何があったの?」

 俺は黙って見ているしかなかった。
 瀬戸の口ぶりからすると、あの突風は彼女が起こしたものらしい。
 だが本人の意図とは別にって感じか……。
 椎名先輩に促されて、瀬戸はポツポツと話し始めた。

 二学期の終業式が終わった放課後。
 いつもどおりに陸上部の練習を終えた瀬戸は、他の部員が帰るのにも目をくれず、ひとりで自主練をしていたらしい。
 だがその自主練は単なる時間つぶしであり、ある教師が帰宅するのを待っていたそうだ。
 瀬戸は一学期の頃から、その教師と親しい付き合いがあった。
 ……なんてことだ。
 そしてその教師が帰宅するために校舎を出た時に、瀬戸は待ってましたとばかりに声をかけたのだ。

「それで私は熊田先生に言いたいことがあったから、激しく詰め寄ったの。そしたら熊田先生は離婚するには慰謝料が要るから、すぐには無理だって言ったわ」
「まさかここで熊田先生が出てくるのか……。瀬戸と付き合ってたってことか? あの先生確かアラフォーじゃなかったか? これって……」
「櫛木くん、熊田先生を悪く言うのはやめてっ!」
 
 瀬戸が俺を蔑むような目で睨んだ。
 射殺すような視線を受けた俺は、思わずたじろいだ。

「あっ、ご、ごめん」
「瀬戸さん、それから何があったの?」

 瀬戸、恐い。
 椎名先輩も動揺しているはずなのに、気にしていない風に瀬戸に続きを促した。

 つまり、瀬戸は妻子持ちの熊田先生と交際していて、離婚を迫った。
 しかし熊田先生は離婚には慰謝料が必要だからと突っぱねた。
 振られたと勘違いした瀬戸は自暴自棄になり、街をフラフラと歩いていると、見知らぬ男に声をかけられた。
 その男曰く、欲しいものがあるなら奪えばいいと。
 瀬戸はすべてを見透かしたようにそそのかしてくる男に不信感を持った。
 男は瀬戸に無造作に近づいて、瀬戸の頭に触れた。
 気味が悪くなった瀬戸は男を撥ね除けると、走って逃げたと言う。

 気持ちの悪い男だ。通りすがりの中学生に触るなんて、変質者だろうか。
 瀬戸は俺が想像する以上に恐い思いをしたに違いない。
 椎名先輩も心配そうな表情で、瀬戸の話を黙って訊いて時折相づちを打っている。
 
「それからね……何かどうでもいいやって思っちゃって……。帰り道に笑いながら歩いてくるサラリーマン二人とすれ違ったの。なんだか自分が笑われてる気がして……涙が溢れてきちゃって、すごく腹が立ったの……。体中が熱くなって、自分でも感情がコントロールできなくなって、気がついたら力がふっと抜けて。そしたら、そのサラリーマンが『痛いっ!』って声を上げたの。見ると腕に切り傷がいっぱいあって、血が出ていたのよ。私は怖くなって、その場から走って逃げたの……」
「……そうだったんだ。それは怖かったでしょう。もう大丈夫だから、ね?」

 椎名先輩は自分の胸に、瀬戸の頭を抱き寄せた。
 瀬戸は泣きながら、先輩にすがりついた。

「私……どうしたらいいの? こんな……、こんなの嫌だよっ……!」
「もう大丈夫。大丈夫だから落ち着いて」

 椎名先輩が瀬戸の頭を何度も撫でる。
 一分もしないうちに、瀬戸は先輩の胸の中で寝息を立て始めた。眠ってしまったようだ。

「え、何したんですか!?」
「精神が不安定になっていたようだから、少し落ち着かせたかったの」
「それって先輩の【異能】ですか?」
「ええ、そうよ」

 そんな催眠効果まで出せるのか。
 俺の【四大元素】も、まだまだ試していない使い方があるようだな。
 蘭子さんに言って、また訓練施設で講習してもらえるように頼んでみるか。
 もちろん講師は女性でお願いしますっと。

 その時、椎名先輩の表情が急に険しくなった。俺にも緊張が伝わってくる。
 俺が後ろを振り返ると、ひとりの男が立っていた。
 男はダークグレーのスーツに身を包んでいる。中のシャツは真っ黒だ。ヘアワックスで逆立てたような短髪の黒髪。そしてサングラスでその目は見えないが、口もとは歯をむき出しにして笑みを浮かべていた。

「こんにちは。お話し中、邪魔しちゃったみたいですみませんねぇ」

 こんなところで遭遇するとは夢にも思わなかった。
 現れたのは夏休みに俺を殺そうとした男、ランクA級の【逆徒】火村だった。
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