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新たな旅 ー王都ー
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「イオリ!悪いがそこから瓶の蓋を開けてくれ。」
イオリがご飯を食べているとヒューゴから声がかかった。
「はい?」
ヒューゴが瓶を掲げているのを見たイオリは、中でもザックスの視線の熱さを感じとり《そーゆことか・・・》と腰バックから拳銃を取り出すと素早く撃った。
「なっ!」
驚きのオーブリーの声が聞こえたが、イオリは気にせず食事の続きをした。
瓶の栓を抜いたのを見たオーブリーがカラクリ人形の様に首を回してイオリに視線を戻した。
「今のは?」
「俺の武器ですね。
遠距離武器なんですよ。
まぁ、師匠のおかげで俺しか使えなくなっているんですけどね。」
ジッとイオリを見つめるオーブリーに耐えられず、どうしようかと思っていた時だった。
「おい!イオリ!!」
案の定、ザックスがドシドシと近づいて来た。
「俺と立ち会え!」
「えっ!」
ザックスの言葉にオーブリーが驚いた顔をした。
「えぇぇぇ。嫌ですよ・・・。」
「えっ!」
心底面倒くさそうな顔のイオリにオーブリーは再び驚いた顔をした。
「なぜだ!?何が不満だ!」
「基本的には俺が武器を使うときは魔獣を仕留める時なんですよ。
仕事と食べる為です。
立ち合いは剣を使う騎士の物でしょう?
さっき見て分かった通り、俺との戦いは変則すぎますよ。」
「ふーむ。なるほどな。
それなら、魔獣狩りでの勝負はどうだ?」
「それは、良いですね。
せっかく王都に来たんです。依頼の1つもしようと思っていたんですよ。」
イオリの笑みを見て満足したザックスはオーブリーの背中を叩いた。
「ついでだ。お前も参加しろ!
どの道、興味があっただろう?」
顔を赤くしたオーブリーは躊躇う様に頷いた。
「よし!決定だ!
アル!休みをくれ!」
「うるさい!脳筋!
その勝負。こちらにお任せください。
軍人とポーレット公爵の専属冒険者の勝負だ。
目立って仕方ないでしょうに。
私なら、何とか話を抑えてみせます。」
宰相グレンが立ち上がってザックスを叱り付けた。
「・・・おう。じゃあ、頼むな。」
「本日はタヴァロス侯爵の拘束などあり近々は忙しくなります。
しばらくお待ちなさい。
必ず時間を作りますから、それまで大人しくしなさい。
アルも構いませんね。」
「ああ。イオリが良いなら、かまわん。
テオ?」
「・・・同じく。
お前達はダメだぞ。あれは馬鹿でも強いんだ。
巻き込まれるだけ無駄だ。」
目をキラキラしている双子にテオルドは待ったをかけた。
「「ブー!!」」
不満を漏らす双子だが、すぐに切り替えると
「「イオリ頑張れ!!」」
と応援を始めた。
ザックスによって騒ぎが激しくなったが、その後は穏やかな時間を過ごし。
ナギのライナーの音色に酔いしれて解散になった。
「全てにおいて見事であった。
今度は何で楽しませてくれる?」
「そうですね・・・。
とりあえず、ザックスさんに勝ってみましょう。」
「ははは!我が軍の将軍は強いぞ。
今代の愛し子よ。
初代の時代に興味があるとか?
いつでも良い。尋ねておいで。
一般には公開していない書物を見せよう。」
アルフレッドの言葉にイオリは瞠目した。
「それは・・・興味深いですね。
お言葉に甘えたいと思います。」
アルフレッドはイオリが頭を下げると肩を叩き室内に入っていった。
イオリがご飯を食べているとヒューゴから声がかかった。
「はい?」
ヒューゴが瓶を掲げているのを見たイオリは、中でもザックスの視線の熱さを感じとり《そーゆことか・・・》と腰バックから拳銃を取り出すと素早く撃った。
「なっ!」
驚きのオーブリーの声が聞こえたが、イオリは気にせず食事の続きをした。
瓶の栓を抜いたのを見たオーブリーがカラクリ人形の様に首を回してイオリに視線を戻した。
「今のは?」
「俺の武器ですね。
遠距離武器なんですよ。
まぁ、師匠のおかげで俺しか使えなくなっているんですけどね。」
ジッとイオリを見つめるオーブリーに耐えられず、どうしようかと思っていた時だった。
「おい!イオリ!!」
案の定、ザックスがドシドシと近づいて来た。
「俺と立ち会え!」
「えっ!」
ザックスの言葉にオーブリーが驚いた顔をした。
「えぇぇぇ。嫌ですよ・・・。」
「えっ!」
心底面倒くさそうな顔のイオリにオーブリーは再び驚いた顔をした。
「なぜだ!?何が不満だ!」
「基本的には俺が武器を使うときは魔獣を仕留める時なんですよ。
仕事と食べる為です。
立ち合いは剣を使う騎士の物でしょう?
さっき見て分かった通り、俺との戦いは変則すぎますよ。」
「ふーむ。なるほどな。
それなら、魔獣狩りでの勝負はどうだ?」
「それは、良いですね。
せっかく王都に来たんです。依頼の1つもしようと思っていたんですよ。」
イオリの笑みを見て満足したザックスはオーブリーの背中を叩いた。
「ついでだ。お前も参加しろ!
どの道、興味があっただろう?」
顔を赤くしたオーブリーは躊躇う様に頷いた。
「よし!決定だ!
アル!休みをくれ!」
「うるさい!脳筋!
その勝負。こちらにお任せください。
軍人とポーレット公爵の専属冒険者の勝負だ。
目立って仕方ないでしょうに。
私なら、何とか話を抑えてみせます。」
宰相グレンが立ち上がってザックスを叱り付けた。
「・・・おう。じゃあ、頼むな。」
「本日はタヴァロス侯爵の拘束などあり近々は忙しくなります。
しばらくお待ちなさい。
必ず時間を作りますから、それまで大人しくしなさい。
アルも構いませんね。」
「ああ。イオリが良いなら、かまわん。
テオ?」
「・・・同じく。
お前達はダメだぞ。あれは馬鹿でも強いんだ。
巻き込まれるだけ無駄だ。」
目をキラキラしている双子にテオルドは待ったをかけた。
「「ブー!!」」
不満を漏らす双子だが、すぐに切り替えると
「「イオリ頑張れ!!」」
と応援を始めた。
ザックスによって騒ぎが激しくなったが、その後は穏やかな時間を過ごし。
ナギのライナーの音色に酔いしれて解散になった。
「全てにおいて見事であった。
今度は何で楽しませてくれる?」
「そうですね・・・。
とりあえず、ザックスさんに勝ってみましょう。」
「ははは!我が軍の将軍は強いぞ。
今代の愛し子よ。
初代の時代に興味があるとか?
いつでも良い。尋ねておいで。
一般には公開していない書物を見せよう。」
アルフレッドの言葉にイオリは瞠目した。
「それは・・・興味深いですね。
お言葉に甘えたいと思います。」
アルフレッドはイオリが頭を下げると肩を叩き室内に入っていった。
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