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初めての旅 〜ダグスク〜
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「お話がまとまった所で最後のメニューにいきましょうか。」
「もうお腹いっぱいだよ。まだあるのかい?」
エナばあちゃんはイオリに笑いかけた。
「あるんですよ。今、お持ちしますね。」
一度キッチンに戻ったイオリだったが土鍋を手にして戻ってきた。
「皆さんに米を食べる習慣がないのは承知してるんですけど、どうか騙されたと思って食べてみて下さい。
朝にテンさんから買った立派な鯛ですよ。今夜のメインを“鯛飯”にしたんです。」
土鍋を開けるとホワホワと湯気がたった。
「「良い香りー。」」
「ふふふ。実はね。鯛の下に昆布を引いているんだ。
昆布は鯛の臭みも取ってくれるし、味を引き出す旨味の役割もしてくれるんだ。
今、身をほぐすから待ってね。」
イオリは器用に鯛の解体からご飯を混ぜていく、その間もずっと良い匂いが部屋を覆っていた。
「さぁ、どうぞ。取ったけど骨に気をつけて。
食べ方変えたかったら、薬味もあるし鯛の頭でとった出汁とカツオ出汁をブレンドしたスープも用意してあります。」
男性陣は勿論、エナばあちゃんとグレータも慣れない米を美味しそうに食べていた。
「お米って美味しいんですね。今度うちでもやってみたいわ。」
「あっ!炊き方なら教えます。スコルも数回で覚えてくれたから大丈夫ですよ。」
グレータは嬉しそうに頷いた。
最後の最後まで好評のうちに食事会は終わった。
それぞれが食後のお茶を堪能しているとカイとアクセルがヒューゴと話すイオリのそばに来た。
「今日は素晴らしい会に招待していただいて有り難うございました。
全く持って感銘を受けました。
いやいや、恥ずかしい・・・歳を重ねても新しい物と出会う事は実に楽しいものです。」
「それは良かった。
今日出した物は俺の好物ばかりなんです。カイさんに理解していただいて嬉しいです。
これからもエナばあちゃん達の事、お願いします。」
「やはり、ポーレットにお帰りになるのですね。
残念です。」
眉を下げるカイにイオリは微笑んだ。
「また来ますよ。ここの街は俺にとって特別な街になってしまったから。」
「それは何よりです。
・・・ずっと気になっていたんですねどね。思い切って聞いてみます。」
カイは真顔になってヒューゴを見つめた。
「情報によると、ヒューゴさんは足を引きずる程の大怪我をされていたと聞いています。
しかし、初めて会った時から貴方は普通に・・・いや、むしろ逞しいお姿で足を引きずる様子もない。
これはどう言う事でしょう?」
「え?あっ・・・。ん?」
突然に話の内容が自分に向けられた事で慌てるヒューゴに詰める様に視線を向けるカイにイオリは笑った。
「流石、グラトニーの支部長さんですね。やっぱり気付きますよね?ははは。
簡単な話です。アンティティラに向かう前に寄った天空のダンジョンで手に入れた宝で直したんですよ。
俺達も驚きました。ねっ?」
イオリに合わせる様にヒューゴはウンウンと頷いた。
「諦めていた足が治ったんだ。大事にしますよ。」
「そうですか・・・。それは何よりです。突然、お聞きして申し訳ありません。」
カイは眼鏡を直しながら微笑んだ。
「イオリさん。
先日、ご迷惑をかけた友人のヴィリなんですけど親父さんと話し合って漁師の船に研修として乗せてもらう事になりました。
商人の後継だけじゃなくて現場も見てこいって親父さんが言ったらしくて・・・。
けど本人は、この間のクラーケン騒ぎですっかり自信をなくしてションボリしてました。
冒険者ってスゲーなって・・・。
一応、冷静になってくれて良かったです。有り難うございました。」
「まぁ、若いんだから色んな事があると思うけど何が一番か決めるのに時間をかけても良いと思いますよ。
お互い頑張りましょう。」
そんなイオリにヒューゴが「お前も若いだろうが」と言ったのは聞こえないふりをしたイオリだった。
「では、我々はお暇します。本当にご馳走様でした。
また、商会の方にもお顔を出して下さい。歓迎します。」
「はい。今日はありがとうございました。おやすみなさい。」
「イオリさんがダンジョンから持ち帰った宝・・・。」
侯爵家から出たカイ・グラトニーは独り言と共にイオリの肩に止まっていた真紅の小鳥を思い出していた。
「まさかね・・・。そんなわけないか。」
「父さん、どうしたんです?」
「いいや、なんでもない。今日はお互い勉強になりましたね。
おや?それはどうしたんです?」
「イオリさんが最後にお土産だと包んでくれました。
家で待ってる母さん達に食べてもらいます。」
「それは・・・。言って下さいよ。お礼を言い損ねました。」
「僕が言っておきました。イオリさんは気にしませんよ。
お菓子だそうです。飴とかクッキーとか言ってましたよ。」
「それは!!今、ポーレットで話題のイオリ印の商品の原型ではないですか?!
帰ったら是非!私にも分けて下さい。」
「母さん達のお土産ですってばー。」
グラトニー親子が馬車で言い合いをしている間にも侯爵家別邸ではまだまだ、盛り上がっていた。
「あー。俺もお腹減った。
カールさん!皆さんも一緒に食べましょう!!」
使用人やメイドも交えての残ったご飯を嬉しそうに食べていたイオリであった。
「もうお腹いっぱいだよ。まだあるのかい?」
エナばあちゃんはイオリに笑いかけた。
「あるんですよ。今、お持ちしますね。」
一度キッチンに戻ったイオリだったが土鍋を手にして戻ってきた。
「皆さんに米を食べる習慣がないのは承知してるんですけど、どうか騙されたと思って食べてみて下さい。
朝にテンさんから買った立派な鯛ですよ。今夜のメインを“鯛飯”にしたんです。」
土鍋を開けるとホワホワと湯気がたった。
「「良い香りー。」」
「ふふふ。実はね。鯛の下に昆布を引いているんだ。
昆布は鯛の臭みも取ってくれるし、味を引き出す旨味の役割もしてくれるんだ。
今、身をほぐすから待ってね。」
イオリは器用に鯛の解体からご飯を混ぜていく、その間もずっと良い匂いが部屋を覆っていた。
「さぁ、どうぞ。取ったけど骨に気をつけて。
食べ方変えたかったら、薬味もあるし鯛の頭でとった出汁とカツオ出汁をブレンドしたスープも用意してあります。」
男性陣は勿論、エナばあちゃんとグレータも慣れない米を美味しそうに食べていた。
「お米って美味しいんですね。今度うちでもやってみたいわ。」
「あっ!炊き方なら教えます。スコルも数回で覚えてくれたから大丈夫ですよ。」
グレータは嬉しそうに頷いた。
最後の最後まで好評のうちに食事会は終わった。
それぞれが食後のお茶を堪能しているとカイとアクセルがヒューゴと話すイオリのそばに来た。
「今日は素晴らしい会に招待していただいて有り難うございました。
全く持って感銘を受けました。
いやいや、恥ずかしい・・・歳を重ねても新しい物と出会う事は実に楽しいものです。」
「それは良かった。
今日出した物は俺の好物ばかりなんです。カイさんに理解していただいて嬉しいです。
これからもエナばあちゃん達の事、お願いします。」
「やはり、ポーレットにお帰りになるのですね。
残念です。」
眉を下げるカイにイオリは微笑んだ。
「また来ますよ。ここの街は俺にとって特別な街になってしまったから。」
「それは何よりです。
・・・ずっと気になっていたんですねどね。思い切って聞いてみます。」
カイは真顔になってヒューゴを見つめた。
「情報によると、ヒューゴさんは足を引きずる程の大怪我をされていたと聞いています。
しかし、初めて会った時から貴方は普通に・・・いや、むしろ逞しいお姿で足を引きずる様子もない。
これはどう言う事でしょう?」
「え?あっ・・・。ん?」
突然に話の内容が自分に向けられた事で慌てるヒューゴに詰める様に視線を向けるカイにイオリは笑った。
「流石、グラトニーの支部長さんですね。やっぱり気付きますよね?ははは。
簡単な話です。アンティティラに向かう前に寄った天空のダンジョンで手に入れた宝で直したんですよ。
俺達も驚きました。ねっ?」
イオリに合わせる様にヒューゴはウンウンと頷いた。
「諦めていた足が治ったんだ。大事にしますよ。」
「そうですか・・・。それは何よりです。突然、お聞きして申し訳ありません。」
カイは眼鏡を直しながら微笑んだ。
「イオリさん。
先日、ご迷惑をかけた友人のヴィリなんですけど親父さんと話し合って漁師の船に研修として乗せてもらう事になりました。
商人の後継だけじゃなくて現場も見てこいって親父さんが言ったらしくて・・・。
けど本人は、この間のクラーケン騒ぎですっかり自信をなくしてションボリしてました。
冒険者ってスゲーなって・・・。
一応、冷静になってくれて良かったです。有り難うございました。」
「まぁ、若いんだから色んな事があると思うけど何が一番か決めるのに時間をかけても良いと思いますよ。
お互い頑張りましょう。」
そんなイオリにヒューゴが「お前も若いだろうが」と言ったのは聞こえないふりをしたイオリだった。
「では、我々はお暇します。本当にご馳走様でした。
また、商会の方にもお顔を出して下さい。歓迎します。」
「はい。今日はありがとうございました。おやすみなさい。」
「イオリさんがダンジョンから持ち帰った宝・・・。」
侯爵家から出たカイ・グラトニーは独り言と共にイオリの肩に止まっていた真紅の小鳥を思い出していた。
「まさかね・・・。そんなわけないか。」
「父さん、どうしたんです?」
「いいや、なんでもない。今日はお互い勉強になりましたね。
おや?それはどうしたんです?」
「イオリさんが最後にお土産だと包んでくれました。
家で待ってる母さん達に食べてもらいます。」
「それは・・・。言って下さいよ。お礼を言い損ねました。」
「僕が言っておきました。イオリさんは気にしませんよ。
お菓子だそうです。飴とかクッキーとか言ってましたよ。」
「それは!!今、ポーレットで話題のイオリ印の商品の原型ではないですか?!
帰ったら是非!私にも分けて下さい。」
「母さん達のお土産ですってばー。」
グラトニー親子が馬車で言い合いをしている間にも侯爵家別邸ではまだまだ、盛り上がっていた。
「あー。俺もお腹減った。
カールさん!皆さんも一緒に食べましょう!!」
使用人やメイドも交えての残ったご飯を嬉しそうに食べていたイオリであった。
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