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初めての旅 〜ダグスク〜
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「さてさて・・・。
冷蔵庫に入れていた、昆布水を火にかけますよ。」
イオリは嬉しそうにキッチンに立った。
側にいたスコルは楽しそうに覗き込んでいた。
「お鍋が沸騰する直前になるまで温めるよ。」
「何で沸騰させちゃいけないの?」
「ぬめりが出て風味が損なわれるからだよ。
昆布を取り出した後は沸騰させて鰹節を入れるから、火を見てて。
鰹節の用意してくる。」
イオリは預かった鰹節削り器を足に挟みザシュッザシュッとスライドさせていった。
沢山削るとスコルから声が掛った。
「沸騰直前!昆布とっていい?」
「うん。お願い。」
イオリが作った竹のトングを使い器用に昆布を取り出すとスコルはニッコリと親指を上げた。
「じゃあ、沸騰させてこの間見せたようにやってごらん。
分からなかったら教えるから。」
スコルはイオリから鰹節を受け取ると沸騰した昆布だしの中に鰹節を入れて弱火にかけた。
「少し煮てから火を止める・・・。」
「そう。それでいいよ。」
火を止めてコンロからあげると蓋を閉めた。
「おぉ!ちゃんと覚えてるじゃ無いか!
後はザルで濾すんだ。
できあがったスープが一番出汁だよ。」
ダシを濾すと良い匂いがキッチンに充満した。
残りの鰹節を再び水に入れ火にかけ出した。
「これは二番出汁。
一番だしよりも時間かかるし香りも薄いけど、旨味はたっぷりあるよ。
香りよりも、味わいが欲しい煮物とかに使うと良いんだ。」
フンフンとスコルは聞いていた。
2番ダシまでとるとイオリはニッコリした。
「俺の故郷の料理は仕込みが大事なんだ。
教えるから見ててね。」
そんなイオリとスコルの側ではゼンが鼻をスンスンしながら欠伸をしてうたた寝していた。
首元にはゼンの毛を纏うソルがスースーと寝息をたてている。
ニナは入り口から覗き込むと乗っているアウラの背を軽く叩いた。
《ここはよし!》と言っているかのように2人は階を登っていく。
ナギはダグスクで買って貰った本を綺麗に並べていた。
窓の出窓にクッションを持っていき椅子を踏み台によじ登る。
陽が差してお気に入りだ。
「えっと・・・。続きは・・・。
初代アースガイルが洞穴で大ワニと鉢合わせしたところだったよね。」
自分の世界に入っていくナギは時間を忘れて没頭する。
出窓から入る潮風が鼻をくすぐる。
ふと外を見ればパティがヒューゴのシールドの上でピョンピョンと飛んで笑っていた。
「ふふふ。パティ楽しそう。
怪我しなきゃ良いな。」
そう言うとナギはまた本の世界に入っていった。
ニナは邪魔をしないようにアウラと共に静かに扉から離れると微笑んだ。
ニナはナギが読んだ本のお話をしてくれるのが大好きだった。
読んでいるナギの顔を見れば楽しい本なのだと想像がついた。
《ここも問題なし!》2人は階段を降りて庭へ向かった。
「よーし!次もいいぞ!」
「はーい!行くよ!」
分厚い障壁を作り出すとヒューゴは構える様にパティに向けた。
パティは加速しながらもステップを踏みあらゆる角度から障壁に蹴りをしていく。
「うん。スピードが上がってもついていけるな。これも使える。
よし、今度はシールドの中を圧縮していこう。」
ヒューゴは丸いシールドを貼ると徐々に内側に圧力をかけていく。
「ヒューゴこれは何やってんの?」
パティは不思議そうに丸いシールドを指で突く。
「これか?まぁ、ゴミとかを小さく出来るな。便利だろ?」
「うーん。そっか。便利だね。」
流石に人を拘束するのに使うとは言えないヒューゴは誤魔化す様に言うとパティは笑顔で納得した様子だった。
意識をパティに移したのが間違いだったのか、力のバランスを崩して丸いシールドが音を立てて割れた。
パァンっ!!
驚いたパティは唖然としたが何故だか笑い出した。
「あはは!今のでスコルとイオリを驚かせよう!絶対に慌てるよ。」
楽しそうなパティにヒューゴは笑うしかなかった。
開いた裏ドアから見ていたニナとアウラは顔を見合わせるとヤレヤレと首を動かした。
ニナとアウラの監視と言う名の覗き見は早くに終わる事になる。
何故ならイオリがいるキッチンからいい香りがするからであった。
誘われる様に向かうと扉から顔を出したのをイオリに気づかれて手招きをされた。
「味見だよ。どうかな?」
黄色いフワフワした食べ物を出され口を開けた。
イオリはフーフーとするとニナに食べさせた。
食べた事のない甘い卵の味がする!!
ウンウンとニナがニッコリするとイオリは嬉しそうに笑った。
「そうか!ニナも気に入ったのか!じゃあ、今日の夕食会に出そう。」
イオリの作る魔法の様な美味しい食べ物にニナは首ったけだった。
今日のご飯はなんだろなー。
見回りに疲れたニナがうたた寝を始めるとイオリは静かにゼンのフカフカした体によりかけた。
「お疲れ様。ふふふ
アウラもお疲れ様。休んでいるといいよ。」
なんの夢を身始めたのかニナはニコニコとお昼寝をし始めた。
冷蔵庫に入れていた、昆布水を火にかけますよ。」
イオリは嬉しそうにキッチンに立った。
側にいたスコルは楽しそうに覗き込んでいた。
「お鍋が沸騰する直前になるまで温めるよ。」
「何で沸騰させちゃいけないの?」
「ぬめりが出て風味が損なわれるからだよ。
昆布を取り出した後は沸騰させて鰹節を入れるから、火を見てて。
鰹節の用意してくる。」
イオリは預かった鰹節削り器を足に挟みザシュッザシュッとスライドさせていった。
沢山削るとスコルから声が掛った。
「沸騰直前!昆布とっていい?」
「うん。お願い。」
イオリが作った竹のトングを使い器用に昆布を取り出すとスコルはニッコリと親指を上げた。
「じゃあ、沸騰させてこの間見せたようにやってごらん。
分からなかったら教えるから。」
スコルはイオリから鰹節を受け取ると沸騰した昆布だしの中に鰹節を入れて弱火にかけた。
「少し煮てから火を止める・・・。」
「そう。それでいいよ。」
火を止めてコンロからあげると蓋を閉めた。
「おぉ!ちゃんと覚えてるじゃ無いか!
後はザルで濾すんだ。
できあがったスープが一番出汁だよ。」
ダシを濾すと良い匂いがキッチンに充満した。
残りの鰹節を再び水に入れ火にかけ出した。
「これは二番出汁。
一番だしよりも時間かかるし香りも薄いけど、旨味はたっぷりあるよ。
香りよりも、味わいが欲しい煮物とかに使うと良いんだ。」
フンフンとスコルは聞いていた。
2番ダシまでとるとイオリはニッコリした。
「俺の故郷の料理は仕込みが大事なんだ。
教えるから見ててね。」
そんなイオリとスコルの側ではゼンが鼻をスンスンしながら欠伸をしてうたた寝していた。
首元にはゼンの毛を纏うソルがスースーと寝息をたてている。
ニナは入り口から覗き込むと乗っているアウラの背を軽く叩いた。
《ここはよし!》と言っているかのように2人は階を登っていく。
ナギはダグスクで買って貰った本を綺麗に並べていた。
窓の出窓にクッションを持っていき椅子を踏み台によじ登る。
陽が差してお気に入りだ。
「えっと・・・。続きは・・・。
初代アースガイルが洞穴で大ワニと鉢合わせしたところだったよね。」
自分の世界に入っていくナギは時間を忘れて没頭する。
出窓から入る潮風が鼻をくすぐる。
ふと外を見ればパティがヒューゴのシールドの上でピョンピョンと飛んで笑っていた。
「ふふふ。パティ楽しそう。
怪我しなきゃ良いな。」
そう言うとナギはまた本の世界に入っていった。
ニナは邪魔をしないようにアウラと共に静かに扉から離れると微笑んだ。
ニナはナギが読んだ本のお話をしてくれるのが大好きだった。
読んでいるナギの顔を見れば楽しい本なのだと想像がついた。
《ここも問題なし!》2人は階段を降りて庭へ向かった。
「よーし!次もいいぞ!」
「はーい!行くよ!」
分厚い障壁を作り出すとヒューゴは構える様にパティに向けた。
パティは加速しながらもステップを踏みあらゆる角度から障壁に蹴りをしていく。
「うん。スピードが上がってもついていけるな。これも使える。
よし、今度はシールドの中を圧縮していこう。」
ヒューゴは丸いシールドを貼ると徐々に内側に圧力をかけていく。
「ヒューゴこれは何やってんの?」
パティは不思議そうに丸いシールドを指で突く。
「これか?まぁ、ゴミとかを小さく出来るな。便利だろ?」
「うーん。そっか。便利だね。」
流石に人を拘束するのに使うとは言えないヒューゴは誤魔化す様に言うとパティは笑顔で納得した様子だった。
意識をパティに移したのが間違いだったのか、力のバランスを崩して丸いシールドが音を立てて割れた。
パァンっ!!
驚いたパティは唖然としたが何故だか笑い出した。
「あはは!今のでスコルとイオリを驚かせよう!絶対に慌てるよ。」
楽しそうなパティにヒューゴは笑うしかなかった。
開いた裏ドアから見ていたニナとアウラは顔を見合わせるとヤレヤレと首を動かした。
ニナとアウラの監視と言う名の覗き見は早くに終わる事になる。
何故ならイオリがいるキッチンからいい香りがするからであった。
誘われる様に向かうと扉から顔を出したのをイオリに気づかれて手招きをされた。
「味見だよ。どうかな?」
黄色いフワフワした食べ物を出され口を開けた。
イオリはフーフーとするとニナに食べさせた。
食べた事のない甘い卵の味がする!!
ウンウンとニナがニッコリするとイオリは嬉しそうに笑った。
「そうか!ニナも気に入ったのか!じゃあ、今日の夕食会に出そう。」
イオリの作る魔法の様な美味しい食べ物にニナは首ったけだった。
今日のご飯はなんだろなー。
見回りに疲れたニナがうたた寝を始めるとイオリは静かにゼンのフカフカした体によりかけた。
「お疲れ様。ふふふ
アウラもお疲れ様。休んでいるといいよ。」
なんの夢を身始めたのかニナはニコニコとお昼寝をし始めた。
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