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第二幕
第30話 花咲ける少女
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作業部屋に取り残された僕は嘆息をつく。
僕の師匠が淡白なのはいつもの事だし、今に始まったことではない。鳥羽さんには慣れてきたはずだけど、埋められない距離がもどかしくもなる。
僕はテーブルの上を片付けて1階に降りる。すると春鈴さんは僕の顔を見て「丁度良かった」と駆け寄ってきた。
「何がですか?」
首をかしげれば、彼女は一枚のメモ用紙を僕に渡す。
「魔法薬を届けて欲しいの。常連さんのお宅にね。このメモには名前と住所と薬が書いてあるから、それを見ればわかると思うわ。頼めるかしら」
つまりは“ おつかい ”というわけだ。僕はメモを受け取って頷いた。
そんなわけで、紙袋に入った薬を抱えて僕は街を歩く。メモ用紙を確認した。届けるのは3件。
一人暮らしのマーサおばちゃん。マーサおばちゃんは薬草やハーブティーを買ってくれる常連さんだ。僕にとっては祖母のような存在。夫も息子も亡くし、今は一人暮らしなのだが、僕を孫のように優しくしてくれる。
そして近所に住むレイブンさん。恐らく鳥羽さんくらいの歳の男性だろう。安眠薬をよく買っている。だけど僕は知っているのだ。レイブンさんが【魔香堂】の魔法薬を買ってくれているのは、薬が欲しいからではなく、春鈴さんに会うための口実なのだと。春鈴さんがいると照れくさそうに声をかけているし、鳥羽さんが店番のときは明らかに残念そうな顔をしているのだ。春鈴さんはそれを知ってか知らずか、愛想良く彼の話を聞いて接している。僕はレイブンさんの気持ちをどう受け取っているのか聞いたことはない。聞かない方が良いと自分の直感が言っているからだ。
それから3人目の常連さんというのは───
「ここか………」
見上げた家は立派な一軒家だ。中世ヨーロッパのレンガ造りのような外装をしている。
オックスフォードに住む常連さんで、オリバー・ウィリアムズという中年男性だ。僕も何度か会ったことがあり、物腰柔らかで紳士的な男性だった。
玄関のブザーを鳴らす。暫くするとガチャッと鍵が開く音がした。ドアが開き、僕は少し目線を上げる。中年男性は目を細めて微笑んだ。
「やぁ、待っていたよ。よく来てくれたね」
「こんにちはウィリアムズさん。魔香堂のシンドウです。こちらが薬のお届けになります」
魔法薬が入った紙袋を渡す。
「ありがとう。いつも助かるよ」
僕は肩にかけていたバッグから手帳を取り出し、それを開く。
「受け取りのサインをお願いします」
そう言ってペンを渡せばウィリアムズさんは手帳にサインを書く。それから僕を見て言うのだ。
「少し時間はあるかい?よければ娘の話し相手になってもらえないだろうか」
「えっ?」
突然の申し出に僕は戸惑った。娘がいたのも初耳だし、話し相手になんて僕がしていいのだろうか。
「実は娘に君の話をしていたんだよ。魔法使いの少年がいるってね。そしたら娘は君に会ってみたいと言っていて。もちろん君が良ければ、なんだが……」
僕は考えた。あとは帰るだけだし、今日は帰ってもやることは特にない。少しくらいなら良いだろうと僕は了承した。
「それは良かった!」とウィリアムズさんは喜び、僕を家の中へと入れる。「こっちに来てくれ」と彼の後を追い、とある一室まで来た。
「ベティ。魔法使いの少年がやってきたよ」
ウィリアムズさんがドアを開け、僕は彼女を目にした。その瞬間。僕は息を飲む。
「本当に!?どこにいるの?」
鈴のなるような声。上品なワンピースを着て、明るい茶髪は艶やかに整えられている。
彼女は車椅子に乗っていた。車椅子ごと身体をこちらへ向けているものの、目線が合わない。
「エリザベスは事故で足を悪くしてね。目も見えないんだ」
ウィリアムズさんは僕にそっと耳打ちした。
驚いたものの、彼女に近づく。
「僕はマホ・シンドウだよ。よろしくねエリザベス」
腰を下ろして彼女の顔を下から覗いた。目線は合わなくても僕の気配が近いことはわかるようで、嬉しそうに笑う。
「マホは本物の魔法使いなの?」
「本物だよ」
「凄いわ!魔法を使えるのね!」
エリザベスは12歳くらいだろうか。あどけない少女の顔立ちだ。
明るい様子に反して、車椅子に座る彼女を見ていると痛ましく感じてしまう。
「私ね、魔法のお話が好きなの。だって素敵じゃない? 魔法で空を飛んだり、冒険したり、魔法学校に通ったり!ワクワクするもの!」
「それでね、あのね」とエリザベスは僕に、自分が好きな小説の話をする。生き生きと喋る彼女に、僕は彼女の不自由さなど忘れてしまっていた。
いつの間にかウィリアムズさんは部屋を出ていて、僕とエリザベスだけになっていた。壁掛けの時計へ目をやる。かれこれ20分は話し込んでいただろうか。
「マホはどんな魔法を使うの?」
「うーん………そうだな……」
僕は日常的に魔法を使うことはない。魔法の練習をしている時か、もしくは使わざるおえない時にするかだ。
しかし、ここで「魔法薬を作るんだよ」とか「植物を増殖させられるよ」とか答えても、それはエリザベスが求めていた回答にはならないだろう。
「カボチャの馬車を造ったり、エリザベスにドレスを着せることだってできるよ」
これが僕の精一杯の回答なのだが、エリザベスはくすくすと笑う。
「素敵な魔法使いね。でも、私はそこまで子供じゃないわ」
どうやら回答を間違えたようだ。例えが幼すぎたようだった。
「………ごめん」
「いいの。それも楽しいかも。ガラスの靴を履いて王子様に会いに行って舞踏会で踊るのよ。でもこんな足と目じゃ、踊れないし、王子様の顔を見ることもできないわ」
もしエリザベスが童話のお姫様で、僕が魔法使いだとしたら。足と目が不自由なお姫様を哀れんで、魔法をかけて王子様に会わせていただろう。
「エリザベス………僕が───」
「魔法で治すのは違うの。これは私が受けた罰だから」
そう言って彼女は拳を強く握った。
罰。それはどういうことなのだろうか。無邪気な笑顔は消え、エリザベスは俯いて黙ってしまう。
彼女の笑顔は、背負っている「罪」を隠すためだったのかもしれない。不慮の事故で負った不自由が己の罪だなんて。そんなの残酷だ。ましてや幼い少女がその罪に苛まれるだなんて。
僕は椅子から立ち上がると、杖を取り出した。
「エリザベス。僕の魔法を魅せてあげるよ」
僕には大それたことは出来ないけれど。
目の前の少女を笑顔にすることはしてあげられるはずだから。
『運べ 運べ 風は種を 芽生え 芽生え 種は大地に緑を 咲き誇れ花よ 降りしきれ花よ』
僕の足元から、フローリングの隙間から草花が生えてくる。波紋するようにそれは広がってゆき、花の絨毯ができあがる。花びらが僕らの頭上へ舞い落ちていた。
「何をしたの?」
「床一面に花が咲いてる。それから花弁が降っているよ」
僕は手に落ちた花弁をエリザベスの手のひらにのせた。
「……花弁?……これは花弁なのね。それに花の匂いがする!」
そしてエリザベスの両手をとり、車椅子から立ち上がらせた。彼女は浮遊感に驚く。
自立することが出来ない彼女は、僕の胸に倒れ込む。
「大丈夫。今なら立てるよ。魔法で君を支えているからね」
エリザベスはそっと僕の胸から離れた。彼女の素足は地を踏み締めているのだ。
「私………立っているの?」
花が咲くように。とでも言うのだろうか。満面の笑みで彼女は踏みしめる足の感覚を喜んでいる。おぼつかない足取りを支えるように手を繋ぎ、ゆっくりと歩く。
咲き誇る花畑。降る花弁。花の匂い。五感が僕らを刺激した。
シンデレラにガラスの靴を渡した魔法使いのように。僕は彼女の魔法使いになれただろうか。
僕の師匠が淡白なのはいつもの事だし、今に始まったことではない。鳥羽さんには慣れてきたはずだけど、埋められない距離がもどかしくもなる。
僕はテーブルの上を片付けて1階に降りる。すると春鈴さんは僕の顔を見て「丁度良かった」と駆け寄ってきた。
「何がですか?」
首をかしげれば、彼女は一枚のメモ用紙を僕に渡す。
「魔法薬を届けて欲しいの。常連さんのお宅にね。このメモには名前と住所と薬が書いてあるから、それを見ればわかると思うわ。頼めるかしら」
つまりは“ おつかい ”というわけだ。僕はメモを受け取って頷いた。
そんなわけで、紙袋に入った薬を抱えて僕は街を歩く。メモ用紙を確認した。届けるのは3件。
一人暮らしのマーサおばちゃん。マーサおばちゃんは薬草やハーブティーを買ってくれる常連さんだ。僕にとっては祖母のような存在。夫も息子も亡くし、今は一人暮らしなのだが、僕を孫のように優しくしてくれる。
そして近所に住むレイブンさん。恐らく鳥羽さんくらいの歳の男性だろう。安眠薬をよく買っている。だけど僕は知っているのだ。レイブンさんが【魔香堂】の魔法薬を買ってくれているのは、薬が欲しいからではなく、春鈴さんに会うための口実なのだと。春鈴さんがいると照れくさそうに声をかけているし、鳥羽さんが店番のときは明らかに残念そうな顔をしているのだ。春鈴さんはそれを知ってか知らずか、愛想良く彼の話を聞いて接している。僕はレイブンさんの気持ちをどう受け取っているのか聞いたことはない。聞かない方が良いと自分の直感が言っているからだ。
それから3人目の常連さんというのは───
「ここか………」
見上げた家は立派な一軒家だ。中世ヨーロッパのレンガ造りのような外装をしている。
オックスフォードに住む常連さんで、オリバー・ウィリアムズという中年男性だ。僕も何度か会ったことがあり、物腰柔らかで紳士的な男性だった。
玄関のブザーを鳴らす。暫くするとガチャッと鍵が開く音がした。ドアが開き、僕は少し目線を上げる。中年男性は目を細めて微笑んだ。
「やぁ、待っていたよ。よく来てくれたね」
「こんにちはウィリアムズさん。魔香堂のシンドウです。こちらが薬のお届けになります」
魔法薬が入った紙袋を渡す。
「ありがとう。いつも助かるよ」
僕は肩にかけていたバッグから手帳を取り出し、それを開く。
「受け取りのサインをお願いします」
そう言ってペンを渡せばウィリアムズさんは手帳にサインを書く。それから僕を見て言うのだ。
「少し時間はあるかい?よければ娘の話し相手になってもらえないだろうか」
「えっ?」
突然の申し出に僕は戸惑った。娘がいたのも初耳だし、話し相手になんて僕がしていいのだろうか。
「実は娘に君の話をしていたんだよ。魔法使いの少年がいるってね。そしたら娘は君に会ってみたいと言っていて。もちろん君が良ければ、なんだが……」
僕は考えた。あとは帰るだけだし、今日は帰ってもやることは特にない。少しくらいなら良いだろうと僕は了承した。
「それは良かった!」とウィリアムズさんは喜び、僕を家の中へと入れる。「こっちに来てくれ」と彼の後を追い、とある一室まで来た。
「ベティ。魔法使いの少年がやってきたよ」
ウィリアムズさんがドアを開け、僕は彼女を目にした。その瞬間。僕は息を飲む。
「本当に!?どこにいるの?」
鈴のなるような声。上品なワンピースを着て、明るい茶髪は艶やかに整えられている。
彼女は車椅子に乗っていた。車椅子ごと身体をこちらへ向けているものの、目線が合わない。
「エリザベスは事故で足を悪くしてね。目も見えないんだ」
ウィリアムズさんは僕にそっと耳打ちした。
驚いたものの、彼女に近づく。
「僕はマホ・シンドウだよ。よろしくねエリザベス」
腰を下ろして彼女の顔を下から覗いた。目線は合わなくても僕の気配が近いことはわかるようで、嬉しそうに笑う。
「マホは本物の魔法使いなの?」
「本物だよ」
「凄いわ!魔法を使えるのね!」
エリザベスは12歳くらいだろうか。あどけない少女の顔立ちだ。
明るい様子に反して、車椅子に座る彼女を見ていると痛ましく感じてしまう。
「私ね、魔法のお話が好きなの。だって素敵じゃない? 魔法で空を飛んだり、冒険したり、魔法学校に通ったり!ワクワクするもの!」
「それでね、あのね」とエリザベスは僕に、自分が好きな小説の話をする。生き生きと喋る彼女に、僕は彼女の不自由さなど忘れてしまっていた。
いつの間にかウィリアムズさんは部屋を出ていて、僕とエリザベスだけになっていた。壁掛けの時計へ目をやる。かれこれ20分は話し込んでいただろうか。
「マホはどんな魔法を使うの?」
「うーん………そうだな……」
僕は日常的に魔法を使うことはない。魔法の練習をしている時か、もしくは使わざるおえない時にするかだ。
しかし、ここで「魔法薬を作るんだよ」とか「植物を増殖させられるよ」とか答えても、それはエリザベスが求めていた回答にはならないだろう。
「カボチャの馬車を造ったり、エリザベスにドレスを着せることだってできるよ」
これが僕の精一杯の回答なのだが、エリザベスはくすくすと笑う。
「素敵な魔法使いね。でも、私はそこまで子供じゃないわ」
どうやら回答を間違えたようだ。例えが幼すぎたようだった。
「………ごめん」
「いいの。それも楽しいかも。ガラスの靴を履いて王子様に会いに行って舞踏会で踊るのよ。でもこんな足と目じゃ、踊れないし、王子様の顔を見ることもできないわ」
もしエリザベスが童話のお姫様で、僕が魔法使いだとしたら。足と目が不自由なお姫様を哀れんで、魔法をかけて王子様に会わせていただろう。
「エリザベス………僕が───」
「魔法で治すのは違うの。これは私が受けた罰だから」
そう言って彼女は拳を強く握った。
罰。それはどういうことなのだろうか。無邪気な笑顔は消え、エリザベスは俯いて黙ってしまう。
彼女の笑顔は、背負っている「罪」を隠すためだったのかもしれない。不慮の事故で負った不自由が己の罪だなんて。そんなの残酷だ。ましてや幼い少女がその罪に苛まれるだなんて。
僕は椅子から立ち上がると、杖を取り出した。
「エリザベス。僕の魔法を魅せてあげるよ」
僕には大それたことは出来ないけれど。
目の前の少女を笑顔にすることはしてあげられるはずだから。
『運べ 運べ 風は種を 芽生え 芽生え 種は大地に緑を 咲き誇れ花よ 降りしきれ花よ』
僕の足元から、フローリングの隙間から草花が生えてくる。波紋するようにそれは広がってゆき、花の絨毯ができあがる。花びらが僕らの頭上へ舞い落ちていた。
「何をしたの?」
「床一面に花が咲いてる。それから花弁が降っているよ」
僕は手に落ちた花弁をエリザベスの手のひらにのせた。
「……花弁?……これは花弁なのね。それに花の匂いがする!」
そしてエリザベスの両手をとり、車椅子から立ち上がらせた。彼女は浮遊感に驚く。
自立することが出来ない彼女は、僕の胸に倒れ込む。
「大丈夫。今なら立てるよ。魔法で君を支えているからね」
エリザベスはそっと僕の胸から離れた。彼女の素足は地を踏み締めているのだ。
「私………立っているの?」
花が咲くように。とでも言うのだろうか。満面の笑みで彼女は踏みしめる足の感覚を喜んでいる。おぼつかない足取りを支えるように手を繋ぎ、ゆっくりと歩く。
咲き誇る花畑。降る花弁。花の匂い。五感が僕らを刺激した。
シンデレラにガラスの靴を渡した魔法使いのように。僕は彼女の魔法使いになれただろうか。
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