夢花火

最終章 倦怠期

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　しかし、その後もあっちゃんのそっけない態度は続いた。どうやら体調不良とかそういう問題ではなさそうだ。僕からスキンシップをしようと働きかけても、疲れているからと言って嫌がられてしまう。それで結局あっちゃんが僕の家に泊まりに来たとしても、テレビを見たりゲームをしたりして終わりという日々だ。
　僕はもう、あっちゃんの「疲れた」という口癖に滅入っていた。話題も尽きており、話のネタもない。歴代恋人と短期間で別れていたこともあり、僕だけが彼女たちとの交際期間を超えようと頑張っているだけに思えた。
　そんなとき、あっちゃんから「日曜日に話し合いがしたい」とLINEが来る。良くない話だろうと覚悟はしていたものの、そうでない可能性もわずかながら抱いていた。緊張しながら過ごしていると、あっという間に日曜日になった。あっちゃんの指定するファミリーレストランに足を運ぶ。
　嫌な予感がしつつ、現地に到着した。話があるとのことだったけれど、「私と恭ちゃん、合わない部分がたくさんあったと思う。これからは別々の道に進みましょう」とあっちゃんは言う。つまり僕たちの交際関係を終わりにしたいとのことだ。僕が了承すると、あっちゃんは泣きながら「恭ちゃん今までありがとう。大好きだったよ」と言っていた。これで僕たちの4ヶ月間の交際は終わる。