花束のような日々

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　結局、ヘアセットはカタログ内でできる範囲と妻の希望の折衷案となった。ヘアセット担当スタッフが上手に妻に対応し、その結果、妻もヘアセットに満足している。着付けは50代の女性パートスタッフが行った。着付けスタッフには無理難題を言わなかったので、この妻は若いスタッフだけに自分の権力を振りかざすタイプだと思われる。夫婦がお店から出た後、凛とヘアセットスタッフは妻の従業員への態度がひどかった話で盛り上がった。

　野村優作は結婚して11ヶ月で離婚することになった。1歳年下の妻とは5年間付き合って結婚したが、結婚生活は1年も持たなかったのだ。結婚前は遠距離恋愛で、結婚してから一緒に住むことになったものの、優作は妻からのDVやモラハラに悩まされていた。妻は嫉妬深い性格で、仕事と家族に会うこと以外の外出は許可されず、優作の職場に20分おきに電話してきたこともある。仕事のことで同僚女性と連絡をとっていたら、勝手に「野村の妻です。夫と連絡をとるのはやめてください」と送り、優作へは暴力を振るった。